<Ashikaga area walking>
2016年5月19日:足利、花の町散歩

足利ってこんなところ!

連休も終わって梅雨にはまだ日がある晴天の一日、ふと思い立って車で東北道を北上しました。栃木県の足利市に行ってみようというわけです。足利と言えばフラワーパークの藤の花が有名ですが、もう時期的には終わっているかもしれません。でも歴史で習った足利学校もありますし、おもしろそうな街ではありませんか。

ナビゲーションに最初の目的地であるフラワーパークを入力して走り出します。特に渋滞も無く首都高速から東北自動車道に入り、1時間弱で最寄りのインターチェンジである「佐野藤岡」で降りて、国道50号線を西へ向かいます。フラワーパークは足利市の中心部から6キロほど手前になるのですね。

さて、一般道を走って15分ほどでフラワーパークの駐車場に到着しました。駐車料金は無料ですが、入り口までは結構離れています。それでも木陰を見つけて停めることができました。ラッキー!今日はかなりの日差しですからね。そこから入り口に向かって歩く人々のあとを付いていくと、メインゲートがありました。入場料は1000円です。
中に入るとさすがに藤は終わっていて、残りの花がちらほらする程度です。つつじも終わりで、今の時期に見頃なのはバラですね。クレマチスもいろいろな色や形の花が咲いていました。思ったよりも園内は広くて、これなら1000円払ってもまあ良いか、という気になりました。来年はぜひもっと早く藤の花を見に来ようと思います。
さて、園内のレストランにハムカツと足利焼そばがありました。「けんみんショー」というテレビ番組で見ましたが、栃木県の焼そばでも足利地方では揚げたジャガイモが入るのが定番だそうです。どれどれ、食べてみましょうね。


フラワーパークの駐車場に到着。運よく日陰に駐車することができました

ここが「フラワーパーク」の正面入り口です

カラフルなサボテンの花が咲いています

ずいぶん小さな花ですね

平日なので空いています。

バラがきれいに咲いています。

これが一番人気の藤です。ほとんど花が終わっていました。

見ごろの時期はこうなっているはずです

クレマチスという花です。

池のすいれんも咲いています。

今の時期はバラが見ごろなのですね

池にウシガエルを発見しました。

各所に休息できるスペースがあります

これもクレマチスです

コレはシャクナゲ、これくらいはわかります

結構広い庭ですね

ハムカツと足利焼そばです。足利の焼そばは揚げたジャガイモが入るのが特徴です。

ハムカツはこんなに厚く切ってありました

なかなかよいところでしたね

お花を見ながらぶらぶらと端まで行って戻ってきて、お昼の時間となりました。気温も高くて暑いですから冷たいそばを食べたくなりますね。ネットで調べてみたら足利市内に美味しいソバ屋さんがあるらしいので、行ってみましょう。何件かある中で選んだのは「伊とう」。織姫山の上にあって見晴らしが良いそうです。

お店は織姫山荘という宿泊施設の中にあって、一見カフェのようです。グランドピアノなんかもあって、ここでライブとそばのコラボイベントも開催しているとのことでした。とはいえ、出てきたそばはなかなかのものでした。お値段はちょっと高めではありますが、そばの量も多くて妥当なところだと思います。

食べ終わってから車でやや下って織姫神社に行ってみました。織姫というと彦星ですから、ここは縁結びの神様なのですね。ただ、由来を見てみると、この神社は、機織(はたおり)をつかさどる『天御鉾命』と織女である『天八千々姫命』の二柱の神様を祀っていて、この二柱の神様は共同して織物(生地)を織って、天照大御神に献上したのだそうです。確かにこの地域は昔から繊維産業が盛んで、なおかつ織物というのは経糸(たていと)と緯糸(よこいと)が織りあって織物(生地)となることから、男女の縁結びにもつながっているというわけなのですね。


山頂の宿泊所。ここの1階が「伊とう」です

ここが入り口ですカフェみたいです。

お店のベランダから見た足利市街です標高は118mだそうです。

これは十割そば、お値段は1000円です

私が好きな細打ちで、なかなか良いそばです

二八のせいろそばは800円。量は多目です。

こちらも悪くないそばです汁もしっかりと出汁がとれています。

ただ、雰囲気が蕎麦屋っぽくはありませんねコーヒーとケーキセットのほうが似合います。

織姫神社に来てみました。

こちらは階段で上ってくるのですね。

愛するもの同士が結ばれる神社だそうです

境内から一通り足利の街並みを見たあと、次は「足利学校」へ向かいます。
足利学校は日本で最古の学校といわれ、平安時代から存在したという説もあるそうです。記録が明らかなのは、室町時代中期に関東菅領の上杉憲実が学校を整備して学生を養成したということになっています。そして16世紀には生徒数三千人もいて、かのフランシスコ・ザビエルによって海外にも紹介されたということです。ただ、これから見学するのは当時の建物ではなく、明治時代に廃校となっていたものを平成2年に再現したものだそうです。ですので「足利学校跡」となっているわけですね。

