かねてより弘前市に行ってみたいと思っていました。
弘前城の桜はテレビなどで取り上げられていて有名ですが、咲き誇るのが北海道と同じくゴールデンウィークのときなので大変な混雑になるそうです。そうなるとホテルも高くなるし、それ以前に予約が取れませんよね。
そうして何年も経ってきたのですが、少し早め、例えばゴールデンウィークの前の週なら予約もとれることがわかりました。かつてはそうは言っても休みが取れませんが、いまでは可能になりました。そこで見つけたホテル、値段もまあまあでなんと言っても弘前城まで歩いて行けるというロケーションがいいじゃないですか。しかし、東京から弘前は700km、ちょっと無理すれば一日で走って行けない距離ではないですが、ただ走るだけでは面白くないですね。途中で一泊すれば楽ですし、その分楽しみが増えます。ということで、行きは盛岡と帰りは仙台で一泊しようと考えました。しかしどちらも市内のホテルは結構混んでいるのですね。しかも値段も高い・・・そこで近所を見てみると、花巻温泉があるじゃないですか。日本風のいわゆる2食付きの旅館です。そして帰りは仙台の隣町、塩釜にしました。ホテル代は半額、浮いたお金で美味しい寿司を食べて帰ってこようというわけです。
ということで今回の日程は;
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4月24日
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東京=>花巻、花巻温泉「愛隣館」に宿泊 |
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4月25日
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宮沢賢治記念館を見て弘前市へ。親戚との会食後ホテルニューキャッスル泊 |
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4月26日
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弘前城を見て塩釜へ。スマイルホテルに宿泊。「塩釜港」「丸長寿司」で夕食。 |
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4月27日
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仲卸市場、塩釜神社、「浦霞」蔵元を訪問して塩釜市=>帰京 |
となりました。今回の旅行の全行程は1480km、使用燃料は75リッターで平均燃費は19.5km/l、高速料金の合計は28,890円となりました。
●第1日目:4月24日(水)
さて当日、自宅を朝9時に出ました。出勤する息子を最寄りの駅で落として、首都高速から東北道に乗って、一路北上します。途中の矢板パーキングエリアでトイレ休憩をして、さらに北に向かいます。東北道を青森県まで自分で走るのは初めてです。岩手県の北上までなら、仕事で新車の慣らしをするために同僚3人とそれぞれ1台ずつ受け持って往復したことが何回かあります。また、ツアー旅行で福島から十和田湖までバスで走ったこともあります。しかし青森県は、上京のときに青函連絡船の乗り換えとか、弘前大学に受験に来たのを除いて、まして自分の車で来るのは初めてなのです。
そしてこの東北道は北の方は路面の補修が多くて凸凹がひどく、あまり快適な道路ではありません。ですので、花巻温泉で一泊して翌日は昼頃に弘前に入れるような配分にしたわけです。
さて、東北道起点の川口インターから280キロ走って、ちょうどお昼にあだたらサービスエリアに到着しました。ここでランチにしましょう。寒いので温かいラーメンがいいなあ・・・などと思いながら、2階の食堂に入るとあれれラーメンがありません。仕方なくカツカレーを選択しました。女房はきのこそばです。
そのあとは午後3時に川口から475キロの中尊寺パーキングに到着して、飲み物休憩。名前からして中尊寺の地図とか写真があるのではないかと期待したのですが、自動販売機とトイレがあるだけの無人のパーキングでした。東名高速だと軽食やコーヒーショップなどがあるのがパーキングエリアですが、東北道では無人のところが多かったですね。
