序章:
2015年に走行9000kmで入手したプジョー308SW、その後7年乗って走行距離は6万3千キロになりました。走行距離としてはたいしたことはありませんが、この先何年乗るかという問題が出てきました。すなわち私自身が健康で車を運転できるのは最大であと10年、まあ6−7年くらいで免許証を返納することを考えなければなりません。それまでの車をどうするか?別の車に乗り換えるのかそれともこのまま乗り続けるのか?
本来ヨーロッパの車ですから20万キロくらいはなんということもありませんし、事実前の406は15万km乗りました。308の場合はこれから先エンジンのタイミングベルト交換もありますし、サスペンションの取り換えも考慮しなければなりません。それなりの費用がかかる時期になります。
ただ問題は乗り換えるにしても、乗りたいと思う車がないことです。日本車にする気はまったくありませんが、かといってこの春に発売された新型308はワンランク大きな車になってしまった上に価格も高いし、そもそも世界的な半導体不足で車両が入ってきていません。そこで出てきた考えは、旧型308の最終版に替えるというものです。つまりいまのSWは初期型ですから最後のバージョンにくらべて7年古いわけです。これを7年若返らせていまある新車に取り換えると、メカは新品になってボディサイズも乗り味も変わらないという最上の車選びができることになります。
そんなわけで、まずはプジョーの認定中古車のサイトを見てみました。おお、登録はしてあってもまだ未使用の新古車もありますね。そして多いのはディーラーが試乗車や業務用で使っていた車です。中古車にはなりますが、デモカーなのでオプションが装備されていて、走行距離が少ないのが魅力です。色々調べて、いまと同じSWのディーゼルとガソリンのハッチバックの2台が候補として残りました。ディーゼルは308の発売当初はまだなくて、あとから追加されました。燃費は良くて、音や振動はかなり改善されているそうですが、市場ではアドブルーのタンクに問題が出ているのが気になります。一方ハッチバックは30センチくらい車体が短くなって軽量、SWほど荷物は積めないにしても3人で旅行することに不便はないでしょう。いまと同じ1.2リッターのガソリンエンジンというところも安心感があります。
さて、その308ハッチバック、2021年4月の登録ですから、新車保証が1年半残っています。走行距離は11,000キロで個人所有の中古車よりずっと少なくて、色はブルー。いままでに乗ったことがない色です。デモカーなので25万円相当のETCや純正ナビが付いているのもありがたいところです。SWとサイズや装備を比較してみました。
項目
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308ハッチバック
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308SW
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ボディ寸法 |
全長4,275mm
全幅1,805mm
全高1,470mm
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全長4,585mm
全幅1,800mm
全高1,475mm
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ホイールベース |
2,620mm
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2,730mm
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トレッド(前/後) |
1,555/1,555mm
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1,555/1,555mm
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重量 |
1,270kg
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1,360kg
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排気量 |
1,199cc
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1,199cc
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最高出力 |
130ps/5,500rpm
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130ps/5,500rpm
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最大トルク |
235Nm/1,750rpm
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230Nm/1,750rpm
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トランスミッション |
8速オートマチック
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6速オートマチック
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タイヤサイズ |
205/55R16
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205/55R16
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ボディサイズは30センチくらい短くなって、重量も100kgくらい軽くなっています。それになんといってもオートマチックトランスミッション8速というところがすごいですね。これが燃費にどう影響するか、興味があります。
そんなわけであれこれ考えた結果、次の車は308ハッチバックのガソリン車と決めてプジョー有明と売買契約を結びました。
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車庫証明:
さて、駐車場は今までと同じところを使います。
まずは管理組合に車両の入れ替えであることを通知して承諾書を発行してもらいました。そしてインターネットで車庫証明の申請書をダウンロードして、必要事項を書き込んで最寄りの警察署に申請しました。料金は申請料が2,400円、シール発行手数料が500円でした。
車庫証明が取れたので、早速それをプジョー有明に届けて車両の登録をお願いしました。今度は足立ではなく江東ナンバーになるわけですね。移転登録は前にもやっているので自分でもできるのですが、「店のほうでやります」ということで手数料を払ってやってもらうことになりました。
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2022年9月15日:引き取り
予定通り登録が出来たということで、バスに乗って有明まで車を引き取りに出かけました。
車はすでに納車場においてありました。ガラスコーティングされた車体は、ぴかぴかに輝いていました。
「お世話様〜」とお礼を述べてゆっくりと走り出します。
シフトレバーがパーキングブレーキレバーみたいに上下に押したり引いたりするタイプなので慣れないうちはどこにギアが入っているかいちいちメーターパネルで確認する必要がありますね。
そしてメーターパネルがデジタル式で斬新ですね。三つのパターンをあれこれ切り替えてみましたが、なんというかどれも「帯に短したすきに長し」的ですね・・・昔のアナログメーターそのものを再現するパターンも欲しかったという気がします。

