406日誌

項目
時期
内容
序章
2010年1月
友人から車を引き取らないかという話がきました・・
車庫証明
2010年2月
まずは書庫証明を取らなくてはいけません。
引き取り
2010年2月
さて、車を引き取りに出かけました。
移転登録
2010年3月
足立陸運事務所にて移転登録手続きを行いました。
スピーカー交換
2010年3月
フロントスピーカーの交換です!
ラジオ交換
2010年4月
カーラジオを交換しました。
継続検査
2010年4月
「車検」を取りました。
バックアイカメラ取り付け
2010年4月
ナビにバックアイカメラを接続しました。
HID取り付け
2010年5月
ヘッドライトの電球を放電灯に交換しました。
カーステ照明色変更
2010年8月
カーステレオのパネル色を青から赤に変更しました。
ステアリングリモコン改造
2010年8月
ステアリングリモコンでパイオニアのラジオを操作!
スキーキャリア装着
2010年11月
ネットでスキーキャリアを入手して取り付けました。
スタッドレスタイヤ装着
2010年11月
冬に備えてスタッドレスタイヤに交換しました。
イグニッションコイル交換
2011年4月
イグニッションコイルが不良になって交換しました。
ドライビングモニタ取り付け
2011年12月
運転中の周囲を記録するモニタカメラを取り付けました。
カメラスイッチ取り付け
2012年3月
モニタとバックアイカメラにスイッチを取り付けました。
オイル漏れ修理
2013年4月
オイルパンからの漏れを修理してもらいました。
バッテリー交換
2013年4月
バッテリーを交換しました。
リアパッド交換
2015年1月
右のリアパッドを交換しました。
リアキャリパーオーバーホール
2015年2月
右リアのブレーキ、キャリパーのオーバーホールをしなくては。
マフラーの修理
2015年5月
マフラーが腐食してついに中間パイプが折れてしまいました。
装備品撤去&清掃
2015年5月
ついに406を手放すときが来ました。さようなら406・・・

序章:

2010年の年始めのことです。大学の時以来の友人から「今乗っている車を取り替えるけど、まだ廃車にするのはもったいない。譲るから乗ってみないか?」という話が持ち込まれました。
その車とは、プジョー406のブレーク(ステーションワゴン)でもう9年経って125,000キロ走行しているとのことです。日本の感覚では10万キロを超えていると、もうガタが来ていると思われるかも知れませんが高速長距離走行が多いヨーロッパでは10万キロなんてアタリが付いて絶好調みたいなものです。事実、私が昔暮らしていたベルギーでは仕事で使う車をリースしていましたが、その契約が2年間10万キロと言うものでした。そして丁度2年で10万キロ走って次の車に変えてもらったものです。その時の車は日本車でしたが、プジョーは耐久性では定評のあるフランスの車、あと10万キロくらいは平気で乗り続けることが出来ようと言うものです。車自体はコンディションもいいし、タバコを吸わない彼のことだから内装もきれいなことでしょう。十分に心を動かされたのですが・・・どうしよう。と言うのも、私はこの25年間、車を持たない方針で過ごしてきたのです。

最初に買った車は、ホンダプレリュードでした。「ハイソカー」で人気が出た、リトラクタブルは2代目、その前の初代のモデルです。マイナーチェンジして、クルーズコントロールとトリップコンピューター、サンルーフが全車標準になりました。トランスミッションはホンダマチックと言うセミオートマチック、色は赤、グレードはXTという一番下のバージョンです。すなわち装備が簡素なわけで、その分、購入してから色々と手を入れたことは言うまでもありません。
・シールドビームのヘッドライトをH4ハロゲンに変更
・フェンダーミラーをドアミラーに変更
・ホイールをスチールからアルミに変更(下の写真は最初のアルミで、後日別デザインに交換)
・フロントバンパー下に鉄アングルを付けて、H4オスカー(ドライビング/フォグ)ランプを装着
・ショックアブソーバーを「ルート6」製のラリー用に変更
・前席のシートベルトを4点式に変更
・純正AMラジオにFMチューナーパックを追加
・回転式ボリウムを電子ボリウムに変更、クルーズコントロールボタンで音量操作可能
(クルーズコントロールのメインスイッチがオフの時は、ステアリングの増速/減速ボタンでステレオのボリウムアップとダウンが出来るようにしたもので、後に日産レパードが世界で初めてステアリングにステレオのコントロールを付けたと自慢していましたが、実際はその2年くらい前に私がやっていた)
・リアパーセルシェルフに20cmサブウーファーを取り付けて、ローパス内蔵アンプを自作
・センターコンソールにLEDのバーグラフ式ピークレベルメーターを自作して取り付け
・パイオニア製ボディソニックユニットをフロントシートに埋め込み、専用アンプで駆動
(これも後にホンダがシティにボディソニックを搭載したが、そのはるか前にやってた)
・シフトレバーをニュートラルにすると、5秒後にヘッドライトがオフになるタイマーを追加
・ドアを開けるとダッシュボードの足下ランプが点灯、閉めると徐々に暗くなるユニットを製作
・イグニッションシステムを永井のフルトラに変更(後日、CDIに入れ替え)
・ラジエーターグリル裏にレーダー検知機を取り付け
(アンテナ一体型を分解して、アンテナをエンジンルームにコントローラーを車室内に設置)
・ラジエーターグリル裏にトランペットスピーカーを取り付け
(アマチュア無線のマイクを切り替えて、PAとして使用できるように専用アンプを自作)

この車は、約5年3万キロ乗ったところでベルギーへの赴任が決まったため、知人に売却しました。そして4年後に帰国したときはバブルの終わりの時期で駐車場が月に5万もする時代でした。月に5万円ということは年に60万円、軽自動車が買えてしまいます。それであれば通勤に使うわけではなし、買い物にはタクシーを使えばいい(いくらタクシーを使っても月に5万円も乗らないですよね?)旅行にはレンタカーを借りればいい、という方針にしたのです。
私としては、車という「おもちゃ」が無くなったわけですが、その分はホームシアターやパソコンにつぎ込んだとも言えますね。 

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車庫証明:

さて、車を所有するとなると駐車場が必要です。帰国当時のべらぼうな値段ではないにしても、今の相場はいくらくらいでしょう?とりあえず調べてみると自宅マンションの機械式駐車場に空きがあることがわかりました。しかも3段式の一番下なので料金も安い・・じゃあ、そこを契約してしまいましょう。
インターネットで車庫証明の申請書をダウンロードして、説明地図をパソコンで描いて申請書に直接印刷。さらに場所が一番下で警察が確認に来ても見えないでしょうから写真も付けておきましょうね、フォトショップで赤く印を付けて・・・と。書類一式が出来たところで家人に最寄りの警察署に届けてもらいました。発行まで1週間くらいかかると聞いていたので、発行予定日を金曜と考えて月曜日に申請させたら、金曜の発行なら受付は水曜だから出直すように言われた、と言うのです。いや、受付は水曜の日付になるけれど預かって置いてくれても良かろうに、と思うのですが、警察も役所ですもんねぇ。うちは近いから良いようなものの、電車やバスで来た人にも同じ対応をするのでしょうかね?それはともかく、水曜日にもう一度出向いて申請は完了。まあるいピカピカの証明書が発行されました。