あだたらサービスエリアでランチです。どんよりとしてうすら寒い天気ですねえ。 |
カツカレーです。思ったよりかなり辛いカレーでした。 |
女房が頼んだそばはきのこがたっぷりで美味しそうです。 |
パーキングには無人のトイレがあるだけです。 |
そのうえ「クマ出没注意」ですって。 |
さて、ここから花巻までは、あと1時間ちょっとです。
花巻南インターで東北道を降りて、県道12号線を山の方へ向かう一本道を走ります。今夜宿泊する「愛隣館」は、鉛温泉ホテル群の一番奥にあります。あらかじめグーグルストリートビューでアクセスを調べておいたので、旅館の入り口の場所もすぐにわかりました。
フロントでチェックインをして、部屋へ。
この建物は川へ降りる崖に建てられているので、道路に面したフロントは4階に相当するのですね。私の部屋は3階なので、フロントからはエレベーターで下るわけです。お風呂や食堂もそれぞれ下の階に割り当てられています。
このお部屋、和室ではなくツインベッドで禁煙なのでこれは珍しいと思って選んだのですが、広さはともかく窓は障子で外が見えません。位置的にフロントや玄関の下になるので、きっと見上げるとコンクリートで正面は崖なのでしょう。その分リーズナブルな料金になっているということですね。
ということで、夕食まで時間があるし、まだ外も明るいので散歩をすることにしました。地下1階のお風呂がある階から外への散歩道が用意されています。赤い吊り橋を渡って対岸に渡ると、夏には楽しいでしょうね、バーベキューコーナーや催し物広場なども用意されています。しかし季節的にまだ早いということで咲いている桜は数本、あとは水仙やカタクリなど早春の花が咲いている程度でした。
地下1階のお祭り広場(提灯)から外に出られます。 |
吊り橋で対岸へ渡ります。 |
これが「愛隣館」を裏から見た全景です。左右で建物を増築しているのがわかります。 |
ほぼ満開になっているのはこの一本だけです。 |
カタクリの花が咲いていました。 |
さて、ではそろそろお風呂に行きましょう。部屋にはタオルや洗面道具を入れる手提げバッグが備え付けられています。浴衣に着替え、このバッグをぶら下げてエレベーターで地下1階に下ります。
おお、浴場は3種類あるんですね、「森の湯」「川の湯」そして「南部の湯」ですか。しかも時間帯で男女それぞれに分けてある。ということでまずは一番大きい「南部の湯」に入ってみましょう。目の前の川を眺めながら、さらには露天風呂もあってなかなかいいお風呂です。
さて、食事の時間となりましたので、食堂の方へ行ってみましょう。ここには普通の旅館スタイルと「かまどダイニング」があって、私の宿泊プランではかまどダイニングとなっています。行ってみるとかなり広い居酒屋という雰囲気で、中央に天ぷらと焼き物の職人が立つ調理場と、料理やデザートが並ぶセルフサービスのバイキングコーナーとなっています。そして案内されたテーブルには3品の料理が並んでおり、これは「ハーフバイキング」つまり用意された料理を食べたらあとは自由にバイキングを楽しんでくれということなのですね。詳細は以下の「愛隣館」のHPをごらんください。
飲み物は岩手の地酒を2種類もらい、まずはお刺身そして自慢の白金豚の鍋をいただきます。そのあとはバイキング。まずは天ぷらひととおりを揚げてもらい、目鯛の網焼きもいただきました。そして料理が並んでいるところから豚の角煮をもらってきました。
ハーフバイキングのお決まりの方、つまりあらかじめ用意されている分のお料理3点です。 |
お刺身はマグロ、サーモン、イカ、ホタテです。 |
白金豚の鍋です。 |
バイキング料理は目鯛の塩焼きに豚の角煮、揚げたての天ぷらは2回目はご飯にのせて天丼としました。 |
豚の角煮。美味しくてお替りをしました。 |
目鯛の塩焼きです。お酒にぴったりですね。 |
さてこの旅館、8時からは地下のお祭り広場で「民謡ショー」をやるというのです。日替わりで「マジックショー」になったり「郷土芸能」ショーだったりするそうですが、とにかく見に行ってみましょう。
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岩手テレビでも活躍している三味線の師匠とか。 |
東北6県の民謡を歌ってくれました。 |
なかなか迫力のある三味線を聴かせていただきました。 |