速度はデジタルで、タコはアナログ風になるモードです。これが一番無難かな。
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右がタコで左が速度。一応昔のメーターと同じ配置ですが、針式のアナログメーターが欲しい。
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クルーズコントロールで走っているときはこれかなあ・・・
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自宅に到着して、駐車場に入れます。SWよりも30センチ車体が短くてホイールベースも10センチ短いだけあって取り回しが楽になりました。

フロントバンパーの前が広く空いています。30センチの差は大きいなあ。
それにバックカメラが明るくなって、ガイドラインがステアリングに連動するようになりました。そのうえ自動的に直近がクローズアップされたり上から見た画像も出て来るので駐車がとても楽になりました。これはこの車にして良かった最大のポイントですね。

SWもバックカメラはありましたが、ノイズが乗っていましたしカメラが暗いので明るい場所でないとよく映らなくて頼りになりませんでした。
前日、連休開始にもかかわらず東名高速の渋滞がそれほどでもないので、昼から東京を出て、御殿場にやってきました。
いつものように家族3人分の荷物を積み込んでみました。ハッチバックのラゲッジルームの奥行きがSWよりも30センチほど短い分、収まらなかったバッグを2個リアシートに移動させて搭載完了。まあ、ボディが小さくなっても3人家族での旅行にはとりあえず支障がないとわかって、まず安心です。
さて今回、高速道路を走ってみての308HBの感想は:
・8速ATは6速ATに較べて出足がもったりとしている
・6速ATで感じた60km/h前後のノッキングみたいなゴロゴロはほぼなくなった
・SWで感じた段差の突き上げ(特にリア)は、かなりやわらかくなってボディ全体でこなす感じになった
・クルーズコントロールは、以前のようにエンジンブレーキで減速しきれずに近づきすぎて終了することもなく、しっかり減速できて快適
・ワインディングの山道を走行するときは、「車線逸脱修正」はオフにしないとかえって邪魔
・古いiPhone7(iOS14)でもカープレイは作動して、これはうれしい驚き
・USBメモリに入れた楽曲を再生したら、フォルダ順ではなくランダムに曲が再生され、LIST表示させるといくつか文字化けした
・ステアリングのリモコンで音楽ソースの切り替えやUSBメモリのフォルダの切り替えが出来なくなった
・USBメモリの楽曲再生とカープレイはUSBハブを使って同時に使えるのか?いちいち差し替えるのが面倒
・ナビゲーションの自車位置が不安定。走行開始直後に位置ずれすることが多い
・走行中、ナビの操作が出来なくなったりテレビ画面が表示されない設定になっている
といったところです。
一番大きく変わったのはカーステレオの操作ですね。「セレクション」とか「ライブラリ」など見ただけではわからない項目があるので、マニュアルを読んでみるのですがその説明が簡単すぎてよくわかりません。 でも全体的には「良し」が多いので、やはり7年のうちに車は進化したのだと納得できました。ドライブの途中、ずっとUSBメモリに入れた音楽を聴いていたのですが、ふとディスプレイを見て日本語のタイトルが文字化けをしていることに気が付きました。このUSBはSWの時からずっと使っているもので、これまで文字化けしたことはありません。これもきっとラジオの仕様が変わった影響でしょう。

