知床流氷紀行 2003年3月25-26日

阪急トラピックス主催「名旅館とごちそう、流氷船の旅2日間」¥19800,-に参加しました。

<旅程>
第一日目:
羽田発11:55 JAS135 => 釧路空降着13:30=> 釧路湿原 => 鶴見台=> オシンコシンの滝 => ウトロ温泉 知床プリンスホテル風なみ季泊

行って参りました、見て参りましたよ、流氷!
そこらの氷の固まりを金かけて見に行くなんて・・と生まれも育ちも北海道であるワタクシでありますから、昔はそう思っていたのですが、間違いでした。行ってみたら、とっても良かったです。前言撤回させていただきます。
子供の春休みに合わせて日程を組んだものの、例年なら3月の末にはとっくに沖に去っているはずの流氷を果たしてまだ見ることが出来るのか、せっかく行くのならそれらしいのを見たい・・・と毎日インターネットで氷の状況をチェックします。

海上保安庁:
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/1center.html

砕氷船:
http://www.meitetsu.co.jp/meitetsu/group/121.html

あります、あります、レーダー図で赤く表示されているのが流氷です。これで見ると、紋別の辺りでは水色で既に岸を離れていますが、流氷見物の船が出る網走港や斜里から知床半島にかけてはびっしりと接岸しているのがわかります。ただ、流氷というものは海にプカプカ浮いているものですから、流木と同じように海流とか特に陸からの風によって一夜にして沖に去ってしまうことがあるのです。ですから、見物に行く当日まで穏やかな天気が続く事を祈りつつ出発の日を迎えました。

25日は雨の羽田を出て雲の中を北上、快晴気温10度の釧路空港に到着後バス2台に分乗し、まずは釧路湿原を見て鶴居村へ向かいます。
「鶴居村には鶴がいる〜」ってまさにその通り。そして弟子屈、斜里を経て「オシンコシンの滝」を見てから今夜の宿であるウトロ温泉はプリンスホテル、と言っても例の西武系のプリンスとは違いますが、「風なみ季」に到着しました。ホテルの周りの道ばたではエゾ鹿がたくさん餌あさり。北海道の風景ですね。
このホテルは結構大きくて、浴場も露天有りサウナ有りで充実しています。夕食は、ほっけの焼いたの、刺身、陶板焼き、鮭のちゃんちゃん焼き、ホタテ飯などなかなかのものです。カニ盛り合わせや刺身盛り合わせが3000円で追加できるのですが、どうせ今は地元の海は氷づけなのでイカもホタテもカニも冷凍に決まっているので頼みませんでした。それにカニなら東京で十分楽しんでいますからね。ただ、残念なのはせっかくカニを頼んだのに、食べ方を知らないのか足だけ食べて身が詰まった肩の部分を残しているテーブルがそこここに・・ああもったいない。北海道人には「常識」でも初めての人もいるでしょうから、「カニの食べ方」マニュアルも一緒に用意しておくと良いのかもしれませんね。

釧路湿原。広すぎてカメラではとらえきれない。
なんとも解りやすい住所ですね。
「鶴居村には鶴がいる」って知ってます?
地平の果てまで続くかと思わせる道路。
いかにも北海道らしい景色です。
畑の中の防風林。
オホーツク海に出ました。流氷がびっしりです。
オシンコシンの滝といいます。
ホテルの前の道路端にエゾ鹿がいました。
ホテルの夕食、ほっけが大きい!

第二日目:
ホテル => 涛沸湖 => 砕氷船オーロラ号乗船 => 昼食 網走海鮮市場  => 天都山展望台 =>女満別空港発16:30 => 羽田空港着18:00

翌日はぐっと気温が下がり、持っていったダウンに感謝。海岸沿いに北上してまず涛沸湖で白鳥に餌をやってから、今回の旅行のハイライトである砕氷船オーロラ号(400人乗り)で1時間のクルージングです。網走港は防波堤の中は氷が無いのですが、外に出れば帯状の氷塊が浮かんでいて丁度見頃です。船が進むとギシバキと氷が割れて青い海面が出る、なかなかの光景を堪能しました。いやあ素晴らしい体験でした。

昼食は「海鮮市場」なる一階が観光客向けのお土産屋、二階が団体専用の大食堂という建物に移動していただきます。ここだけは自費で、我々は三人ともあらかじめ申し込んでおいた「かに飯」1000円也を賞味。他には「いくら丼」とか「かに3種定食」「海鮮ラーメン」など北海道らしいメニューがありましたが、やはり「いくら丼」の人気が高かったようです。私にしてみれば「いくら」は秋鮭の頃に生のを食べてこそ美味しいもの、ここまで来て冷凍いくらを食べてもしょうがないと思って「カニ飯」にしたのですが、本音をいうとごく普通の北海道風ラーメンかジンギスカン(もちろん札幌ビール付きで)ばどもあるとさらによかったと思うのでありました・・。
そしておきまりのお土産購入タイム、朝ゆでのタラバや毛ガニもありましたが、「あれなら東京のジャスコで1980円で売ってたなあ」くらいのちいさいのが倍の価格なのでパス。まあ、目の前の海が凍っているのですからしょうがない、きっと遠くから運んできてコストがかかっているんでしょう。

そして「網走刑務所」の横を走って「天都山」展望台へ。子供が流氷博物館を見学している間私と妻は中のレストランで牡蠣フライとビールで一休み。その後は女満別空港へ直行して6時半には羽田に戻ってまいりました

そこここに春の息吹が感じられます。
羅臼港は氷に閉ざされていました。
木の皮はエゾ鹿が食べてしまいました。
一路網走へ。昨日よりはるかに寒い。
涛沸湖。パンの耳のえさに白鳥が群がります。
白鳥の他にカモメも集まっています。
港を出て氷海に突入、これが本物の流氷です。
だんだん氷が多くなってきました。
バキバキ、ミシッと氷を割って進みます。
氷が大きいと迫力がありますね。
水面下の氷が見えます。
氷の青い色がとてもきれいです。
蓮氷・・不思議な模様ですね。
水辺線の向こうまで流氷がびっしり。
接岸した流氷。隣は浮き氷、乗ると沈む!
赤煉瓦の塀の向こうは網走刑務所。

いやあ、楽しかった。美味しかった。流氷を見られて最高でした。これで締めて19800円(団体乗船料2700円を含む)というのですから、大満足の旅行でした。阪急トラピックス、すごい!!

 

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