<Visit to Tottori & Shimane>
2017年12月12日〜13日:山陰の旅

私、何年も前から行きたかった場所があるのです。それは足立美術館。
横山大観のコレクションで有名な美術館ですが、それよりも額縁にはめ込まれた絵のような庭を見てみたかったのです。さらに最近テレビであの美しい庭を維持している庭師さんたちのお仕事を拝見したので余計訪ねてみたくなりました。というわけで・・・ネットで山陰地方へのツアーをあれこれ調べてみました。

その結果、今回選択したのは、「クラブツーリズム」の「足立美術館 鳥取砂丘 八重垣神社2日間出雲大社昇殿祈祷 じっくり180分滞在」というチョー長い名前のツアーであります。日程は;

12月12日
東京=>岡山、到着後バスで最上稲荷へ。訪問後中国地方を縦断して鳥取砂丘を見物して「大山ロイヤルホテル」泊。
12月13日
朝いちに待望の足立美術館を見て、八重垣神社、そして出雲大社にて昼食、神楽殿でお祓いを受けてから参拝。広島空港到着後JAL便で広島=>東京。

となっています。たった2日間でなんとも忙しい日程ですが、山陰には空の便が少ないからなのでしょうか、岡山に入って広島から戻るという中国山脈を往復するかなりきついプランとなっています。かといって岡山も広島も行ったことがありますから、岡山や広島の名所をコースに入れたツアーよりも「足立美術館でたっぷり時間を取っていること」を基準に選んだ次第です。旅行代金は一人29,900円でした。

申し込みの時に画面に表示されたアイテナリー(日程表)によると、宿泊するホテルは大山ロイヤルホテルということで、グーグルマップで見ると周囲に何もないリゾート地のど真ん中ではありませんか。実は、せっかく冬に山陰に行くのですから、松葉ガニが食べられるのではないかとひそかに期待していたのであります。もちろん、ツアーの夕食ではそんなものは出てこないでしょうから、ホテルから抜け出してどこぞの料理屋か寿司屋に行こうではないか、出来ればカニが水揚げされる境港まで行きたいものだと思ったのですが、地図を見ると一番近い米子の町まででも20キロ近くあります。東京都心から横浜くらいの距離です。これはタクシー代が松葉ガニくらいかかってしまいそうですね。仕方ない、ホテルのバイキングで我慢するとしましょう。

●第1日目:12月12日(火)
さて当日、羽田空港はANAの出発ロビーになんと午前6時半に集合です。朝4時に起きてタクシーに乗り、地下鉄や京浜急行の始発に乗って空港まで行きました。6時ちょっと過ぎに受付を済ませて、では朝ご飯にしましょう。
ロビーの2階の食堂街を歩いて「木屋」というそばとうどんのお店にしました。温かいものをスルスルっと食べたかったんですよね。そして次にお弁当を買います。というのは、今日の行程ではお昼の時間はなくて移動中のバスの中で各自が食べることになっているのですが、着いた空港で買えるとは限りませんから羽田で買って持っていく方が確実なのです。お弁当売り場には北海道の石狩寿司があったので、それと天むす弁当の二つを購入しました。

さて、岡山へのフライトは「ANA651便」、7時20分発です。天気は良くて快調な飛行を続け、8時40分に岡山空港に到着です。しかし、着陸間際に見た空港の周囲は真っ白でした。これ、全部霜ですね。ということは・・・寒い。

空港の建物を出るとキーンと冷えた空気が突き刺さってきました。岡山も結構寒いのですねえ。そそくさとターミナルの前に並んだ観光バスに乗り込みます。地元、両備交通のバスは岡山空港を出発して、細い山道を走ること約15分、最初の見物場所最上稲荷(さいじょういなり)に着きました。空は晴れていますが、バスを降りると風が冷たいです。道理で、道路に溜まった水が凍っているじゃあないですか。案内人のあとについて路地を進むと、アーケードがある商店街に着きました。なるほど、ここは参道ですか、両側に土産物屋に混じって縁起物を売っているお店もあります。カチャカチャと機械が動いているのは、名物のゆずせんべいを作っているのですね。せんべいと言っても500円玉くらいの薄くて小さいお菓子です。