さすがは師匠、津軽三味線の腕はなかなかのものでしたね、楽しませていただきました。
ショータイムは終わって続いて皆で民謡を踊りましょうと、スタッフが宿泊客を呼び込み始めたのでこちらは失礼して部屋に戻ってテレビを見たり、弘前の地図を広げてプランを検討したりして寝ました。
●第2日目:4月25日(木)
2日目、窓のカーテンを開けましたが、空も何も見えません。ああ、そうだったと思いだして洗面道具をバッグに入れてお風呂に降ります。昨夜とは違う場所が男湯になっていて、さっぱりとしたところで着替えます。2階の大広間で朝食です。地元の食材を始め、和食から洋食とバラエティに富んだ料理が並んでいます。
例によってたんぱく質のおかずだけの朝食です。味噌汁は基本的に飲まないので、そうめんにしました。 |
汁ものはお替りをしてそばとのっぺ汁もいただきました。 |
チェックアウトは、自動支払機にキーをかざしてクレジットカードで払います。宿を午前9時に出発して、来たときの一本道を下ります。ナビの案内に従って花巻南インターを通り過ぎ、市街地に向かいます。
そう、せっかく花巻にきたのですからね、今日は最初に花巻出身の童話作家宮沢賢治の資料館を訪問したいと思います。市街を抜けた小高い山の上に資料館はありました。展示品を見てこれまであまり知らなかった宮沢賢治の生涯を知ることが出来ました。
雨が降っているのでどんよりとしていますが、このあたりの桜は満開でした。 |
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入館料は350円でした。 |
これ、童話の「猫の事務所」ですね。 |
花巻市街を見下ろす高台の上に資料館があります。 |
高村光太郎もここの出身だったのですね。 |
読んだことはなくてもこのタイトルは知っています。 |
童話をテーマにした彫刻です。 |
この庭は宮沢賢治が設計したものだそうです。 |
宮沢賢治記念館を出て、花巻空港インターから高速道に乗ります。ここから東北自動車道に戻ってさらに北上します。
盛岡市を過ぎ、八幡平市を越え安代ジャンクションから秋田県方向に。大鰐温泉を過ぎて大鰐弘前インターで東北道を降ります。ここから市街に向かいながらお昼を食べるお店を探します。気温は7度、寒いから温かい麺類がいいのですが、駐車場がある食べ物屋さん自体がないですねえ。ホテルのチェックインタイムは3時からなので、それまでに「世界一の桜並木」を観ようと岩木山方向に向かいながら県道3号線を進んでいると、ありました「いわき食堂」。一見普通の食事処ですが、駐車場があってしかも結構車が停まっています。うれしいことにラーメンがあったので私は醤油ラーメンを、女房は天ぷらそばを頼みました。
たまたま見つけたいわき食堂でお昼にします。 |
いかにも地元の人が食べにくる食堂という感じです。 |
私はラーメンをいただきました。北海道のラーメンも麩が入っているんですよねえ。 |
チリチリの細麺に魚の出汁が入った津軽ラーメンです。 |
こちらは女房が選んだ天ぷらそば。 |
こうして体が温まるランチを味わうことが出来ました。ところでこのお店、あとで地元の親戚に聞いたら誰でも知っている美味しいので有名な店だということです。「以前はもっと山の方にあったのが市内に移転した」ということも聞きました。たまたま見つけて入ったお店でしたが、なんという偶然でしょう。
さて、「世界一の桜並木」の場所に到着しました。
雲が低いのであたり一面もやがかかっていますが、路肩には雪が残っていて桜は咲いていません。観光案内所があったので聞いてみたところ、もっと標高が低いところで一部咲き始めているとのことでしたので、そちらに行ってみると・・・・おお、確かに咲いています。まだ満開には早いですが、およそ3キロくらいの長さで桜を見ることが出来ました。
お、2時半になりました。ではゆっくりとホテルに向かいますかね。チェックインして車を駐車場に入れてから、歩いてお城の桜を見に行こうと思います。
桜並木はありますが、咲いていませんね。 |
路肩にはまだ雪が残っています。 |
まだ春は遠い、という感じです。 |
フキノトウが咲いています。 |
降りてきたら、ここの道は桜が咲いていました。 |
これが「世界一の桜並木」の一部なんですね。見られてよかった。 |
弘前市外に向かう道にも桜が咲いていました。 |
これが今夜宿泊するホテル「ニューキャッスル」です。(ネット画像使用) |