駐車場はこの位置です

そして一番下なのでわかりやすく赤くします

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引き取り:

友人のところに車を引き取りに出かけました。彼の車は納車予定が遅れて、まだしばらく先になるそうなのですが、車庫証明には「賞味期限」があって、それを過ぎるとまた取り直ししなければいけないのですね〜そんなわけで2月も末の日曜日、生憎の雨ではありますが電車に乗って埼玉県まで出かけてきました。
友人宅でコーヒーをご馳走になり、キーを受け取って出発。草加煎餅のお店が並ぶ街道を走り、約1時間で帰宅しました。契約した駐車場を初めて使います。この駐車場の収容幅は180センチ、車の幅が178センチ、そして全長は480にたいして474センチと、理論上はギリギリ入るはずなのですが・・・・雨でしかも夜なので両側のポールが見えませんので、車庫入れに気を使います。何度も切り返しをして・・大丈夫、ちゃんと納まりました。それにしても、前はナンバープレートから5センチくらいしか余裕がありませんけどね。

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移転登録:

さて、自動車は「動産」ですから所有者の変更手続きをしなければなりません。移転登録、俗に名義変更という作業ですね。これもネットで手続きのやり方を調べて、必要な書類を準備しました。その日は休暇をとって朝10時に出発します。場所は北千住の駅の裏当たりになるようですが・・ナビで検索するとあれれ?「足立陸運」という運送会社はありますが、陸運支局はありません。仕方がないので適当に当たりをつけて走り出します。そろそろ近づいた、と思ったところでテスター屋さん(車検を受ける前にヘッドライトの調整をするところ)が見つかりました。と言うことは陸運支局もすぐそばに・・・あった!ビンゴ!!。
中は混んでいますね。空いているスペースを見つけて車を停めて、事務所を探します。「A」と書かれている建物がそのようです。なになに、申請書は?前の建物で買え?ハイハイ。それから見本の通りに記入します。住所はコード表を見て記入するんですね。窓口は空いていて、申請書を提出したら5分で新しい車検証をもらうことが出来ました。次は都税事務所で「申告」です。車が古いので「取得税」はかからないはずですが、書類が結構ややこしい・・・記入見本がまたわかりづらい・・悪戦苦闘していると窓口のおばさんが「手伝いましょう、そのまま持ってきてください」と言ってくれるが、丁度書き終わったところです〜もうちょっと早く言ってくれりゃいいのに。
そして次はいよいよナンバープレートの交換です。前のナンバープレートは簡単に外れますが、後は封印されています。プラスドライバーをアルミのキャップの上からグサッと突き刺して回すと・・ハイ、ネジがゆるみました。外したナンバープレートを拭き拭きしてから「返納」の窓口へ。紙にポンと判を押して隣の窓口でいよいよ新しいナンバープレートを受け取ります。「XX31」
おほっピカピカじゃん!(新品だから当然ですけど・・・)
さあ、新しいナンバープレートを取り付けますよ。前を取り付けて、後も完了したらボンネットを開けます。これは封印をする係官への「準備完了、封印御願いします」の合図なのです。待つほどもなく係官が来て、車台番号を確認し、封印をパチンとはめます。この間僅か10秒、全部で1時間半、これで移転登録手続きの終了です。


最初の申請はここで行います

都税事務所はここにあります

ナンバープレートを外します。

こちらが前のナンバープレート。

ここが返納と新ナンバープレート交付場所です。

さて、取り付けましょうか。

ボンネットを開けて封印を待ちます

パッチンと封印して、手続きの完了です。

これで無事新しいナンバーになりました。

ギリチョンで収まりました。

さて、これで新しい車検証が発行されましたので、保険も切り替えておきましょう。インターネットで見積もりを取ってみますが、どれも結構な金額になりますね。まず、古い車なので車両保険(自損事故の保険)は不要としても、息子が運転することを考えると年齢制限は付けられません。22才以上で家族限定無しでしかも初めての契約ですとどこでも18万円くらいになります。それなら、知り合いのガレージが取り次ぎをしているところに依頼してしまいましょう。故障してレッカーを頼むにしても、修理するにしても結局そこにお世話になるのですからね。
結局、東京海上日動と契約して、保険料は約21万円となりました。

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スピーカー交換:

406にはメーカー純正のスピーカーが付いています。フロントは、ドアに165mmのウーファーとダッシュボードに55mmのツィーター、そしてリアは100mmのフルレンジです。いくら手をかけずに乗ると言っても、ステレオの音くらいは良くしたいですよね?
そこで、ネットオークションで探していたら「フォーカル」というスピーカーが目に留まりました。これはフランス製で、家庭用スピーカーでは「JM Laboratories」というブランドで有名なメーカーです。なんとカーオーディオ用の一番高いものは39万円もするというのですが、もちろんそんな高いのは買えません。狙ったのは定価39000円位のエントリーモデルである「FOCAL Polyglass 165V1」です。最初の入札はあっさりと設定金額を超えてしましました。これはかなり人気がありますね。そこで終了時間が10分違いの2件のオークションに同時入札しながら注意深くフォローしたところ、うまく片方を落札することが出来ました。

さて、品物は10日くらい経ってからフランスから送られてくると言うことでしたが、なぜか配達されたのは中国から。まさかコピー商品?と思いましたが、ちゃんとフランス製で保証書も付いていました。早速開梱して試しに家のオーディオアンプに接続して鳴らしてみます。おお〜なかなかいい音ではないですか!これは楽しみです。
ではいよいよ取り付けです。どうせならちゃんとデッドニングもやりましょう。「デッドニング」とは、車のドアは薄い鉄板で作られているのでスピーカーの振動で共振しますし、大きな穴もあいているので裏側の音が打ち消して低音が出なくなるのを防止するものです。そのために、鉛のシートを貼ったり吸音材を詰めたりします。オートバックスなどでは専用の素材を売っていますが、かなり割高です。そこで日曜大工センターを探してみたところ、「アスファルトシート」が見つかりました。同じものが自動車のフロアで共振防止に使用されていますから、これを使いましょう。お値段も1枚600円と格安です。専用の防振シートには粘着剤が付いているのですが、これには付いていないので、防水タイプの強力両面テープも購入します。

