紅葉を求めて500km!
「京都にフレンチ食いに行かないか?」私の兄貴分と言って良いM氏からお誘いがありました。
何でも彼は、彼にとってさらに兄貴分にあたるフレンチレストランのオーナーが京都にいて、毎年一度はそこに食べに行くのだそうです。今年も11月に行く予定だそうで、ついては一緒に行かないか、行くならM氏と奥様に私と女房の4人でオレの車で行こう、運転は任せるから・・・という話でありました。
時期的に紅葉の真っ最中です。京都で紅葉を見て美味しいフレンチをいただくという願ってもないプランです。ホテルの手配はM氏がやってくれ、デイナーはお店が忙しいであろう休日を避けて11月24日と決定しました。
M氏の自宅まで自分の車で行き、車を乗り換えて一路東名を下ります。渋滞もなく快調に走って日本平パーキングエリアで昼食をとり、名古屋から名神高速に入って養老パーキングで休息、5時には京都市役所の向かいのホテルオークラに到着できました。所用6時間半のドライブでした。
初日の夕食は別々に取るということなので、女房と私はシャワーを浴びてホテルから程近い木屋町あたりを歩きながら適当な店を探します。高瀬川のほとりを歩くのは久しぶりです。京都の郊外に住むT君とうどんを食べ、パブを飲み歩いたのは・・・私が京都府立大の受験に来たときですからもう40年近く昔のことです。高瀬川の佇まいは当時と全然変わっていないように思えます。
さて、この店はどうでしょう?外に掲示してあるお品書きによると、グジつまりアマダイがありますね、それに私が好きな鴨。お値段も適当でなかなか良さそうです。候補に挙げておいて先へ進みます。お、ここはまた風情がありますねぇ、木戸から長い路地に灯篭が置いてあっていかにも「一見さんお断り」系の料理屋さんという感じです。まあ、最近は不景気のせいかよほどの格式のお店でもない限り断られることはないようですが・・・最初からその手のお店に行くつもりなら京都の老舗企業の取引先もありますので、しかるべき方にお願いしておけばそれこそトンデモナイお店でも紹介してもらえたでしょうが、そうなるとお支払いもとんでもないことになるので、まあ翌日に高級フレンチが控えていることでもあり、京都ならではの食材を何品かつまむことで良しとしましょう。なんなら2、3軒ハシゴをしてもいいわけですからね。
しばらく歩いて大体お店の感じはつかめましたが、やはり最初の店が一番良さそうです。戻って格子の入り口をガラガラ・・今晩は〜店内は今流行りの和風モダンというのでしょうか、黒を基調としたインテリアにBGMはジャズ。我々が口開けの客のようで、誰もいない白木のカウンターの奥に座ります。黒板に書かれた本日のおすすめを見ると・・コッペガニ?なんですか?セコガニのこと?ああなるほど、ズワイのメスですね、金沢では香箱ガニと呼ぶ。ではそれをいただきましょう。あと汲みあげ湯葉に・・・グジの塩焼きを。最初に出てきた突き出しはスープです。中にお揚げが入っています。ひと口飲んでみるとむむむ、出汁じゃない、この味はコンソメ!でも香りが和風の・・・これはごぼうではありませんか。美味しい!続いて出てきたのは湯葉。普通は濡れたゴムシートを重ねたようなものが出てくるところですが、絞った木綿豆腐を角切りにしたみたいな・・しかも醤油がいい。これはビールではなくて日本酒が必要です。お店ですすめる秋田の「秀よし」と山形の「大虎」を両方ともいただきました。そしてセコガニ、これは甲羅の中にほぐした身と内子がぎっしりと詰めてあります。では最初に外子から・・うん、これには甘口の「秀よし」のほうが合いますね。いや〜この店、なかなかいいじゃないですか。
じゃ〜ん、グジが焼けましたよ。大きなお皿にのせて運ばれてきました。ここで板さんが「よろしければ皮をパリパリにしましょうか?」そうなのです、アマダイはうろこを落とさないで皮と一緒に食べるのです。見たところきれいにこんがりと焼けていますが、「お願いします」と頼むと、ぺりっと皮を剥がして揚げてくれました。お〜これはすごい、まさにパリパリとせんべいのようです。そしてうろこと皮の甘みが口に広がります。身のほうは・・これもきめが細かくしっかりとしたうま味がありますね。美味しいなあ・・・これがアマダイというものか・・・
当初2、3品食べたら他の店に行こうなんて考えていましたが、もうここに腰を落ち着けて飲むことにします。エビイモの唐揚げ、焼き穴子の柳川風それに鴨のシナそばを追加しました。お酒もどんどんお代わりをもらいます。木屋町、最高!
