Trinity 日誌

*My boat life 2017

 ・まずはお掃除!
 ・まずはお花見!
 ・まずはメンテ!
 ・フジツボ落とし
 ・エアレース見物
 ・今年も花火見物
 ・船検を受けました
 ・ブロアの修理

 

 

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2017年3月25日 船のお掃除!

2017年になってようやく最初の日記です。
ボートショーにもいかなかったし、ときどきエンジンだけはかけていましたが寒かったり風が強かったりでなかなか掃除にも行けなかったのですが・・・桜も開花した今日になってようやく掃除をすることができました。
幸い、息子が手伝ってくれるというので午後からでも済ませることが出来そうです。

まずは高いところから。
去年買った水が出るデッキブラシにホースをつなぎ、揚水ポンプで川の水を汲み上げながらゴシゴシします。このデッキブラシの効果は抜群ですね、みるみるきれいになっていきます。

同時にコクピットは天井のカビ取りです。ここでは去年のボートショーで買ったアメリカ製のカビ取り剤が活躍しました。つづいてコクピットの拭き掃除です。実は冬の間に風でコクピットカバーがめくれていて、コクピット内が砂だらけになっていたのです。

室内はそれほど汚れていませんが、全体に拭き掃除をしてトイレもきれいにしました。最後は窓ガラスを拭いて、本日の掃除は完了。


では、屋根からデッキブラシでゴシゴシ。

息子が手伝ってくれて助かります。

これが掃除前。煤で黒く汚れています。

すっかりきれいになりました。

バウもこんなに汚れていましたが・・・

はい、きれいになりました。

これがコクピット天井のカビ。

それがこうなるのはカビ取り剤のおかげです。

窓ガラスもきれいになって、すっきりとしました。

エンジンもかけて調子をチェックして本日の作業は完了です。今年は花見に出られるといいですね。

 

3月28日 燃料補給

日曜日は掃除だけで時間が過ぎてしまい、燃料の補給ができませんでした。とりあえず半分近く入ってはいるのですが、花見に出るにはやや心細いのでさらに80リッター補給しておきました。

 

4月6日 飲料補給

風が強くて川の表面に白波が立つくらいですが、花見に備えて飲み物を用意しました。ビールを3パックにソフトドリンクを補充し、一方で賞味期限が来ているものを取り出します。

さて、念のためにエンジンをかけてドライブもチェックしておきましょう。わわわ、ドライブにフジツボがぎっしりと付いています。

これはまずいですね。デッキブラシの背のほうでガシガシとこすって落とします。ということは、船底にも付いていますね、フジツボ。

大丈夫かな?滑走できるかな?風が強いですがちょっと走らせてみましょう。
川を下って開けたところでスロットルを開けてみます。うわあ、重いなあ・・・向かい風のせいでバウが上を向きますが、普段なら3500回転で楽に滑走するのに3750回転まで上げる必要がありました。こりゃ、早々に船底掃除が必要ですね。

4月9日 お花見!

あいにくの雨となりましたが、お花見を挙行しました。
11時に最寄りの駅でゲストと待ち合わせ、タクシーで桟橋に移動して11時半に出航です。

浦安を超えたところで滑走開始。
風がないので楽に滑走に入りましたが、やはり遅いですね。3750回転で16ノットがやっとです。

荒川から運河に入って、目指すのは大横川。今日は中潮ですが干潮時間を過ぎているので結構厳しいです。隅田川への通り抜けは無理でもちょっとくらい入れるといいのですが・・・・手前の水門はなんとかくぐれましたが、通れるのはあとせいぜい30分くらいですね。雨の大横川ですが、とりあえず一部は見てもらうことができました。巴橋は難しそうなので、そこでUターンして戻り、隅田川に出て浜離宮に向かいます。そこでお昼にする予定です。
浜離宮の水門を入ってみると、プレジャーボートは2艇しかいません。空いていた桜の真ん前の場所にアンカリングして、宴会開始です。今日のメニューは、
・玉子豆腐生うにのせ
・なんちゃってカニ玉
・バナメイエビとアスパラのバジル炒め
・サザエのつぼ焼き
・スパイシーチキン
・ニンニクと豆鼓の中華スペアリブ
・焼きうどん
というおなじみの料理です。それにゲストから日本酒とチーズ3種の差し入れがありました。