では、ドアの内張を外します。それから白い薄い防水シートをはがします。指先でコンコン叩きながら鉄板が響く場所に両面テープで貼り付けます。内側の穴も可能な限り同じシートで塞ぎます。最後はスピーカーの取り付け部分の補強です。ここにもシートをドーナツ状に切り抜いてスピーカーで挟み込みます。質量を増やすことでスピーカーの振動を受け止めるわけですね。

ドアが終わったら、次はダッシュボードのツィーターです。純正のグリルを外して、交換するツィーターはホットメルトで固定しました。高音と低音を分離するネットワークは加工が必要です。ツィーターが同じドアに付くのなら良いのですが、ダッシュボードとドアに別れるため、ネットワークも分解して二つに分けなければなりません。ツィーターの方がネットワークも大きくなりますのでダッシュボードの内部に収容します。


中国の上海から小包が到着しました

開けてみたら、フォーカルのスピーカーでした

中身はちゃんとしているようです。

試しに鳴らしてみます。ウン、いい音!

ドアの内張を外しました。

防水シートをはがすとこうなります。

これがアスファルトシートです。重いです

こんな感じでベタベタと貼っていきます。

ドアトリムを元に戻します。

分解したネットワーク。左が高音用で右が低音用

ツィーターはホットメルトでグリルに固定します

ダッシュボードのハーネスに接続します

高音用ネットワークはここに格納します

ウーファー、右が純正品、左がフォーカル

マグネットの大きさが純正とこれだけ違います。

アスファルトシートをドーナツ状に切り抜きます

こんな風にマウントします

テストで音を出してみます

ツィーターのレベルは2にセットしました

ウーファーの周囲にスポンジを貼ります

さて、ここで音を出してみましょう。ツィーターとウーファーの位相は同じにしてみます。ツィーターのレベルは1ではちょっと小さいですね、2にしておきましょう。これでしばらく聴いてみることにして、最後の仕上げです。ウーファーの周囲にスポンジを貼ります。これはコーンから出る音を反射させることなく室内に放射させるためです。

音を出してみましょう。おお、これはすごい!低音の伸びが素晴らしいです。やはりデッドニングの効果があらわれているのでしょう。これはやった甲斐があったというものです。
ところで、今付いているカーステレオはソニーのMDステレオです。もう自宅にはMDは残っていませんので、次はCDカーステレオとの入れ替えですね。

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ラジオ交換:

406には、最初はメーカー純正のソニーのカセットデッキが付いていて、それをアクセサリーのMDデッキに交換してありました。この車は、ステアリングのリモコンレバーでボリウムとシーク/トラックのアップダウン、それにソースの切り替えなどが出来るのが特徴です。ですから、ラジオもそれに対応したものでなくてはなりません。

たまたま、以前に友人の大型オートバイにリモコン付きラジオを付けるために買っておいたラジオが手元にありました。それがソニー製で、有線式のリモコンにも対応するものでしたので、それを使うことにしました。グリルを外して本体を引き出し、両脇の固定金具を移植します。同じメーカーなのでブラケットも互換性があります。狙ったのは定価39000円位のエントリーモデルです。そして電源やスピーカー、アンテナ、リモコンのコネクターも同じですからそのまま差し替えるだけです。数分で交換作業は完了、では早速CDを再生してみましょう。いつものスピーカー評価用の「ハイファイセット」と「谷村新司」をかけます。おお、素晴らしい!中音の抜けの良さ、そして低音も良く出ていますね〜これならサブウーファーは要らないですね。

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車検:

406は4月が継続検査です。最近ではユーザー車検というのもありますが、ここは安心のためにも知り合いのガレージに御願いすることにしましょう。「原工房」は前のオーナーがずっとメンテナンスをしていたところですので、過去の経緯をよく知っていますし、何と言っても社長の原さんはプジョーに関してはベテラン中のベテランですからね。

さて、嬉しいことに、4月から重量税が引き下げになりました。この車は1530Kgと、わずかに1.5トンを越えるので49000円だったのですが、それが40000円になったのです。とは言っても自賠責、印紙代、車検代行料など諸費用が85000円となりました。それに24ヶ月点検の工賃が49000円にオイル交換、ドライブベルト/プーリー交換、リアブレーキパッド交換、さらに摩耗した右フロントサスペンションのバーリンク交換などで合計10万円ですから、約20万円かかったことになります。保険に車検に駐車場・・・もう50万円以上のお金が出ていますねぇ・・やっぱり車ってお金がかかるなあ・・

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バックアイカメラ取り付け:

ありがたいことに406にはナビが搭載されていました。最近はナビと一緒にバックアイカメラをつけるのが普通のようです。なにしろ私の駐車スペースは機械式駐車場の一番奥なので、入り口からずっとバックで入って行かなくてはなりません。さらにサイズもギリギリですから、後が見えた方が安心です。

そこで、カメラを取り付けることにしました。さて、場所はどこにしましょうか?一番良いのはテールゲートの上の方から地面を見下ろすように取り付けることなのですが・・・適当な場所がありません。やはりナンバープレートの上、テールゲートを開けるときのレバーのカバーが樹脂製ですから、そこを加工して付けるのが良いでしょう。
テールゲートの内張りをはがし、樹脂カバーを固定しているナットを緩めるとカバーが外れます。ドリルでカメラが入る穴を開けケーブルを配線します。電源はリバースランプからとり、映像信号を送るケーブルを助手席の下にあるチューナーユニットまで這わせます。映像入力2がカメラ用として用意されているようですので、そこに接続します。カメラの電源は、シフトレバーをリバースに入れたときにランプと一緒に入ります。そこでチューナーユニットの入力も同時に外部入力に切り替わってくれればいいのですが・・・ネットで調べたところ、チューナーユニットの後の緑色の線でコントール出来るようです。試しに12Vをかけてみると、あ、変わりましたね。これでオッケーです。


カメラはテールゲートのここに取り付けました。

カメラの信号は黄色の映像入力2に入ります。

最後に画面を見ながらカメラの向きを調整してお終いです。かなり広角なので、すぐ後にあるものが遠く見えることだけ注意する必要がありますが、それを除けばとても便利になりました。

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HID取り付け:

406のヘッドライトはH7ハロゲン電球を使用した4灯式です。特に暗いと言うわけではありませんが、夜走ることが多いので明るいにこしたことはありません。安全走行のためにもHID(放電灯)に交換しましょう。放電灯は55Wのハロゲンに較べて35Wと省電力で倍近い明るさですから、エコでもあります。

