あれこれ修理 <My repair experience>

*電気が入りません「ガス給湯器の修理」

2013年11月:

今回はお風呂の給湯器が作動しないというトラブルです。コントロールパネルの電源を入れても数秒で落ちてしまい、液晶に何の表示も出ません。

通常、給湯器などのトラブルは故障コードを表示してセンサーとかバルブの不具合がわかるのですが、これはそれ以前の話です。ということは電源回路がおかしいわけで、順に調べていけば良いでしょう。幸い、この給湯器には蓋の裏に配線図が入っていました。昔の家電製品はたいていそうなっていたのですよね。

ということで回路図を頼りに調べたのですが、気になったのはコントロールリモコンの電源です。給湯器には通常、台所と風呂場の2箇所でコントロールするためにリモコンが2台つながっています。ところがこの給湯器は風呂でしか使わないので、台所用の1台はそのまま給湯器の中においてありました。二つのリモコンは並列につながっているのですが、そのリモコン側の電圧が異常に低いのです。本来なら13ボルトが正常なところ、4ボルトしかありません。基盤からは13ボルトでているのに、リモコン側には4ボルトしかきていない・・・これだ!台所用のリモコンを外したら、電圧が正常になりました。つまり使っていなかったリモコンが異常に電力を消費して電圧を下げてしまっていたのです。これで原因判明、どうせ使っていないリモコンを外してしまって、修理も完了です。


この給湯器が壊れました。

結構複雑な基板を使っています。

順に電圧をチェックしていきます。

あ、カバーの裏に配線図が入っていますよ。

これこれ、これさえあれば電圧チェックは簡単です。

これが不具合の原因となったリモコンです。

ちゃんと表示が出てお湯になりました。

お湯を出してみるとちゃんとガスが点火して温かくなりました。やったね!
今回は余分なリモコンが、多分内部ショートして正常な作動を邪魔していたという珍しい不具合でした。

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