久しぶりの大横川です。雨がぽつぽつ降っています。

プレジャーボートが結構来ていますね。

ちょうど満開でいいタイミングでした。これで晴れていればなあ・・・

浜離宮にやってきました。ベストポジションにアンカリングしました。

はい、宴会を始めましょう。まずは生うにから。

いつものカニ玉とバナメイエビのバジル炒め。

そしておなじみの船内調理のつぼ焼き。

これには絶対日本酒がぴったりです。

つづいてお肉料理です。

今回の消費燃料は75リッターでした。

ゆったりと食事を楽しんでいたら、4時ころにようやく雨が上がりました。
さて、そろそろ帰るとしましょう。アンカーを上げて東雲運河を走ります。桟橋帰着は17時半でした。

 

5月11日 船のメンテ!

今年のGWは船に乗りませんでした。
船底のフジツボも気になりますねえ。いつでも臨海公園で掃除ができるようにスクレーパーを用意しておきましょう。船内に照明を吊り下げるために作った網改造の棒がありますから、それにスクレーパーを縛り付けましょう。

もう一本欲しいので、近所の100円ショップに行って買ってきた箒を使ってスクレーパーを作成します。まずはホッチキスの針みたいな針金を外して、先のブラシを取り外します。次にプラスチックのカバーをライターで熱して先をくっつけます。最後にホッチキスの針を戻してカシメたら、これでスクレーパーの出来上がりです。

これで船底用が2本できましたし、ドライブ用に新しいスクレーパーも買ってきたので準備はオーケーです。次にコクピットカバーの補修をしましょう。紫外線で表面のコーティングが劣化して、穴が空いてきています。そろそろ作り替えを考えなければなりませんが、それまでシリコンを塗って持たせましょう。


これが2009年に作成した、虫取り網流用の照明吊り下げポールです。

先端の針金を切断します。

針金とタイバンドで固定しました。

これが100円の掃除用箒です。

固定針を抜いてしまいます。

ブラシがすっぽり外れました。

プラスチックのカバーを熱してくっつけます。

針を元に戻してカシメました。

これでスクレーパーが2本できました。

コクピットカバーの劣化がひどいです。

シリコンを塗って保護します。

 

5月27日 フジツボ落とし!

仲間に手伝ってもらって、三枚州でフジツボ落としです。

大潮からはちょっとずれましたが、最大干潮が12時半なので10時に出船しました。天気はいいのですが、風がありますね。現場に着いたら結構な数のプレジャーボートが来ています。皆さん、もう潮干狩りを始めています。

水深がひざ下くらいなので、ドライブから掃除を始めます。そして、前回作製したスクレーパーを使用して船底をガシガシ。完全に干出しないので船がまっすぐに立つのはいいのですが、手探りでフジツボを落とします。
ふむ、そうか・・・実際に使ってみるとわかることなのですが、船底のカーブが同じ角度ではなくて、しかも途中にあるチャインのせいでスクレーパーの根元がぶつかるんですね。なのでその先のフジツボをかき落とすのが難しいのです。つまり、ヘラの先の部分は孫の手のように上に反りかえっているほうがいいんですね。そして今回使った柄では短いので、この倍くらいの長さがあったほうが腰が楽です。先が壊れたボートフックなど流用できると、太くてしっかりしているのでいいですね。