ガイドさんの話によると、この商店街では年賀状が31日に配達されるのだそうです。というのは、例年、この場所には初詣の人たちが三が日だけで60万人も訪れるのだそうです。とりわけ元日は参道が混雑して年賀状の配達が難しくなることから、参道沿いの商店や住宅には、34年前から1日早い大みそかの日に年賀状が配達されるようになったということです。ああ、そういえばそんな話をテレビで紹介していましたね。でも、失礼ながら参道の幅も狭く薄暗くて、とてもそんな大勢の人が来るようには見えませんけどね。商売繁盛の神様なので人気があるのでしょうね。
さて、参道を登りきるとインド風の白い石造りの建物がありました。新しく見えるのは昨年の秋に改修工事をしたばかりだからで、前の木造の門が焼失したために1958年に御影石で作り直されたものだそうです。仁王門と言った感じで、中には2体の仁王様があり、サントリーホールディングスが寄贈していました。なるほど、伏見稲荷、豊川稲荷と並んで日本三大稲荷のひとつと言われるだけあってご利益も期待できるのでしょうね。

仁王門からさらに階段を上ると本堂です。
入り口には長さ12メーター、重さ1.5トンの大きなしめ縄がかけられています。あれ、ちょっと待ってくださいよ。しめ縄があるのだから神社ですよね?最上稲荷という名前ですからお稲荷さまですけど、仁王門があるのはお寺、そして「もがみ」ではなく「さいじょう」と音読みするのはたいていお寺です。さらに決め手はフルネームの「最上稲荷山妙教寺」で、つまりはお寺ということですね。すなわち神仏習合で両方が合体したためにお寺なのにしめ縄があるわけです。


ソバと玉子雑炊のセット。暖まりますね。

きつねうどんは関西風の金色のお出汁が絶妙でした。

さて、搭乗開始です。

岡山空港に到着しました。

地元の観光バスで移動します。

最上稲荷の駐車場に到着。路面には氷が張っていました。

細い参道を本殿へと向かいます。

両側には土産物屋さんが並んでいます。

招き猫や熊手など縁起物がいっぱい並んでいる専門店です。

名物のゆずせんべいを製造中です。

半年前のポスター、まだ貼ってありました。

入り口の仁王門みたいな建物。左右の仁王像はサントリーの寄贈でした。

これが日本三大稲荷の一つ最上稲荷山妙教寺の本殿です。
長さ12メーター、重さ1500キロのしめ縄です。

さてお参りもしたし、風が冷たいので早々にバスに戻ります。参道の途中の店でゆずせんべいをお土産として買って駐車場に戻りました。
バスはいったん岡山空港まで戻り、高速道路で北上を始めました。次の訪問地は鳥取砂丘です。岡山周辺には雪はなかったのですが、通り過ぎる街の家の屋根や生垣に雪が見えるようになりました。そして一般道で山に入るとさらに雪を見る頻度は多くなりました。そんな景色を見ながらお弁当を食べ、ひっきりなしに続くガイドさんの説明を聞き流すうちにバスは鳥取市街に入りました。

高いところから見ると、民家の屋根は皆真っ白、鳥取の街中が白く見えます。思ったより日本海側のほうが雪が多いようです。砂丘は大丈夫かな?
海に近づくにつれ雪がちらほら降ってきて、やがてバスは鳥取砂丘センターに到着しました。ここはやや高台になっていて、二人乗りのリフトに乗って砂丘に降りていきます。リフト降り場には長靴が用意されていて、滑りやすい靴やハイヒール、パンプスなどの砂が入り込みやすい靴を履いた人は長靴に履き替えることができるようになっているのです。さて、それで砂丘は?見渡す限り真っ白な雪原が目の前に広がっています。いやいやこんなのじゃない、私は見渡す限り茶色の砂の丘を見たくてここまで来たのです。北海道人の私、雪野原なんて子供のころからさんざん見飽きているのだよ!そう思う私の心の声が聞こえたのか聞こえなかったのか、ますます雪は激しく降ってきます。だめだ、こりゃ・・・リフトに乗って砂丘センターに戻り、無料サービスの熱いお茶をご馳走になりました。三階の展望台から写真を撮って、お土産を買いましょうかね。

バスに戻って、荒れる日本海を眺めながらバスは西へと向かいました。途中に「因幡の白兎」の舞台となった場所を過ぎて山道を登ると今夜のホテル、大山ロイヤルホテルが見えてきました。時間は五時半、夕食は七時からですのでしばらく時間があります。大浴場に行くとしましょう。
食事は二階の宴会場です。にぎやかなBGM が流れる中、中央にはキッチンがあって天ぷらやステーキを調理しています。小さいけれど一応ズワイもありますね。風呂上りなので、まずはビール、ジョッキ一杯760円としっかり観光旅館価格していますね。まわりのテーブルからは、大きな声の中国語が聞こえます。私たちのあとから数台観光バスが到着しましたが、その団体さんなのでしょう。このホテルも以前はちゃんとしたリゾートホテルだったのでしょうが、広い駐車場があるので観光バスが何台でも駐車できるからか、団体客専用のホテルになってしまったようです。オフシーズンのせいもあるのでしょうが、ホテル内のカラオケや居酒屋、レストランは営業しておらず、廊下のカーペットも薄汚れています。唯一元気に営業しているのは土産物屋で、ここも中国語があふれていました。