放電灯システムでは、まず電球そのものが違います。そして高電圧で点灯するためのイグナイターと安定して光らせるためのバラスト、そして電源のリレーが必要になります。それらのパーツをエンジンルームに固定しなければなりません。
電源はバッテリーから直接とりましょう。そしてヘッドライトの電源でリレーを使ってオン/オフを制御します。リレーユニットはバッテリーの横にあるヒューズボックスに納めることにしました。そしてバラストは、バッテリーの横にあるブラケットの空いた場所に固定します。そこから左のヘッドライトはすぐですが、右のヘッドライトまでは配線が足りません。そこで片方の線を短く切ってつなぎ、切った分を反対側につないで延長することにしました。最後は電球の入れ替えです。ハロゲン電球と異なり、放電灯には点灯時に2万ボルトもの高電圧がかかるため専用の絶縁ケーブルが付いています。そのケーブルを外に引き出すためにカバーに穴を開けなければなりません。ドリルで穴を開けてリーマーで広げます。電球の線を引き出して、ゴムキャップを被せ、コネクターでイグナイターに接続です。


用意した放電灯のキットです。メーカーは「PIAA」ですから、品質的には安心です。

左のケースに放電灯、中央がバラスト、そして右のハーネス中間の細長いのがイグナイターです。

片方はイグナイターまでのケーブルを延長しました。

がH7電球、上が放電灯です。

さて、エンジンルームの作業開始です。

電源はヒューズボックスから取ります。

リレーはヒューズボックスの中に収めました。

バラストはここに取り付けました。

右側のイグナイターはホースに縛り付けました。

左のイグナイターはフェンダーにボルト止めです。

カバーに穴を開けてケーブルを引き出しました。

放電灯の接続コネクターを差し込みます。

コネクターが振動しないように固定します。

左も同様にタイバンドで固定します。

これが今までの白熱電灯の色です。

放電灯の色はこうなります。

作業が完了しました。近くのスーパーの屋内駐車場で点灯具合を確認しました。

配線が終わったら動作の確認です。はいオッケー。さあ、これでナイトドライブが楽しみになりましたね。

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カーステ照明色変更:

当初、406にはSONYのMDX-C550XというMDカーステレオが搭載されていました。もちろん壊れてはおらず、ちゃんと音は出たのですが自宅のMDソースはもうほとんど処分してしまいましたし、せっかく交換したスピーカーに対してMDではちょっともの足りません。

やはりCDが欲しい・・・そこでSONYのCDX-R3300Sというモデルに取り替えました。これは以前に友人のために入手したものの結局使うことなくしまい込んでいたものです。同じメーカーなので取り付けブラケットも共通で、電源コネクターも、さらにはプジョー独自のステアリングリモコンもそのまま使えます。なによりCDとCD-RのMP-3フォーマットファイルも再生できるというラジオでしたが、残念なことにAUX入力が付いていないので、例えばiPodなどを接続できないのですね。これはちょっと苦しいです。

その時、知人から「今度出たパイオニアのカーステレオは、安いのにUSBメモリも再生できる。さらにAACにも対応している。」という話を聞いたのです。これはすごい!AACとはiTunesの標準ファイルフォーマットであり、MP3より音が良く、私の音楽ライブラリ約3000曲は全てAACで保存されているのです。これをそのままCD-RやUSBメモリに入れるだけでいい音で再生できるわけじゃないですか。「おっしゃ、それ買ったぁぁ!!」

ところで406のメーターパネルやダッシュボードの照明はオレンジ色です。CDX-R3300Sのパネル色は白色でしたが、まあ、我慢できないほどのものでもなかった・・・ところが問題のパイオニアのラジオは鮮やかなブルーなのです。以前に見たパイオニアのラジオでは、自由に色を変更できたので、てっきり全部のラジオがそうなっていると思いこんでいたのです。ダッシュボード全体がほのかなオレンジ色なところにくっきり鮮やかなブルーの文字・・これはどうもカッチョワルイ。

パネルの照明源はブルーのLEDです。これをオレンジ色のLEDに取り替えてしまえば良いわけです。そこで秋葉原に行ってLEDを購入してきました。サイズは1608、つまり横1.6ミリ縦0.8ミリという、米粒の半分もない大きさです。オレンジはちょっと輝度が少なかったので、予備に赤の高輝度LEDも買ってきました。

さて、まずはラジオからパネルを外します。裏側の4本のネジを外すと3つに分解出来ました。さて、次はLEDチップの交換です。細かな作業なので拡大鏡付き基板スタンドを使います。年寄りには辛い作業ですね〜
3つくらい交換したところでラジオに差し込んでみました。う〜む、オレンジ色は思ったより暗いですね。それにパネルを通すと文字の色が白っぽく見えます。やはりオレンジはダメですね、赤に変更しましょう。こっちは明るさも十分ですし文字もはっきりします。2、3個付けては電源を入れて点灯を確認しながら交換していきます。
基板の上にあるLED全部の交換が終わりました。次は液晶パネルですが・・・あれ?裏に照明がありません。厚さ3ミリくらいのパネル自体が発光しています。もしかしてELのバックライトでしょおうか。いずれにしてもパネル自体をこれ以上分解できませんので光源にたどりつけません。
仕方がないので、液晶パネルにカラーフィルターを被せることにしました。透明フィルムにインクジェットで色を印刷して色々な色で実験します。赤は全然ダメですね。もともと出ている色のスペクトルが狭いのでしょう。緑と黄色を重ねて、全体に緑っぽい色にすることが出来ました。赤系には出来ませんでしたが、仕方ありません。最後に全部を組み立てて作業終了!


これが新しいパイオニアのカーステレオです。パネルの表示色はこの青色一色だけで変更できません。

パネルを取り外すにはネジ4本を外せば良いみたい。

このように分解できました
。基板に注目!

丸いのはプッシュスイッチ、その上の四角いのがLED。

ラジオにパネルを付けてLEDの位置を確認します

LEDは1.6×0.8ミリ角でオレンジと赤を用意しました。

ルーペ付基板ホルダーに固定してハンダ付けします。

ラジオに付けて点灯を確認、下の2個は未交換です。

全部交換しました。点灯もオッケー!

このパネルは薄型でELのバックライトでしょうか。

仕方なくカラーフィルターを被せることにしました。

作業完了。ディスプレイは赤色系にできませんでしたが、少しはイメージが変わりましたよね。

さて、ここまでやってから、イルミネーションを赤系統に変更出来る別のラジオを買って、パイオニアはオークションにでも出してしまえば良かったと思いついたのでありました。USBが使えるのは何もパイオニアだけじゃないでしょう。でも、ここまでやったらもう売り物にはなりませんから、このまま使い倒してやろうと思います。まずは・・・オレンジの明るいLEDを探すとか?