チェックインして部屋に入ったら、窓から弘前城が見えました。 |
うれしいことに西向きの部屋でしたので、正面に弘前城が見えます。お堀の桜並木も見えます。親戚と夕食のために待ち合わせているのは6時ですから、それまでしばらく時間があります。それまでお城の桜を見に行くとしましょう。
弘前城案内図(桜祭りHPより):緑のルートは25日、紫のルートが26日に歩いた道です。
最初はお堀の桜並木です。いやあ、ちょうど満開ではないですか。予想では1週間くらい早いことを覚悟していたのですが、弘前の自然が歓迎してくれたようです。惜しむらくはこれで晴れていれば素晴らしい花見となったことでありましょう。
うーん、見事な桜です。 |
まさに満開の桜ですね。 |
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お堀沿いにぐるっと回って、こちらが追手門です。ここから中に入ります。 |
うはあ、これはすごい。皇居の外堀のような並木は何度も見ましたけれど、広いお城の中一面に桜が咲いている風景は初めて見ました。さすがに「弘前の桜」として有名なだけはあります。皆さん、じっくりご覧ください。なお、天守閣は石垣の修復工事のために移動されています。その詳細はこちらでご覧ください。
お城の中はもっとすごい。辺り一面の桜です。 |
これ、いいですね。 |
しだれ桜も満開です。 |
水面から見る桜もいいですねえ。 |
入場料を払って天守閣の前に来ました。 |
天守閣です。石垣の補修工事のために庫の位置に移動させられました。 |
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石垣の角にあった天守閣を1年以上かけて70メーターもズリズリと移動させたのですね。 |
これが移動に使用したジャッキです。 |
工事に使われた道具や衣装も展示されています。 |
最上階は狭いです。階段も急です。 |
高いところから見る桜もいいですね。 |
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天守閣は左上の角にありました。ここが修復中の石垣です。10年かけて石垣を積み直しているのです。 |
天守閣が元に戻るとこうなります。(ネット画像使用) |
外国人グループにテレビがインタビューしているようです。 |
この人がパーソナリティらしいですね。誰? |
はい、お疲れさまでした。 |
また外に出てきました。 |
お堀端から見たホテルです。近いでしょ? |
親戚の娘がホテルまで迎えに来てくれました。
今夜、親戚一同が集まるのは弘前駅近くの和食の店で、人数が多いので貸し切りで料理を出してもらうように頼んだそうです。季節の地元の食材であるクリガニやサクラマスなどを使った貴重な料理をいただき、また東京ではなかなか飲めない青森の「田酒」もたくさん飲ませていただきました。弘前と言ったらクリガニなのですよねえ。弘前城の花見では屋台で売っているクリガニを買ってきてカニを食べながら桜を見るのが普通だったそうです。今は保健所の指導で屋台で生ものを売ることが禁止されているそうですが、そうですかここで出会えましたか。
入り口に木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)の像が。 |
今夜の宴会場に到着しました。 |
イタリアンぽい外観ですが、和食のお店でした。 |
今夜は私たち一族の貸し切りですって。 |
これはお子様用のお弁当です。 |
おつまみ盛り合わせです。クリガニの肝和え、イカメンチ、タラコの和え物、イカの野菜詰めです。 |
さあ、宴会の始まりです。 |
これが今夜のコースです。 |
椀種はアイナメです。 |
お造りはマグロとタイでした。 |
貴重な食材であるサクラマスの塩焼きです。かかっているのはフキ味噌です。 |
茶わん蒸しです。かかっているのはトロリとした銀餡と桜の花です。 |
懐かしい話が弾み、盛り上がってまいりました。 |
半田そうめん。飲み物はイモ焼酎のロックです。 |
酒粕の香りが楽しいアイスクリームです。 |
むらさわさん、素晴らしいご馳走を作っていただき、ありがとうございました。 |
はい、美味しいお料理ばかりでしたね。コースにおつまみの盛り合わせを追加したやり方も、味の基本がよくわかるスマートな献立でした。クリガニもごちそうさまでした。
