あれこれ修理 <My repair experience>

*起動しない「DVDレコーダーの修理」

2020年8月:

もう何年も使っていなかったアナログ放送時代のDVDレコーダーが起動しなくなりました。電源スイッチを入れてもランプが点灯しないのです。
ふたを開けてみると、電源スイッチを入れてもハードディスクが動きはじめないことがわかりました。
このDVDレコーダーは、内部はほとんどパソコンと同じように作られていて、スイッチを入れるとウィーンとHDDが回ってプログラムを読みだしてレコーダーとしてのシステムが起動するのです。そのスタートをつかさどるのがファームウェアとよばれるプログラムで、これはHDDではなく基板上のメモリに格納されています。そのため、電源をオフにしてもコンセントを抜いても、メモリを保持するためのリチウム電池が基板に乗っています。その電池が無くなると、ファームウェアを呼び出せないので、システムが起動しなくなるのです。
電圧を測ってみたら新品だと3.2V前後あるところが2.7Vしかありません。何年も使っていなかったので、電池が減ってしまったのでしょう。なにしろこのレコーダーは2002年に購入したものですから、18年も前なら電池が消耗していてもおかしくありません。手持ちの3Vのボタン電池と交換したところ、正常に起動するようになりました。


カバーを外します。

これがメモリー保持用の電池です。

3Vのはずが2.7Vしかありません。

新しい3Vの電池を入れてみます。

見事起動しました。やはり電池の消耗が原因でした。

=>一覧へ戻る