結局インターネットで調べてみたら、この現象も「輸入車あるある」でMP3の曲名情報の文字コードをShift-JisからUnicodeに変更すれば直るとわかりました。USBメモリをパソコンにつないで文字コードを変更してこの件は無事解決しました。
さて、次はSWのラゲッジルームに搭載していた工具類一式をハッチバックに乗せ換える作業です。
ハッチバックも、SW同様にスペアタイヤの周囲に発泡スチロールのスペーサーがあってポケットもあるのですが底が浅すぎて工具入れたバッグが入りません。また、ラゲッジルームは、ケミカル類や軍手などを入れておく収納ポケットが全然ありません。
私はソケットレンチやトルクスドライバーなど車のメカ作業用の工具と電気系統の作業をする工具を分けて二つのケースに入れています。私は滅多に使わない工具類はタイヤスペースに収納して、ラゲッジルームはなるべく空けておきたいのです。となると残る手はひとつ、タイヤスペース内の発泡スチロールを取り出してそこに入れるしかありません。
ということできっちりと収まったかに見えましたが、十字レンチだけがどうやっても行き場がありません。しかたなく後席のヘッドレストからぶら下げたネットに入れましたが、たしかL字型や腕を折り曲げることができるものがありましたね。それを買うとしましょう。

工具を入れたバッグと箱を収めたいのですが、ポケットの底が浅くて入りません。
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仕方がないので発泡スチロールを取り出して、タイヤの周囲に並べることにしました。
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工具類は全部収納できましたが、やはり30センチの差は大きいですね。 |
さて、工具類が収まったので、雨具やティッシュ、懐中電灯などをグローブボックスやドアポケットに搭載して今日の作業は終了。明日はオーディオの設置作業です。
ドアをデッドニングしてウーファーを入れ替え、DSPパワーアンプを増設して音場調整をやるのです。 多分アリュールはラゲッジルームのパワーアンプは無くて、アンプ一体のラジオが付いているのではないでしょうか?となるとセンターコンソールをばらしてスピーカー配線にアクセスしなければなりません。雨が降らないでくれるといいのですけどね。
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雨が降り出す前にフロントドアスピーカーの交換をやりました。
406に搭載していた「フォーカル」というフランス製スピーカーには非常に満足していました。なにしろドアスピーカーだけで十分な低音が出るので、406を処分する前に取り外しておいて、308でも使っていました。そして今度は3台めの御奉公となったのです。
DSPアンプを入れるのはセンターコンソールを外して配線を調べなければならないので後回しにして、先にドアのウーハーだけ入れ替えます。
ドアのトリムを外して、ねじ3本で固定してあるなんとも貧弱なドアスピーカーを取り外します。つぎにスピーカーの基台、と言ってもプラスチックのハカマみたいなものですが、これは3か所の爪をそうっと起こして回してやると外れます。
左右のドアで同じ作業をしたらステレオをオンにしてちゃんと音が出ていることを確認して終了です。
ずいぶん音が変わりました。ボーカルにぐっと深みが出ましたね。フォーカル万歳!
ちなみに今回はドアのデッドニングはやりませんでした。
というのは、いずれマルチチャンネル化するのですが、その時は100Hz以下はサブウーファーから出すからです。
デッドニングは、サブウーファーなしでフルに低音をドアスピーカーから出すときには必要ですが、ミッドバスとして使うならばなくてもたいして影響はないと思うのです。
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308を運転していて気になったところはアクセルペダルでした。別にペダルがオフセットしているわけではないのですが、アクセルペダルの右側つまりホイールハウスまでが広く開いています。そのせいなのか、右足がだんだんずれていって気がつくと靴の親指の付け根あたりがかろうじて引っかかっている状態になります。406のときは、ホイールハウスがもっと張り出していたため足が右にずれてもホイールハウスに当たったのですが、308はアクセルペダルの右側が空いているのでどんどんずれていって足がカクンと外れることもあるのです。足がずれる原因は、ペダルの形(面積が小さい)と材質がプラスチックであるために滑りやすいからですね。
そこでSWの時に幅の広いアクセサリーのアルミペダルをオートバックスで購入して使っていました。これも取り外しておいたので、取り付けます。
アクセルペダルをシリコンオフで脱脂して新しい両面テープで貼り付けます。
次はブレーキペダルですが、もともとゴムのカバーがかかっています。それを取り外して直接取り付けました。ブレーキペダルは両面テープではなく鉄製のステーをネジ止めしてそれを裏側に曲げてペダルをくわえ込むようになっています。

308のペダルはアクセルの右が広く空いています。 |

ペダルを脱脂してカバーを貼り付けました。
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ブレーキペダルのゴムカバーをはがしました。 |

