<Visit to Hokkaido in 2012>
2012年9月12-15日:道東への旅

母の面影が待つ街へ!

両親の記念会から2年、昨年は震災で墓参りに行けませんでしたので今年こそは行かなくちゃと思っていいました。
去年は夏休みに加えて1週間の節電休暇がありましたが、今年は全社一斉ではなく7月から9月の間に各自で1週間の休みを取るようになりました。ですので混んでいて飛行機代も高い8月でなくても良いわけですから、9月になって落ち着いたときに行こうということにしたのです。

常々、今度札幌に行くなら、そして日程的に余裕があるのなら根室に行きたいと思っていました。というのは根室の北方資料館に国後神社のお祭りの写真があり、そこに子供時代の母親が写っていると母から聞いていたからです。母が生きているうちに一度連れて行きたいと思ってはいたのですが、ついに果たせないまま母は故人となりましたのでそれがずっと気がかりでした。いつかはその写真を見て、母の墓前で「見てきたよ」と報告したい・・・そう考えていたのです
幸い今回は休みがまるまる1週間ありますから、日程的には十分です。とはいえ、札幌-根室間は800キロくらいありますから小さなレンタカーで往復はちと辛い・・・千歳から入って釧路か中標津から羽田に戻る、もしくはその逆のルートはないかとツアー探しをしてみました。
その結果、道内の空港とホテルを自由に選ぶことができて、レンタカーは距離無制限で乗り捨て料金無しというパッケージをH.I.Sが組んでいるのを発見しました。その上、私が希望している出発日だとガソリンを満タンで返さなくても良いというのですからいいじゃないですか。そこで、東京から釧路に飛んで、レンタカーで根室へ行って1泊目は阿寒湖の高級温泉旅館に泊まり、2泊目は一気に札幌に行けなくもないのですがまだ行ったことがないトマムに途中下車してタワーに宿泊。最後は札幌市内の中心部のホテルに泊まって、いとこ夫婦と食事して墓参りをして千歳から帰ってくるという計画を立てました。これで母の写真を見て墓参りをするという念願がかない、かつ阿寒湖や摩周湖をまだ見たことのない息子も楽しめる旅という最高のプランが出来上がったわけです。

さて出発の日。飛行機の時間は8時55分ですから、8時に羽田に着くとして7時に家を出ます。タクシーで門前仲町駅まで行って大江戸線で大門へ、そこから京浜急行で羽田空港に到着しました。釧路行の飛行機が出るゲートはターミナルの一番端です。定刻に出発した飛行機は、これも定刻の10時30分に、名物の霧にすっぽり包まれた釧路空港に着陸しました。荷物を受け取って、レンタカー会社のバスで営業所へ。今回我々に用意された車は三菱コルトでした。これはフィットやヴィッツより広くて操縦性も悪くないので、特に長距離移動をする我々にはうれしいですね。それでは、ナビを最初の目的地である花咲港にセットして出発で〜す。

釧路の市内を抜けてひたすら東へ進むこと1時間半、時刻はまもなく1時になろうとしています。お腹が空くわけです。昼食に予定していた場所は厚岸(あっけし)の道の駅「コンキリエ」です。ここでは有名な厚岸のカキが食べられるとのことなのです。建物に入ってみると、中には2軒の店があって、片方は自分でカキやホタテ、肉、野菜などを選んで炭火で焼いて食べる「炙り屋」、もう一軒は和洋食のレストラン「エスカル」です。炭火焼きはとても魅力的ですが、時間がかかりますしなによりお酒も飲まないでカキやホタテを焼いてもつまらないだけです。ということで食堂の方に入って選んだメニューは、生ガキ7個盛り1500円にアサリのスパゲティとカキフライ付豚丼、それに煮ガキ付天丼の4品です。まずは生ガキから。普通カキは夏は食べないものですが、厚岸のカキは1年中美味しいと聞いたことがあります。確かにプックリとして、味が濃厚です。これは美味しいカキでした。そして豚丼だけでもかなりのボリュームがあるのに大きなカキフライが3個、これもむふふであります。ただ、残念なのはスパゲティでした。これはせっかく地元のアサリを使っているというのに、塩が効いていなくてボケた味になっていました。