三枚州に到着しました。結構皆さん、来ていますね。

右のほうに黒っぽく見えるのがカキ山です。去年はあそこだったので少し沖に出ました。

ホテル群とはこのような位置関係です。この辺はシジミはいなくてハマグリばかりです。

さて、作業開始です。

水深はひざ下です。

仲間が手伝ってくれて、ありがたいことです。

小さなフジツボがたくさん付いています。

急に潮があがってきました。

仲間に感謝してランチはうな牛弁当です。

南風が強いので、1時を回ると急に潮が満ちてきました。昼飯の弁当を食べていると、ゴツンゴツンと船が波にゆすぶられるようになりました。じゃあ、そろそろ帰りましょう。
行きは3750回転で18.3ノットでしたが、帰りは同じ回転で21.1ノット出ました。川を上ることを考慮すると3ノット早くなった計算です。フジツボ落としの甲斐があったということでしょう。

さあ、これでもういつでも出られるぞ!!!

 

5月28日 船のメンテ!

天気がいいのでメンテに行ってきました。
コクピットのウィンドウのシールが切れているところにシリコンを塗り込みました。

前に作ったスクレーパーは上向きに反らせたほうがいいので修正しておきます。箒のブラシを抜いたほうは、ヘラの部分が短すぎましたのでプラスチックの部分をとって、もう一つある幅広スクレーパーの刃を直接縛り付けることにしました。

次はメーターパネルのスポット照明です。これまで使っていたのが暗いのとフレキパイプが錆びてきたので、USBタイプのLEDと交換しました。12Vから5Vに下げるシガーライターで使う電源がありますので、それを利用します。これでコクピットでUSB電源が使えることになります。


スクレーパーの先端を反らせました。

プラスチックがこすれてボロボロです。

スクレーパーの柄を壊して外します。

掃除用箒の先端に針金で縛り付けます。

もう一本、スクレーパーができました。

5ボルトのシガーライター電源とUSBソケット、それにUSBのLED照明です。

電源が飛び出すのでソケットの向きを変更。

照明を取り換えました。

さて、6月4日に幕張までエアレースを見に行く話が出ていますので燃料を補給しておきましょう。三番瀬と同じくらいの距離として、使用燃料は80リッターくらいですね。スタンドに2往復して80リッターを補給しました。

 

6月4日 エアレース見物

6月の3日4日は3回目のレッドブルエアレースが幕張で開催されます。去年は日本人パイロットが優勝しました。船を出して海上から見物しないかという誘いがあったのですが、去年はエンジンの調子が悪いときでしたからその気になれませんでした。

で、今年です。一応船底掃除もしたので走れる状態にはなっています。さらに、今年はエキシビションでゼロ戦もとい零戦が飛ぶというのでそれが一番見たくて船を出すことにしました。ボート仲間に声をかけたところゲスト4人が同行することになりました。

ここでエアレースについて解説しておきましょうか。エアレースとは、単発エンジンのプロペラ機を用いて飛行技術や機体性能を競いあうモータースポーツで、指定された飛行ルートを最短時間で飛んだものが優勝するというタイムトライアルレースです。コースは幕張海浜公園の前の海上に巨大なパイロンを浮かべて設置されるのですが、選手はそのコースを1分以下、時速350kmでエス字やひねりを加えた宙返りなどの課題をクリアしなければならないのです。しかも2本並んだパイロンを抜ける時は既定の高度を水平に飛ばないとペナルティが課されるのです。それを観客は、砂浜に設営された特設観覧席で高額な入場料を払って見物するわけですね。しかし海上には規制線はありますがその外側でアンカリングして見る分には無料なのです。とは言え、観客席に流される実況中継が聞こえないので今誰が飛んでいるのかわからないというデメリットはあります。それでも毎年かなりのプレジャーボートが集まるとのことです。今回、トリニティは「観覧位置」のあたりから見物することができました。
レースは3日土曜日に予選が行われ、翌日に決勝戦が行われます。決勝戦は午後1時スタートですが、その前に零戦のデモフライトがあるそうです。そうなると12時過ぎには現地に到着するとして、距離的には三番瀬と同じくらいですから、11時に出船すればいいでしょう。

