イルミネーションの街へ!
両親の記念会から1年、今年も墓参りに行かなくちゃと思っていたのですが、旅行社に11月に申し込んだところ市内のホテルが満室とのこと。なんでもジャニーズは嵐のコンサートがあるので全国からファンが集まっているのだとか・・・その後はホテルは空いているけど帰りのフライトが一杯、その次の週は用事が入っている・・そんなこんなで伸ばしているうちに、ついに12月に入ってしまいました。
さて出発の日。東京は朝から雨ですが空港に着いたときには晴れてきました。しかし飛行機は15分遅れで出発の予定で、しかも千歳が強風のために着陸できなければ羽田に引き返すという条件で出るとのこと。結局、搭乗が20分遅れとなりさらに離陸の順番待ちで30分、合計で50分遅れて千歳に着陸しました。
時刻はすでに1時半。お腹空いたよ〜。で当然ここはラーメンとなるところですが、空港ビルで改築工事をやっているために食堂街の「ラーメン博物館」は閉鎖されています。そこで到着ロビーのJAL側にある「孝四郎」に向かいます。ここは昔からよく利用する店です。注文はいつもの塩ラーメン。透き通ったスープにしっかりとした縮れ麺がいいですね〜昔ながらの札幌の代表的な塩ラーメンというかんじです。
さて、レンタカーカウンターで名前を告げて、送迎バスに乗ってレンタカーターミナルへ。千歳空港のレンタカーは、空港敷地内ではなくアメリカみたいにはるか離れたところで借り出すのです。そこまでバスで6-7分かかりますから、冬はまだしも客が多い夏は到着してからレンタカーで走り出すまで1時間以上かかることがありますので、ご注意を。で、今回用意された車はヴィッツでした。出発前の外観チェックではタイヤの状態をシッカリと見ます。もちろんスタッドレスです。いまは融けているでしょうが週初めまではライブカメラで見た札幌市内は真っ白だったのです。走り出して千歳市内に入ったところであれ?ガソリンが一目盛り減ってる〜なんだよちゃんとチェックしろよな、オリックス!数キロ走っただけですが、戻って文句をいう時間がもったいないのでそのまま先へ進みます。最初はもう何度も来ている千歳市内の花屋へ。母親が好きな薄紫の花とかすみ草を合わせて花束を二つ作ってもらいました。次はその先のセブンイレブンで日本茶とサッポロビールを買います。
そして最初に北広島を目指しました。ここの団地に住んでいるいとこ夫婦を訪ねるためです。というのも彼女の父親すなわち私の伯父さんの3回忌が来月あるのですが、こちらまで出てくることが出来ないのでその代わりに今回お詣りさせてもらおうと思ったのです。あれこれいとこと話をしてから札幌市内へと向かいます。つぎは里塚霊園にある両親の墓にお詣りです。生憎の雨降りですが、花を添え父親が好きだったサッポロビールと母が好きだったお茶を墓にかけてあげました。
そして市内中央部のホテルへチェックイン。
シャワーを浴びてからすぐ近くの三条三松ビルへ向かいました。そこの地下に知り合いの店があるのです。彼女とは掲示板の料理のトピで知り合ったのですが、このほど念願の和食の店を開いたとのことで、これはぜひ行ってみなくてはなりません。茶系統でまとめられた、落ち着いた雰囲気のお店ですね。最初に北海道のお魚、ソイの刺身をもらいます。磯魚のほのかな甘みが良いですね。お酒は増毛の国稀をもらいましょう。そしてたちの天ぷら。最近は東京でも珍しくないタラの白子ですがほとんどがアラスカからの輸入物、これは地元のマダラの白子なので大きくて味がとても濃いですね〜これを食べただけでもサッポロに来た甲斐がありました。添えられたアイスプラントの食感との組み合わせも面白いですね。その後は知床鶏の炙り、そして知り合いの豆腐屋さんから仕入れているというこだわりの湯葉をいただきました。どれも美味しい料理で、心からお店の繁盛を祈りたい気持ちになりました。
孝四郎の塩ラーメン、コクのある透き通ったスープは標準的な塩ラーメンそのものです。 |
黄色い縮れた麺がサッポロラーメンの伝統です。
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場所は到着ロビーの左側奥です。
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出発してすぐ満タンではないのに気づきました!