さて、お腹も満足してさらに東を目指して着いたのは、根室半島の付け根の漁港である花咲港。花咲港というからには花咲ガニがあります。ただ、漁期が限られていて7月から9月までしか水揚げがないのです。はたして今、花咲ガニはあるのか?港の道路を半周して目指すのは、インターネットで調べた「大八食堂」の看板です。ここは花咲ガニの販売店でもあり食堂なので、買った花咲ガニをその場で食べられるのだそうです。お店はすぐに見つかりました。「オヤジさん、花咲、あるかい?」「おお、あるわ、これよ」ビニールのカバーをめくると台の上には小さめのから大きいのまで15杯くらいのカニが並んでいます。どれがいいかな?中くらいで重くて、メスのカニを選んで量ってもらいます。「ん〜2400円だな」「いいです、それください!で、いまここで食べていきたいんですけど?」「お〜し」というわけで、バットにカニとはさみが入ってテーブルにおかれました。親父さんが食べ方を説明しながら、素早くカニをジョキジョキと切ってくれます。(あたしゃ、子供のころからカニ食ってるんですけどね・・・)いただきまぁぁ〜す!うん、美味しい!鮮度がいいので甘みとコクがちがいますね。カニ肉と殻の間のオレンジ色の脂肪もプルプルです。内子と外子もぎっしり。3人で800グラムほどのカニをおやつ代わりにいただいて、満足、満足。カニの味を確認したところで、日曜日に東京で予定しているネット仲間のお祝いの会の差し入れとして同じ位の大きさのカニを2杯、金曜日発送指定で送ってもらうように頼みました。


釧路空港に到着しました。

空港はすっぽりと霧の中です。

厚岸の道の駅「コンキリエ」です。

厚岸湾を一望する2階がレストランです。

厚岸といえばカキです。厚岸のカキは1年中食べられるそうです。一皿7個で1500円です。

このカキはぷっくりとしてコクがあります。

スパゲティボンゴレですが・・・味は今ひとつ。

これは息子が注文したカキ&かき揚げ重。

これが私のかきぶた合戦丼です。1260円。

下が豚丼で、上にカキフライがのっています。豚肉の枚数もたっぷりでお値打ちの丼でした。

丘の上から見た厚岸湾の入り口です。前を1両だけの電車が走っていました。

厚岸湾の内側です。

根室半島の付け根にある湖です。冬には白鳥が渡ってくるので有名です。

後ろに見えるのがレストハウスです。

ありましたよ、花咲ガニのラーメン。

冬に白鳥が集まるときにまた来てみたいですね。

花咲港に到着しました。霧が出ています。

ほ?港の周囲にロシア語の看板を多数発見しました。

ネットで調べた「大八食堂」は港のすぐ前にありました。

さあ、花咲ガニはあるのかな?

ありました、花咲ガニ。小さい目から大きいのまでありますよ。どれにしようかな?

大きめのを選んで量ってもらいました。2400円ですって。

早速お店で食べさせてもらいましょう。

やはり花咲ガニの味は濃いですね。

みそ汁(鉄砲汁)をサービスしてくれました。

さあ、それでは今回の旅行の主目的である根室の北方資料館に向かいましょう。
花咲港からは10分くらいの道のりです。広い駐車場に車を停めて、受付に来意を伝えます。残念ながら、以前に母の写真の件で問い合わせたときに調べてくださった理事の方は退職されていましたが、旧北方4島の住人の写真はCD-ROMで保存されているとのことでした。展示室には各島の暮らしぶりを伝える住民の写真がたくさん壁にかかっていて、かつては母の写真もここにあったのでしょう。そしてそれを見た方が「母らしい人が写っている」と教えてくれたのです。やがて先ほどの受付の方が1冊の本を持って展示室にやってきました。「懐かしの千島」という題で当時の生活の様子を記録した写真集です。そこには間違いなく母が写っている写真が掲載されていました。さらにビデオディスプレイには、CD-ROMで保存されていた同じ写真が映しだされました。12年前にこの世を去った母の幼い時の姿を見ることができました。
2階の展望室からは、知床半島と、その先に二つのこぶのような山を持つ国後島がはっきりと見えました。房総半島の先端から見る大島よりももっと近いのではないでしょうか。(実際、国後島と北海道の間は約25kmで、伊豆半島と大島との最短距離にほぼ等しい)今世間を騒がせている竹島や尖閣列島よりもはるかに近くて、1万を超える日本人が長く生活していた千島列島。母のようなかつての住民が皆亡くなってしまう前に、日本の領土として取り戻すことができる日が一日も早く来ることを願わずにはいられません。


