古くて新しい国?
とある日、仕事でもお付き合いのある昔の会社の先輩から、「ねえ、今度会社の旅行でドローを見に行くんだけど、一緒にかない?これがパンフレット、安いでしょう?」「中国ですか。で、何ですそのドローってのは?・・・ほう、面白いところじゃないですか・・いいですね、行きたいです!」で話がまとまり、一緒に申し込んでもらうことにしました。
ツアーの主催はかのH.I.Sです。格安ツアーで知られる会社ですが、今回のは2泊3日、JALかANAで夕食と昼食各1回、現地添乗員と観光バスが付いて、何と29,900円というから驚きです!!
とは言っても私のパスポートはとっくに切れています。写真を撮って、戸籍抄本をとって、有楽町に申請に行って来ました。今のパスポートって電子チップが入っているそうで、中のスタンプを押すページに厚い部分があるのですね。
さて、そのアモイとはどこでしょう?地図で見ると上海と香港の中間で、台湾の対岸になるのですね。成田から直行便が出ていて、飛行時間も4時間という丁度良い距離です。時差は1時間あります。
早速ネットで色々と情報を集めました。
今の時期は雨期に入る前で、気温もそう高くなくて過ごしやすいようですね。そして、アモイは上海などと並ぶ経済特区なので、写真で見ても高層ビルが建ち並び欧米の店やブランド店も進出しているようです。
実は、私、これまでに台湾と返還前の香港には行ったことがあるのですが、いわゆるレッドチャイナ(共産中国)というのは初めてなのです。
今回の観光の目玉は、「福建土楼」という、一族が要塞のような建物を造って今でも集団でその中で生活している・・世界遺産にも登録された建築物を見ることです。そして、海に面したアモイならではの美味しい海鮮中華も楽しむことが出来るそうで・・・楽しみですね〜
成田までは、錦糸町から「エアポート成田」という総武線快速電車で1時間20分。10時のフライトの2時間前の8時がチェックインですから、6時20分の電車に乗らなければなりません。H.I.Sのカウンターでチケットを受け取り、チェックインを済ませてから朝食。あっさりしたものがいいなぁ〜と食堂街を歩いていたら「そじ坊」がありました。で、ザルソバをいただく・・ここはザルソバには生ワサビが1本付属して、残った分は持ち帰りが出来るのですが・・これから中国へ旅行に行くのに必要ではありませんね。
さて、フライトは順調でアモイの空港に到着。さすがにちょっと蒸し暑いですね。空港はモダンな造りで、当然のことながら漢字で一杯・・あは、中国だぁぁ〜。
まずはお金を両替しましょう。ところがその時間がかかること。何をやっているのかわかりませんが、ひとり5分くらいもかかるのです。ようやく皆の両替が終わって現地のガイドさんに従って観光バスに乗り込みます。このバスは中国製ですが、ちゃんとエアコンも付いています。アモイ自体が小さな島ですから15分くらいで市内に入り、コロンス島へ渡るフェリー乗り場に到着しました。
コロンス島は昔アヘン戦争でイギリスがアモイを占領していたときの共同租界となっていた場所で、当時の各国の領事館が置かれており、かつては日本の領事館もここにありました。この島は自動車が走っていません。唯一の交通機関は電気自動車という、エコな島なのです。コロンス島に渡るフェリーの料金は一人1元(¥15)ですが、それは1階の立ち席。見晴らしが良くてイスもある2階は倍の2元なのです。島は目と鼻の先ですから10分で着いてしまいます。ガイドさんの案内で島を見物します。元日本領事館だった建物はいまはリタイアしたアモイ大学の教授達が住む寮になっているとのことでしたが、あまり手入れがされていない感じでした。
そして、大金持ちの華僑のお屋敷だったという博物館では、中国音楽の演奏と指人形の舞台を見物しました。
行きの機内食。白身魚のホワイトソースとご飯。
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肉の選択は牛肉と野菜の炒め物。ソバが付きます。
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結構モダンなアモイの空港。
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何やってんの?というくらい時間がかかった両替。
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「行李」わかるひと、いるかなあ。 |
「お手洗い」を連想すればわかりますね。 |
かなり略した「簡体字」ですが、わかりますか? |
ロビーにケンタッキーを発見! |
空港の前はどこも同じ光景です。ちょっと蒸し暑い。
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観光バスで市内に向かいます。
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街並みは、ごく普通ですね。
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高層ビルも見えます。
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これはわかりやすい。 |
フェリー乗り場です。ちょっと中国っぽいぞ。 |
いかにもって感じの船は観光用のクルーズ船です。 |
こちらがアモイの船着き場。 |
こちらが対岸のコロンス島です。左にポツンと高いのが「日光岩」、その右のドームが博物館。 |