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これが両親の墓です。ビールと日本茶を捧げます。
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久し振りの、ソイの刺身です。お酒は増毛の「国稀」の鬼殺しをいただきました。 |
地物のマダラの白子である「たちのてんぷら」です。味が濃いです。緑のアイスプラントが面白い。
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知床鶏の焼き物はユズコショウでいただきます。
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知り合いの豆腐屋に作らせている特製湯葉です。
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4日(土)
さて翌朝は東札幌にいる、中学時代の同級生を訪ねました。
彼は実家の場所で歯科医院を開業しているのです。ですので、帰省して時間があるときはいつも彼のところで歯科検診と歯石取りをしてもらうのです。今回もしばらく同級生の状況など思い出話をしてから歯石を取ってもらいました。
口がサッパリしたところで、実家があった場所へ寄ってみました。今はただの駐車場になっていますが、3年前まではここに何本もの白樺の木に囲まれて実家が建っていたのです。私が小学校3年の時に建てられてから45年、私は東京に住んでいますし父親も老人ホームに入ってしまって以来、無人となっていたので取り壊してしまったのです。私が子供の頃は両側にお隣さんがいたのですが、そこも駐車場になったりアパートになったりしてすっかり変わってしまいました。ここに再び家が建つことはあるのでしょうか・・・
続いて近くの日曜大工センターで捜し物をして、お昼は北海道大学前のカレーショップ「ピカンティ」へ。札幌が発祥というスープカレーのお店の中でも私が一番美味しいと思う店はここです。ここのカレーはとてもユニークな名前が付けられており、日によっても種類が違います。土曜日のカレーは「開闢(かいびゃく)」と「アーユルヴェーダー薬膳1/f」ですが・・・意味わかります?それはともかく、私が注文したのは「アーユルヴェーダー」で具には「プリプリエビ」を、そして辛さは「2番=知覚の扉」を選びました。う〜ん、いつ食べても不思議な渾然一体となったスパイスには感動しますね。
幸せ気分一杯で、石狩街道を北上します。どんよりと暗い雲の下の日本海を見てみたくなったのです。ナビに「石狩灯台」と入力して行き着いたのは、天候のせいもあって、まさに「地の果て」みたいなイメージの原野でした。そして目の前には「喜びも悲しみも幾年月」の石碑と赤白の小さな灯台。そうなのです、「これがホンモノの灯台?」と思うくらい小さな灯台でした。
市内に戻り、ホテルに車を置いて大通公園へ。そこでドイツのクリスマス市を再現していると聞いたのです。昔住んでいたベルギーでも、広場にクリスマスの飾りとかお菓子を売る店ができてきれいでした。ドイツのお店は特にきれいなんですよね〜楽しみです。
2丁目広場に行ってみると、規模は小さいですが確かにドイツのクリスマス市になっていました。小屋の中にドイツ人も何人かいて、「ダンケシェーン!」なんて声が聞こえてきます。わお〜♪ドイツだぁ♪
となると・・・やっぱり食べ物です!シュトーレン(ケーキ)やプレッツェル(塩パン)はおいといてソーセージはないか?ありました。「ミュンヘンプレート」はシェーリンガーという焼きソーセージとバイスブルスト(ゆでた白ソーセージ=ミュンヘン地方の名物)アイスバイン(豚もも肉をゆでたもの)それにザワークラウト(酢キャベツ)がセットで900円。そしてホットワインが400円。これに「要返却」の食器のデポジット代金100円が加算されます。おや、公園の向こうの札幌市役所の窓、クリスマスツリーの形になっているじゃないですか。やるな〜札幌市。さて、満足したのでぶらぶらと帰りますか・・と思った瞬間に一瞬照明が消えました。ちょうど6時、そして今までオレンジ色だったテレビ塔がブルーに照明され、つづいて大通公園のイルミネーションも再開しました。有無、なるほど。その後もテレビ塔は青から赤、緑と色が変化していきます。そうか、スカイツリーの影響ですね。
この辺でビールを飲みましょう。ビールと来ればジンギスカン。いつもなら「大一」に直行ですが、先日テレビで紹介していた「だるま」に行ってみましょう。うは、行列・・・じゃあ、支店は?こちらも同じです。テレビの影響ですかね、じゃあいつものところに行きましょう。「お晩でぇ〜す、お久しぶり」「お〜いつ来たんですか?「昨日さ、墓参りで」・・あぁやっぱり馴染みの店は良いなあ・・・