カバーの代わりにペダルをステーで固定します。 |

ステーを折り曲げてカバーを固定しました。 |
2022年9月20日 ラジオユニットの取り出し:その1
308のオーディオについては、アンプ内蔵のタイプとパワーアンプ外付けのタイプがあります。SWはパワーアンプが外付けでした。ハッチバックのアリュールはラゲッジスペースにパワーアンプが見当たりませんから、ラジオ内蔵タイプでしょう。
そうなると、DSPアンプへの結線はスピーカーへの配線にするので、ラジオユニットを引っ張り出さなければなりません。ただ、308のラジオは従来のような1DINユニットをはめ込んであるのではなく、センターコンソールの中央にあるタッチ式のディスプレイパネルでラジオやエアコン、ナビ、トリップコンピューターや車両の設定などを全てコントロールします。そしてラジオユニット本体はコンソール裏側つまりスイッチパネルの裏側に隠れているのです。そしてスイッチパネルを外すためには、専用工具を左右の溝に差し込んでロックを解除しなければなりません。

ラジオユニットはセンターコンソールのパネルの裏側に取り付けられています。 |

自作した専用工具です。 |

ステアリングコラムのカウルを取り外します。
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ここの溝に専用工具を差し込みます。 |

このように専用工具で爪のロックを解除します。 |

反対側はグローブボックスを開けて、専用工具を差し込んでロックを解除します。 |
ところが、SWのときは簡単に両方ともロック解除できたのですが、この車はグローブボックス側はいいのですが、ステリングコラム側がどうしても解除できませんでした。
とりあえずこの状態で音楽は楽しめますので、ラジオへのアクセスは後でトライすることにします。
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2022年9月24日 ラジオユニットの取り出し:その2
金沢往復の旅を終えて御殿場に戻ってきました。
東京に戻る前にせめてDSPアンプ接続の準備をしておきたいと思って、再度センターパネルの取り外しにチャレンジしました。しかし相変わらずステアリング側のロックが解除できません。そこで片方ロックされたままパネルをねじって押し上げてラジオユニットを固定しているネジを外して裏の配線を引き出すことが出来ました。
配線はISO準拠のようですね、案の定ラジオユニット内にアンプが入っていて、ラジオの裏から直接前後左右のスピーカーにつながっています。フロント左右のケーブルを切断してギボシ端子に変更しておきました。これでDSPアンプの入力と出力が簡単に接続できるようになりました。

スピーカーハーネスらしきコネクターを引き出してテスターと乾電池でチェックします。 |

間違いなくスピーカーコネクターでした。各端子の配線もわかりました。 |

フロント左右の配線をカットしてギボシでつなぎます。 |
カバーにてこずりましたが、ようやく純正ラジオユニットを引き出すことが出来ました。
裏のコネクターを見てブルーのコネクターがスピーカーコネクターで、前後左右それぞれのスピーカーに行く4組8本の配線が判明しました。
残念ながら今回はこれ以上DSPアンプを接続する時間がないので、一旦ギボシを直結して今までと同じように音声が出る状態にしておいて、ラジオは元に戻すことにします。
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2022年10月8日 DSP(デジタルサウンドプロセッサー)アンプの取り付け:
前回、センターコンソールのラジオユニットを引き出してフロントスピーカーのハーネスにギボシのオスメスをつけておいたので、今回はDSPアンプのハーネスを割り込ませる作業です。それからダッシュボードに中高音を再生する1インチのスピーカーを設置してDSPアンプに接続します。そして最後にサブウーファーを置いて電源と信号線を接続します。
つまり、システムとしてはこうなります。前のSWと異なるのは、SWではヘッドユニットの後にラゲッジルームにパワーアンプがあったのでそのスピーカー端子からDSPアンプの入力信号を取りましたが、ハッチバックではパワーアンプがないのでヘッドユニットのスピーカー端子からDSPアンプの信号をとることです。そのため、DSPアンプの設置位置が変わるので、ハーネスも少し変更しました。

