あれこれ修理 <My repair experience>

*インジケーターが点滅「プラズマディスプレイの修理」

2015年7月:

今回はプラズマディスプレイの警告灯が点滅しているというトラブルです。
電源は入りますが、スタンバイランプが赤く点滅しており、内部になんらかの異常が発生した模様です。サービスモードにしてステータスを見ると「冷却ファン:異常」となっています。

このプラズマディスプレイはもう15年位前に購入したもので、通常のプラズマディスプレイテレビではありません。ソニーが富士通のパネルを使用してプロフェッショナル向けの業務用ディスプレイとして発売したものです。つまりチューナーがないモニターで、展示会などのディスプレイとして使うためのものです。家庭用ではないので耐久性や信頼性を重視して冷却ファンも強力なものが何個も使用されていて、パワーを入れると「フワァ~ン」とかなり大きなファンの音がします。

ということでその冷却ファンに異常があるということは、ホコリが詰まって羽根がブロックされて回らないとか風が送られないということでしょう。多分掃除で直るでしょうが、そのためには壁に取り付けてある重いディスプレイを取り外さなければなりません。
配線を外し、息子と二人がかりでディスプレイを一旦上に持ち上げてから手前に引っ張り出します。そのままそうっと画面を下にしてテーブルの上に載せました。うわ、これですね。裏カバーの通気穴がホコリで覆われています。掃除機で吸い取ってから、固定ネジを外して裏カバーを取り外してみました。

内部には8個の冷却ファンがあります。ファンの羽根の間にもたくさんホコリが溜まっていますね。順に掃除機できれいにしていきます。小一時間かかって全てのホコリを除去できたようです。電源をつないで内部をチェックすると、冷却ファンも正常に戻っていました。オッケー、修理完了です。カバーを戻しましょう。


我が家のプラズマディスプレイです。

このインジケーターが点滅しています。

ディスプレイを壁の取り付け金具から取り外しました。

裏カバーを外しやすいよう、テーブルの上に画面を下にしておきます。

通気口にびっしりとホコリがついていますね。

こちらも。これでは内部の冷却が十分に出来なくても不思議はありません。

裏カバーを取り外しました。

順に冷却ファンをチェックしていきます。

ファンにもかなりホコリが溜まっています。

掃除機できれいにしたら、サービスモードで内部の自己診断をします。

さて、カバーを元に戻しましょう。

吊り下げ金具を固定します。

配線を接続して画像を出してみます。気のせいか、ファンの音も静かになったような気がします。もっと早く定期的に掃除をしておけばよかったですね。ともあれ、無事に解決して良かったです。このまま20年使い続けることが出来るでしょうか?


2016年11月:

プラズマディスプレイの使用16年目にしてついにトラブルが発生しました。
電源をいれてしばらくの間、垂直同期が取れなくなりました。当初は10分くらいで正常になったのですが、だんだん長くなって今では30分くらいたたないと直りません。そのあとは相変わらずきれいに映るのですが、これはコンポーネント入力だけで発生し、RGB入力では問題ありません。
このディスプレイは業務用なので入力部分もモジュールになっていてコンポジットのユニットに交換することもできますし、まだ同じ部品があれば新品との交換もできます。とはいえ、入力ユニット自体がかなりの値段がしそうなのでここは考え所です。なにしろ、さすがに16年経つとプラズマの魅力も薄れてきました。消費電力も大きいですからね、ここは液晶に替え時ではないでしょうか。
ということで、NECのこれまた業務用の50インチモニタでコンポーネント入力を備えているモデルを選びました。

そしてプラズマのほうですが、何もコンポーネントを修理しなくても正常なRGB入力を使うことにしてコンポーネントをRGBに変換するユニットを前に入れてやればいいのです。国産だと1万円以上しますので、中国産を探します。最近使い始めた「アリババ」という中国のネット販売サイトを検索すると、ありますねぇ2000円台でコンポーネント=>RGBの変換基板が売られています。さっそくその中のひとつを購入して発送を待ちます。
到着したところでさっそくテストしてみました。おお、いいじゃないですか。きれいに映ります。プラズマディスプレイはこれにチューナーをつないでテレビとして生まれ変わりました。


電源オンからしばらくこの状態が続きます。

中国から取り寄せたRGBへの変換基板です

ちゃんときれいに映りますね。

専用スタンドを組んで、ディスプレイをその上に乗せようと思います。

チューナーやDVDプレーヤーを接続します。

変換基板はここに取り付けました。

これで独立したテレビとして使用できます。

こうして、16年間の勤めを終えたプラズマディスプレイは、42インチのテレビとしてさらに最後のお役目を果たすこととなったのです。

 

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