Trinity 日誌 | |||||||||
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*My boat life 2022 ・船体の点検
・修理作業 |
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2022年1月23日 船の様子を見てきました 昨年は新型コロナウィルスのせいで一度も船を出しませんでした。 まあ、年も改まったということで、2 か月ぶりに船の様子を見てきました。 んまあ、薄汚れて汚いこと。暖かくなったら、デッキブラシでゴシゴシ洗ってやるからな。 さて、外から見る限りでは浸水してバウが下がっているようには見えません。良かった。何年か前にバウに30センチも浸水していたことがあるので、その時の悪夢がよみがえるのです。 キャビンに入ってバウのビルジのハッチを開けてみると・・・ああよかった、少し水が溜まっているだけです。水を吸い上げることができるポンプを持ってきてプラグを電源につなぎます。ポンプから水が勢いよく吹き出しました。 さて排水している間にエンジンをかけましょう。 さすがにガソリンが落ちているのか、何度かクランキングしてようやくかかりました。
最後にネコ除けの忌避剤を新しいものに交換して、これでチェック終了。 久しぶりに船を出しました。 ホームページの記録によれば2019年の6月にディズニー沖まで出たっきり、近くを試走した以外はエンジンをかけるだけで全然走らせていませんでした。 その理由は、ひとつはコロナのせいであり、もうひとつはシフトレバー操作が渋くなってクラッチが切れないことがあったりしたせいです。 シフトレバーについては2020年にFaceBookで知り合いになった船仲間から紹介をしてもらったメカニック氏に修理をお願いしたのは6月、以来1年たっても連絡はなくメッセージを送っても返信なしでした。 仕方なく昔から修理を頼んでいたホーエイさんに連絡をしたところ、本人は手が空かないけれどもおなじみの東京パワーボートさんに手配をとってくれて「25日に船を持ち込んでください」ということになりました。シフトは固いけれど動かないわけではないし、エンジンは時々かけていましたので自走で行けるでしょう。 ということでぽかぽかと暖かくなった昨日、電車で係留所まで出かけました。暖機運転をしながら、ボートフックとロープを用意して舫を解きます。 「出発!」とギアを入れたとたんにすとんとエンジンが止まりました。ちょっと水位が下がっているなと思いましたが、船に乗り込んだ時の揺れ具合から船底が泥にはまっている感じではありませんでしたが、ドライブが泥の中だったのでしょう。私は船をバックで入れているので、バウは浮いていてもドライブが着底していることはよくあるのです。 ドライブを蹴り上げて係留柱のロープを掴んで船を前に出します。まだ船底は浮いていたようですんなりバースから出すことが出来ました。エンジンをかけてドライブを降ろして走り出しました。 橋を一つくぐって徐々にスロットルを開けます。 あれ?なんかバラバラいってるし、回転も上がらない・・・2000回転と1000回転を行ったり来たりです。プラグをチェックしたほうがいいな。あ、もしかするとガソリンか?最後の給油したのはいつだ?少なくとも去年は入れていないから、1年半いや2年くらいか。いままで1年くらい古いガソリンは使ったことはあるけれど。さすがに2年ものは初めてです。でもまだタンク2/3あるし、1/3を足したらどうにかなるかな? と、さらにスロットル開けたところでエンスト。再始動を試みるもかかりません。ガソリンの臭いがします。これはプラグがかぶったな。キルスイッチを入れて点火プラグの電源を切り、スロットルをいっぱいに開けて長めにクランキングします。ちょっと休んでもう一回・・・これでどうかな?始動できました。でも回転むらは変わりません。 ギアを入れてスロットルを開けすぎないようにしながら、平均1500回転で走り出します。平均7−8ノットですかね。どうせここは両側に船が停泊しているので滑走できませんから、いつもの速度です。 水門をくぐって旧江戸川に入りました。お、結構流れがありますね。それに向かい風だし船足が伸びません。