DSPアンプの電源ですが、ラジオには常時電源しか来ていませんので、別途グローブボックスと助手席側のセンターコンソールのパネルを外してナビと思われるハーネスからアクセサリー電源を取りました。
アースはラジオの後ろに10ミリのボルトがありましたので、そこに共締めしました。
DSPユニットは助手席の下にベロクロで固定しました。
続いてはダッシュボードにフルレンジスピーカーを設置します。
これもSWと同様にダッシュボード上に両面テープで固定して、ハーネスは助手席柄のAピラーのカバーを外してサイドシルの中を通して助手席下のDSPアンプに接続します。SWではラゲッジルームにDSPアンプを置いていたのでスピーカまでのケーブルが長いのですが、作り直すのが面倒なのでそのまま使い、余った分はサイドシルに隠しました。
問題はサブウーファーです。
高さが足りなくてフロントシートの下には入らないので、SWの時同様ラゲッジルーム左側のトリムの壁にベロクロとゴムベルトを利用して縦に貼り付けました。SWではちゃんとそこがへこんで物入れになっていたのですが、ハッチバックはほんの少しへこんでいるだけなのですね。かなりきわどい取り付け方法ですが仕方がありません。電源は常時電源、アクセサリーともスペアタイヤ横のナビから拝借し、アースもナビに共締めしました。容量が心配ですが、SWでもそうしていて何ともなかったので、大丈夫でしょう。
さて、これでDSP系統の移設は完了、最後は調整です。
最後は調整です。
DSPアンプとパソコンをUSBケーブルで接続して、DSP調整ソフトを起動すると保存されていたデータが取り込まれるはずが、フリーズしてしまいました。5年くらい前のソフトだから64ビットのWin11だと動かないのかもしれません。そこで32ビットのWin10マシンを使ってソフトをダウンロードしてみると、すんなりとデータを取り込むことができました。
もちろんこれはSWの時のデータですが、クロスオーバーはそのままで、グライコとタイムディレイを変えるだけでいいでしょう。
まずはサブウーファーから。車室が小さいので定在波が発生しやすくてブーミーに聴こえますから、クロスオーバーは120Hz のままですがブースト域を10Hz下げます。
そしてドアスピーカー、これもモコモコの低音にならないよう125Hzから200Hzをさらに下げて12dB/octでサブウーファーにつなげます。最後にダッシュボードのフルレンジはボーカルのくっきり感を出したいので2-3kHzをちょっと上げました。
これでいくつか曲を聴いてみて確認します。オーケーなので最後にタイムディレイを合わせます。耳から各スピーカーまでの距離を巻き尺で測って数値を入力するだけです。はい、音像がぴしゃりと私の正面に来ました。

SWと同じようにダッシュボードに中高音を再生するスピーカーを取り付けます。 |

スピーカーのケーブルはサイドシルの中にまとめて隠します。 |

DSPアンプ本体は助手席シートの下にベロクロテープで貼り付けました。 |

サイドシルからダッシュボードスピーカーの線を引き込み、サブウーファーの信号を送ります。 |

サブウーファーは再サイドトリムにベロクロとゴムベルトで固定しました。 |

電源はナビから供給しています。 |

パソコンを使ってDSPアンプの調整をやっています。 |
これで前の車から取り外したもろもろすべての装備を新しい車に移す作業が終了しました。さあ、これからのドライブが一層楽しくなりますね。
2022年11月6日 DSP(デジタルサウンドプロセッサー)アンプの調整:
前回で、DSPアンプを設置しました。ですが、SWで使っていたアンプですから音もSWに合わせた状態のままです。これをハッチバック用にチューニングしなおさなければなりません。ハッチバックとSWでは車室の容積が違うので、イコライザーも調整をする必要があります。それを、この飛び石連休を利用してじっくりとやってみました。その手順とポイントをご紹介します。
まずサブウーファーのレベルと再生レンジを25Hzから100Hzとして音を出しながらミッドバスの音量を上げていきます。ミッドバスの再生レンジは100Hzから500Hzで、クロスオーバーはそれぞれ100Hzと500Hzを18dB/octでつなぎます。さらにスコーカー・ツィーターを加えます。クロスオーバーは500Hzでここも18dB/octです。ちなみに位相はサブウーファーとミッドバスは同相、ミッドバスとスコーカーは逆相です。
これでレベルが合いましたので、ホワイトノイズを再生してスペクトルアナライザーで周波数特性を測ってみます。100Hzにピークが、そして2kHzにディップがあり、3kHz以上がだら下がりになっていましたので、これをイコライザーで補正してほぼフラットにしてみました。これがフラットの状態です。

