<Summer vacation 2006>
2006年夏休み:木曽路と高山、上高地の旅

今年はバスツアーで楽チン!

今年の夏休みの家族旅行は、例年の軽井沢に変えてどこか・・行ったことのないところにしよう、しかも車を運転しなくてもすむように・・・ということで8月17-18日の1泊2日のバスツアーをば申し込んでみました。
ツアーの主催はいつもの阪急交通、新宿駅前を朝8時に出発です。

まずは中央高速道路を飯田で降りて近くのドライブインで昼食です。一応ソバ屋となっていましたので、ここはやはりざるそばにおろしそば、とろろそばでいこうとばかりに注文しましたが・・・これはちょっとがっかりでした。特にそばつゆが醤油の味が強くてしょっぱいだけなのです。そしてバスは木曽路の宿場町「妻籠宿」に到着。バスを降りて歩きはじめたときににわか雨が降ってきてしばし軒下で雨宿り。
遠くの空は晴れており、やがて15分ほどで雨も止み青空が広がりました。その間に、通りに美味しそうなソバ屋をみつけましたので、さっきの口直しとばかりちょっと一休み・・こちらはつゆも美味しく、そばも短く切れてはいますがそれは手打ちの証明、透明感があってシャキッとしている・・これが木曽のそばか、悪くないじゃん・・とおおいに満足した私です。

次にバスを降りたのは「馬籠の宿」。
「妻籠宿」が普通の家並みであったのにこちらはかなり急な坂道の両側に家が並んでいます。バスは村の上の端に止まって我々をおろし、見物しながら宿場を下ると一番下でバスが待っているという具合でした。ここには、かの島崎藤村の生家もあります。彼の著作「夜明け前」の書き出しに「木曽路は全て山の中である。」とありますが、まさにここの景色を記したものであるわけですね。
そのあとは「関の刃物センター」見学となっていました。「関の孫六」で有名な刃物の街ということで、良い庖丁でもあったら買おうかと、ちょっと期待していました。ご承知のように洋庖丁は両刃ですが和庖丁は片刃、そして私は左利きなので、本来ならば左利き用の庖丁が必要です。刺身庖丁だけはちゃんと左利き用を持っているのですが、出刃庖丁は右利きのを使っていました。左利き用は需要が少ないので5割くらい高いのですが、ここには刃物専門店だから良いのが安く買えるのではないかと思ったわけです。ところが・・・到着したのはちょっと大きなただの金物屋といったところ、なかでは店のオジサンが庖丁の正しいトギ方のデモを披露してから「普段3000円の爪切りがツアーの皆さんだけ半額!」とやられてもねぇ・・・・左利き用の庖丁はガラスケースの隅に3-4本並んでいただけでした。別に期待したほど安くもなく、興ざめでさっさとバスに乗り込んだのでありました。残念。

というわけで、最後は宿である下呂温泉に到着です。ここには「川原湯」という混浴の露天風呂があるという、ガイドさんの説明で一生懸命河原をさがしたところ・・・ありました、だだっぴろい河原のなかにただのお湯溜まりみたいな風呂が。なんとなく尻焼き温泉みたいのを想像したのですがね・・これは想像過多でありました。
さて、宿のお風呂のほうはまずまずで、夕食には飛騨牛のしゃぶしゃぶも付きました。なかなかよい食事です。ほかにもオプションで「ケイチャン」というものを注文しましたが、これは味噌に漬け込んだ鶏肉の陶坂焼きでした。意外とキャベツとの相性も良く、これは自宅でもコピーしてみようという気になりました。途中の酒屋で買い込んだ地酒も一緒にいただいて、すっかりくつろいで一日目は過ぎていったのでありました。


にわか雨に煙る「妻籠宿」です

ここが「本陣」、風格がありますね

ここは郵便局です。今でも営業中。

中には博物館のコーナーもあります。

「手打ち」のよさげなそばや発見!

そばはこんな感じ、美味かったです。

大きなカボチャ!!