ん?煙突の上に小屋がのっかっている??改修工事でもやっているのですかね。 もう少しで友人の桟橋が見えてきます・・・あれ?誰か人がいる。今日、桟橋の前を通るとFaceBookに書いておいたから、万一に備えて待っていてくれたのかな?うれしいですねえ。近寄ってご挨拶。その間にトリニティの写真を撮ってくれたようで、メッセンジャーで送られてきました。 さて、篠崎水門に到着しました。何か言ってる?「・・・なので時間がかかります。お待ちください。」ちょっと待て、了解。「プッ」とホーンを鳴らします。しばらくすると、サイレンが鳴って水門が開き始めました。 中に入り、エンジンは切らずに前後に動きながら水位が上がるのを待ちます。幸い今日はクラッチがちゃんと動いてくれるので楽です。ニュートラルにしたつもりでもクラッチが切れずにずんずん動いたりすると焦るんですよね。 江戸川側の水門が開きました。 もう目的地が見えていますが、まっすぐ進んではいけません。ぎりぎり江戸川大橋に近づいてから迂回して桟橋に着けます。 無事到着、エンジン停止。 船台がレールの上を滑ってやってきました。あとは係の人にお任せです。 フォークリフトが軽々と船を運んでいきました。 ドライブにイガイがたくさん付いていましたね。上架しているあいだに除去しましょう。 船底塗装も必要かな?それにしても汚いなあ。 症状を説明して、必要な作業をしてくれるよう依頼してバスと地下鉄で帰ってきました。 ああ、回航しただけの作業なのに疲れた・・・年じゃなあ。 ケーブルが渋い原因はケーブルだけではなくドライブの中かもしれないので、ドライブを降ろしてもいいだろうかと電話がありました。結構ですと答えたものの、あの汚いドライブでは申し訳ないので掃除に出かけました。まずはイガイを落とします。 それにしても2年半放置したので、いっぱいついていますね。 家族総出で作業をしています。 イガイを落とした後は電動ドライバーに金属ブラシを付けてドライブを磨きます。 磨き作業は息子に任せて、私はまた割れてしまったスイムデッキの補修をします。接着剤を塗りなおし、タッピングネジを追加して基台に固定します。 最後にドライブを洗うので高圧をかけられるポンプを使います。電源は車からとりました。 ドライブはすっかりきれいになりました。
ケーブルをリモコン側とドライブ側の2本とも交換したので、確認してくれと言われました。 特に上部はアルミの壁が薄くなっているので、パテで補強をしたとのことでした。 実際にエンジンをかけてクラッチのミート具合をチェックするので、船を水に浮かべます。
2か月ぶりに水の上に戻ったトリニティです。 まずは桟橋につないだままでエンジンをかけて、前進、後進に入れてみます。うん、やっぱり前よりは軽くなりましたね。そして後進からでもちゃんとニュートラルでクラッチが切れます。いいですね。 次に実際に走らせてみました。 さて、これでもう何時でも回航できるわけですが、出来るならその前に船底塗装をしてしまいたいですね。 まずは船底の藻を落としましょう。発電機にガソリンを入れて始動、高圧洗浄機を接続します。高圧洗浄機の消費電力は1000W、対して発電機は900Wですが始動時だけ一瞬落ち込むものの正常に運転が出来ました。ただ、この高圧洗浄機は水を吸い上げる力がないので、水を入れたバケツを高くして流下式で水を送ってやらなければなりません。つまりバケツの水を絶えず補充してやる必要があるのです。汲み上げポンプと組み合わせればいいのですが、船に置いてあるポンプは12Vで、ケーブルがそれほど長くありません。つまりポンプを使うためには12Vを延長するケーブルが必要なのです。 さて、ではドライブの塗装をしましょう。前回は剥げたところにアクリルラッカーをスプレーしたのですが、今回は船仲間が2液性のウレタン塗料を持ってきてくれました。しかも脱脂のための「シリコンオフ」と「ミッチャクロン」という下塗り剤まで一緒に。これで最高の塗装ができることになりました。 ちなみに普通はウレタン塗料はプロが使うので、スプレーガンで塗布します。ですが、スプレーガンは扱いが難しいうえ道具が必要です。ここは刷毛塗りで済まそうと思います。ドライブ全体をシリコンオフをしみこませた布でふき取り、ミッチャクロンを刷毛で塗ります。そして最後に黒のウレタン塗料をごってりと塗ります。刷毛だとスプレーガンよりもしっかりと厚い塗膜を作れるのはいいですね。 私がドライブを塗装している間、息子にはローラーで船底塗装をやってもらいます。それが終わったらマスキングテープをはがして、刷毛で細部を仕上げます。昼過ぎから始めて、何とか5時には塗り終わることが出来ました。
