あれこれ修理 <My repair experience>

*MDがでてこない「コンポステレオの修理」

2015年5月:

今回は、MDが中に入ったまま出てこなくなったミニコンポの修理を頼まれました。
聞いてみるとカセットテープも再生とか早送りが出来なくて、さらにカセットを入れるトレーを閉めてもロックされず跳ね上がってしまうので、セロテープで押さえてありました。

OK、全部まとめて面倒見ましょう。まずはカバーを外してMDのデッキを取り出して、イジェクトギアを強制的に回してやります。ほうら、ディスクが動き出しました。さらに回してやると、「カシャッ」という音とともにディスクが飛び出してきました。

さて次は?カセットが動かない?これはすぐにわかりました。テープリールを駆動するベルトが外れています。リールに引っ掛けて修理完了。
そしてカセットの蓋が持ち上がってきてしまうのは、ケージの横についていた細いピンが折れてなくなっているためでした。ドリルで穴を開けて、竹串を切ったものを差し込んで固定しました。

以上で修理は終わりましたので、元のように組み立ててテストです。
おや?MDの再生ができない・・・TOCを読めずにディスクを吐き出してしまうみたいです。ピックアップの不良かMDのデータがおかしいかどちらかなのですけれど、ほかのMDで試したくても我が家にあったMDは数年前に全部処分しちゃいましたたものね~どこかに1枚くらい残ってないかな?


中央がMDの挿入口で、奥にMDが見えますが出てきません。「メカエラー」の表示が出ています。

ともかく分解しましょう。カバーを外すとMDデッキユニットが見えてきました。

MDデッキユニットを取り出しました。

トップカバーを外します。

イジェクトギアをピンセットの先で回してやります。

カシャッと音がしてMDが飛び出しました。

カセットが再生できない原因はこれ。ゴムベルトがプーリーから外れています。

閉まらないカセット蓋を取り外しました。

折れたピンの根元に0.8ミリの穴を開けます。

竹串を切って接着剤で固定します。

固まった接着剤。カセットに合わせて削ります。

カセットが入るように接着剤を削りました。このピンによって蓋が閉まった状態でロックされます。

結局MDはあとで調べてもらうことにして、全体をきれいに掃除して修理完了、返却しましょう。

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