幕張に着くのがお昼ですから、食事とつまみを用意しなければいけませんね。ただ、ゲストにエビがダメな人がいますから食材にエビを使わないメニューとしましょう。ということで、
・アナゴの煮つけ
・なんちゃってカニ玉
・サザエのつぼ焼き
・ホタテとアスパラとパプリカのバジル炒め
・ウンパイロー
・チキンティカ(インド風スパイシーチキン)
・焼うどん
という作りなれた献立としました。

今回はイベントが日曜日なので、土曜日に買い物と下ごしらえをしておきます。そして当日は朝8時から調理をはじめ、10時少し前に電車で桟橋に向かいました。10時45分に出船して川を下りますが・・・あれ?なんだかパワーがないですね。普段なら1500回転で6ノットくらいなのですが、2000回転で5ノットくらいしか出ません。さらに滑走に入ろうとしましたが4000回転にしても10ノットくらいにしか加速せず、バウが天を向いたままです。スターンに3人座っているせいでしょうか?一人にバウまで移動してもらったら徐々に速度が上がって14ノットくらいになりましたが、それにしてもエンジン音がこもっています。ここではっと気がついたのです、ああ、アレだ!バシンとタコメーターを叩くと・・・回転がストンと800回転くらい下がりました。さらにスロットルを開けてやると、3750回転で18ノットという正常な状態になりました。エンジンが悪いのではなく、タコメーターの接触不良に騙されたのです。これで3回目くらいかな。
その後は順調に真東に向かって進みましたが、周りを見ると前にも後ろにもそして右舷は横浜方面から続々と何十隻ものプレジャーボートが幕張に向かっているではありませんか。これは壮観ですね。そしてぴったり1時間で現場に着きました。あたりには見たことがない数のプレジャーボートがひしめいています。最前列までは行けませんが、今は北の風が午後には南に回ることを計算して広めの空いている場所にアンカリングします。このあたりの底質は砂でしょうから、水深は7メーターですがバウのロープは長めに出してアンカーをしっかりと効かせ、さらに右舷にはフォールディングを、南風が吹いてくるであろう左舷にはダンフォースを落としました。

さて、ではあとは待つだけです。ドリンクと料理を出しましょう。
そして1時に10分くらい前になったころ、ブィーンという音が北から聞こえてきました。来たぁ!!!おお、まぎれもなく零式艦上戦闘機が、東京湾の上を飛んでいます。夢中になってシャッターを切りました。周りの船からも歓声が上がっています。市原のほうで反転して幕張の浜を低空飛行するとブロロロロォ〜と低いエンジン音が聞こえました。すごいなあ・・・60年前の飛行機がまだちゃんと飛ぶとは。今回飛行する機体は、三菱重工が1942年に製造した零式艦上戦闘機の22型で、パプアニューギニアに墜落した残骸から復元されたもので、ニュージーランド在住の日本人が所有しているとのことです。世界に現存する現在も空を飛ぶことのできる零戦は4機(レプリカを除く)で、そのうちの1機なのだそうです。


これがレースコースです。中央の白黒のパイロンがスタート/ゴールです。(サイト画像借用)

幕張に到着しました。すごい数のプレジャーボートが来ています。

右からアナゴの煮つけ、サザエのつぼ焼き、なんちゃってカニ玉です。

来た来た!!北の空にプロペラ機が見えました。周りから歓声が聞こえます。

赤い日の丸がはっきりと見えました。零戦です。

ズームしたのをトリミングしました。操縦しているのは米国在住の日本人柳田氏です。

この機体は三菱重工製の22型だそうです。おほ〜かっちょいい!