試運転の時にエンジンが吹けませんでした。回航するのには支障はありませんが、出来ればその前に解決しておきたいところです。 さて、そうなるとプラグか? ここで何年か前、プラグの中心電極が断線していて、エンジン不調になったことを思い出しました。念のため、テスターで中心電極の抵抗を測ってみます。4キロオームちょっと、これはノイズ防止抵抗の値ですね。どのプラグも正常値でした。 このプラグ4本は異常ありません。ブラシとクリーナーで洗浄して元に戻します。 次は右舷のバンクです。シリンダーでいうと2-4-6-8の偶数番号の気筒です。ところが2番と4番のプラグキャップの上にホースのようなものが走っていて、プラグキャップが抜けないのです。仕方なく6番と8番を外しました。これもきれいですね、問題ありません。 燃料に水は入っていなかったしプラグも異状ないとすると、あと吹けない原因は何だろう?キャブレーターかな?アレスターを外して、キャブレターを見てみます。キャブクリーナーを全体に吹き付けました。さらにジェットなどの細い穴を掃除することができるインジェクタークリーナもたっぷり吹き付けてみました。インジェクタークリーナーは泡状になってパーツの上にとどまり、しっかり洗浄してくれるのです。これでだめなら、キャブレターを外してオーバーホールですね。 ここで、外したアレスターに目が行きました。これはエアクリーナーと言っても車とは違って目が粗いのでめったに交換したりしませんが、ゴミは溜まっているのかな? 金網になっているフィルターを広げてみると・・・おお、結構ありますね、ゴミ。面積がかなりあるので、吸気不足にはなりそうもありませんが、ゴミがある以上は取り除いておきたいですね。細いブラシではじき落としておきます。 さてこれでひととおり思いつく原因はチェックしました。そうそう、「ガソリンが古い」というのが残っていましたね。確かに最後に給油したのは3年近く前かもしれません。でも3年でガソリンが変質するか?色が変わったり匂いが変わっているわけではありません。どろっともしていなくてサラサラです。実際、タンクから抜いたガソリンを発電機に入れてみたら快調に回っていましたからね。ではありますが、念のためにガソリンが元気になるという活力材をタンクに入れてみました。 さて、これで回航のための準備は終わりました。 梅雨になる前に回航しなくては・・・ 日曜に船底とドライブの塗装をやったわけです。そして、月曜はハルの煤落としと油水分離器の点検やプラグの検査、キャブレターの掃除をやりました。これでもう船を係留場所に移動できるようにはなったのですが・・・・あとひとつ、気になることがあるのです。 それは船底塗装したラインに上のハルに残る黄色いシミ。出来るなら上架している、いまのうちに取っておきたおきたいのですが、今日は暑くなるというし第一どう対処していいかがわからないのです。 あのシミはどうしたらいいのでしょうか?コンパウンドで磨く?溶剤で溶かす?ネットで調べてみたら、ヤマハが黄ばみをとるクリーナーを出しているらしいのですが、1リッターで2000円以上するらしい。これをネット注文しますかね? <バウ左舷> <バウ右舷> <スターン左舷> <スターン中央> 水で倍に薄めたサンポールをスプレー瓶に入れて吹き付けてブラシでこすります。お?薄くなってきた。これを3回くらい繰り返して、雑巾で拭きとり、さらに流水で洗い流します。これには発電機につないだウォッシュダウンポンプを使いました。 高圧洗浄機と違ってこれはバケツの水をグングン吸い上げるから便利です。 うーん、かなりきれいになりましたね。実はこの黄色いシミ、海水プランクトンのタンパク質が変質したものだそうです。そうなると便器の付着物だって分解してしまうサンポール(成分は塩酸)が有効なのもうなづけます。 <バウ左舷> <バウ右舷> <スターン> <左舷全体> さあ、これでいつでも回航できる状態になりました。