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ステアリングリモコン改造:

前に書いたように、406にはステアリングコラムにレバー式の6操作のリモコンスイッチが付いています。純正のカセットカーステレオはもちろん、その後のSONYのMDカーステレオも、私が取り替えたCDカーステレオもすべてそのリモコンを使用することが出来ました。これはSONYが「ロータリーコマンダー」という有線式の多機能リモコンを商品化していたからですあり、一方、プジョーのステアリングリモコンは、日本では全てSONYのロータリーコマンダー準拠のリモコン信号に変換されていたというわけです。ですからSONYのラジオならどれでもステアリングリモコンの互換性があったのです。
しかし、すでにSONYはカーオーディオから撤退しているためCD以上の進化をしたカーステレオはもうはありません。かといって他のメーカーのカーステレオにするとせっかくのリモコンが使えなくなる・・それはもったいない。そこで、ステアリングリモコンでパイオニアのカーステレオを操作出来るようにすれば良いじゃないか、と言うのがこのチャレンジなのです。

アイディアその1は、付属するパイオニアのカード型リモコンを分解して、ボタンスイッチを押す代わりにステアリングリモコンでコントロールしようというものです。その原理は単純なのですが、はたして技術的に可能なのか?回路を調べるためにカードリモコンを分解してみました。その結果、押しボタンでショートさせているのはどれもICから出ているコントロールラインであると判明。そのマトリックスで出力信号を選択しているようです。これはマズイ。接点をトランジスタなどでオン/オフするためには片方が電源かアースで共通になっていなければならないのです。これはちょっと難しいです。

その2のアイディアは、PICというプログラムできるコンピューターを使って信号を変換するものです。ただ、そのプログラムを作るのがかなり面倒です。部品代は安いけれど、手間が大変です。

で、その3。ボタンをオン/オフ出来る学習リモコンを見つけて、それを使うという方法です。そのためにネットで学習リモコン検索していたところ、ズバリ面白いものを見つけました。それが「ALCON」です。これを使えばSONYのロータリーコマンダーで全てのメーカーのカーステレオなどをコントロール出来るのです。値段も6000円ちょいとたいしたことはありません。と言うことで、またもや「おっしゃ、それ買ったぁぁ!!」

オーダーして2日で現物が到着しました。これは当然12Vの電源が要りますので、ラジオのハーネスから分岐しました。そして学習リモコン本体は、プジョーのリモコン信号をSONYの信号に変換するユニットの上に固定しました。これで準備完了です。

さて、まずはリモコン信号の学習です。作業要領書の通りに、リモコンレバーを上に上げて(ボリウムアップ)イグニッションキーをオンにします。ピーッと音がしたら、カードリモコンのボリウムアップボタンを押して学習させます。これを2回繰り返して終了。これをボリウムダウン、シークのアップダウン、それにソース切り替えとミュートを記憶させます。つまり、プジョーのリモコン信号は、一旦SONYのロータリーコマンダーと同じ信号に変換され、それをALCONがパイオニアの赤外線信号として発信するというわけです。テストして学習結果を確認しました。
あとはラジオを正規の位置に押し込んで、赤外線LEDの固定場所を探します。ステアリングコラムの横は角度が悪いみたいですね。思い切ってラジオの真上に置いたらちゃんと信号が届きました。とりあえずこれで良いでしょう。最後に全体をセットして作業終了です。


これがパイオニアのカードリモコンです。

まずは分解してみました
。基板がシンプルですね。

フォーク状のところが押しボタン。右端がICです。

ALCONが到着しました
。基板1枚と配線のキットです。

ラジオハーネスから電源を分岐。黒い箱はプジョーのリモコン信号の変換器です。

ステアリングリモコンはレバー式で上下左右に回転を加えた6機能リモコンです。

カードリモコンからコマンドを「学習」させます

赤外線送信LEDはここに取り付けました。

作業完了。これでどんなカーステレオでもステアリングリモコンで操作できます。

これで手を伸ばさなくても従来のステアリングリモコンでラジオの操作が出来ます。
割り当てたのは、レバーの上下にボリウムのアップダウン、手前と奥でシークのアップダウン、そしてつまみの回転でソースの切り替えとミュートです。 ALCONにはどんな信号でも記憶させることが出来ますから、場合によってはナビのコントロールをしても良いわけです。いやあ、世の中にはかゆいところに手が届く商品を作っているところがあるものですね。このおかげで、本プロジェクトは簡単に成果を上げることが出来ました。

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スキーキャリア装着:

私は未だにスキーをするのでひとシーズンに3、4回はスキー場に出かけるのですが、2-3人で行くのであればリアシートを半分たたんで荷室内にスキーを積むことは出来ます。でも、4人以上ではスキーをスキーキャリアに搭載したくなります。幸い406にはルーフレールがありますのでキャリアを付けることは難しくありません。とは言っても、もう発売から10年以上経っているので純正のアクセサリーのスキーキャリアは手に入らないでしょう。

そこで、市販の汎用のキャリアをネットで検索してみました。INNOやTERZOなど大手のメーカーからでていますが、汎用性からTHUREを選びました。構成としては、ルーフレールに固定するベースユニット、四角い横のバー、それにスキーをはさんでこていするキャリアユニットからなります。

結局ネットオークションで新品のベースユニットと中古のバーとキャリアを入手しました。早速組み立てて取り付けてみました。バーは他の車のものなので長さが合わず、10センチ位飛び出しますので、ディスクグラインダーで余分を切って、錆止めのために断面を塗装します。


オークションで入手したマウントのパーツです。

仮に組み付けてみたら横バーが10センチ長いで
すね。

ディスクグラインダーでバーをカットします。

カットしたバー(上)と出来上がったキャリア

さあ、これでいつでもスキーに行けますね。

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スタッドレスタイヤ装着:

スキーキャリアに続くもう一つのスキー行きのマストアイテム、それがスタッドレスタイヤです。

前に乗っていた車でもスタッドレス(当時はスノータイヤと呼んでいましたね)一式を用意してシーズンごとに履き替えていました。すなわち、スタッドレスタイヤは新しく買うにしても406用のホイールが4本必要となるわけです。そこで車検を依頼した「原工房」にホイールの出物がないか聞いてみました。そうすると、ちょうど4本、しかも中古のスタッドレスタイヤがついたものがあるというのです。

早速タイヤを見せてもらいました。ブリジストンのブリザックというシリーズで、もちろん現行モデルではありませんが山も7分近くありますしサイプもシッカリしていて一シーズンくらいはこのまま使えそうです。