旭日旗を掲げた船がいます。

おっと、こちらにも。

来た時には閉まっていた風防が開いていますね。手を振っているように見えます。

いやあ〜よかった。これを見ただけでも来た甲斐がありました。

続いてレースが始まりましたが、実況中継がないのでいまいち盛り上がりません。二連覇をねらう日本人パイロットを応援したくても、遠すぎて機体の模様もわかりません。そうこうするうちに40-50フィートの大きな船がバウの先に錨泊して左右に仲間の船を横抱きにし始めました。おいおい、ちょっと近いんじゃない?とゲストが二人でバウから声をかけましたが、その船の船長曰く「アンカーはチェーンだから落としただけで大丈夫。」と取り合ってくれません。しかし風上なのでディーゼルの排気ガスがこちらのキャビンに流れ込んできます。こちらは食事中ですからね、これはたまらん。そのうちにどんどん近くなってきました。立派に走錨してるじゃないですか!おまけにこちらのバウから出しているアンカーロープにキールが擦れているみたいです。あのサイズなら当然シャフト船でしょうから、ペラを回したら確実にロープを巻いちゃいますね。スピーカーで注意を促したらようやく離れてくれましたが、今度は右舷から寄って来てバウに当たりそうです。なんのことはない、4艇横抱きなのにアンカー1本ですから、ズリズリ走錨しながら4艇一緒にトリニティの周りを流されているのです。ついにはスターンから落としたこちらのアンカーロープを引っかけたまま動き出したので、トリニティが半回転する羽目になりました。その船にはとあるマリンショップの社名が書いてあるので、きっとショップのスタッフとかクラブメンバーを引き連れてきたのでしょう。となるとボートのプロのはずなのに、なんとも困ったものです。ここでは毎年アンカーロープの巻き込みとか走錨によるトラブルがあるそうですが、まあ、事故に至らずに済んでよかったです。最後にはその船は横抱きをほどいて離れてくれましたので、安心して見物を再開しました。

大きな飛行機が来たと思ったら、DC-3じゃないですか。これはエアレースの参加チームのスポンサーでもある時計メーカーのブライトリングが所有する機材で、1940年に製造されたものだそうですから零戦と同じくらい古い飛行機なのですね。そしてエアレースの選手の皆さんは、誰かはわかりませんが、ともかく華麗なフライトを見せてくれました。


レース開始です。この距離だと機体の色がかろうじてわかる程度です。

デジイチで目いっぱいズームするとここまで見えます。

4艇横抱きしているのに、アンカーはこの一本だけです。この強風で
それは無謀でしょ!

おっと今度はこっち?そちらのアンカーの先にはこちらのアンカーが入っていますよ!

案の定、スターンのロープを引っかけられてしまいました。

レーダーにショップの名前が書いてあります。

この方が船長。写真を明るくしたら顔が分かり、ショップのホムペでお名前も判明しました。

さて、宴会再開です。ウンパイローとインド風スパイシーチキンです。

ブォォォ〜ンと飛んできたのは名機DC-3ではありませんか。

ブライトリングと書いてあります。零戦と同じころに製作された飛行機ですよ。

さて、レースに戻りましょう。

パイロンより高く飛んでいるのは、タイムアタックが終わって滑走路に戻るからです。

アクロバット飛行を見せてくれました。横ロールですね。



並んだパイロンは赤い部分を水平に飛行しなければなりません。

西風が強く、黒い雲が広がってきました。3時を回ると帰る船が多くなりました。

さて、4時です。レースも終わったので帰るとしましょう。南風にはなりませんでしたが、強い西風で三角波が立って、ところどころに白うさぎが飛んでいます。こりゃ帰りは揺れますよ〜。

三番瀬の帰りにはよく南風で難儀しましたが、それよりはややマシとはいえトリニティでは減速すると失速するので強引に16-18ノットで乗り切るしかありません。浦安の電波塔を超えたところで波が変わりました。ああ、楽だ。もうちょい、ホテルの角を回ったら揺れもおしまいです。皆さん、お疲れ様。もう揺れませんよ。

桟橋帰着は5時過ぎ、使用燃料は81リッターでした。

6月22日 船のメンテ!