再びホテルまで車で送ってもらって、ライトアップされている桜のことが頭をよぎったのですが、何しろ雨が降っていて気温は5度ですから・・・・(寒いべさ)・・・心温まる弘前の親戚の皆様に感謝しながら眠りについた次第です。
●第3日目:4月26日(金)
3日目の朝です。カーテンを開けると雨は上がっており、曇ってはいますが弘前城の向こうに岩木山がかすかに見えました。
このホテルの宿泊プランには朝食が含まれていませんので、シャワーを浴びたら朝食を食べがてら桜見物に出かけるとしましょう。
結局、朝食は開いているお店がないので、ローソンでサンドイッチとコーヒーを買ってイートインで済ませました。前日と同じコースではつまらないので今朝は反対側の東門から入ってみます。これで昨日見た南半分に加えて北半分を見ることが出来ます。
あー残念、上の方が雲に隠れていますが、これが岩木山なんですね。 |
立派な教会がありました。 |
弘前教会なんですね。 |
しかし何度見ても立派な桜並木ですね。 |
青い空じゃないのがなんとも残念です。 |
二の丸東門の向こうに大きな桜の木があります。 |
これはまた見事な桜です。 |
なんと「日本最古のソメイヨシノ」と書いてありました。 |
うーん、ハ・ナ・イ・カ・ダ。 |
ちょっと効果を出してみたくて、コントラストを目一杯上げてみました。 |
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これは天守ではなくて、二の丸にある丑寅櫓(うしとらやぐら)という物見やぐらです。 |
この通りには屋台がたくさん並んでいます。 |
クリガニは・・・売っていませんね。 |
お、これは見なくてはいけません。 |
これが日本で一番太いソメイヨシノですか。大きさはそれほどでもないのですね。 |
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なるほど、幹の太さって必ずしも根本じゃいないわけですね。 |
どの桜も幹が太くてずんぐりしていますね。 |
植木屋さんもたくさん店開きしています。買って帰れないのが残念です。 |
中央高校口から出て東門方向に戻ります。 |
いやあ、楽しませていただきました。またいつか会いましょう。 |
さて、十二分に桜を満喫したところで帰るとしましょう。いったんホテルに戻ってチェックアウトして荷物を車に積み込んで出発です。途中で駅前のイトーヨーカドーに立ち寄り、お酒売り場で「田酒」を探しますが見当たりません。店の人に聞いてみると、蔵元の意向で量販店には卸していないそうですが代わりに売っているお店を教えてもらいました。でも、「じょっぱり」のしぼりたてがありましたので買って帰りました。そして教えていただいたディスカウントショップへ。ありました。純米酒でかなりのお値段でしたが、ま、記念のお土産ですからね。
それではこれで用事も済みましたので東北自動車道のインターに向かって走ります。
インターの少し手前に道の駅がありましたので立ち寄ります。おや、魚屋があるんですね。名物のクリガニも売っていますよ。生ホッケが一匹100円と安いですねえ。とは言ってもここではお土産のお菓子を買います。ふと見ると食事コーナーがありました。今11時半とちょっと早いですが、この後高速に乗るとかなり先までサービスエリアはなさそうですから、ここで食べていきましょう。外は寒くて店内はストーブを焚いているくらいですから、やはり温かいラーメンがいいですね。
道の駅弘前です。 |
へえ、魚屋さんですよ。 |
クリガニは830円、黒ソイ1000円、宗八380円、ホッケ100円でした。 |
お惣菜も売っています。 |
塩ラーメンをもらいました。津軽ラーメンベースですね。 |
それにしても見事なチリチリ麺です。 |
こちらは醤油ラーメンです。麺は同じです。 |
テーブルの横には灯油ストーブが・・・暖かいです。 |
はい、これで弘前市内の観光はおしまい。体も暖まったところで塩釜に向かって南下するとしましょう。天候は相変わらずで、ポツリポツリと雨が降っています。十和田のあたりの山間部では気温が2度まで下がりましたが、幸い雪にはならずに済みました。