随所におかれた折り鶴がこのホテルの伝統です。
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久し振りに見る、高瀬川の流れです。
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この場所で佐久間象山が暗殺されたそうです。
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奥が深くて入りにくい店ですね〜
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この店がなかなか良さそうです。
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グジもあり、鴨もあって値段もリーズナブル。
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なんと、突き出しはお揚げが入ったコンソメスープです。 |
これが汲み上げ湯葉です。 |
甘みがあって豆腐みたいな湯葉です。 |
京都ではこっぺがにと呼ばれるセコガニです。冷やおろしの「秀よし」がウマイ! |
内子とカニの身をきれいにほぐしてくれました。 |
これがついにご対面〜のあこがれのグジの塩焼き、1800円です。 |
皮だけ剥いで素揚げにしてくれました。パリパリで何とも言えない旨さです。 |
エビイモの唐揚げです。ねっとりとやわらかくてほのかに甘くて・・・里芋を上品にした感じですね。 |
焼き穴子を卵で閉じた柳川風です。 |
鴨スープのしなそばです。鴨のつくねと切り身が入っています。 |
ずいぶん細いラーメンです。鴨スープの温かいそうめんにそっくり。 |
24日(木)
さて翌朝は8時に起きて着替えを済ませ、京都の北は大原に行ってみることにしました。
ナビの案内に従って細くなる道をどんどん進んでいくと、ついに行き止まりになりました。終点がロータリーになっていてぐるっと回って戻るようになっているのですが、道が狭くてすれ違いが出来ません。また、終点のところに有料駐車場があるのですが、観光案内のタクシーで満車の状態です。皆でやりくりをしてようやく私も引き返すことが出来、少し下ったところの有料駐車場に車を止めました。M氏の車は大きくて、こういう細い道ではとても気を遣います。
さて、朝食を食べていなかったのでお腹が空きました。目の前にある旅館でうどんとそばが食べられるようです。庭を眺める広い座敷に通されてキツネうどんととろろそばを頼みました。京都に来たらうどんと決めていたのですが、「新そば打ち始めました」の貼り紙につい、ふらふらと・・・
出汁が利いたうどんと香りの良いそばを楽しんだあと、いよいよ三千院を見物です。私は初めてなのですが、結構広いお寺さんなのですね。ただ、肝心の紅葉のほうはまだちょっと早いみたいで、緑色の葉もかなり目に付きます。それでも赤い葉を見つけるとカメラを向けて撮りまくります。平日だというのに、ずいぶんたくさんの人が来ているものですね。
続いて寂光院へ行ってみました。こちらのほうが紅葉の色が濃いようです。ここは2000年に放火によって消失したのですね。きれいに再建された様子も境内にある資料館で見ることが出来ました。秋の大原、来てよかったです。
三千院の手前にある旅館です。 |
こちらで食事が出来そうです。 |
お庭の紅葉がきれいです。 |
来ました、キツネうどんです。 |
出汁が利いたおつゆと甘く煮た揚げがいかにも美味しそう。 |
こちらは冷たいとろろそばです。
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新そばでシャキッとしています。
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いざ、三千院へ向かいましょう。
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千枚漬けの製作実演をしています。
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ふむ、こういう風に漬け込むのですね。
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ここが三千院の入り口です。 |
堂内に入ってすぐの中庭です。 |
皆さん、縁側からお庭を見ています。 |
床の間にはミカンの缶詰が供えられています。 |
まだ一部しか紅葉していませんね。 |
水が湧き出ています。 |
窓からきれいな紅葉が見えました。 |
平日なのに観光客が多いです。 |
お、良い風情・・・ |