梅雨の晴れ間で天気がいいのでメンテに行ってきました。

スターンの手すりを固定しているネジが緩んでいるのですが裏のナットが空回りして外からは締め付けられません。そこでエンジンの上にシートを乗せて仰向けに寝た状態で頭を突っ込んで裏を調べると、3本のうち1本のナットが抜け落ちています。そこで4ミリのナットを裏からねじ込んで1本は締め込むことができましたが、ほかの2本はゆるみ止めナットなので中でナットを抑えながら外からネジを回さなければなりません。ということで一人では無理なのであとは後日。

次はプラグの点検です。プラグを交換して1年経ちましたので焼け具合をチェックしてみます。2本ほどくすぶっているのがありますしそのうち1本はマイナスの電極が荒れて表面がザラザラです。これは交換したほうがいいかな?

最後にアクセサリーバッテリーを外します。前回のエアレース観戦のときにバッテリーが上がり気味で電子レンジがろくに使えなかったのです。充電器でフル充電してバッテリーがダメになっているのかチェックしようと思います。


ネジが緩んで手すりがぐらぐらなのです。

シートの上に寝て頭を奥に突っ込むのです。

スプラグを外してみました。4番と8番がすすけているように見えます。

こちらのバンクはまずまずですね。

4番がくすぶっていますね。あと8番も?

8番です。

4番はマイナスの電極が荒れています。

これがアクセサリーバッテリーです。

取り外して充電してみます。

結局、このボッシュのバッテリーは容量抜けのようで充電しても電圧は戻るのですが電流を流すとすぐに電圧が落ち込んでしまいます。ということで、バッテリーを交換することにしました。

これについては、仲間がバッテリーの手配から取り付けまでやってくれましたので、私はダメになったバッテリーを外して仲間のところに持っていくだけでした。中古のバッテリーではあるのですが、見たところとてもきれいでいいコンディションのようです。これで安心して電子レンジが使えますね。嬉しいことです。

 

8月5日 戸田花火!

今年も戸田・板橋の花火がやってきました。
例年ならゲストをお呼びして一年で最大のボートイベントとするところでありましたが、今年はいまいち気乗りがしません。実は昨年、ゲストの間でトラブルがあったということを後で聞き、せっかく私があれこれ苦労して準備をして皆さんに楽しんでもらおうと思って招待したのにこれかい?という気がして・・・・心が折れたと言いますか、プシューっとすっかり空気が抜けてしまいました。一度は取りやめも考えましたが、これまで料理の買い出しや折り詰め、後片付けにと裏方として最大限協力してくれたニョーボに感謝して二人だけでささやかに出かけることにしました。なので飲み物は船に積んであるものを飲むことにして何も買わず、料理もごく簡単にしました。

出船の時間がちょうど満潮時ということで、いったん東京湾に出てから荒川を河口からさかのぼること1時間、現場の戸田橋に着きました。相変わらずかなりの船が来ていますが、うまい具合に前から2列目に空いた水面があったのでデッキを川上に向けてアンカーを打ちます。東風で船が横を向くので、ひとりで3本のアンカーを決めるのがひと苦労でしたが、何とか川岸近くに船を固定できました。

今年は二人だけですから特に料理らしいものは作らず、魚屋で買ってきたマグロのブツにゆでエビ、いつものなんちゃってカニ玉、冷凍のソーセージをゆでたもの、骨つきチキンを解凍して塩コショウでグリルしたヤキトリ、そしておにぎりでお終いです。

今年は以前よりも大きな「尺五寸玉」でしょうかね、初めて見る大きさの花火があって、水面まで火の粉が届いていました。


満潮の時間とあって、桟橋がこの高さです。これでは平和橋はくぐれませんね。

荒川をさかのぼっています。出船から45分で平井大橋まで来ました。流木が多いです。

下流方向に大きな船団がいます。いったい何艇横抱きしているのでしょう?