スタッドレスに履き替えて感じたのは、昔のスノータイヤと呼ばれていた頃に較べてはるかに騒音が小さく、かつぐにゃっとした手応えがなくなっていることでした。速度に応じて「ウワァ〜ン」といううなり音がほとんど聞こえないのです。ハンドルを切り始めた瞬間のワンテンポ遅れるような手応えではなくて、もちろん接地感の無さは相変わらずですが、素直に向きが変わる感じです。さすがに25年も経つとタイヤも進化するものですね。


これが「中古」のスタッドレスタイヤです。

この作業のためにガレージジャッキも買いました

今度こそ、これでいつでもスキーに行けますね。

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イグニッションコイル交換:

4月3日
車で船まで行って用事を済ませ、近所まで戻って来たときに「ピーッ」という音と一緒にメーターパネルの警告灯がつき、「アンチポリューションフォールト(排ガス浄化機能不具合)」というメッセージが出ました。そしてアイドリングが不調に・・・「お〜出ちゃいましたか」と、いったんエンジンを止めて再始動。ブォン、ブィィィ〜ン。スムーズに吹けあがりますが、警告灯は消えません。これは故障がメモリに記録されたためで、実際に故障状態とは限りません。どこが悪いのかは、その書き込みを読めばわかるのですが、そのためには専用の診断機にかけなければなりません。そのままゆっくりと自宅へ戻りました。

4月10日
午前中、いつも面倒見てもらっている「原工房」まで走って行きました。ちなみに「原工房」、3月から篠崎の京葉道路沿いに移転しました。エンジン制御コンピューターに記憶された故障コードを読み取ると「2番シリンダーの点火コイルがいかれてるダヨ」というお告げです。やっぱり?でも、点火コイルは去年の2月に、前のオーナーが6個とも交換しているなずなのに・・・・惜しい、1年以内なら部品自体の保証が効いていたのですがね、2ヶ月オーバーしてます。
故障コードを消してもらったら警告灯も消えました。つまり、一時的にガソリンに点火されなくなって不完全燃焼状態になったけれど、いまはちゃんと燃えている・・・でも、また起きるかどうかはわからない・・・ということです。エンジンはV型6気筒の横置きです。2番シリンダーは手前の列です。向こう側なら交換するのはタイヘンですが、手前なら私でも簡単にできます。ということで、原さんに「あとは自分で部品を買って交換しとけばいいよ〜」といわれて帰って来ました。

4月16日
その後は警告灯も点灯せずエンジン不調も再発せずで、走っていても問題は無かったのですが、せっかく部品を入手したので、取り替えることにしました。ボンネットを開け、エンジンのカバーを外します。すぐにイグニッションコイルの白い頭部が見えます。2番ということは真ん中です。固定しているボルトを1本外し、コネクターを抜いたらそのまま垂直に引っ張ります。ポンッという音がして点火プラグからコイルが外れました。新品の部品にコネクターをつないでプラグに差し込み、ボルトを締めて固定します。これでカバーを戻せば作業はお終い。エンジンをかけて異常がないことを確認します。


これが新品のイグニッションコイルです。

エンジンの上には飾りカバーがあります。
カバーを外し、中央の2番コイルが不良です。

点火コイルを交換しました。

外したコイルをテスターで調べても断線はしていません。

その後しばらく走行しましたが、全くもって快調です。それにしても交換した部品が再度不良になるというのも困ったものです。飾りカバーのせいで熱がこもって劣化が早いのでしょうか?そうであれば、夏場に壊れるはずですけどね、いまひとつしっくりきません。

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ドライビングモニタ装着:

最近タクシーに良く取り付けられているアイテム、ドライビングモニタを入手しました。

フロントガラス裏に取り付けたカメラの映像をSDメモリに記録するというものです。万が一事故が起きた場合に客観的な証拠となります。今回取り付けるモデルは、リアウィンドウにもカメラがあって前と後ろの映像を同時に記録することが出来るというものでした。

フロントカメラと一体になった本体はルームミラーの裏に設置しました。そしてGPSアンテナはダッシュボードに取り付け、さらにリアカメラもテールゲート前の天井に固定しました。


ミラーの後ろにカメラを取り付けました。

電源はナビから分岐します。

後方用カメラはここに。

配線はトリムを外してここを通します。

これでしばらく使ってみることにします。

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ドライビングモニタ&バックアイカメラスイッチ取り付け:

ドライビングモニタの取り説を読んでいて、問題を発見しました。それはカメラにはモーションセンサーが内蔵されていて、いたずら等の振動を感じると自動的に撮影を開始するという機能が付いているのです。そして、私が駐車しているのは3段式の機械式駐車場です。上段の車が出入りするとかなりの振動が車に加わりますので、そのたびにカメラが作動することになります。

カメラが作動すると結構な電気を使用するので、バッテリーが上がってしまう可能性がありますし、不要な映像ばかり記録されているのもメモリの無駄です。ところがこのカメラ、電源スイッチがなくて作動を止めたかったら本体の電源プラグを引き抜くしかありません。それでは面倒なので、センターコンソールに電源スイッチを取り付けることにしました。それも使うたびに入れるのでは操作を忘れることもありますので、基本的にイグニッションをオンにすると作動を開始し、オフで停止するようにしました。そして、もし出先でホテルに駐車するなど、モーション作動させたいときはスイッチひとつでオンにできるようにしました。
この回路は、イグニッションからの電源をカメラのバックアップにも同時に供給し、かつイグニッションからバックアップに逆流しないようにダイオード2個で分離する必要があります。

ところで私が駐車している場所は機械式駐車場の一番端です。そこへはバックで進入してさらに壁際まで幅寄せする必要があります。そんなときにバックアイカメラは非常に役に立つのですが、ご承知のようにシフトレバーをリバースから動かすと画像が消えてしまいます。そこで必要なときはスイッチで常時背面を映し続けることが出来るようにしました。
この回路はナビに+12Vをかけて画面を切り替えると同時にカメラにも電源を供給し、しかしバックランプには電流流れないようにダイオードで防止します。


ここにスイッチを取り付けました。

パネルに穴を開けます。

スイッチ二つが入るように加工します。

配線をハンダ付けして完成です。

カメラの電源ハーネスに接続します。

これで作業完成です。

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オイル漏れ修理:

駐車しているパレットに油脂がこぼれているのを見つけました。

色は薄茶色で、かなり粘度がありますからATFではなくてエンジンオイルのようです。レベルゲージで調べてみてもオイル量に問題はありませんが、放置しておくわけにも行きません。さっそく原工房に持ち込みました。やはりオイルパン周囲から漏れていました。
車検までは後1年ありますから、オイル交換をかねて修理してもらいましょう。

モチュールの10W-40を6リッター使用してオイルフィルター交換を含む、修理代はしめて28000円でした。

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バッテリー交換:

船のアクセサリーバッテリーがダメになりました。

そいえば車のバッテリーもだいぶ年数がたっています。ラベルを見ると交換したのは2009年の1月のようですから、もう5年目に突入です。いまのところ正常ですがいつ突然死してもおかしくありません。ということで船に新しいバッテリーを搭載するよりも、車のバッテリーを新しくして、そのお下がりを船に使うことにしましょう。

バッテリーはネットで買うと安いようなので調べてみました。韓国製で格安のがありますが、やはりある程度のものを使いたいですね。選んだのは純正として使われていたACデルコです。適合表を見ると406のV6エンジンは71アンペアだそうです。CCAが700アンペアなのでこれなら十分でしょう。価格は送料を入れても12000円ほど、しかも注文した翌日に到着するというのですから、素晴らしい!

