あれこれ修理 <My repair experience>

*ギャ~という異音がでます「全自動洗濯機の修理」

2015年2月:

洗濯機を動かすとギャギャギャという異音が出ると女房が言ってきました。
我が家の洗濯機はもう10年くらい使っています。父親が老人ホームに入居するときに購入したものですが、ろくに使わないうちに亡くなったのでホームを撤収するときに私の自宅に移送したのです。そして、もっと古かったそれまでの洗濯機と入れ替えたのですが、今回メカニカルな不具合が出たということはそろそろオーバーホールをしろということでしょう。

とりあえず分解して回転部分を調べてみましょう。多分グリスアップしてベルトの交換で済むのではないかと思います。息子と二人掛かりで洗濯機を洗面所から運び出して、裏蓋をあけてみます。肝心のモーターやパルセーター(回転プロペラ)の軸などは開放された底面から簡単にアクセスできます。

まずはモーターをはずしましょう。ふむ、ベルトにテンションがないですね、ゆるゆるです。これが原因であることに間違いはないでしょうが、せっかくなのでひととおり回転系のメンテナンスをすることにして軸にオイルを注油します。
次はパルセーターのシャフト回転させて異音の原因がないか調べます。ここもしっかりとグリスアップしておきます。最後に異音とは関係ないですが、ブレーキの作動も点検しておきましょう。

これまでのところは別にメカ的な異常はありません。最後にベルト自体を点検します。特に硬くもなっていませんし傷もないので、ベルトの劣化による伸びでスリップして異音が出たものと思います。幸い、モーターのマウントブラケットには3箇所の固定ボルトのところが長穴になっていますので張りの調整が可能です。指先で軽く押して1センチくらいたわむ状態にしておきます。さあ、これで大丈夫でしょう。


洗濯機を穂ひっくり返して中を点検します。

パルセーターシャフトにグリスを給脂しておきます。

このボルトでモーターをずらして固定できます。

ベルトの張力を調整しながら締め付けます。

ベルトのテンション(張り)はこのくらいが適当です。

元のように組み立てて洗面所に運び込み、試運転をします。ピッピッピ・・・ウィィ~ンブィィ~ン。うん、調子よく静かに回りだしました。これで修理完了です。

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