ずっと天候が回復しないまま、約5時間走って多賀城インターを降りました。ナビの案内にしたがって街の中心部を目指します。ほどなく今夜のホテル「スマイルホテル」に到着しました。最初は仙台市内のホテルを探したのですが、どこも混んでいてしかも安くて駐車場付きのホテルがないのです。そこで隣町の塩釜を見てみたら、なんと仙台の半額近くでツインで無料駐車場があって朝食も付きというホテルがあるではないですか。塩釜はお寿司が美味しい街ですからね、浮いたお金で新鮮なホヤでもいただこうではありませんか。
道端の桜も咲いていますが、あいにくの小雨及びどんよりとした天気です。 |
塩釜のホテルに到着しました。 |
部屋の窓から見た周囲の景色です。 |
天候は小雨であります。 |
シャワーを浴びてすっきりしたところで夕食はどこにしましょうか。ネットで見ると人気の寿司屋さんはあるのですが、小さくてゆったりとした店がいいなあ・・・そこでフロントの若いスタッフに聞いてみました。「あなたが行く寿司屋はどこですか?」そうすると「塩釜港」か「亀喜寿司」という答えが返ってきました。評判を見てみると、うん、「塩釜港」に決定。なぜならホヤはもちろん、北海道の食材があれこれありそうだから。
タクシーで行く距離ですが、時間の余裕もあるので散歩がてらぶらぶら歩いてみます。街の表情が見られますからね。線路を越えて歩くこと30分、塩釜駅が見えてきました。お店はここを左に曲がってすぐです。そろそろお腹もすいてきました。楽しみだなあ、店の照明が一層暖かく見えます。
周りに何もありませんが、JR塩釜駅前です。 |
お店に着きました。 |
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私が好きなホッキの塩焼きをもらいました。 |
これは何だと思います?アンコウの友和えです。日本酒が欲しくなります。 |
ということで地元の酒「浦霞」のしぼりたてとミル貝、アイナメの刺身です。 |
さらにおつまみをもらいました。 |
塩釜に来たらまずはこれですよね、ホヤ酢です。 |
これは久しぶり、ハッカク(トクビレ)の刺身です。 |
サメの星は前に食べましたが、マグロの星(心臓)は初めてです。 |
トロサバの握りです。 |
これは珍しい、活メバルです。 |
混んでいますねぇ〜、予約しておいて正解でした。満席なのにレールには何も回っていません。 |
真子ガレイです。 |
石巻の銀鮭です。 |
これも初めて食べた、活サメです。 |
白魚の玉子とじ、いい味です。 |
見るだけでうれしくなるお品書きではありませんか。 |
そしてこちらも。アンコウの友和えは美味しかったです。 |
まだまだ魅力的な料理が並んでいます。 |
お店の入り口には活魚が売られています。 |
ホッケの生きたのは珍しいです。 |
いいですねぇ〜、ハッカクなんてつい買いたくなります。 |
いやあ、満足です。北海道の食材もありましたし、地元塩釜のお酒「浦霞」も飲めました。回転寿司とは思えないお値段でしたが、十分にリーズナブルでした。
タクシーでホテルに戻ってきましたが、もうちょっと飲みたい気分。ホテルには入らずに近所を歩いてみます。お、ここが「亀喜寿司」?塩釜でも有名なお店ではありますが、とても大きな店です。もっと小さな小料理屋みたいなところでご主人と話をしながら飲みたいなあ・・・・とぶらぶら歩いているうちに「丸長寿司」さんがありました。いい感じです。さっそくカウンターに座らせていただきました。目の前には宮城の地酒7種を書いたボードがあります。どれも初めて聞く名前です。お店が選んだ今月のおすすめのお酒ですか。そうですね、では私は「萩の鶴」と・・・女房には「花の文」をいただきましょう。
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つきだしはイカの塩辛にアンコウの肝です。お酒は萩の鶴、少し濁りがある美味しいお酒でした。 |
ホヤと北寄貝の刺身です。 |
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うん、いいお店でした。大将からは仲卸市場や塩釜神社など見たいと思っていた場所の情報をいろいろいただきました。初めてのお酒の知識も得て、最高レベルのホヤの味を楽しみました。こんなお店が自宅のそばに有ったらいいなあ。
ゆったりと満ち足りた気分になってホテルに戻りました。さあ、明日は東京に戻ります。
●第4日目:4月27日(土)