中央の岩がこの島のシンボルともなっている、日光岩です。 |
こうして見ると近代的な街ですよね。 |
コロンス島に着きました。 |
フェリーの船着き場です。海の色が明るいです。 |
これがコロンス島です。周囲6キロくらい。 |
これはイギリス領事館だった建物です。 |
木の枝から下がっているのが根です。 |
土産物屋の店先に干してあるのはアワビです。 |
島の中の道は狭いです。 |
「ハイ、皆さんこちら・・」とガイドの連さん。 |
これが元日本領事館だった建物。 |
ガイドさんのお腹の白いものがスピーカーです。 |
何の木でしょうね、赤い花が咲いています。 |
花はこんな形です。中国ツバキ? |
土産物屋さんは何処も同じ。 |
昔のスペイン領事館。今は養老院ですって。 |
華僑の「お大人」のお屋敷です。 |
人形の資料室がありました。 |
人形劇を見せてもらいました。 |
博物館の中には昔の資料が展示されています。 |
本館から見たところ。人形劇は左の建物で見ました。 |
スペイン領事館だった建物。綺麗ですね。 |
島の中央にそびえる日光岩。高さは92メートルとか。 |
チャーターのボートで渡ることも出来ます。 |
料金は1隻6人まで50元(¥750)です。 |
これでマクドナルドと読むんですね。 |
「ピザハット、洋風食堂」と読めます。 |
コロンス島にはまだまだ日光岩とか博物館とか見所があるのですが、今回のツアーには時間的にそこまで回る時間の余裕はありません。そのうちに陽も傾いてきましたし、お腹も空きました。
さて、いよいよ夕食の時間です。バスが向かったのは市内にある大きな海鮮レストラン。一行は3つのテーブルに別れて座りました。飲み物はもちろん中国の「チンタオビール」です。これは美味しいですね。すぐに料理がやってきました。最初は白身魚の天ぷらです。そして、美味しそうなエビの蒸し物も来ました。どんどん料理が運ばれてきて、テーブルの上はすぐにいっぱいになりました。結局全部で12品も出ました。もちろん、紹興酒もいただきました。ツアーに含まれている食事としては、かなり良いレベルでは無いでしょうか。
ここが夕食をいただく海鮮レストランです。
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これが名物チンタオビール。料理は白身魚の天ぷら。
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スズキみたいな魚の清蒸。
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エビの蒸しもの。下までぎっしり入っています。
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小さなカキと卵の炒め物。
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豆腐とソーセージ?の蒸しもの。
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あっさりとしていて美味しいです。 |
ホタテではなく平貝。ニンニクとネギが効いています。 |
ハマグリと白菜のスープ・・
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ハマグリのショウガ醤油炒め。
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さっぱりと白菜の炒め物。 |
このチャーハンは初めての味。 |
デザートのオレンジは甘かったです。 |
先輩の会社の社員プラスアルファの我々。 |
すっかり満足して、ホテルにチェックインです。部屋は・・・きれいですね、ヨーロッパの中級クラスのモダンなインテリアです。
部屋に荷物をおいてすぐにロビーに降りました。これから希望者で中国雑技団のショーを観にいくのです。バスで15分くらいで到着したのは大きなレストラン の隣の劇場でした。中に入ると・・ほかのお客さんは2-3人、ほとんど貸しきり状態です。我々グループは一番前の席に陣取りました。程なくショーが始まり ました。最初は2本の筒にバランスをとりながら乗って、跳ね上げたカップを頭の上に積み重ねていくという曲芸。そして手品・・・・男女ペアの宙吊りなど、 まあまあの内容です。そうのうちに中国人のグループがやってきて少し会場もにぎやかになりました。1人が壇上に呼ばれて手品の「箱抜け」の手伝いをさせら れていましたが、アナウンスやインタビューが中国語だけなので、内容はわかりません。
そして司会者のトークと歌のあと、最後に出て来たのはお面をかぶった二人の小柄なダンサー。くるっと回って顔の前で手を一振りすると、あらら、表情が変わっ ています。それも何度も何度も、一瞬のうちに変わるのです。不思議です。そのうち舞台から降りてきて、我々ひとりひとりと握手をしてくれました。目の前で 見ると、硬いお面ではなく、薄いマスクを重ねて剥ぎ取っているようなのですが、いくら目を凝らしていてもどうやって変わるのかわかりません。これはすばら しい。最後には、マスクの上から扇子を口にくわえているのにこれまた一瞬で素顔になってしまいました。それも10代の女の子です。初めのうちはなんだかた いしたことの無いショーだと思っていましたが・・・いやあ最後で十分堪能させてもらいました。
(右の画像をクリックしてしてください。別画面でムービーが再生されます。)