これが北方資料館です。

早速展示室で資料を見せてもらいます。

この本に問題の写真が掲載されているそうです。

国後島のページを開きます。

見つけました。この写真で間違いありません。

中央の女の子が私の母親です。5-6才でしょうか。

国後島の模型がありました。左端の○を付けたところが母が住んでいた泊村です。

CD-ROMに収録された資料にも同じ写真がありました。

本に掲載されていた写真と同じものです。

2階の展望室からは国後島がはっきり見えました。ガラスと重ねると島の位置がはっきりわかります。

ちょっと霞んでいるので、水平線から上のコントラストを上げてみました。

望遠にすると爺爺岳(ちゃちゃだけ)がはっきり見えます。

資料館の職員の方が親切に資料を探してくださいました。

お世話になった館員の方にお礼をして、車は反転して西に向かいます。今夜の宿は阿寒湖温泉です。距離は約150キロ。夕日を追いかけるようにしてして地平線まで原野が続く道を走ること2時間半。目指すホテル「鶴雅」に到着しました。
時間が遅かったので、お風呂は後にして一休みしたら夕食をとりに食堂へ降りました。なかなかモダンな造りですね。バイキング形式ですが、料理も非常に豊富でそのうえクオリティも悪くありません。
食事の後は館内のショッピング街を見て歩き、寝る前に大浴場に行ってみました。ここもスペースをぜいたくに使っていますね。脱衣場の床は畳敷きでさらっとして気持ちがいいです。そして隣には広いラウンジがあって湯上りに休憩できるようになっています。浴場も3層になった凝った作りで、洞窟のようなお風呂があったり、ジャグジーのフロアがあったり、露天風呂も岩風呂風で明るければ目の前に阿寒湖が広がっていることでしょう。
入浴後はビールを飲んでくつろぎます。今日のドライブは300キロでした。明日は摩周湖周辺を巡ります。


右側の構築物はなんだと思いますか?

雪の吹き溜まりを防止するための雪除けと風向板です。

北海道の大地に陽が沈むところです。

きれいな夕焼けです。明日も晴れるかな?

それにしてもさすがは北海道、空が広いですね〜

今夜のホテル「鶴雅」に到着です。良い部屋ですね。

こちらが入り口。右はトイレ、格子戸の裏は冷蔵庫です。

夕食は北海道料理のバイキングです。

広くてモダンな作りのレストランです。

手前はご飯もの、向こうはステーキやパスタのコーナーです。

野菜料理、特にサラダの専用カウンターです。

和風洋風のお総菜料理はここに並びます。

デザート専用カウンター。パテシェが注文に応じて作ります。

まず最初の皿は軽いつまみをとってきました。

これは息子の皿。肉が多いですね。

手前の黒いのはおいなりさんです。珍しいでしょ?