さて、足利学校に来たのは良いのですが、周囲にコインパーキングのようなものはありません。どうしようかと思っていたら、道路の反対側に市営の無料観光駐車場がありました。敷地内には太平記館という観光案内所兼物産販売所があります。これはありがたい。
入り口で入場券を買って中に入りますと、二つの門の先に「孔子廟」があります。これはこの学校の教育の中心が儒学にあったからです。


ここが「足利学校」があった場所です

入場券は「入学証」になっていました

「学校」と書いてあります。

「教壇」の元となった言葉でしょうか?

この建物が「孔子廟」です孔子を祀ってあります。

奥には孔子の像が置かれていました

学校の校舎に相当する「方丈」と呼ばれる建物です。

中は広い座敷です。

歴代の校長である「庠主(しょうしゅ)」の墓。

続いて足利学校の隣にある「鑁阿寺(ばんなじ)」を見てみます。なんとも覚えにくい難しい字ですね。もともと足利氏の邸宅であったところに、1196年に足利義兼という人が大日如来をお祀りするお寺を建立したのだそうです。本堂は2013年に国宝に指定されています。


鑁阿寺(ばんなじ)の入り口です。

堀には鯉が泳いでいます。

大きなイチョウの木がありました。

天然記念物ですって。

本堂です。鎌倉時代の1196年に足利義兼によって建立されたものです

足利家の屋敷跡でもあり、国宝に指定されています

さて、駐車場に戻って、物産館を見てみます。ずいぶんいろいろな地元のソースがありますね。焼そばソースを買っていきましょう。そして館内の案内パンフレットを見ていると「足利シューマイ」の文字がありました。あ、これ知っている!肉が入っていない片栗粉とたまねぎだけのシューマイなのになぜか美味しいとか。これ食べてみたいですね。どこで買えるか職員の人に聞いてみたところ、鑁阿寺(ばんなじ)の境内の売店で買えるとわかりました。早速行ってみました。焼きと蒸しとあるそうですが、基本は蒸しだそうです。そして決めては・・・・やっぱりソースなのですね。

さて、そろそろ帰る時間です。インターに向かいがてら、先ほど観光案内所でちらりと見た写真の場所に寄ってみましょう。はい、着きました。街の中を流れる渡良瀬川にかかる橋、その名も渡良瀬橋です。これでピンときたあなたは立派なモリタカファンです。そうです、シンガーの森高千里は「私がおばさんになったら」で知名度がありますが、彼女の1993年発表したここの情景を歌のタイトルが「渡良瀬橋」なのです。私は特にファンではありませんが、この歌だけは良いと思うので見ておきたいと思うのです。


ここが「渡良瀬橋」です下を流れるのが渡良瀬川。

橋のそばに石碑がありました

はい、森高千里の「渡良瀬橋」とはこの橋のことでした

国道50号に合流してインターまできたら、「道の駅みかも」の看板が見えました。ついでです。ここも見て行きましょう。惣菜コーナーをみると、ややや、「ポテトフライ」を発見しました。そう、これも栃木県のB級グルメのひとつなのです。フライドポテトじゃないんです。ゆでたジャガイモにパン粉の衣をつけて揚げたフライなんです。そしてソースをかけて食べる、そのための「ポテトフライ専用ソース」まであるんですよ、栃木県には。これで焼そばとシューマイとポテトフライの、三大栃木名物がそろいました。バンザーイ!


ポテトフライですフライドポテトではありません。ゆでたジャガイモのフライです。

そしてこれが「足利シューマイ」です肉は無くたまねぎと片栗粉だけのシューマイです。

帰りの高速道路は交通量が多く、首都高速川口線もちょっとだけ渋滞しましたが、順調に帰宅できました。

シャワーを浴びて、ビールのつまみにポテトフライと足利シューマイをいただきます。
おほほ、これは美味しい。ソースがまた最高です。美味しいなあ・・・栃木県の魅力を発見した一日でした。また行きたいものですね。 

 

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