古くからの船仲間である第三共栄丸氏が横浜から手伝いに来てくれたので、船を引き取ってきました。 なにしろ船を修理してもらっているマリーナは、車で行くとすぐなのですが公共の交通が不便なのでありますよ。で、彼に自宅に来てもらって二人でマリーナに行き、私が船を係留所まで走らせている間に彼が係留所に先回りして、また自宅まで送ってもらうというサポートがありがたいわけです。 マリーナでは午後一に行きますと連絡してあったので、カウンターに請求書と鍵が置いてありましたが船を降ろしてくれる所長の姿が見えず、1時間ほど待って出発することが出来ました。今日は水門が上がりっぱなしなので、待ち時間なくすんなり通り抜け出来ました。 あ〜やっぱりエンジンが吹けないなぁ。係留所までの航行は両側に船が係留されているので速度は出せませんから支障はないのですが、3000回転から上がWOTまで反応しません。ギアを抜くと素直に4000回転まで回るのですけどね。さあ、あと少し。 ともかく係留場所に無事到着。シフトもストンストンと決まってすんなりバックでバースに入れることが出来ました。
さて、コロナで3年近く放置していたのでデッキは煤で薄汚れています。これを友人から借りてきた発電機に高圧洗浄機を接続して一気に掃除しようと思います。
![]() やはり高圧洗浄機はいいですね。薄黒かった船体がみるみるうちにきれいになっていきます。私はコクピット回りの掃除、カビで汚れていたシートをきれいにしました。 あと細かいところはこれからじっくりとやりましょう。 まずはキャブレターのオーバーホールからやりますかね?
6月8日 ヒネリ、到着! 船のコクピットのオーニングが破れてきたので、自作したのはちょうど4年前のことでした。 オーニングに付いている取り付け金具はそのときに新しくしたのですが、船体のほうはそのままでした。 そうしたら「ひねり」と言われるオーニングの下を止める金具の頭が劣化して左右とも飛んでしまって、今は裾がバタバタしている状態です。ひねりの金具は当時の予備があるのですが、それはオーニングに止めるための爪が出ているタイプなので船体には固定できません。 そこでネットで探していたら、ねじ止めできるタイプがありました。ゆうこうマリンさんって、確かオーニングを縫うための紫外線に強い糸を買ったところだな。たいていの金具屋さんは100個単位だったりするのですが、ここは1個でも購入できますし、送料も他よりは安いです。もっと早く気が付けばよかった。
明日の天気予報は雨、今日は晴れとのことで船に作業に行くことにしました。
まずやりたいことは、オーニングを固定する「ひねり」の取り換えです。
頭が取れてしまったのが2個、頭がゆるゆるになってしまったのが2個ありますのでこれを取り換えます。 3ミリのドリルビットで、固定しているリベットの頭を削ってひねりを外します。それから2.5ミリのビットで穴をあけて今回購入したひねりをねじで固定しました。 ところがこのときに問題が発生しました。何も考えずに同じ位置にねじで固定したら、オーニングに合わなくなったのです。結局5ミリくらいひねりの位置を変更する羽目になりました。 次はバウレールの固定金具が割れてレールが外に飛び出した問題です。同じ金具を入手するまで、とりあえずエポキシパテで固定しておくことにしました。 そして最後はキャブレターの点検です。3年近く放置していたのでガソリンの変質物が固着していないかチェックしたいのです。燃料ポンプからの配管を外し、キャブレターの上部とメインジェットを外します。うーん、ジェットの表面にねばねばしたものが付いていますね。これはキャブクリーナーを吹き付けてウエスで拭き取ります。 ジェットの穴やノズルはキャブクリーナーで詰まっていないことを確認します。すべて正常なことを確認して、元通り組み立てました。 そのほか、ポンプや照明の12V電源コードの延長をしたり、埃だらけのバイクの洗車をやりました。 おお、もう五時です。黒い雲が広がって風が冷たくなりましたね。さて、帰るとしましょう。手がガソリン臭くなりました。 今日の作業、まずはコクピットのオーニングの修理の続きです。 