続いてはエビとステーキとスパゲティです。

息子の次のチョイスはハンバーグ。

私の締めは鮭ご飯のイクラのせです。

エレベーターホールのオブジェは鹿の角で作ったイス。

新館と休館を結ぶ通路です。

廊下の一角にある木彫りのオブジェです。

様々な木彫りの像がおいてあります。

ロビーの一部には川が流れています。

その奥は土産物屋が並ぶショッピング街になっています。

それにしても大きなホテルですね。

ここは木のアクセサリーを売る店です。

こちらにはユーカラ織りの製品が並んでいます。

部屋の枕元に置かれたのは時計と照明のリモコンです。

13日(木)
翌朝は見事な晴天となりました。
7時に起きて、朝風呂に行って来ました。隣の新館の3階にある、モダンなお風呂でした。脱衣所の隣は湖を一望する屋外テラスとなっています。サッパリしたところで、朝食に。場所は昨夜と同じレストランですが、大きな窓の外には夜は見えなかった阿寒湖が全面に広がっています。朝食も前夜同様に充実した内容でした。サラダコーナーにはフレッシュジュースやフルーツが山のように用意されています。質量共に満足した朝食のあと、ホテルの周囲を歩いて回りました。ホテルの裏側は遊覧船の発着場になっていますし、表側の通りにはユーカラ織りや木彫りの土産物屋が並んでいます。部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウトし、バスで駐車場まで送ってもらいます。温泉街の駐車場が狭いため、ホテルに車を預けると離れた駐車場に移動してあるのです。駐車場の周りには北海道の野生のフキが生えていました。ものすごく大きい葉です。「フキの下に住む神様、コロポックル」というアイヌの伝説がありますが、これなら誰でもフキの下で暮らせそうですね。


食堂につながる廊下です。

前夜と同じレストランで朝食です。

窓の外には阿寒湖が広がっています。

これは私の朝食。左上はジャガイモスープにそうめん。

息子くんの選択した朝食です。ボウルの中はナタデココ。

こちらは奥様の朝食です。

ホテルの前が船着き場です。雄大な眺めですね。

今日も良い天気です。

遊覧船がやってきました。

ホテルの前には土産物屋が並んでいます。

ハイ、これが我々が宿泊したホテルです。

土産物屋のユーカラ織りです。

様々な製品が並んでいますが、どれも良い値段。

やはり多いのは木彫りのお店ですね。

土産物には名前を彫ってくれるそうです。

道ばたにいくらでも生えている大きなフキ。

傘として十分使えそうですね。

茎が太くて・・・固い・・・。

団扇としても使えそうです。

昨晩登ってきた道を戻って、「双湖台」という場所で車を停めます。ここからは山の中にあるペンケトーとパンケトーという二つの湖が見えるのです。さらに戻って弟子屈(てしかが)の町の手前から北上して摩周湖を目指します。第一展望台の駐車場に車を置いて稜線まで登ってみます。おお、見えますよ、摩周湖。確かここに来るのは3回目。最初は子供の頃で晴れ、2回目は中学の修学旅行で霧だったと記憶しています。レストハウスで100円の赤肉メロン(もちろん夕張メロンではありません)とピュアホワイトという生でも食べられると最近評判のトウキビを食べてみました。茹でてあるものですが、確かに今までにないくらい甘いですね。
次は第3展望台で車を停めます。こちらの方が人が少なくてしかも水の色が濃く見えます。刻一刻と湖の色が変化するのがわかります。

十二分に楽しんで道を下り、川湯温泉方面へ。ここには硫黄山という硫黄の蒸気が噴き出す山があるのです。昔はここで硫黄を採取していたそうですが、修学旅行と変わらずそこここからボコボコとお湯が沸いていたり、噴出した黄色い硫黄の塊が見えたりしていました。
次は屈斜路湖の砂湯です。その名のとおり、湖の水は冷たいのに波打ち際の砂を10センチも掘ると指先が温かくなり、さらに掘るにつれてお湯が沸き出して来るという不思議な場所です。

さてお腹が空きました。弟子屈の町に向かって最初のそば屋に入りました。このあたりは美味しいそばの産地なのです。なぜか「出雲」という名前のそば専門店でしたが、味の方は普通でした。お昼の後はまた阿寒湖を過ぎて西へ向かい、足寄(あしょろ)の町でトイレ休憩です。道の駅足寄に流れているのは松山千春の歌声です。そう、ここは彼が生まれ育った街なのです。通りがかりなので彼の実家を訪ねてみました。小学校のそばのごく普通の住宅街に、大きな顔写真を車庫の上に掲げた家があったのですぐわかりました。