リスニングルームならこれで終わりですが、クルマの場合はこのままでは使えません。ここから「味付け」をして、聴感的にバランスをとっていくのです。その前に、この状態で何曲か聴いてみましょう。
うーん、面白くない。ガラスの乱反射のせいか中高域が刺激的でうるさく聞こえます。声が薄っぺらでテレビの音みたいですよ、全然セクシーじゃない。低音がこもってモコモコしたベースの音です。スピーカーに頭を突っ込んで聞いているみたい・・・まあ車という小さな密室=エンクロージャーの中で音を出せばそうなりますね。
というわけで、ここからが味付けの部分です。フラットな周波数特性なんてくそくらえ、クルマのなかはガラスで反射して、シートが吸収して、小さい箱だから定在波がブンブンで、その上振動と走行騒音が加わるとんでもない環境ですから、リスニングルームのような調整じゃダメなのです。
そこでまず中高音のレベルを下げます。次に経験値で200‐300Hzをボコンと下げます。その代わりにサブウーファーのレベルを3−5dB上げます。多分停止状態では低音出すぎと思われるでしょうが、走り出したらエンジン音と走行音でマスクされてちょうど良くなります。
その結果、サブウーファーのイコライザーはこうなりました。ハイパスは20Hz 18dB/octですがさらに20Hzと25Hzのイコライザーを絞って、25Hzから下をばっさりとカットします。上は100Hz 18dB/octのままです。なるべく高い音は出ないようにしたいのです。

次はミッドバスです。ドアの16センチスピーカーの帯域です。
200Hz前後をイコライザーで下げているのは、車という小さい空間で共振しないようすっきりした低音を出すための手段です。モコモコしたベースが締まってきたでしょう?

最後は中高域で、ダッシュボードから音を出します。ハイパスは500Hz 18dB/octでつないでいますが、フロントガラスの反射でうるさくなりがちなのでイコライザーで2kHz以上をちょっと上げてくっきり感を出しながら、ミッドバスよりレベルを下げています。フロントのLチャンネルとRチャンネルがそうです。これがその画面です。高音のうるささが消えて艶に代わります。

最後が一番難しい「声」の出し方です。これは好みのシンガーや曲によって変わります。ミッドバスの300Hzから700Hzを持ち上げてみましょう。男声でも女声でも近くで聴くニンゲンの声というのはかなり迫力があるものなのです。声が近くなって力が出てきたらチューニングは成功です。
最終的なイコライザーはこのようになりました。でもこれはまだ最初の段階、これを繰り返してあーでもない、こーでもないといじっていくうちにズブズブとはまっていくわけです。 うなぎは「串打ち3年、裂き8年、焼き一生」だそうですが、オーディオは「アンプ1年、スピーカー3年、イコライザーは一生」てなもんです。
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もう4月だから大丈夫だろうと、スタッドレスタイヤを夏タイヤに変えました。
平日なので息子の手伝いはなく、ひとりでやると筋肉痛になるのが目に見えているのでゆっくりと作業しました。
納屋からガレージジャッキと夏タイヤ、草取りに使うコロコロ椅子、十字レンチ、電動ドライバーなどを取り出してセットします。車から充電式ポンプを出して、夏タイヤの空気圧を240Kpsにセットしておきます。
 
 

ジャッキアップポイントにガレージジャッキを合わせて車体を持ち上げます。この時、ジャッキの車輪が動く状態になっている必要があります。車載のパンタグラフジャッキはその場で垂直に持ち上げますが、ガレージジャッキはアームが起き上がるときに先端が手前に動くので、ジャッキ全体が車の下に潜り込むように動いて補正するように車輪がついていてジャッキアップポイントを持ち上げます。
もし、下が砂利などで車輪が動かないと、アームだけが手前に動くのでサイドシルを引っ張って曲げてしまいます。つまりガレージジャッキはその名のとおり工場で平らなコンクリートの床で使うことを前提として作られているのです。DIY作業でガレージジャッキを使うときはご注意ください。

次はホイールボルトを外します。十字レンチでボルトを緩めたら、電動ドライバーに17ミリのソケットを付けてボルトを外します。レンチでクルクルやらなくても数秒でボルトが抜けるので楽です。締める時も使いますが、最後にドライバーが跳ねるので手首をひねらないように注意が必要です。最近は電動のインパクトドライバーもありますが、昔からインパクトレンチには不信感があって、最後は十字レンチでじんわりと締めたいのです。