軽く食べたところでぶらぶらとススキノ駅前へ。ここで医師会の会合を終えた同級生の歯医者と待ち合わせです。入った店は初めてのワインバー。客は我々だけでしたが、酒の知識が豊富なマスターとの話も楽しくなかなか濃い時間を過ごせました。もう一軒、和食ということで何度も二人で行っている「三ノ吉」へ。完全個室の静かな環境が気に入っています。そこで出会ったのは、「シーズン最後のが入っています」という、シシャモの刺身。鵡川辺りの太平洋岸で捕れる本物のシシャモは、最近東京でも知名度が上がってきましたが、干物での話。刺身や握りがウマイというのは話には知っていましたがこれまでにチャンスが無く、今回、思いがけず食べることが出来て幸せでした。
そしてススキノで飲んだら締めはラーメン!「センセイ」と別れて、今日はどこにしようかとホテル方面にぶらぶら歩くうちに目に付いた店が「とぐち」。最近できた店ですね、入ってみましょう。例によって塩ラーメン。豚骨の白く濁ったスープです。最近多いですね、こういうの。味は・・・悪くありません。サッポロの平均以上です。
ということで、お腹も一杯&シャーワセ一杯で2日目、終了です。
この駐車場に私の実家が建っていました。それにしてもよくあれだけの木や庭石を撤去したものです。 |
2006年11月、取り壊し直前の実家です。駐車禁止の標識だけが同じ場所に残っています。 |
中央の道具は屋根のひさしの雪落としです。
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ずらりと並んだ、北海道ならではの道具です。
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さて、この名前はなんでしょうか?
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ハイ、正解はこちらです!
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で、これは?子供用のソリではありません。
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そう、こういう風に雪運びに使うのです。
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お昼は「ピカンティ」に来ました。アーユルベーダカレーの辛さは2番で具はエビです。 |
石狩川河口にやってきました。これが石狩灯台なのですが、思ったよりずっと小さい灯台です。 |
原野そのものの風景です。
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有名なドラマの主題歌の碑があります 。
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これが荒れた冬の日本海の景色です。雲間から漏れる太陽の光が神秘的ですね。 |
鉛色ににごった波が打ち寄せています。
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周囲に建物は無く、ポツンと一台のレンタカー・・・
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石狩川の河口。無効が上流方向です。
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同じ河口の下流方向です。
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大通公園の光のカーペットです。 |
向こうにきれいなオブジェが見えます。
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これは駅前通りのホワイトイルミネーションです。
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何ともきれいですね。
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北海道の花、スズランです。
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向こうの2丁目にきれいな光の塔が見えます。 |
ミュンヘンクリスマス市が開かれていました。 |
色々な小屋が出ていますよ。 |
まるでドイツにいるみたいです。 |
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食べ物の店も出ています。 |