うっすらと雪をかぶっています。

今朝降った雪のようですね。

羽田で買ってきたカニと鮭の石狩弁当です。

こちらは一口サイズの天むす弁当。

鳥取市街に入りました。思ったより雪がありますね。

砂丘が見えてきました。これはまずいですね〜

リフトで下って砂丘に降りるのです。

あたりは一面の雪です。

これは・・・・砂丘ではなくて北海道人には珍しくもなんともない、ただの雪原じゃないですか。

レストハウスもがらんとしています。

路面は砂だらけなんですね。

戻ってビルの3階の展望台に上ってみました。

まさに冬の日本海、という景色ですね。

お土産の砂人形。

近くには砂の彫刻美術館もあります。

雪が一段と激しくなってきました。

道端に「因幡の白兎」の像がありました。

ここがウサギがサメをだまして渡った岩とか。

ホテルの駐車場。

夕食はバイキング。手前の赤いのは島根県は浜田の名物の赤天、ピリ辛の魚肉練り物のフライです。

食事はまあまあのレベルです。

ほら、鶏スープのラーメンがありました。

ホテルの土産物屋で。「鳥取にはスタバはないけど、日本一のスナバがある」というわけ。

 

●第2日目:12月13日(水)
2日目、窓のカーテンを開けると、どんよりと曇っています。目の前にあるはずの大山(だいせん)も低い雲に隠れて見えません。夜にさらに雪が降ったようです。2階に降りて朝食です。ほう、地元の名物の豆腐ちくわがありました。どれ?う〜ん、豆腐が混じっているのでちくわとしては頼りないけれどやわらかいです。


夜の間にまた雪が降りました。目の前にあるはずの大山(だいせん)は雲に隠れて見えません。

晴れていればこんな風に見えるはずです。(ネット写真を使って合成しました。)

ごく普通の朝食。右下の白いのは鳥取の名物「豆腐ちくわ」です。

5センチくらい降ったようです。

駐車場の車も真っ白

さて、今日の日程は最初に足立美術館に行って、八重垣神社でお参り、そして出雲大社でお昼に出雲そばをいただいてから昇殿してお祓いを受けることになっています。イベントは出雲大社が最後で、そのあとはまた中国山脈を縦断して広島空港から帰京します。

そして到着した足立美術館。まだ9時の開館時間には10分ほど早いのですが団体ということで特別に入場させてもらいました。なので、まだスタッフの皆さんが掃除をしているところでした。お客さんが入場する前の掃除は全スタッフ総出でやるとのことでした。
さあ、来ましたよ念願のロビーから見る庭です。うん、これは素晴らしい。遠くの山を借景として、しかもその山が今朝の雪で薄らと灰色になっているところがまたいいですね。水墨画を思わせます。いやあ、来てよかった。これなら何時間でも観ていられそうです。
ところで、足立美術館といえば「本業」は美術品、それも横山大観の収集で有名です。また富岡鉄斎、川合玉堂、北大路魯山人などの素晴らしい作品もあるのですが、館内の写真撮影は禁止ということでお見せできるのは屋外の写真だけとなります。


足立美術館の駐車場。広いですねえ。

これは新館、本館と地下でつながっています。

開館直前なのでスタッフが掃除中です。

掃除は全スタッフでやるそうです。。

「将軍像」。兵士姿の子供の像がお出迎え。

ここから有名な庭園を見ることができます。

こちらがその素晴らしい庭園です。3枚の写真を合成しました。大きな画像はこちら

遠くの山が雪で白っぽくなっているのがいいですねえ。

右の池の奥には茶室らしきものがあります。

海をイメージさせるような造園です。

この美しさを維持するためのスタッフの努力に頭が下がります。

こちらは中庭になります。

仏壇の左は掛け軸ではなく縦長の窓です。

ほら、庭の景色を絵にしているのですね。

隅々まで人の手が入っていることがわかります。

いやはや、なんとも美しい庭でした。

はあ、素晴らしかった。2時間たっぷりの見学時間ということでしたが、イヤホンのガイドを聞きながら作品を丹念に見ていくととても足りないですね。いつか改めてここで一日過ごしたいものです。

