Winな話 2013年12月「FMV BIBLO NF/G40」編 友人から起動しなくて捨てるというノートパソコンをもらってきました。 その1. リフローをしてみた 手始めに外部モニタをつないで起動してみます。これで映れば液晶ディスプレイの不良です。ですが、何も映らない・・・ということはロジックボードですね。オークションで入手できないものでしょうか?調べてみると、それ以前に同じ不具合がたくさん発生していることがわかりました。なんでもGPU(グラフィックプロセッサユニット)というチップのハンダ付け不良らしいのです。ハンダ付け修理といっても半田ごてでやる訳ではなくて融けた半田の池の中に基板をくぐらすというりフロー専用の機械を使った大掛かりなものです。と思っていると、皆さん、ヒートガンで修理しているではないですか?よし、それならできそうだ、と秋葉原に行ってヒートガンを買ってきました。そして年末のお休みを利用して修理に取りかかった訳です。
さて、リフローした基板を30分ほど置いて完全に冷まし、簡単に組み付けてわくわくしながら電源を入れてみました。さあ、出ろ、BIOS!!
2. リフロー失敗でロジックボード交換 それでオークションサイトでロジックボード単体と液晶が割れた本体の両方に網を張り、首尾よくロジックボードを入手したわけです。で、到着したボードを早速組み込んでスイッチオン・・・ンンンン?ピピッとも言わない絵も出ない。なんだこのボード、壊れてるじゃん! わ〜だまされた、返品交渉しなきゃ。 と天を仰いだところでピッと言う音がしてパッと画面が出ました。バイオスってしばらく電源が入っていないと、でるまで10秒くらいかかるんですね。ん、まてよ、ということはもしかして?あのリフローしたやつ?そこで修理したボードと取り替えてみたら、なんだ、BIOSが出るじゃん、直ってるじゃありませんか!最初のテストのときにもうちょっと待ってみればよかったのですね。そうすりゃ、オークションで買う必要もなかったのに。 ということで買ったボードはしばらく予備においておいてから売りに出すことにして、直った方のボードを使用して組み立てました。チップとヒートシンクの間には、熱伝導に優れた銀を含むグリスを塗りました。あれこれソフトをインストールしてメールのセットをするのに2日ほどかけて異常のないことを確認してから女房に渡しました。そうしたら、メールくらいにしか使っていないにもかかわらず、翌日、またも画面が出なくなってしまったのです。幸いオークションで買ったボードをとってありますから、すかさずそちらに取り替えて戻しました。やはり素人のリフローは再発しやすいといいますが、そうだったようです。
3. 再びのリフロー このまま使い続けても大丈夫かと思った3週間後、またしても画面が真っ黒になりました。やっぱり設計そのものがだめなのですね、このパソコン。ネットで検索してみるとあるわあるわ、なかにはもう120台もリフロー修理をやったなどという記事もありました。とにかくGPUの放熱処理がよくないようです。それで半田が膨張や収縮を繰り返して、いつかつながらなくなるという訳です。
さて、これでしばらく様子を見ましょう。幸いロジックボードはもうひとつありますから、とりあえず今のを使いながらより効率の良い冷却方式を見つけることができるかもしれません。 以下がニューマシンの仕様です。
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