さて、車に新しいバッテリーを積んで係留所に向かいます。まず船から死にかけたバッテリーを外してきて、ジャンプケーブルで車のヒューズボードに接続します。これで交換するバッテリーを外してもエンジンをかける能力はありませんが、ナビやオーディオのメモリを維持することはできます。バッテリーを新旧入れ替えて作業は終了、外したバッテリーは船で寿命を全うしてもらいましょう。


これが今までのバッテリー、45AHでした。

ふた回り大きいバッテリーになりました。

これでしばらく安心です。

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リアパッド交換:

昨年の4月に車検を取りましたが、そのときに右のリアブレーキが引きずり気味であると言われました。つまりブレーキキャリパーのピストンの戻りが悪くてブレーキパッドがローターに接したままになるということです。ということはパッドが早くすり減ります。修理するにはピストンを分解する必要があります。シールなどの部品は安いのですが、手間がかかるために工賃が高いのでしばらく様子を見ることにしていました。
11月にタイヤをスタッドレスに替えたときにパッドの残りを見るともう3ミリくらいになっていました。それからしばらく走ったので様子を見たのが1月25日。ありゃ、もうほとんど残っていません。もうすぐパッドがなくなって台座の金属とローターが直接接触する「電車ブレーキ」状態になってしまいます。

さっそくブレーキパッドを注文しました。左右4枚がセットになっています。作業をするのはマンションの駐車場です。来客用の駐車場は平置きで幅が広いのでここを借りてやりましょう。


ジャッキアップして「ウマ」で支えます。

タイヤを外してキャリパーが見えます。

外したパッド(左)と新品のパッド。もう残りは1ミリしかありません。あぶないところでした。

これがピストンです。これを押し戻します。

ブレーキフルードを抜き取ります。

ピストンを押し戻すための専用工具です。

万力の逆の作用でピストンを押し戻します。

完全に押し戻すことができました。

新品のブレーキパッドを差し込みました。

上が交換前。両側の線がキャリパーの幅で中央の線が内側のパッドの位置です。これだけ違います。

ピンとスプリングでパッドを固定します。

作業のために来客用の駐車場を借りました。

ちなみに左側のパッドはまだ6割くらいの厚みが残っていますので今回は交換しないでおきます。さて、これでしばらく安心して走れますね。

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リアキャリパーのオーバーホール:

ブレーキパッドが磨り減ったのはブレーキの引きずりが原因でした。
パッドは交換したものの、キャリパーはそのままなのでやはりピストンの動きが良くないようです。しばらく走ると右リアのホイールだけ温かくなっているからです。このままでは早晩パッドが磨り減ってしまうのはともかく燃費にも良くありません。そこでキャリパーのオーバーホールを決意しました。

オーバーホールにはピストンのシールが必要なのでそれを注文しました。あと必要なのはブレーキのエア抜きをするので細いビニールのホースとペットボトル、それに補充用のブレーキフルードです。また、ブレーキパイプをはずすためにフレアナットレンチも友人から借りてきました。普通のスパナでは角をなめてしまう恐れがあるからです。

前回同様、駐車場を借りてジャッキアップします。右リアのタイヤを手で回してみると、う〜ん回らないわけではないですが、かなり重いですね。シュリシュリパッドをこする音も聞こえます。
ブレーキパッドを外して、次にキャリパーを固定しているボルトを緩めようとしたのですが、なんと使われているのが16ミリのボルトでした。ソケットレンチもめがねレンチも15ミリの次は17ミリです。16ミリがありません。工具箱をさがして普通の両口スパナで16ミリを見つけましたが、このボルトは頭が低い上にがっちりと締めこまれているのでぜんぜん緩みません。しかもリフトではなくウマで上げているのでこちらは横になっての作業ですから力がかかりません。メガネでないスパナは舐めやすくて不安もあります。結局キャリパーを外すことはあきらめて、できるだけの手当てをすることにしました。
すなわちピストンをいっぱいに出しておいて、ゴムのブーツを傷つけないようそっと持ち上げて内側にシリコングリスを注入します。そしてピストンを押し込みまたブレーキペダルを踏んで押し出す・・・これを3回繰り返してパッドを戻しました。


これがピストンのシールです。

ブレーキ液がこぼれるので受け皿を用意しました。

まずはパッドを外しました。ピストンは一番奥まで押し込まれた状態です。

こちらはピストンが出た状態。錆びているところがあるので1000番のサンドペーパーで磨きます。

タイヤを着けて近くを走り、戻ってジャッキアップしてホイールをまわすと楽に回転します。よし、引きずりはなくなったようです。このくらいの作業は、パッドを交換したときにやっておくべきでしたね。ともあれ今度こそこれで普通に走行できそうです。結局用意した部品もブレーキフルードも使いませんでした。

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マフラーの修理:

昨年の車検のときに、エキゾーストパイプの錆が進行していて穴が開きそうであるとの連絡を受けていました。
排気系統に穴が開くと、排気音も変わってしまいますが排気ガスが漏れるわけなので車検にはパスしません。ただ、次の車検を取るかどうか、それよりも廃車にする可能性のほうが大きいということで、部品交換はしないでそのまま放置していました。

そうしたら、スイスからの客人を案内して河口湖周辺を走行していたときに排気音が低くなって、走行中に後方からゴトンガタンという音も聞こえるようになりました。見てみるとリアバンパーにマフラーの排気口が接触して音を出しているようです。
406のエキゾーストシステムは右の図のように、エンジンから触媒を経てセンターマフラー(2番)とリアマフラー(1番)を通って排気が出て行きます。今回は排気管がリアマフラーに入るところ(X印)で千切れてしまったためにリアマフラーが宙ぶらりんとなり、前後に揺れたときにバンパーにぶつかるようになってしまったのです。とりあえずマフラーがぶらぶらしないように針金で固定しておきますが、いずれ何らかの修理をしなければいけません。