オーニングに付いている取り付け金具のうちボタンの受けでリベット止めがぐらぐらになっているところがありました。リベットをドリルで削って木ねじで止めなおそうとしたのですが、穴に見合う太さの木ねじにすると頭が大きすぎて受けの中に入らないのです。そこでねじの頭を削って直径を小さくする作業を自宅に戻ってやってきました。 全部で3か所、木ねじを締めこんで修理完了です。 さて、次はエンジン。 無負荷だと3000回転以上回るのですが、ギアを入れると2000回転で頭打ち、1000回転に落ち込んだりエンストしたりします。1000回転〜1500回転だと問題なく航行できるので、先日はその状態で回航してきたわけです。 原因は燃料系とみて、前回はキャブをオーバーホールしたのですが問題は見つからず。それで次は燃料フィルターから順に見てみようと思います。 ところが、 次は油水分離フィルターです。マリーナに船があるときに水が溜まっていないことはチェック済みですが、フィルターの状態は見ていませんでした。取り外してみると、錆の粉のようなものが溜まっています。 ろ紙はきれいだが、粉のような錆がボウルの底にたまっていました。 ボウルをパーツクリーナーで洗浄して元のように組付けました。 ここ カップ式のものはサイズは合うのですが、ソケットレンチの差し込み角が大きすぎて、私のレンチでは回せませんでした。1/2インチのレンチを借りて来るか、変換アダプターを使う必要があります。 他のレンチはチェーンや金具を巻き付けるタイプなのですが、フィルターの裏に燃料の金属パイプが通っていてそれにぶつかるので工具自体が入りません。 ということで、燃料フィルターを外すのは後日やるということになりました。 7月12日 燃料系調査(続き)! 今日は、午前中気温が28度くらいだったので船に行って燃料フィルターのチェックをしました。 油水分離器の掃除はしたし、キャブレターのオーバーホールもやったので残りは燃料フィルターなのですが、自分の工具(鉄のバンドで締め付けるタイプ)では全然緩まなかったのです。 そこで友人からフィルターレンチを借りてきたのですが、カップはぴったり合ったもののレンチをかける穴が1/2インチで手持ちのスナッポンの3/8インチのレンチでは回せません。そこでレンチの差し込み角を合わせる3/8=>1/2というアダプターをアマゾンで購入しました。それが到着したので、船に持って行ったというわけです。 アダプターを装着してカップをあてがい、ぎゅううっと回すと・・・外れました、良かった! フィルターを取り出すと、中はガソリンで一杯ですがろ紙はきれいでスラッジが貼り付いている様子もありません。 試しにビニールホースを中心に差して息を吹き込むと全周からぶくぶくと泡が出てきました。大丈夫ですね。 フィルターをもとに戻してエンジン始動。アイドリングは安定していますが、ちょっとスロットルを開けるとタコメーターの針がフワフワと動きます。 全然変わっていませんね。 アイドリングはスロージェットから出るけれど、上のほうはメインジェットですね。キャブなのかなあ・・・エア吸っているのかなあ・・・その前に燃料ポンプはまだ見ていないし、そもそもガソリンだって大丈夫なのか? 8月6日 燃料系調査(さらに続き)! 前回、燃料フィルターのチェックをしてOKだったので今日は燃料ポンプをしらべてみました。 このエンジンは2008年に乗せ換えていますのでもう14年経っています。燃料ポンプが機械式だとそろそろゴムのダイヤフラムが破れたりして供給能力が極端に落ちている可能性があります。 燃料ポンプからのパイプがキャブレターに入るつなぎ目を外して、ホースをつないで容器に受けます。イグニッションスイッチをオンにするとシューっとガソリンが容器に流れ込んできました。おや、これは機械式のポンプではないですね。機械式ならクランキングしないとガソリンが送られませんが、電気式ならクランキングに関係なくガソリンが送られます。前のエンジンでは機械式でしたが、世代が新しくなって電気式に進化したのでしょう。 オルタネーターの後ろをのぞいてみると、確かに電気式と思われる燃料ポンプがありました。 ということで燃料ポンプは大丈夫でした。 ともかく原因をひとつずつ順につぶしていくために、つぎはガソリンを変えてみようと思います。