自分は一番岸寄りに停めました、横には8艇横抱きしたグループがいます。

打ち上げ会場方向です。私より前には一列の船しかいません。

さあ、花火の始まりです。

大きな尺玉の音がバスン!とお腹に響きます。

私は、黄色い光の枝垂れ花火が一番好きです。

うぉっ、これはまたひときわ大きいですね。これが尺五寸玉なのでしょうか?

さあ、フィナーレが始まりました。

うーん、今年も盛大な花火でした。良かった良かった。

今年初めてSONYのアクションカムで動画を撮影してみました。とはいえ、カメラにはファインダーが付いていないので画角がわかりません。こんな具合かなという程度で撮りましたので多少のブレはご容赦ください。

<動画:花火大会フィナーレ>

  

さて、花火が終わったら帰り道。
手早く片付けて荒川を下ります。満月のせいで水面が見やすくていいですね。干潮の時間が午後9時ですから、ちょうどいいタイミングですよ、平和橋をくぐれそうです。水面が荒れているのでちょっと気を使いましたが、無事に平和橋を通過できました。あとは楽な・・・と思ったら七曲りはかなりの船が通った後なのでしょう、ガチャガチャです。滑走することもできず3200回転で10ノットで乗り切りました。それでも行きの1時間半に対して1時間かからずに桟橋に戻ってくることができました。使用燃料は101リッターですみました。

やれやれ、こうして今年も花火見物ができました。来年はどうなることでしょう?ま、それはともかく中間検査の案内が来ています。来月に受けられるように手配しなくては。

9月13日 船検を受けました

今日は船舶検査を受ける日です。

前日に11時半ころに係留場所に行きますと電話がありましたので、10時半に到着して準備をしておきます。エンジンをかけ、航行灯を点灯して、救命胴衣や消火バケツ、救命浮環、黒球、レーダーリフレクターなどをテーブルの上に並べます。

11時を少し回ったことに検査員がやってきました。エンジンのシリアル番号を調べると「では、急発進防止装置の点検をします」と言いました。は?と思っていると「シフトレバーを入れてエンジンを始動してください」とのことです。なるほど、オートマチック車でいうインヒビターのことですね。ギアを入れた状態ではエンジンをかけようとしてもスターターが回らないことをやって見せろというのです。ああ、なるほど、というわけでリモコンのロック解除ボタンを押してシフトレバーを前進に入れてイグニッションキーを回すとギュルルぶぉーん! あれ?かかっちゃった!(え?どうしよう??)一瞬焦りながらもう一度リモコンを動かそうとして・・あ、そうか、解除ボタンを押しながらだとシフトはそのままニュートラで、リモコンレバーはスロットルだけ動かすんだった。ボタンを押さずにリモコンを動かさなきゃ・・というわけで二回目で「ハイOKです。」をもらいました。
次は「エンジンルームのブロアを回してください」「はい」とスイッチを入れたら・・あれ?ブロアの音がしません。ヒューズボックスを調べると、案の定ヒューズが飛んでいます。予備と差し替えて再びスイッチオン、パイロットランプが一瞬点灯しましたがその後消えてやはりブロアは回りません。「すみません、ブロアの羽根が固着しているようです。風でゴミが入り込んだのかもしれません。」「じゃあ、あとで修理しておいてください。」ということで検査終了。それにしてもこの二つはこれまでの検査で初めてチェックされましたね。前の検査では航行灯の型式の確認がありましたが、今回は点灯のチェックだけ。検査員によってやり方がずいぶん違うものですね。