修理その1:2014年11月

通常、腐食した排気管の修理はそっくり交換するのでなければ、穴が開いたり切れたりしたところを溶接するのが常道です。アマチュア的にはアルミテープで巻いて耐熱パテでふさいだりします。しかしそれは穴が開いた場合であって、今回のように配管のつなぎ目が腐ってしまった場合は何かでつながなければなりません。ただ、接続部分は同じ口径ではなく、双方がフレアになってリング状の金具で接続されていますので外側に管をかぶせても固定はできません。そこで、左右が同じ口径である内側に筒を差し込んでつなぐことにしました。薄いステンレスの板を丸めて筒にして差し込んでおけば、中で広がって内壁に密着して排気ガスは漏れなくなり、同時に排気管とマフラーも繋がるのではないかと思うのです。


車をジャッキアップしてウマをかませます。

これが折れた部位。見事に腐食しています。

マフラーの内部は同じ口径で入っています。

0.5ミリのステンレス板を買ってきました。

ステンレス板を丸めて筒状にして折れた部分の左右に差し込みます。

ステンレス板がうまく広がってマフラーと排気管をつないでくれました。マフラーは針金で吊っておきます。

日曜大工センターで0.5ミリのステンレス板を買ってきて、カレンダーのようにくるくると巻いて筒を作りマフラーと排気管に差し込んで手を離すと自然に広がって管の内部に密着しました。マフラーの重みがかからないように針金でマフラーをボディから吊っておいて、さらに接続部から排気が漏れないように耐熱パテを塗りつけておきました。これでとりあえず普通に走れるでしょう。

修理その2:2015年5月

応急的に修理はしたものの、長くは持たないことはわかっていました。というのも、エンジンはアクセルのオンオフによって前後に動くので、エキゾーストシステムも一緒に動くよう、ゴムのバンドで床下から吊ってあるのです。そのストレスが接続部にかかりますので、耐熱パテでは強度が足りずにそのうち割れてしまうはずです。
案の定、3ヶ月くらいでまた排気音が変わってきました。そこで今度は強度のある接続方法をとることにしました。つまり腐食した排気管側を再生して同じように固定しようというわけです。そのために加工が容易でなおかつ必要な強度が出るよう、2ミリ厚のアルミ板を使いました。これを丸くして、さらに縁を叩いて広げてフレアを作るのです。メインマフラーを外してアルミ板をあてがい、フレアの広がり具合をマフラーの入り口にあわせます。固定リングをかぶせて軽く締め付けます。いい具合ですね。これを排気管にかぶせてバンドで締め付ければオーケー。もちろん内側にはステンレスの筒を入れておきます。端に切れ込みを入れて排気管の外に引き出し、バンドで一緒に締め付けて筒が中で動かないよう工夫もしてあります。


リアマフラーの入り口です。手前が固定リング。

アルミカ
バーの広がり具合をぴったり合わせます。

リングを締めつけてなじませておきます。

これが内側の筒になるステンレスの板です。

丸めて内側に差し込みます。

切れ込みを入れて舌が外に出るようにしておきます。

ホースバンドでアルミを排気管に締め付けて完了、ステンレス板の舌も一緒に固定しました。

これでエキゾーストシステムが一体化しました。リアマフラーを吊っていた針金も不要になりました。これならばしばらくは大丈夫でしょう。

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さようなら406・・・

2010年から5年乗って走行距離は15万4千キロを越えました。
引き取ったときが11万キロちょっとでしたから、4万キロほど走ったことになります。ヨーロッパの車にとって10万キロは慣らしが終わって、ちょうどいい具合に油が回りきったくらいのところ。だから15万キロのいまは人間で言えばまさに壮年期みたいなものです。あと5万キロは楽に行けるところですが、そのためには前回修理したマフラーの交換や漏れが出ているといわれたヒーターコア、それにブレーキキャリパーのオーバーホールなどある程度の手入れが必要です。

そこにポトンと新しい車の話が天から降ってきました。とても魅力的な車で走りの点でも搭載能力の点でも十以上に406の後継としてふさわしいと思われます。
ということで、もったいないのですが406を手放すことにしました。ただ、まだ車検が1年近く残っていますし、ブレーキやマフラーも修理はしてあるので誰かに乗ってもらいたいところです。ということで「原工房」さんに引き取ってもらうことにしました。代車としても使えるでしょうしそのあとは部品取りになることでしょう。車を譲るときは譲渡証と印鑑証明が必要です。いずれ廃棄するときのための委任状も作成しておきます。

ところで、406にはいろいろな装備を取り付けました。
それがこの日記のネタともなっているわけですが、車を処分するに当たっていくつかの装備を取り外さなければなりません。ラジオは新しい車にも付いていますし、この車にも誰かが乗るなら音くらい欲しいでしょうから残します。問題はスピーカー。FOCALのスピーカーは特に気に入っているので、新しい車でも使いたいのですが、もともと406に付いていたスピーカーは人にあげてしまったのでありません。かといってスピーカーなしというわけには行かない・・・そこで知人に相談したらプジョーから取り外したスピーカーがあるというので、譲ってもらうことにしました。これで最大の問題は解決です。

取り外しは、取り付けに比べると楽なものです。ただ、ナビのテレビアンテナを窓ガラスからはがすのとか、バックカメラの配線をテールゲートから外すのが大変だったくらいです。


最初に外したスピーカーは新しい車に
移設します。

HIDは電球を損傷しないように気を使います。

一番大変だったのはナビ。配線が多いです。

後ろまでの配線が大変なバックカメラ。

5月16日(土)

装備の取り外しの次は私物の撤去です。工具やCD、ケミカル類などを箱に集めていきます。そして掃除。まずは徹底的に掃除機をかけます。スペアタイヤの下やカーペットの下もきれいにします。石や砂、お菓子の粉などが結構あるものです。次にスタンドで給油して洗車し、戻ってワックスをかけて室内をマイペットとレザークリーナー、プラスチッククリーナーを使用してきれいにします。最後にウィンドウガラスを内外とも磨いて作業終了。う〜ん、見違えるようにきれいになったなあ・・・・ 
なんだか手放すのが惜しくなってしまいました。


荷物を降ろして掃除機をかけます。

久しぶりにワックスなんてかけちゃいました。

う〜ん、ピッカピカ。こうしてみるとまだまだかっこいいなあ。

5月17日(日)

さて、ピカピカに車を磨いた翌朝は雨。良くある話です。でも、出かけるころには雨が止みましたので、神様も考えてくれているのかな?では車を原工房に持って行きましょう。ここで何かあったらしゃれになりませんからね、慎重に運転して原工房に到着。原さんに必要な書類を渡して手続き完了。さあ、これで本当に406とお別れです。さようなら、406・・・

406日誌終わり

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