さて、外したスタッドレスはピレリのアイスアシンメトリコで、7年前に406から308SWに乗り換えたときから使っています。製造ロットを見ると3913ですから2013年の秋ごろに作られたタイヤです。ただ、東京と裾野の往復にしか使っていないのでプラットフォームマークを見るとまだ1ミリ残っていてまだ使えそうです。しかも外したタイヤは、気温が低い場所でカバーをかけて直射日光や風に当たらない環境で保管していたので、サイプもやわらかくてまだまだ使えそうです。とはいえ、普通スタッドレスの賞味期間は5年くらいといわれていますが、なにしろ10年前のタイヤなのでちゃんと硬度計で測ってみると60から65くらいになっています。ちなみに夏タイヤのプレマシーの硬度は55から60でした。ほぼ同じですね。
スタッドレスとしての性能が出せるのは55までと言われていますから、さすがにもう駄目ですかね。入れ替えを考えなければいけません。ブリジストンは406であのぐにゃぐにゃ感に凝りていますのでやっぱり同じピレリにしようかな。




さて、せっかくタイヤを外したのですから、この際にブレーキパッドもチェックしておきましょう。
4輪とも異常な摩耗やひっかかり、オイルの漏れは見られませんでした。

最後にホイールが固着しているホイールがありましたので、防止のために防錆材をスプレーしておきます。このとき、センターハブだけにスプレーをしてホイールを固定するボルト穴には吹き付けないようにしてくださいね。

車体が花粉だらけだったので、洗ってからせっかくガラスコーティング屋さんからもらったメンテナンス用クリーナーがあったので塗っておきました。

うん、久しぶりにピカピカになりました。
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2024年5月10日 ウィンドウリペア
それは4月26日のことでした。深夜東京を出て空いている東名高速を西に向かっていたときのことです。大井松田の先の分岐を少し進んたとき「ビシッ」と音がしてフロントウィンドウにひびが入りました。トラックの飛び石が当たったのです。
翌朝見てみるとかなり大きな打撃跡があって、爪にかかります。内側からも見えるくらいです。
これは修理しないとそのうちに傷が広がるかもしれません。
東京に戻って、すぐに自宅近くのウィンドウリペア専門店に相談しました。さいわい樹脂を使って修理可能と言うことが分かりましたのでお願いすることにして10日予約を入れました。
当日、朝9時に車を持って行って待つこと約1時間、修理が完了しました。
料金は割引デーと言うこともあって7、920円でした。

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2024年5月16日 車検
最初の車検です。問題点はなさそうなので今回も前の車同様自宅の前にあるタクシー会社の工場に依頼することにしました。
特に依頼すべきことはオイル交換、これはネットで純正と同じTOTALのINEO 0W-30 をフィルターと渡連ワッシャーとともに預けておきました。あとはブレーキフルードでこれはDOT4のものを交換を依頼しておきました。
朝8時半に車を預けて昼過ぎには作業が終わったとの電話が入りました。こうして何事もなく車検が終了しました。2,3日すると終了証がもらえますので自分でフロントウィンドウに貼り付けます。今回から貼付位置がかわり運転席の前の右上に貼り付けることになります。


走行距離は22945km、かかった費用は下記のとおりで総額10、1602円でした。これにネットで購入したオイル代が加わります。
自賠責保険料 |
17、650
|
44,050
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重量税 |
24,600
|
印紙代 |
1,800
|
法廷2年点検料 |
35,000
|
43,000
|
車検代行料 |
8,000
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ブレーキフルード DOT4 |
1,940
|
6,380
|
ブレーキフルード交換工賃 |
1,940
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オイル交換工賃(オイルとフィルターは持ち込み) |
2,000
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産業廃棄物処理費 |
1,000
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2024年10月13日 バッテリー交換
午前中に車のバッテリーを交換しました。
突然死が怖いので元気なうちに交換したほうがいいと思って、同じボッシュのバッテリー BLACK-EFB : BLE-70-L3をネット注文しました。前回より少し値段が上がって24000円でした。
SWは登録後3年半で交換していました。今の車もちょうど3年半、最近アイドリングストップをしなくなったのでそろそろだと思います。
小さな12Vのバッテリーをつないでメモリのバックアップをしてから、周囲の部品を外して乗せ換えました。これでしばらくは安心して乗れます。

交換前のバッテリーです。

交換後のバッテリー

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