今回有効期限切れで新たに購入した信号紅炎を含め、必要装備を出しておきます。

航行灯の点灯を確認しておきます。

検査は無事終了。新しい検査証は着払いで送ってもらうこともできますが、新木場の事務所は近いので自分で取りに行くことにしました。

 

9月24、26日 ブロアの修理

船検のときに指摘された、ブロアの修理をします。

ブロアはどこにあるのか?吸気のための蛇腹ダクトが、エンジンの横からスターンを通って右舷のガンネルの排気口につながっています。ですからファンユニットは入り口か出口にあるはずです。右のハッチを開けて中にもぐりこんでグリルのほうを見ましたがここにはありませんね。となると下ですか、ダクトの先端を手で触ってファンユニットを見つけました。ホースバンドを緩めてダクトを外し、手で羽根を回してみるとかなり渋いです。やはり固着が原因でした。
圧着接続されている配線を切ってユニットを取り出しました。羽根を外そうとしてみましたが無理なので、CRC666のノズルを曲げてモーターのシャフトにたっぷりと吹き付けました。そして手でぐりぐり回してある程度回るようになってから12Vをかけてみると・・ビュィィ〜ンと回り始めました。5分ほど回して、これでファンユニットは復活です。モーターの外側が錆びていますがあと2-3年は使えそうです。

ここで船仲間が応援に来てくれたので、スイムデッキの手すりのネジ締めを手伝ってもらいました。内側のネットをエンジンルーム側から押さえて、外からネジを回すのは一人ではできないのです。それが終わったところで、ギボシ端子も必要ですし風もあるので、これで作業終了としました。


換気用のダクトはこう通っています。

シートの上に腹ばいになって作業をします。

ダクトの入り口側にユニットがありそうです。

ファンユニットはここにありました。

羽根を回してみるとかなり渋いです。

羽根の根元にCRCを吹き付けました。

電源につないでビュンビュン回ることを確認。

ゆるんだ取り付けねじを締め込みました。

9月26日

作業の続きです。ブロアの配線を切ったため短くなった配線を延長するためにギボシと圧着接続子を用意してきました。モーターの外側が錆びているので2年くらいたったら交換しなければならなくなるでしょうから、その時楽なようにファンユニットとはギボシでつないでおくのです。ユニットに配線して固定したら、テストをしてみます。大丈夫ですね。ではダクトを繋いで作業完了です。

配線の防水処理をやり直しておきましょう。

ブロアの配線を延長しました。

ユニットを取り付けてダクトをかぶせました。

ハイ正常にブロアが回っています。

 

12月29日 点検と試走

今日は仕事納めの日です。

昼で仕事が終わったので、帰り道に船の様子を見に来ました。

オーニングを固定するTの字型の爪がひとつ折れています。このオーニングは2代目ですが、表面のコーティングがはがれて中の繊維が見えるようになってきています。そろそろ作り替えなければいけません。ネットで見ると布をはじめチャックや金具など何でも手には入るようですが、はたして自作できるものでしょうか。家庭用のミシンならあるのですが、工業用じゃないと帆布は縫えないものでしょうかねえ・・・・

それはともかくざっと船内を点検して、バウのビルジが溜まっているので排水しましょう。ここにはビルジポンプが設置されているのですが、このくらいの量だと吸い込み口に届かないのでビルジポンプは使えません。あれ、電動の灯油ポンプが動きません。仕方ないので手動の灯油ポンプでシュコシュコやります。

さて、久しぶりなので走らせてみることにしますかね。天気はいいのですが北風が強いですね。いやだなあ・・・


この仕切りからバウ側に雨水が溜まります。ビルジポンプでは排水できません。

あ〜久しぶりだなあ、この景色。

さて着岸です。バースにはバックで入れるので、北風だとあっという間にバウが川下に流されてしまうので難しいのです。何回目かのトライでようやくお尻をバースに突っ込むことができました。やれやれ。

これで今年はお終いです。来年はもうちょっとアクティビティを上げたいですね。

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