エメ=ニコラ・モロー

1850年ナンシーに生まれ、1913年ディナールで没す

タイトル:善きソマリア人
1880年
油絵、カンバス地

エメ・モローはローマにて寄宿していたヴィラ・メディチに滞在中に聖ルカによる福音書から着想を得て、この「善きサマリア人」を描いた。
この絵画は、パリのフランスサロン展に出品されて名誉賞を得た。
17世紀におけるスペイン美術とリベラ派の影響を強く受け、モローは怪我人を救出するソマリア人の逸話を厳粛な写実主義で描いている。

彼の力強い様式は当時の批評家から好評を博し、この素晴らしい画法を賛美された。