帰国してからネットで調べたら、これは「変面」という四川省 の雑技で、顔が変わる仕掛けは「国家機密」なのだそうです。これだけで見学料120元(¥1800)の価値がありましたね。
さ て、バスでホテルに戻りましたがまだ9時、ちょっと周辺を散歩します。ホテルはアモイ駅の隣なので周りはにぎやかです。ここにもケンタッキーがあります ね。そしてウォルマートという、アメリカ系のスーパーがありますので見てみましょう。とても大きなスーパーで、衣料品、雑貨はもちろん電気製品も豊富で す。食品もすごい、チンタオビールが6缶1パックで300円くらいですか、安いですね〜そして鮮魚コーナーはさすが食の国ですね。平台こそ閉店間際で品は ありませんが、エビやカニ、スッポン、それに淡水海水の様々な魚が泳ぐ水槽がずらりと並んでいます。
とりあえずビールだけ 買ってホテルに戻りました。まずはトイレ。水回りの設備は日本のTOTO製ですね。で、洗面台を見ると、周囲のコーキングがシリコンたっぷりです。さらに 壁の電話機の配線なんて・・かなりおおざっぱというか・・・これが中国なんですね。必要なものは最新式のものがちゃんとあって機能もするけれど、細かい仕 上げというか見栄えはそれほど重要ではない・・・何となく納得できました。
「雑伎団」の見物。客は少なくて我々の貸し切り状態。
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手品のあとは空中ショー。
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このショーはなかなか見せますよ。
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昔のサーカスみたいです。
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「変面」という四川省の芸能です。
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一瞬で顔が変わるのですが、仕掛けがわかりません。
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ここにもあります「肯徳基」と書いて「ケンタッキー」。
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建物の電飾が華やかです・・
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スーパーではビール6缶で300円ほど。 |
スーパーの鮮魚コーナーには活魚の水槽もあります。 |
試しに買ってみた、雪花印のビール。 |
これが宿泊したホテルです。 |
室内は西洋風のモダンな造りです。 |
リモコンは当然ながら漢字表記です。
直ぐにわかるもの、考え込むもの。様々です。 |
バスルームにはTOTO製品が使われていました。 |
電話線の取り出しは、こんな感じの仕上げです。 |
さて2日目です。朝食は洋食と中華のバイキングです。
8時半にバスは出発して、「土楼」の有る地区へと向かいます。高速道路にはETCも導入されています。そして途中のパーキングでトイレ休憩。売店やカフェは非常にシンプルでした。駐車場の隅に果物の売店がありました。
さて、我々が乗っている観光バス、中国製ですがちゃんとエアコンも効きます。でも・・シートベルトは一部の座席にしか装着されていませんし、シート自体も良く見ると取り付け位置がずれています。その上、サスペンションを覗いてみると、昔のトラックに使われていた「リジッドサスペンション」でした。悪路に強いのは良いのですが、乗り心地は二の次なのでしょうね。
モダンな高層ビルは街の中だけ、郊外に出ると風景が変わります。2-3階建ての家があっても2階以上は屋根と壁だけで窓が入っていません。やけに工事途中の家が多いなと不思議に思ってガイドさんに聞いてみたら「家は国から借りるけど、内装は個人負担なのです。お金が出来て必要になったら2階を工事します。それまでは、暑いから2階は物置にしています。」とのことでした。
高速を降りて山道を進むとお茶の畑が見えてきました。「福建省ウーロン茶」の産地ですものね。でも、日本のお茶の木に較べて背が低いですね。約2時間で土楼のある地域に到着しました。ビジターセンター前でバスを降りて、10分ほど歩いて土楼に向かいます。周りは全部お茶畑で、丁度収穫の最中でした。年に4回茶摘みをするそうです。摘み取った葉は、袋に詰めて沢山のバイクがお茶屋さんに運び込んでいきます。
高速のパーキングです。
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パーキングは「停車区」というんですね、なるほど。
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iいつも空いているせいか、駐車区画がありません。
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「一杯の熱いお茶で心穏やかに安全走行」ですかね。
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隅に果物屋さんが店開きしていました。
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露地物のバナナが美味しそうです。