ここから二つの湖が同時に見えるのでこの名前が付きました。

中学の修学旅行以来かな、この景色。確かその時は霧で見えなかったと思います。

中央の島がよく見えます。

岸のそばの水の色を見てください。

刻々と水の色が変化していくところがとても神秘的です。

一番手前のグレーの車が我々のレンタカーです。

一切れ100円のメロン、もちろん夕張メロンではありません。

ピュアホワイトというトウキビ。これは茹でてあります。

第3展望台にやってきました。

向こうに見えるのは屈斜路湖、その手前の白い山肌の山は硫黄山です。

硫黄山の名のとおり、昔はここで硫黄を採取していました。

第3展望台から見下ろす摩周湖。何ともきれいですね。

いつまで見ても見飽きない景色とはこのことですね。

硫黄山にやってきました。

お湯がぼこぼこと沸いています。

こちらは蒸気がシューシューと噴き出しています。

そしてこの黄色いのは硫黄です。

この一帯は地面から熱気が立ちのぼっているのですよ。

次の目的地へ移動します。

やってきたのは屈斜路湖。

湖の水は冷たいのに、ちょっと掘るともう指先が温かいのです。

女の子が座っているところはお湯なんです。

息子くんのお昼は穴子丼セットです。

これは私の冷やしタヌキそば。

これはもりそば。結構量があります。

そばどころの弟子屈なのに・・出雲だって。

足寄の住宅街にあるこの瀟洒なお宅は?

車庫の上にはこの家のご主人の似顔絵が・・

「めぇぐるぅぅ〜季節の中でぇぇ〜♪」のお方の実家でした。

その後は、日勝峠を越えてトマムまでノンストップのドライブです。トマム着は暗くなりかけた午後6時でした。チェックインしたところ、部屋は35階のツイン二部屋続きというセミスイートをアサインしていただいたことがわかりました。その上の36階がスイートでそれ以上はありませんから、いい待遇です。
シャワーを浴びての夕食は、ホテルから敷地内を歩いて10分ほどのレストラン街に出かけました。スキー場を含む広大な敷地に点在する主な施設は、それぞれ連絡通路やバスによってつながっています。居酒屋や寿司屋、ラーメン屋など10軒ほどのなかからイタリアンのレストランを選びました。ワインを1本もらい、生ハムやピザ、ポテトのアンチョビソースなどをもらったのですが・・・・値段は都会並ですが味の方がどうも今ひとつピンとこないので早々に引き上げて、隣の和食の居酒屋に飛び込みました。焼酎と唐揚げ、ジャガバターに塩辛のせ・・うん、こっちの方がずっとまともです。すっかりいい気分で部屋に戻りました。


トマムに着いて夕食はホテルのレストラン街で。

む、照明がなんとも・・・

どこで食べようか・・・

イタリアンの店に決めました。

7種類のチーズのピザは1600円。

これがアンチョビポテト?。ひどすぎ・・

河岸を変えて居酒屋に入りました。

北あかりには塩辛。サンマの棒寿司ももらいました。

地元の新得そば♪・・・と思ったら乾麺!!

連絡通路を通ってタワーに戻ります。

緑のライトアップが強烈です。

闇にそびえ立つツインタワー。

それにしてもムードのある通路ですこと。

タワーの通路に到着しました。

35階のベッドルームその1。

ベッドルームその2です。

二つのベッドルームをつなぐリビングです。

14日(金)
朝5時半、目覚ましが鳴りました。
ベッドから起き出してカーテンを開けてみると、外は薄暗くて何も見えません。
すなわち、窓の外は霧で真っ白です。テレビを付けてホテルチャンネルで「雲海テラス情報」を見ると・・・・「ただ今雲海がきれいに発生しています。」という文字が見えます。そうなのです、ここでは部屋にいて雲海の状態をテレビで知ることが出来るのです。「よし、行くぞ!上に登るぞ!」と家族を起こし、急いで着替えてロビーにおりました。玄関には連絡バスが待機しています。約10分でロープウェイの駅に着きました。見ると長い列が出来ています。15分ほどかかってようやく券売所に着きました。一人1800円は高いですが、往復の料金なので仕方ありません。ゴンドラで15分、それまで真っ白だった周囲が晴れて雲の上に出ました。上には真っ青な青空が広がっています。そして頂上駅に到着。太陽に照らされているので思ったほど寒くはありません。眼下には山々を埋めて雲海が広がっていました。我々が宿泊している36階のタワーがすっぽり雲の下に埋もれています。いやあ、素晴らしい景色です。ここに泊まった価値がありましたね。
テラスには売店があって、スープストック東京が入っています。スープとベーグルを買って、テラスで休息しました。いつまで見ても飽きない風景ですね。1時間近くも経ったでしょうか、太陽が高くなるにつれて段々雲海も低くなってきたようです。タワーの裏にあるリゾナーレトマムの高層ビルの頭部が見えてきました。さて、降りて朝食をとるとしましょう。
ホテルに戻り、部屋で朝食券をピックアップして再度構内バスで向かったのは「森のレストラン ニニヌプリ」です。高い天井と大きな窓の向こうには森の緑が広がっています。ここでは搾りたての牛乳と焼きたてのクロワッサンが美味しいそうですが・・・選んだのは私が好きなご飯とパンのおかずというパターン。味的にはごく平均で前日の宿とは大違いですが、頭上から差し込む太陽の光だけはいいですね。