プレッツェルもありますね。 |
わ、ソーセージだぁ♪ |
グリューバイン(ホットワイン)もありますよ! |
後のツリー模様は市役所ビルの窓の明かりです。 |
ソーセージとホットワインをいただきました。 |
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ゴスペルグループの歌が始まりました。
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クリスマス気分が盛り上がります。
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このテレビ塔の照明が・・・ |
6時ぴったりにこう変わりました。 |
青い照明がだんだん変化して・・・ |
上から順に赤くなってきました。 |
そして赤から緑へ・・・ |
緑から青へと変化していきます。 |
旨いビール飲むなら、ジンギスカン・・だよね! |
さあ、焼けましたぞよ。 |
ススキノ側から見たホワイトイルミネーション。 |
これわかります?雪国ならではの工夫です。 |
「三ノ吉」にやってきました。 |
活タコの炙りをもらいました。 |
そしてこれ、なんの魚だかわかりますか?私は初めて食べることができました。 |
答えは・・・「シシャモ」です。 |
「コマイ」も焼いてもらいました。 |
ススキノの楽しみは締めのラーメン。新しい店に入ってみました。私の注文はいつも塩ラーメンです。 |
この黄色い麺、サッポロなんだなぁ。 |
「とぐち」という店でした。 |
これも塩ラーメンですが・・・真っ白で牛乳みたいなスープですね。 |
麺は・・ちゃんとサッポロしてますぞ。
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それにしてもキッチリとした箸立てですね。
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5日(日)
ゆっくりとホテルの朝食を済ませて部屋でパソコンを開き、メールやネットの用事を片づけます。ホテルをチェックアウトして、東札幌に新しくできた「イーアス」というショッピングセンターに行ってみました。マックスバリューが入ってなかなか大きいですね。昔はダイエーしかなかったものなぁ〜。ちなみにここは昔貨物列車の停車場でした。そしてこの周囲には中学の同級生の家がたくさんあったのですが・・・屋上から見回してもそれらの家があった辺りはすっかり変わっていて、それらしい民家はなくなっています。
ここへ来た目的は、靴屋で買い物をすることです。雪道で滑らない靴は、地元で買う方が圧倒的に種類が多いわけで、今東京で履いている雪用の靴が古くなったので新しいのを買って帰ろうというわけです。そしてマックスバリューで北海道ならではの食材を買って・・・そろそろお昼です。ショッピングセンターの中に「がんてつ」というラーメン屋がありました。聞いたことがありませんが、見た感じは良さそうですね、入ってみましょう。もちろん私の注文は塩ラーメンです。おお、ここのスープは真っ白です。牛乳みたいな色ですが・・・ウン、ちゃんとした豚骨です。化学調味料が多いですが、不思議と飲み続けたくなるスープです。ご馳走様でした。
最後の立ち寄りは、菊水の札幌カニ工房。ここの札幌蟹販は去年の記念会でお世話になったところですが、帰りに今晩家で食べるタラバを買って帰ろうと思うのです。
というわけでお土産のカニをゲットして千歳に向かいます。時間があるので下道をのんびりと走ります。のんびりと言っても北海道の一般道は皆さん80キロくらいで流していますからね。何事もなく千歳市内に入ってセルフのガソリンスタンドで給油。一目盛り分は何リッターなのでしょう?タンクが40リッターとして10分の1くらいですかね。ま、それくらい良いでしょう、素直に満タンで返却しましょう。返却もスムーズで、バスを待ってターミナルへ行き、チェックイン。あら、飛行機は到着遅れのため15分のディレイですか。
こうして1年ぶりの札幌行きは終了しました。
これまで父親が生きているときはほぼ2ヶ月おきにこうやって帰省していましたが、父もいなくなりメンテをする家もなくなった今、出来ることは年に一度くらい墓参りと昔の友人に会って酒を飲むことくらいです。それでも、家はなくても、どんなに周囲が変わっても・・札幌は私が生まれて育ったところ。体が許す限り、年を取ってもこの習慣は続けていきたいものです。
父よ、母よ、また来年、行くからね〜
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