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ちょっと取り付けがずれているシートです。 |
サスペンションはトラック並です。 |
これはガイドさんの差し入れのバナナ。甘くて美味しい! |
高速道路にはETCも導入されています。 |
郊外の住居はこんな感じ・・
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上の階は完成していない建物が多いです。
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お茶の畑が見えてきました。 |
新築のビジターセンターの扉の蝶番です。 |
土楼群への入り口です。 |
入り口の上に表示がありました。 |
これは先祖を祭るお寺らしいです。 |
お茶の木の背が低いでしょう? |
新芽が出てきています。 |
丁度春の茶摘みの時期でした。 |
御茶屋さんの前に干してある茶葉です。 |
結構大きな葉ですね。 |
最初に見学する土楼は4階建て、かなり大きいほうで現在も数家族が住んでいるそうです。外側は石で仕上げられていますが、内側は木造で1階が厨房や食堂、トイレとなっており、2-3階が寝室、4階は倉庫になっているようです。中央の広場には井戸があります。そして、そこからは周囲が壁なので声を出すと反射して全部の家に聞こえるのです。実際、手を叩いてみると鳴き龍みたいに四方八方から反射して聞こえました。それぞれの家は縦割りになっていて、門の正面には祖先を祭る祭礼場が有り、小さいな学校や集会場所も作られていました。
次に見学した土楼は、3階建てで最初のよりは一回り小さく、住んでいるひとはいなくて現在は土楼博物館として昔の生活の様子を再現しています。それからもう一つ、四角い土楼も見学してからビジターセンターに戻って昼食となりました。
土楼群の案内図です。ここには3つあるようです。 |
向こうに最初の土楼が見えてきました。 |
ここが最初の円形土楼です。
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土楼の説明をしてくれるガイドさん。
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外との唯一の出入り口です。
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ここが中と話をする「伝声管」です。
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なるほど、ここで「開けてくれ〜」と呼ぶわけですね。
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木の扉に上から消火水をかけるためのスリット。
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中央広場には井戸があります。 |
今でもポンプで水を汲み上げています。 |
入り口の正面には祭壇があります。
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この土楼は4階建てです。
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今も住んでいる家族の台所です。 |
こちらも別のお宅の台所。 |
この建物は4階建てです。 |
土楼の窓から外を見てみました。 |
壁際の外周廊。下右が外壁で左が居室。 |
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向こうの土楼は博物館になっています。 |
入り口でお茶を売る老人。 |
こちらの土楼は3階建てです。 |
厨房を再現しています。 |
居室です。 |
祭礼のための部屋です。 |
銃眼です。 |
綿を紡いで糸を作る作業場です。 |
お茶を作る部屋です。 |
農作物の脱穀をする部屋です。 |
願い事を書いた札が貼ってあります。 |
屋根の裏側です。杉板張りに近いやり方です。 |
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摘み取ったお茶は袋に入れてバイクで運びます。 |
輸送の主力はバイクのようです。 |
前夜の夕食とこの昼食がツアー代金に含まれています。この料理は「客家料理」というもので、保存食である豆腐をはじめ、カラシナや川魚を中心とする料理とのことです。ランチとは言え、品数も多くどれも皆美味しかったです。
1人分の食器がシュリンクラップされています。 |
骨付き鶏肉の料理です。 |
豚のスペアリブのスープです。
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魚の蒸しもの。
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干しエビとお茶の葉の料理です。
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あっさり味のチャーハンです。
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高菜を使った豚バラの料理。 |
キノコの炒め物です。 |