ここもきれいです。 |
秋を感じますね。 |
面白い形の灯籠がありました。 |
この苔の具合がいいですね。 |
これが有名な童地蔵です。
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こちらにも一体ありました。
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手前の童地蔵は俯せになっているのですね。 |
明るい杉林です。
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庭に水が流れていました。
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菊の展示がありました。
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悪いところ、ありますか。
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陽が射してきました。 |
やはり晴れているときのほうが紅葉が映えますね。 |
金粉が入ったシソ茶のサービスがありました。
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美味しかったのでおみやげに買いました。
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観音堂です。
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観音様の像を供えるラックです。
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こちらは白い南天・・かな。 |
こちらにも水が流れています。 |
ここは一段と紅葉が濃いですね。 |
木の根が・・・・面白い。 |
黄色は青い空だと一段と映えますね。 |
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天皇陵がありました。
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山の中に埋葬されているのですね。
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この紅葉がいいですね。 |
なぜか桜が咲いています。 |
寂光院にやってきました。こちらのほうが紅葉が進んでいます。 |
寂光院の庭です。 |
裏のほうは紅葉が今ひとつ。 |
鐘突き堂と紅葉、良い景色が撮れました。 |
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今年も紅葉を堪能できました。 |
ホテルに戻り、M氏の部屋を訪ねると思いがけない問題が発生していました。なんと彼の体調が悪くなって東京に戻って治療を受けなければいけなくなったというのです。皆で車で帰ることも検討しましたが、結局新幹線で帰るM氏夫妻を京都駅までお送りして、その晩は私達だけでフレンチを食べに行き、車は翌日私が運転して東京に戻すこととなりました。
というわけで女房と二人、シャワーを浴び、着替えて先斗町のレストランに向かいます。ここも歩くのは久し振りです。先斗町の歌舞練場の少し先に目指すレストラン「禊川」がありました。外見は先斗町らしい和風の料理屋さんです。中に入り、カウンターの席に案内されました。ここも小料理屋さんのカウンターといっていい造りです。
まずはビールを注文、そして運ばれてきた先付け・・いやアミュズは和食器にきれいに盛りつけられていました。見た目は和風でも料理はちゃんとフレンチです。続いてはカブのムース。実に京都らしい食材ですね。しかもソースが九条ネギと来ています。きれいな緑色で深い味を感じます。フォアグラのリゾットが出てきましたがここにもエビイモが添えられていて、京都を感じさせる一品となっています。クネルは魚のすり身で作ったはんぺんみたいなものですが、これにはトリュフが入っています。キャビア、フォアグラ、トリュフと世界の3大珍味が勢揃いしたわけですが、リゾットの味付けとなるフォアグラはともかく、京都の素材はキャビアやトリュフなぞに頼らずとも立派に主役を務めているところがいいですね。以前読んだ本で「フランスの食材で作るからフランス料理ではない。ローカルの食材をフレンチの技法で調理してこそ真のフランス料理と言えるのだ」とありましたが、まさにそのとおりですね。これこそ京都のここでしか味わえない独自のスタイルです。