朝5時半に起きて、ロープウェイに乗りました。

標高1080mの頂上の方は晴れています。

見えました!雲海です。

テラスには大勢の人が集まっています。

この雲の下に36階建てのツインタワーがすっぽりと埋まっているのです。

う〜ん、なんとも素晴らしい景色です。

雲海ははるか遠くの山々まで続いているのですね。

展望テラスでは皆がカメラで撮影中。

飲んでいるのはスープストック東京のビスク。

そう、テラスには飲み物とベーグルの店があるのです。

リゾナーレトマムの先端が見えてきました。

雲海に向かって下降中です。

雲に突入しますよ〜

下界はまだ雲の中です。

35階の窓から空が見えました。

地上から見たらこんな具合でした。

朝食を食べに森のレストランにやってきました。

私の朝食はまあこんなもの。お椀の中はうどんです。

緑の中で朝日を浴びての朝食です。

帰りは歩いてタワーまで帰ります。

窓から下を覗いたところ。手前に見えるのはレストラン街。

駐車場から見たツインタワーです。

国道から見たトマム。後ろはスキー場です。

ホテルをチェックアウトして、いったん逆戻りしてトマムの町でガソリンを入れましょう。もうほとんどエンプティに近づいていますが、千歳では満タンで返さなくても良いわけですからここではセコク最低限だけ入れます。札幌までは150キロ、千歳まで30キロとして200キロを走るのにリッター10キロなら20リッター。ということで20リッターだけ給油しました。
素晴らしい晴天の元、山道を下ってまずは夕張を目指します。そこから先は石狩平野、地平線の果てまでトウモロコシ畑や水田が広がります。そして北広島に到着。ここにはいとこが床屋を開業しています。突然訪問して驚かせ、あれこれ親戚の近況を聞いて情報交換をします。1時間ほどおしゃべりをした後、通りがかりのラーメン屋でお昼を食べました。その先には里塚霊園があります。時間の余裕がありますから、今日のうちに墓参りをすませてしまいましょう。近くの西友に行って花を買い、ビールと日本茶も用意しました。ビールは父親のため、そしてお茶は母と祖父母のためです。国後島を見て、北方資料館で写真を見てきたことを報告して、今回の旅行のメインの目的は果たしました。

札幌でのホテルは大通公園に面した東京ドームホテルです。昔は後楽園ホテルと呼ばれていたところですね。地下の駐車場に車を入れ、部屋にチェックインして、札幌でデザイナーの仕事をしているいとこに電話を入れます。夕食はいとこ夫妻と一緒にとる約束をしているのです。ロビーで落ち合って大通公園を歩いてみました。ちょうど札幌オータムフェスト2012というイベントをやっていて、全道から美味しいものや名産品が集まっているのです。たくさんの人が集まっていますね〜いい匂いがしますね〜ついふらふらと屋台に誘われそうになる気持ちをグッと抑えて、いとこが予約した店に向かいます。
そこは「うめ野」という和食の店です。刺身は旬のサンマを、揚げ物には珍しい八角の唐揚げを、そしてカスベ(ガンギエイ)の一夜干しの炙りをもらいましょう。そしてメインにはこの店の名物である「ねぎま」、つまりカジキマグロとネギの鍋です。企業秘密のスープが美味しいのですね、これは。そして締めは雑炊です。これもたまりませんね。いとこと焼酎を2本空けて、すっかりいい気分で店を出て、ぶらぶらと狸小路を歩きました。お、この店、まだあるんだ・・・「ウィーン」と言う名の音楽喫茶は私が高校生の時に良く通った店です。JBLのパラゴンという当時の最高級のスピーカーをマッキントッシュという真空管のアンプで鳴らしてクラシックの音楽を聴かせる店でした。その2階の「平和ビリヤード」ここもよく遊んだなあ・・その先にはトタン板で囲われた一軒家がありました。ここは「えち膳」という居酒屋で、吉幾三に似た親父さんの料理目当てにしょちゅう来たものですが、10年くらい前に閉店してしまったのです。こうしてみるとそこここに想い出が詰まっている街なのですね、札幌は。
その後はいとこの家に寄ってさらに数杯飲んで、ホテルに戻りました。もうヘロヘロ〜