その後はバスで2時間かけてアモイの市内に戻り、お茶屋さんを訪問しました。もちろん観光客専門の店で、バスごとに一部屋に案内して様々なお茶を説明しながら試飲させ、最後に注文書が配られる・・というシステムです。
「チャイルドシート」ですね。 |
山の上まで段々畑でお茶の木が栽培されています。 |
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トンネルはやはり「隧道」なのですね。
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お茶屋さんに案内されました。
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なるほど、これがプーアル茶ですか。
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ホテルに戻ったのは5時。お土産を買いたかったので前の晩行ったウォルマートに向かいました。そのビルはショッピングセンターになっているので、一通り店内を見て回りました。ファッション関係の店は日本と変わりませんね。価格もブランドものや最新のデザインのものは大して安くはありません。4階にフードコートがあったので覗いてみました。うはぁ〜すごい。点心をはじめ、鍋、洋風、インド風、韓国風それに回転寿司まで広いフロアに30軒くらいぎっしりと並んでいます。シンガポールやマレーシアのフードコートも広くてバラエティに富んでいましたけど、ここは今までで最大ではないでしょうか。湯気を上げる点心が気になったので、ちょっとつまもうと店頭で注文しますが・・・そう、ここは英語はもちろん日本語も通じないのです。手真似で「これをくれ」と伝えるのですが、店員は「あっち」と指さす・・そうか、レジで先に払うの?でも欲しいものをどうやって伝えればいいのだろう?ともかくフロアに数カ所あるレジの前で観察してみました。若い男が100元札を出してカードを受け取っています。漢字の説明書きと観察から判明したことは、レジで入会金とデポジットを払ってプリペイドカードを買い、それを各お店で引き落とすシステムのようです。これは観光客には辛いですね〜何しろ一回きりの利用ですから。
仕方なく地下へ降りてウォルマートへ。ここでは、まずウーロン茶を買いました。なにせ夕方連れて行かれた御茶屋さんの数分の一で買えるのですから。それに干しエビ(¥500)、干し貝柱(300)、インスタントラーメン(5袋¥85)にポークジャーキー、お菓子を買い込みました。夕方とあって店内は買い物客で混んでいます。魚も肉も豊富に並んでいます。豚肉なんて大きな台の氷の上にぶつ切りにした30センチ大のブロックが山のようになっています。チキンの棚には、丸の烏骨鶏も並んでいます。まさかいくら安くても生の烏骨鶏なんて買っては帰れません。それなら・・・ピータンはどこだ?・・あれなら持って帰れるでしょう・・・ありました、3メーターくらいのショーケースにおがくず付きから殻をむいた真空パックまで大小さまざまなピータンが並んでいます。結局9個入りの「松華ピータン」15元(¥230)をお買いあげ〜さあ、これで十分でしょう。最後は中国のケンタッキーにチャレンジです。カウンターで指を2本出すと難無くチキンを2ピース買うことが出来ました。2ピースで13元(約¥200)です。日本の半額ですが、現地の物価から見たら高いですね、なにせビール2缶と同じ、もしくは軽食が食べられる値段ですから。
さあ、ホテルに戻りましょう。歩き回ってのどが渇来ました。シャワーをあびて冷蔵庫から冷えたビールを取りだし、ケンタッキーを味見してみましょうか。フムフム、味は同じですね、ちょっとコショウが効いているかな?
建築中の高層ビル。足場は竹製です。 |
ホテルの前にウォルマートがありました。 |
フードコートには安くて美味しそうな食べ物が一杯。 |
正面が我々のホテルです。カラフルでしょ? |
1ピース100円のチキン。高級品です。 |
お金には全て毛沢東の肖像が・・・ |
ナンバープレートの左の漢字がアモイを表します。 |
全てのビルに電飾が付いているようです。 |
珍しく日本語の看板がありました。 |
電飾の電気代は政府持ちだそうです。 |
壁全面が電飾されています。 |
さらには電光掲示板にもなります。 |
それから夕食を食べに外に出かけました。2日目の夕食はツアーには含まれていません。あらかじめロビーのパソコンで調べておいた「佳麗酒楼」という高級海鮮料理の店に向かいます。歩いて10分くらいでした。店に入って「英語を話せるものはいないか?」と聞いたら何とか話せる程度のウェイター氏が出てきました。さすがに高級な店だけあってここもすごいです。エビはロブスターから芝エビくらいのまで、カニ、貝類、そして様々な魚・・まるで水族館みたいです。食材を選び、それぞれ調理方法を指示して料理を作らせるのですね。我々は車エビの蒸しもの、マテ貝の塩焼き、フカヒレ姿煮、そして焼きそばのアワビソースを注文しました。飲み物はチンタオビールに続いて紹興酒を、これは箱に入った8年ものが出てきました。
中国で感じることは、人間が多いせいかサービスが過剰に感じられるときがあることです。中国には「サービス」という概念は存在しない、と聞いたこともありますが、場所によるのでしょうね。料理が出るまで件の英語を話せるウェイターがぴたりとテーブルに付いてあれこれと面倒を見てくれましたし、紹興酒を頼んでからは若いウェイターがテーブルに付きっきりでグラスが空くとすかさず注いでくれるのです。おかげですごいピッチで飲んでしまいました。