そしてアマダイ、赤ワインのソースがかっていましたし、ステーキにもデミグラスソースが使われており、どのソースもレベルが高いという印象を受けました。おっと、ワインです。私はボルドーは少しはわかるのですがブルゴーニュは全然。それで今年の夏にブルゴーニュを旅行してボーヌを中心にワインを飲んできたところなのですが、こちらのオーナーは毎年のようにブルゴーニュを訪ねては新しいドメーヌを開拓しているとのことです。今回いただいたのも2008年のコンフュロンというオーナーが最近見つけたドメーヌのワインでした。これがブルゴーニュの特性なのでしょうか、ボルドーのように空気に触れて味が変化するタイプではなく、かなり強めの酸味が最初から最後まで料理を引き締めていた印象的を持ちました。
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アミュズがでてきました。フレンチなのに和食器を使っているのですね。
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アンチョビのパイ、スモークサーモンのカナッペ、茶色いのはプルロ茸のハチミツ漬けです。
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カブのムースと九条ネギのソースです。上に乗っているのはキャビア。
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ソースが素晴らしいです。キャビアは・・ムースに張り合って僅かに及ばず、というところ。 |
ワインをいただきました。オーナーがブルゴーニュで見つけてきたドメーヌのワインだそうです。 |
フォアグラのリゾットで、エビイモも使われています。バゲットは塩味をひかえたあっさり風。 |
私の好みで言うと、この紅葉がチーズで出来ていたらさらに嬉しかったかな。 |
ホタテです。ソースはレモン風味でジロール茸が添えられています。 |
コンソメスープに入ったクネル(洋風はんぺん)。トリュフ入りですって。 |
とてもあっさりとしたバター。底に水が溜まっているということは自家製? |
アマダイをカリッとソテーして酸味のある赤ワインソースをかけたもの。 |
ヒレステーキです。ガルニチュールの温野菜は和食の煮物みたいに見えますね。 |
ヒレ肉なのにかなりサシが入っています。和牛の宿命ですね。ソースがいいだけに残念。 |
ここで驚きの一品、なんと鮭茶漬けです。正真正銘の鮭茶漬け、これがまた嬉しい驚き! |
撮るのを忘れてつい食べてしまったデザートはクレームブリュレです。 |
このチョコもフランスに依頼して作っているオリジナルチョコだそうです。 |
最後に井上オーナーにお会いすることが出来て、素晴らしいワインリストを見せていただいたり、ブルゴーニュでのワイン探しのお話を伺いました。オーナーはさらにお店のフレンチを完璧なものとするべく、デザートのチョコレートもフランスに特注しているそうです。氏のフレンチにかける飽くなき熱意を感じました。
さて、帰り道です。先斗町から木屋町方面へ歩いていくと京都らしいお店がたくさん並んでいます。そして、前夜食事をした店の前を通ったとき、ふとグジの唐揚げを食べなかったことを思い出しました。もちろんお腹はもう一杯なのですが、次に京都に来るのはいつのことやら、そう考えると多少無理をしてでも食べて帰りたいという気になりました。そこでまたガラガラ・・・おっと、満席ですよ。ちょうどお帰りのお客様がいたので少し待って空いたカウンターに座らせてもらいました。酒はまたしても秀よし、グジの唐揚げと鴨のあんかけをもらいました。唐揚げはまさに期待通りの味、そして鴨の丸も深い味で大変満足でした。ふう・・・いよいよもってお腹はパンパン、お腹をさすりながらホテルに戻りました。
先斗町を散策です。 |
この先が舞妓さんの歌舞練場です。 |
これまた渋いお店ですね〜 |
この路地の先にはどんなお店があるのでしょう。 |
またもやふらふらと入ってしまいました。 |
グジの唐揚げです。 |
もちろん、うろこと一緒に揚げてあります。皮がパリパリ、身がしっとりです。
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うろこの1枚1枚を味わいながらいただきます。 |
もう一品は鴨の丸のあんかけです。 |
白いのはお餅でした。餅で鴨の丸を包んであるのです。 |
25日(金)
朝9時にホテルをチェックアウトして、車は駐車場に置いたまま錦市場に行ってみました。京都には「姉三六角蛸錦」なる言葉があって、お池通りから順に東西に走る小路を覚えるためのもので、姉小路、三条通、六角小路、蛸薬師小路とあって次が市場がある錦小路です。ホテルからは歩いて10分くらいです。