9月29日 燃料系調査(さらに続き)! 前回、燃料燃料ポンプもOKだったので今日は新しいガソリンでエンジンをかけてみます。 その前に現状を確認しておこうと思って、エンジンを始動しようとしたのですがスターターのカチンという音はするのですが、スターターモーターが回りません。 10月1日 燃料系調査(さらに続き)! バッテリーの充電が終わったというので、それを取り付けてエンジンをかけようと思います。 ところが相変わらずエンジンを始動しようとしても、スターターのカチンという音はするのですが、クランキングできません。クランクシャフトプーリーにスパナをかけて回してみようとしたのですが、スパナを軸方向に押しながら回すためには両手を使わなければいけませんが、隙間に体が入らずまた左腕をひねることができないのでひとりでは出来ません。 ともかく一人ではどうにもならないので、仲間に助けてもらうことにしました。 10月15日 燃料系調査(さらに続き)! 仲間に手伝ってもらって二人がかりでクランクシャフトを回そうとしましたが回りません。 ただ、回しているのがソケットレンチの25センチくらいしかないレバーなので大したトルクがかけられていないからかもしれません。 結局次回は長いレンチを持ってきてトライすること、だめならプラグを外して回してみることなどを打ち合わせて作業は終了しました。 後日、ネットのマリンエンジンのコラムで聞いてみたところ、排気マニホールドを外せばスターターモーターを外せるということが分かりました。しかし、私は左腕が痛くて肩より上に上げたりひねったりすることができません。そうなると仲間に手伝ってもらわないと作業ができません。体がなんともなければまだひとりでやれるのですが、出来ないとなると急に意欲もうせてきますね。 さて、どうしたものか・・・・ 11月8日 船を処分します トリニティに乗り始めたのが2003年でした。 それが、だんだんと仲間が減ってきて、一緒に花見や花火見物、海遊びをすることもなくなりました。 そして新型コロナの蔓延。船を出すこともなくなって、コロナが終わったときのために細々とメンテナンスをするだけに日々でした。そうするうちにどんどん船は老朽化してあちらこちら手を入れるところが増えてきました。そして左腕の痛み・・・船だけではなく乗っている人間のほうも老朽化してきたことに気が付いたのです。いつかは船を処分するときがくるけれどもその時はちゃんと整備した状態で売れるようにしておこう、そう考えて春にシフトケーブルを交換したのに今度はエンジンが不調、さらにかからなくなって状態はどんどん悪くなるばかりです。 もうできない。ここらが潮時です。
もうエンジンがかからなくなり、直すことができなかったので現状のまま無償で引き取ってくれる人を探しました。ライフジャケットや魚探、無線機、アンカーやロープなどその気があれば売れるものもありましたが、一切合切そのままで船と一緒に差し上げることにしました。
売買のサイトに掲載したところ、すぐに5名ほどの方から欲しいという申し出がありました。ありがたいことです。
ただ、ほとんどが初めてボートを所有してこれからボートライフを始めたいという方でした。申し訳ないのですが、その場合まず船を曳航して持っていく手段がない、係留先もない、またエンジンの修理をするメカニックや部品の手配ができないなど、意欲はあっても大変なお荷物をかかえてしまうことになるのは明らかです。それではかえって申し訳ないですし、あとになってこんなはずではなかった、思っていたのと違うと言われても困ります。
そこで、ある程度修理経験があって、係留先もあり現在ボートに乗っている方を優先させてもらいました。
その結果、マリン事業をやっている会社に引き取っていただくことになりました。社内で直して社員の研修や厚生目的で使っていただけるそうです。
トリニティにとってもいい第二・・いや第三の人生となることでしょう。 ということで、今日以降引き渡しの日まで暇を見て船内の片づけや不用品の整理をすることにします。 2022年11月24日 これまで19年間トリニティ日誌をお読みいただき、本当にありがとうございました。 |
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