2004年2月7日
初めてボートショーを見に行ってきました。会場はモーターショーでお馴染みな幕張メッセです。最寄りの海浜幕張駅で下車した人は多かったのですが、かなりの人は同じメッセで開催されている「釣り博」の方に向かって歩いていきます。
ボートショーは1から3ホールで開催していますが、ドーム型の屋根が3つ並んでいるうちの一番東京よりのドームを使っています。
ざっと見たところ、展示が中心で衣類やアクセサリーの販売が1/4位のスペースを占めています。 フロアに降りてまず目を引くのがボルボペンタのブース、古くなったエンジンをペンタに載せ買えたケースをパネルで紹介していました。いつかは「TRINITY」もそういうことを考えなくてなならないなあ〜と思いながら見て回りました。金色のプロペラがかっこいいですね。
つづいてマーキュリーのブースで緊急用の樹脂製プロペラが紹介されているのを発見。車のテンパータイヤみたいな物ですね。 また、低速回転時にはプロペラの前方のバルブを開いて排気を出してエア混じりの水を作り、プロペラの回転抵抗を減らしておいてエンジン回転を素早く上げ、後にバルブを閉じて後方から排気する可変バルブ付きプロペラという物もありました。ここで説明員を捕まえてサービスマニュアルの入手方法を聞き、最寄りのマリーナのサービスに注文すればよいと教えてもらいました。
その後は展示されているボートの中を見せてもらいました。
まず、アトランティスというボート、これは室内の木で仕上げた調度がセンス良く、装備としては特に優れてはいませんがやはり国産とはひと味違うなと思って聞いてみるとフランスの船でした。フランスのボートというとすぐレアのようなレトロっぽい物を想像しますが、この船は普通のデザインです。次はヤマハの新型ボート、5月に発表予定だそうで10人くらい並んでいましたが興味があったので見てみました。キャビン重視のクルーザーですのでデッキは狭く、しかも船外機船なので余計スターンの部分が無駄になっている感じです。そして装備のほとんどがオプションということで、それから見ると輸入艇、特にアメリカ艇は標準装備が充実していていいと感じさせられます。
トヨタは列が長かったのと、雑誌で内部の紹介を読んでいるので省略して日産でサンクルーズをざっと見てからシーレイへ。サンダンサー24はやはりアメリカ艇とあってベイライナーと近い雰囲気があります。この船には脱着式のガスボンベを使うストーブ(=調理用コンロのこと)が付いていましたので、聞いてみたらやはり日本で普通に使われているカセットコンロ用のボンベが使用可能だそうです。これだけ欲しいというお客さんが多いそうですが、正式には船舶検査時に変更申請を必要とするとのことでした。
ジョイクラフトのコーナーにはリトルオーシャンの松永社長とメカの佐藤氏の姿がありましたが、接客中だったので挨拶だけしてグッズのコーナーへ。中心となっているのはウェイク関係の小物やウェットスーツ、ライフジャケット、シューズ、そしてトローリングギアなどで、モーターボート用はあまりないのですが船体のクリーナーと浮きキーホルダー(これは250円と安かった)、それにビルジポンプの特価品を購入しました。ポンプは船を洗うときにいちいちバケツで汲み上げなくてもいいように、ある程度強力な物が欲しかったので調度良かったです。
そうこうしているうちに催し物コーナーではかの堀江健一氏がゲストで講演が始まりました。
また一角では青色のきれいなディーゼルエンジンにマークのドライブが付いているのを見つけ、壁を見るとTOYOTA Baseという文字。説明を聞くと、トヨタのディーゼルエンジンをフランスのNANNI社でマリン用に改造したものを輸入しているとのことでした。見本で一番小さいタイプはブラボー2のドライブにハイエースの175馬力を組み合わせたものでしたが、「TRINITY」のアルファ1ドライブにも若干対トルク的に不安はあるものの、適合はするそうです。
ただし、フランスへの往復の送料が入っているせいか価格は270万円。
昼過ぎに到着して広い会場でもなかったのに気が付いたらもう5時、「蛍の光」が場内に流れ出してきました。
帰りがけにふと見ると、マーキュリーのブースに昨年「TRINITY」の燃料タンク交換でお世話になったKENマリンサーボスの氏家氏が説明員の服を着て立っているではありませんか。早速ご挨拶をして、件のサービスマニュアルを注文、取り寄せておいてもらうことにしました。 ネットで見る限りでは昔よりずっと展示艇も少なく、掘り出し物らしい物が無くて寂しいショーだということでしたが、初めてのショーにしては結構楽しめた一日でした。
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