その前に朝食、できれば京都のうどんを食べたいところですが・・・適当な店がありません。見つけたのは「中卯」。東京にもあるチェーン店ですが、「鴨うどん」と言う宣伝に惹かれて入ってみました。女房は肉うどん、私は鴨うどんを注文します。なるほど、鴨の丸と胸肉が入っています。味見をすると肉うどんとはつゆが違いますよ。これはなかなかの味です。
熱いうどんでほっこりしたところで着いたところは錦天満宮。学問の神様ですが、帰り道の安全と無病息災を祈願して、目の前の錦市場へと向かいます。
さあ、ここへ来たらなにか買い物をせずには帰れません。鮮魚の類は無理ですが、お惣菜をお土産にしましょう。まずはグジの塩焼き、ハモも、それから若狭の鯖の浜焼きもいいですね。棒寿司も忘れてはいけません。あとはちりめんと漬物を少々・・・こんなところかな。前回来たときは「有次」という刃物の名店でおろし金に名前を彫ってもらったのですが、やはり包丁も欲しいですねぇ。私は左利きなので刺身を引く柳刃は左利き用を持っているのですが、出刃包丁は右利きのを使っています。京都の記念に一本とは思ったのですが、手ごろなサイズで1万9千円・・う〜んどうしよう。柳刃にくらべるとはるかに出番が少ないわけですから、もう少しお安いのでいいかな。というわけでしばし悩んだのですが、あきらめてホテルに戻ることにしました。
「中卯」の鴨うどん。鴨の香りがしっかり出ています。 |
錦天満宮にお詣りをしました。 |
天満宮ですから学問の神様ですね。 |
天満宮の前が錦小路の入り口です。 |
ようやくお店が開き始めたところです。 |
こちらは八百屋さん。京人参が見えます。 |
手前にあるのはエビイモですね。 |
お菓子屋さんです。 |
佃煮のお店です。 |
漬物屋さんです。樽がずらりと並んでいます。 |
総菜のお店です。どれも美味しそうですね。 |
ハモは1枚1500円のを買います。 |
グジも買って帰りましょう。 |
ちりめんのお店でお土産を買います。 |
イイダコにうずらの卵を入れたものです。 |
錦市場で買ったものをトランクに納めて、ホテルを出ます。向かうのは東、京都東インターですが、途中の山科で毘沙門堂に立ち寄りましょう。雑誌で見た、見事な紅葉のアーチがあるはずなのです。またもや狭い道を、ガードマンの誘導で上りついた先には大きな無料駐車場がありました。ここからだと裏口から毘沙門堂に入ることになります。さて、問題の紅葉のアーチは・・・残念、またもや早かったみたいです。それでも裏庭にはかなりきれいな紅葉がありました。
さあ、東京に帰りましょう。帰りは新名神高速道を通りました。途中の土山パーキングエリアで昼食を取り、名古屋港を横断する橋の数々を渡って豊田インターチェンジで東名に乗ります。富士川パーキングでは夕日に染まる富士山を写真に撮って、M氏宅に着いたのは6時。車を入れ替え、途中のスーパーで買い物をして帰宅したのは7時ちょっと過ぎでした。
毘沙門堂の裏の入り口です。 |
この辺りの紅葉も今ひとつです。 |
とても急な階段です。 |
こちらが正門です。 |
ここが雑誌で見た紅葉のアーチが見られるところなのですが・・まだ早いようです。 |
このしだれ桜は春に見たいものです。 |
ここが本堂への入り口です。 |
この辺りの紅葉が一番きれいです。 |
本堂の裏庭です。 |
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富士川パーキングエリアから見た富士山の夕焼けです。 |
シャワーを浴びて夕食です。ビールが美味いですねぇ。そしてテーブルには錦市場で買ってきた惣菜が並びます。
錦市場で買ったサバの棒寿司です。 |
これは土山パーキングで買った黒イナリです。 |
黒いのは海苔ではなく炭が入った油揚げです。 |
イイダコの頭にうずらの卵がはいっています。 |
若狭の浜焼きです。サバは脂が多いノルウェーサバを使っていますね。 |
ハモの照り焼きです。 |
グジの塩焼きです。 |
お酒を振りかけてラップしてチンしました。ウン、これは美味しい! |
いやあ、素晴らしい旅行でした。紅葉も、高級フレンチも、そしてアマダイにうどんに鴨・・・目と舌を十分に満足させることが出来ました。M氏ご夫妻と一緒に食事が出来なかったのは残念ですが、それはきっと来年実現できるのではないでしょうか?え?勝手に行く気になるな?アニキ、すみません、また連れて行ってくださいな、ね、ね、ね!
*「アニキ」こと槇田範男氏は2012年1月、膀胱ガンのために召天されました。(享年59)そのために、翌年の京都行きリベンジは果たすことが出来ませんでした。
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