次にバスが停車したのは八重垣神社。
ここもまた縁結びの神様。神話の国、出雲でも「因幡の白兎」と並んで皆さんご存知のお話と言えば「ヤマタノオロチ」ではないでしょうか。次々と生け贄を食らい人々を困らせていた、8つの頭と8つの尾を持つ巨大な蛇を素盞鳴尊(すさのおのみこと)が退治するという、あのお話です。そこで素戔嗚尊は大蛇を退治して、助けた稲田姫命(いなたひめのみこと)と結ばれるわけですが、このここ八重垣神社では、この神話の主人公である素盞鳴尊と稲田姫命の夫婦神をお祀りしているのです。稲田姫命の両親に承諾を得て結ばれた二人は、正式結婚をした初めての大神とされ、縁結びや夫婦和合にご利益がある神社として多くの人がお参りにやって来るとのことです。そして稲田姫命が姿を映していたという鏡の池では、紙の上に硬貨をのせて水に浮かべ、沈み具合で願いがかなうかどうか占うことができるのだとか。私たちは占いはやりませんでしたが、やってみた皆さんの多くが5分前後、長い人でも10分くらいで沈むそうです。


八重垣神社の本殿でお参りします。

森の中を200メーターほど進みます。

ここが占いをする池です。

皆さん願い事を書いて水に浮かべました。

向こう側から水が入り始めました。

続いて手前からも。

中央が沈み始めました。

紙が二つに折れていきます。

はい、沈みました。この間約5分。

まだ沈まない人が4人いますが、お先に失礼。

続いてバスは宍道湖の横を通り、出雲の街に入っていきます。出雲大社の駐車場に止まって、これから出雲そばのお昼をいただくのです。その後、神楽殿に昇殿して、全員でお祓いを受けてから地元ガイドさんの案内で出雲大社の境内を回り、そのあとは自由行動で参道を見物して各自駐車場まで戻ることになっています。

出雲そばは、出雲地方で広く食べられる郷土料理の蕎麦であり、盛岡の「わんこそば」、長野の「戸隠そば」と並び日本三大そばと称されるそうです。このそばは、引きぐるみと言ってそば粉を作るときに玄そば(殻のついたそばの実)のまま挽くので、そばの色が黒くて香りが強いのが特徴です。観光センターの「いずも」では丸い器3つに入れた「割り子そば」で出してくれました。これはそばを汁に浸すのではなく、そばの上に薬味をのせて汁を上からかけるぶっかけ式のそばです。器は3段になっていますので、一番上を食べ終わったら残った汁は二段目にかけて器を入れ替えて食べるわけです。

食べ終わって神楽殿へ移動。ここからは地元のガイドさんが案内してくれます。神楽殿の入り口に巫女さんが現れて私たちにタスキを手渡してくれましたので首にかけて中に入ります。タスキは神前に進む際の礼装の代わりなのです。これから先は撮影禁止なのですが、内部の写真がネットにありましたので拝借しました。なかなかに豪華な造りでちゃんと暖房も入っていました。祝詞の奏上があってお神楽の奏奏、鈴祓い、ツアー一行代表による玉串拝礼、最後に全員で拝礼してお神酒をいただいて退出しました。
そのあとは本殿に向かい、昔は本殿は高さ48メーターもあって高い柱の上に建っていたとか、本殿の両脇にある十九社は全国から集まる神々の宿舎であるとか様々な興味深い説明を受けて、さらには団体祈祷のご利益として本殿の参拝も一般客が参拝する八足門よりも一段奥の本殿直前にある桜門から拝むことができました。
さらにガイドさんについていくと本殿の真後ろに。ここで「出雲大社にはもう一つ別のお参りの仕方があります。それを今から皆さんでやりましょう。」というと、深呼吸みたいに両手を上げて広げました。「はい、一分間そのまま。」
十分大国主命のパワーも頂戴したように感じたので、ここからはガイドさんと別れて自由散策をします。拝殿の横を抜けて銅鳥居をくぐった時に、先ほどの別のお参り方法の意味が分かりました。目の前には大国主命が両手を上げてこちらを向いた銅像があったのです。これは大国主命が、玉に象徴される魂が海の上を渡ってきたのを迎え入れて神となる力を授かったという神話をあらわしています。なるほど、両手を上げる祈りとはこれだったのか。
さらに太鼓橋を渡って松並木の参道を下り、「勢溜(せだまり)」と呼ばれる場所を過ぎると両側に商店が並んでいます。旅館、そば屋、甘味処、土産物屋などが並んでいますが、気軽に入れるチェーン店のカフェの類はありませんね。ぶらぶらと下っているうちに風が強くなり、太陽が消えて曇ってきました。山のほうを見ると、白い雲のようなものが見えます。雪ですね。それ以上の探索を中止して、駐車場の方へ歩き出した時にはみぞれが降りだしました。先ほどお昼を食べた観光センターに飛び込んで、出発時間まで雨宿りです。