旅行最終日の朝です。今日もパッとしない天気です。
ホテル1階の食堂で朝食をいただきます。小規模ではありますが、ちゃんとしたバイキングスタイルになっています。
バイキングの朝食です。これで500円とは良心的なお値段です。 |
ツインの角部屋でした。 |
手ごろな広さで清潔な部屋でした。 |
さて、ホテルを出て向かったところは仲卸市場です。
仲卸市場とは、その名のとおり仲卸が体育館のような広い建物に店を出していて、早い時間はプロの買い出し、そのあとは一般のお客さんが買い物をできるように無料駐車場を備えた市場です。観光客でも楽しめるように刺身やホタテ、マグロなどを皿に盛ってその場で、あるいはテーブルについてご飯やみそ汁と一緒に食べられるようになっています。もちろん食堂もありますので誰でも楽しめるオープンな市場なのです。プロ専用で一般客や観光客を立ち入らせない豊洲市場とは対極のコンセプトですね。
ここが仲卸市場です。大きな建物です。 |
中に入ってみました。通路が広いですね。 |
やはり土地柄、マグロが多いですね。 |
乾物のお店もにぎわっています。 |
へぇ〜、キンキの専門店ですって。 |
お、ここでもマグロをさばいています。 |
美味しそうなマグロです。買って帰ろうかな。 |
こちらには食堂があります。 |
楽しい市場でした。 |
これで水産仲卸市場の見物は終了です。このあとはまた市内中心部に戻って、塩釜神社と「浦霞」の蔵元を訪ねたいと思います。街中から細い山道を登って神社の駐車場に着きました。階段を上ったところに志波彦神社があり、その後ろに塩釜神社があります。1200年の歴史を持つというこの神社、塩釜というくらいですから、塩の作り方を伝授した神様が祀られているそうです。またここには天然記念物の塩釜桜が咲いており、ちょうど開花しているのを見ることが出来ました。
神社の向かう坂に「日本三大桜」の看板がありました。この咲いていない桜のことかな? |
これが塩釜の由来かと思ったら、銅銭を作るための鋳込み釜でした。 |
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こちらが塩釜神社の本殿です。 |
立派な桜です。これが天然記念物の桜かと思ったら、そうではないようです。 |
こちらが天然記念物の「塩釜桜」です。八重ですが花びらの数が多いです。 |
さて、次は「浦霞」です。
このお酒「浦霞」は商標であって、作っているのは「浦霞酒造」ではなくて「株式会社 佐浦」というのですね。蔵元の前の道は一方通行のため、場所を探してぐるぐる走り回ってしまいました。さて蔵元と言っても予約すれば蔵などの建物の案内はあるようですが、作っているところを見られるわけでもなく、酒ギャラリーという小売ショップがあるだけです。ここは当然、県内だけで販売されている純米吟醸生酒というのを買って帰らなきゃ。
ようやく見つけた「浦霞」の蔵元、佐浦さんです。 |
内部の案内はしていないようです。 |
めでたい、めでたい。 |
仙台に来たら牛タンでしょ、と近くのお店を探したら「善治郎」の多賀城店がありました。駐車場に到着した時から美味しそうな匂いがしています。牛タン定食は牛タン3枚か4枚を選びますが、それをさらに半分に切るのですね。
牛タン「善治郎」に到着しました。うん、いい匂い・・・ |
ほら、焼いていますよ。 |
あは、美味しそうです。 |
これが牛タン定食です。牛タン4枚にテールスープにとろろが付きます。 |
こちらはオリジナルの牛タンラーメンです。 |
つるりとして美味しい麺でした。牛タンも柔らかくてチャーシューとは違う美味しさです。 |
さあ、牛タンも食べたしあとは東京に帰るだけです。
帰りも同じ景色ではつまらないので、海沿いを走って帰ろうと思ったのですが、仙台港インターの表示を見たら常磐自動車道の山元-新地間が事故で通行止めになっているではありませんか。仕方なくまた東北自動車道に戻って南下しました。
福島辺りから天候も回復してきて、太陽が出てきました。さてさて、楽しかったロングドライブ旅行もこれで終わりです。天気には恵まれませんでしたが、念願の弘前の桜をはじめ美味しいものも食べられましたし、ゆったりと温泉にも入れて良かったです。今度は山形、岩手の海岸方面も行ってみたいですね。
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