さて、料理ですが・・・エビは「シュリンプ」を頼みましたが、通常シュリンプとは車エビサイズのことを言いますので二人で6匹頼んだところ、「いや、うちのシュリンプは大きいからそんなに要らないだろう」と言われて2匹に訂正しましたが、やはり想像したとおりの普通のサイズで6匹でも良かった一方、マテ貝は「小盆」にしたのですがかなりの量でビックリ。フカヒレはグラムで注文したのですが、1枚あたりで頼んだつもりが合計で2人分と勘違いされたか、ちょっと小さく・・焼きそばは濃厚なアワビのソースで、結局一番美味しくて感激したのが焼きそば・・ということになりました。サービスのスイカをいただいて、頼んだお勘定は約400元、二人で6000円ととてもリーズナブルなものでした。
奥の方が全て水槽です。 |
イヤア、これはすごいですね。 |
上の方には淡水、海水の魚がずらり。
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手前には貝類が並んでいて・・・
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なるほど、ここで好きなものを注文するわけですね。
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食べ方と500 gあたりの単価が表示されています。
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蒸した車エビとマテ貝の塩焼きを頼みました。 |
手が汚れないように手袋が配られました。 |
紹興酒は8年ものの高級品が来ました。 |
とても美味しかったアワビソースのあんかけ焼きそば。 |
予想より小さかったフカヒレの姿煮。 |
ソースはトマト味でさっぱり。 |
さて、出発の日です。
一応食堂をのぞいてみます。ビュッフェ形式で洋食の他に中華もあります。ちょっとだけチャーハンとビーフンを味見してみました。あっさり味でまあ普通です。
ホテルを出るのが10時半と遅いので、朝食後に前夜ホテルの近くで見つけた中国式カフェに出かけました。昔、香港でホテルの前で入ったお粥屋は完全に中華風の店でしたが、ここは洋風のファストフード店です。頼んだものは肉うどんとチマキのセットが9元(¥135)、お粥と大根もちみたいなセットが6元(¥90)でした。うどんは小麦粉ではなく米粉らしくツルツルしていますよ、まるでベトナムのフォーを丸くしたみたいです。スープが淡泊で美味しいところもフォーそっくりです。お粥とおもったのはどうも豆乳みたいでした。その場で作るようで、奥でガガガ〜って音がしていましたから。ちまきとおもちはそれぞれ美味しくて安くて大満足。やはりホテルの朝食より、こういうのがいいですね、中国は・・・
朝食はここで食べます。
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中はモダンなファストフード店そのものの造りです。
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肉うどんのチマキ付き。9元(¥135)
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ベトナムのフォーみたいなお米の麺です。
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大根もち?と豆乳スープです。9元(¥85)と安い。 |
プルプルの皮の中にはお肉が入っています。 |
このチマキは美味しい。 |
天気は雨です。バスは市内の公園に寄ってからお土産やさんへ。どの品もいかにもという観光客向けに作ったデザインで、しかも値段は高くてこれはというものはありませんでした。最後に残った元を使わせようという作戦なのでしょうが・・・なにしろ二人で1万円しか両替していませんからね。それに欲しいものはスーパーで買っちゃったし・・・そして空港に到着。
どうせ機内では食事が出るのですから、残ったお金で軽く焼きそばとか饅頭の類でも食べたいなと思ったのですが、出発ラウンジにはいると小ジャレたカフェしかありません。そしてあるのはサンドイッチとかケーキ、アイスにコーヒーという中国らしさは全然無いものばかり。仕方なくビールをもらいましたが・・チンタオが一瓶21元(¥315)もするのです。スーパーなら6缶買える値段ですよ!
ホテルの窓ガラス。汚れているのがわかりますか? |
雨降りです。 |
市内の公園を見物しました。
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帰りの機内食、こんどはうどんが付きました。
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持ち帰ったお土産。奥のはインスタントラーメン(5袋¥85)、中央はウーロン茶。
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早速味見です。これはカニの卵とアワビのスープ味。 |
コクがあって美味しいスープですよ。 |
それはともかく・・・楽しい旅行でした。料理は美味しかったし、珍しい土楼も見ることが出来ました。声をかけてくれた先輩に大感謝です。
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