バス駐車場前の観光センターの食堂「いずも」で昼食タイムです。

これが出雲そば定食ですね。デザートはおはぎ。これはツアーに含まれています。

挽きぐるみの黒いそばです。同じそばが3段になっており、汁をかけて食べます。

ここが我々が団体祈祷をする「神楽殿」です。結婚式にも使われるそうです。

見事なしめ縄ですね。長さ13.5メーター、重さ4.5トンもあるそうです。

ここでガイドさんが登場しました。

なるほど、「語り部の会」ですか。

奥から巫女さんが登場しました。

私たちにタスキを配ってくれています。

これが神楽殿の内部。意外とモダンな作りですね。ちゃんと暖房も効いていました。

お祓いのあと、お神酒をいただきました。杯は各自持ち帰ります。

この赤い丸の下には太い木が埋まっているのだそうです。

これは発掘したときの写真です。

昔のお社は高い台の上にあったそうです。

これが古代の大社の復元図。高さは48メーターあったそうです。

皆さん、あの柱をご覧ください。

国旗掲揚塔は47メーターで神殿とほぼ同じ。

「平成の大遷宮」で天皇家及び皇族から寄付が行われていたようです。

一般参拝客は右の八足門からですが、我々はツアーの特典でさらに奥の桜門前でお参りさせていただきました。

屋根の上の交差した飾りは、出雲大社が男の神様を祀っていることを示すそうです。

本殿の真後ろにやってきました。

ガイドさんに教えられて1分間、もう一つのお参りのやり方で参拝しています。

ここは銅鳥居、向こうは松の参道です。昔は真ん中の参道は一般人は通れませんでした。

これは大国主命の像です。

海からきた魂を迎えるところです。

先ほどの参拝の仕方の意味が分かりましたね。

太鼓橋を超えてさらに参道を下っていきます。

ここは「勢溜(せだまり)」という場所です。神社の神域はここまでです。

両脇にお店が並んでいます。ここは下界なんですね。

ここは塩を売っているお店です。

縁起の良いお塩が買えるそうです。

なかなか風情のある旅館です。実は「竹内まりあ」さんのご実家だそうです。

ここは蕎麦屋ですね。

そして甘味処もあります。

平日のせいか、ほとんど人がいません。カフェの類もありませんね。

急に山のほうが白く曇ってきました。

ザアァっとみぞれが降ってきました。

パラパラとアラレに変わりました。

バスはスタッドレス着用です。

ツアーの見物ポイントは以上でおしまいです。
あとは広島まで移動して飛行機に乗るだけですが、途中の山越えでかなりの積雪がありそうだということです。トイレ休憩で途中の道の駅に立ち寄る予定だったのですが、調べると大雪のため閉鎖されているということがわかりました。そこでもう少し先の雪が少ない道の駅まで行くことにして、道の駅「たかの」に入りました。この辺りはほどんど雪がありません。ちょっと南にくだっただけでずいぶんと降雪量が違うものですね。
そのあとも順調にバスは進み、予定よりちょっと早く6時過ぎに広島空港に到着しました。岡山へのフライトはANAでしたが、帰りはJALです。JAL266便、19時40分発です。まだ開いている土産物屋を見て歩いてお土産と機内で食べる夕ご飯の弁当を買って機内に入りました。


海岸に出ました。大国主命はこの岩の上でほかの神様と取引をしたとか。

八百万の神はこの海岸に上陸して出雲大社に出向いたのだそうです。

ようやく広島空港に到着しました。

まもなく東京です。

東京の明かりが見えました。もうすぐ着陸です。

羽田到着は定刻の20時55分でした。
預けたリュックをピックアップして、京浜急行と地下鉄で最寄り駅まで帰って、終夜営業のスーパーで翌朝の朝食の材料を買って帰宅したときには11時を回っていました。

さすがに12月ともなると中国地方でも雪が降るのですね。今回は大した雪ではありませんでしたが、荷物も増えますしどうせ行くなら10月くらいがいいのでしょうね。さて、次はどこに行こうかな。 


					

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