石狩平野にトウモロコシ畑が地平線のはるか向こうまで広がります。

通りかかった国道横のラーメン屋で昼食です。

塩ラーメンは野菜がたっぷり。

つけ麺はトンコツ魚介系ですね。スプーンにはカツオ粉。

一方こちらはさっぱり目の醤油ラーメン。

里塚霊園で墓参りです。ビールは親父のために。

東京ドームホテル札幌はロビーから天井まで吹き抜けです。

大通公園ではフェスティバル開催中♪

色々な店が出ていますよ!

ステージでは演奏会が開かれています。

全道から有名店が集結しています。

夕食はいとこ夫婦と一緒に和食の店に。

サンマの刺身をいただきました。

カスベの一夜干しの炙りです。これがなんともいいお味。お代わりしちゃいました。

鶏の半身揚げです。ここではぶつ切りになっていました。

八角の唐揚げをもらいました。珍しいでしょ?

そしてこの店のスペシャリティ、カジキマグロ鍋。

この料理だけは店員さんが作ってくれます。

ネギがまた美味しいんです。

懐かしい市電が走っています。

狸小路にある、高校時代に通った音楽喫茶です。

昔はここに馴染みの居酒屋があったのですが・・・

15日(土)
最終日も晴天です。ホテルの和食堂で朝食を済ませて部屋で荷物をまとめます。ホテルをチェックアウトして向かったのは小樽。国道5号線沿いの「かま栄」の本社工場で車を停めます。工場見学をして、売店で出来たてのかまぼこを買いました。3本だけはその場で食べ、あとはお土産として東京に持って帰るつもりです。続いて商店街を歩いてみます。ここには古い建物がたくさん残っています。雪印パーラーがありますね、入ってみましょう。とても高級なアイスクリームがありましたので食べてみました。さすがは北海道、味が濃いですね。

さて、そろそろ札幌に戻りましょう。白石を通ってかつての実家があった場所に行ってみました。なんと、2年前には駐車場だったところにアパートが建てられていました。む〜感慨無量ですね。それから「どんぐり」というパン屋に寄りました。ここではちくわパンという、ちくわにツナを詰めてロールパンにしたものが有名です。まだ温かい出来たてのちくわパンを食べて、札幌見物は終了です。では千歳に向かいましょう。


小樽はかま栄の本社工場にやって来ました。

カニのせかまぼこの製造中です。

出来たての熱いかまぼこを3種類、買いました。

左からソーセージロール、パンロール、パンドームです。

商店街には昔の古い建物が残っています。

ここは昆布の問屋だった店です。

高級アイスクリーム680円也。

老舗の雪印パーラーでした。

2年ぶりで来たら、モダンなアパートが建っていました。

2010年12月の同じ場所です。駐車禁止の標識に注目してください。それにしても良くあの大木や庭石を撤去したものです。

2006年11月、取り壊し直前の実家です。駐車禁止の標識だけが同じところに立っています。

札幌で人気のパン工房「どんぐり」にやってきました。

これが名物のちくわパンです。中はツナ。

途中、国道36号線の「トリトン」という回転寿司屋でお昼を食べて高速に乗りました。
すでに何度も使っているので場所を熟知している、オリックスの営業所に到着したときはオドメーターはぴったり950キロを表示していました。そして燃料計はEのマークのちょっと上、計算はぴったりでした。

こうして2年ぶりの墓参り&道東旅行は終了しました。
天候に恵まれ、思ったほど涼しくはない北海道でしたが、長年の懸案であった根室訪問も済ますことが出来ました。来年は札幌だけの訪問になるかも知れませんが、時間が許す限り自分が生まれ育った街をゆっくりと歩いてみたいと思います。

 

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