あれこれ修理 <My repair experience>

*ポタポタピッチャンなんです「水道の蛇口の修理」

2012年7月:

私が住んでいるマンションは築16年。大規模改修の準備が進んでいるところです。
そちらは外壁とか共用部分を中心とした修理ですが、一方家の中も徐々に老朽化が進んでいましてその一つが水回り。台所の蛇口の周囲に水が溜まる状態が続いています。水を制御するレバーからの漏れか、蛇口から垂れる水が吐出口を伝わっているかのどちらかと思われます。このマンションの蛇口はアメリカンスタンダードというメーカーの製品です。ネットで調べてみると代理店情報しかありません。つまり修理には専門業者を呼ばなければいけないということです。DIYショップに補修部品があるような大手の製品ではないと言うことですね。しかもある住人によると修理を頼んだところ、もう部品がないのでTOTO製品に取り替えるようにすすめられたというのです。バルブでも壊れたのならそれも仕方ありませんが、水漏れくらいならパッキンさえ手に入れば修理できそうに思えます。

まあ、とりあえず分解して原因を調べてみましょう。既存のパッキンで合うものがあるかもしれませんからね。
最初に水を止めます。たいていは蛇口の下のお湯と水の配管にバルブがついているはずですから、それを閉めておきます。操作レバーをあげてメクラキャップを外し、六角レンチを差し込んでレバーを外します。3本の固定ねじを外したらバルブを取り出します。
なるほど、この蛇口は吐出口が回転するのですが、そのパッキンがすり減って水が蛇口の外に染みだしていたようです。バルブからは漏れてなさそうです。そうなると直径5センチくらいで厚みが3.5ミリのリング状のパッキンが2個必要です。丁寧に探せば既製品がありそうですが、なにしろ今水道を分解したままの状態です。すぐに使えるものはないか?ともかく近くの日曜大工店に行ってゴムコーナーを見回すと、厚さ3ミリのゴムシートがありました。これを切り抜けばいいのだ!ゴムシートとコンパスカッターを買って帰りました。正確に寸法を測って切り抜き、回転部の上と下に組み込みました。


六角ボルトを緩めてレバーを外します。

バルブを外して水漏れの原因を探します。

コンパスカッターでドーナツ状にゴムシートを切り抜きました。

全体を組み立ててバルブを緩めて通水してみます。やれやれ、大丈夫そうです。リングが新しくなったせいか、吐出口の回転が重くなりましたが実用上問題はありません。
蛇口アッセンブリーを交換したら2万円はかかるところを1000円かからずに直すことができました。

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