向こうの山並がきれいです。

窓の両側には深緑が広がります。

中山道の宿場の雰囲気がイッパイ

「高札」今でいう掲示板ですね

土産物屋で立ち止まる母と子

道が結構狭いのです。

島崎藤村の生家です

下呂温泉の中心街

飛騨川、右の奥が我々の宿です。

「川原湯」はここにありました

今夜の宿の「山形屋」

夕食は部屋で手前が「飛騨牛のしゃぶしゃぶ」

これが「ケイチャン」です

2日目、8月18日です。天気も良くさわやかな朝となりました。
今日は飛騨高山の「朝市」を見物します。下呂温泉からおよそ1時間で高山の市内に入りました。朝市が立つのは、市内を流れる「宮川」の川岸です。漬け物や野菜、お菓子や土産物を中心におばちゃんの店が並んでいます。かねてから「朝市で売っている飛騨牛の串焼きが美味しい」と聞いていたので、あらかじめバッグに缶ビールを用意して出かけ、早速1串350円也を購入。確かに肉も美味しく、ミソの香りがよろしい。ビールが美味い!!見ると串焼きを売る店は何軒もあり、皆値段が違います。ためしに1本200円というのも買ってみましたが・・ま、赤身で牛の味もそれなりという感じでした。やはり値段だけのことはあるのですね。
さて、お約束の「ホオ葉焼きみそセット」も買いましたし、女房には「柿の葉染め」のショルダーバッグも買い・・すっかり楽しんでいるうちに早くも集合時間となりました。ここが運転しなくても良い反面、気ままに見て歩くことの出来ないツアーの悲しさですね。まだまだ日本酒の試飲もしたかったし、観光人力車にも乗ってみたかった、そばも食べたかったし、高山ラーメンも・・・・まあ、今回は下調べとして次回はゆっくりと来ることにしましょう。

最後の目的地は上高地です。
ここは、自然保護のためマイカーの乗り入れは出来ず、観光バスの客も麓のバスステーションで低公害バスに乗り換えなければならないのです。ごみは自分で持ち帰ること、トイレは有料、自然を破壊しないこと・・とガイドさんの細かな注意を聞きながら「帝国ホテル前」で循環バスを下車。午後2時半までの2時間、お弁当を食べながらゆっくりと散策を楽しむ計画です。が、いざ散歩道に入ってみると、夏休みですから人が多いのは当然として、あちこちにホテルやレストラン、土産物屋、自動販売機があって、とても最初に感じた「秘境」のイメージではありません。景色はそれなりに雄大でしたが、「カミコーチはカンコーチだったんだなあ・・」と私なりに納得して帰ってきたのでありました。


この宮川の向こうが朝市です

朝市の入り口です。

結構観光客が来ています。

テレビで見たとおりの光景です。

こちらが「上三之町」です。

両側に古い家が並びます。

春慶塗のお店で、箸を買いました。

この人力車は観光の案内もしてくれます。

ナンバーが「高山」じゃないんです!

赤い欄干が建物に似合いますね。

帝国ホテルの入り口です。

帝国ホテルだけに1泊5万円とか。

ウェストンの記念碑がありました。

緑の中の散歩道・・。

180度のパノラマ写真を合成してみました

梓川の清流です

有名な「河童橋」です
雄大な景色ですね。谷間に白く見えるのは雪渓です。

元のバスに戻って、その後は飯田インター手前の「あずみのワイナリーでワインの試飲とお買い物」を経て、再び高速道に乗って東京へ戻りました。途中で小仏トンネルを先頭に15キロほどの渋滞がありましたが、そこは他の人の運転なので、こちらは居眠りし放題、途中でビールが買えなかったのがまことに残念でありました。
え?ワイナリーはどうだったかって?いやあ、何も申し上げることはございません。私は3分でバスに戻ってしまいました。

というわけで・・・今年の夏休みは、阪急交通さんのおかげでのんびりできたな!!

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