あれこれ修理 <My repair experience>

*CDを再生しない「パイオニアCDチェンジャーの修理」

2017年10月:

友人からCDを300枚管理できるパイオニアCDチェンジャーを入手しました。
なんでもCDを読み込めなくなったのでもういらなくなったというのです。大体、CDを読まないというのはピックアップの掃除で簡単に直ったりするのです。とりあえずディスクを入れてみたところではメカニカルな作動に問題があるようです。そこでまずはカバーを外してみます。

もう一度操作をしてみると、回転台からディスクを1枚すくい上げるアームが引っかかっていることがわかりました。駆動用のモーターを手で逆に回しながら引っかかっているところを外し元の位置に戻しました。これでどうかな?さて、もう一度動作確認をしてみましょう。
大丈夫ですね、ちゃんとローディングするようになりました。


動かないCDチェンジャーの蓋を外してみました。

CDをすくい上げるレバーが固着しています。

CDがローディングされて回転するようになりました。

正常に作動するようになりました。

ついでですから、ピックアップも掃除しておきましょう。これで正常に動作するようになりましたのでラックにのせて使わせてもらいましょう。

 

2018年9月

このCDチェンジャー、1年ほど使用したところでディスクを呼び出す回転式のダイヤルがおかしくなりました。クリクリとゆっくり回しても番号が飛んでしまうのです。これはロータリーセンサーの不具合ですね。

このセンサー、電子ボリウムと同じようにつまみを回すことによって機械的もしくは光を遮るホイールを使用したセンサーによってパルスを発生させ、それによってディスク番号を変化させています。このチェンジャーの場合は、リモコンでは正常に呼び出しができますので、ダイヤルのセンサー回路に問題がありそうです。

またまたトップカバーを外してフロントパネルを取り出します。この回転センサーも機械式ですね。つまみを回すと軸に固定されたブラシが網目状の接点をこする仕組みです。接点を清掃して、ブラシのあたりをちょっと強くしておきました。

さて、基板を元に戻して動作確認をしてみましょう。はい大丈夫です、ちゃんとひとつづつ番号がアップダウンするようになりました。


CDチェンジャーの蓋を外しました。

フロントパネルを外します。

これがダイアルが付いている基板です。

この3点で半田付けされています

これがロータリーセンサーです。清掃してあたりを調整します。

ひとつづつカウントするようになりました。

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