インド紀行2016

2016年2月4日(木)第3日目

インド滞在3日目です。
今日の予定は、午前中は日本企業のインド支社を訪問して現地情報を仕入れることと、午後はデリー市内で開かれている自動車部品ショーに行って昨日訪問したメーカーほかのブースを見て回ることです。
昨日チャーターした「シンさん」のタクシーをまた頼んでありますので10時にホテルに来てもらい、デリーの南東にあるノイダという地区に向かいます。ノイダもグルガーオンと同じようにデリー郊外の新興開発地で外国企業が多い地区です。そこで日本人駐在員やインド人役員との会議を終えたらまたデリーに戻って、プラガティ・マイダンというビッグサイトみたいな展示会場に移動です。

ノイダまで車で1時間はかかります。あいかわらず渋滞は多いですね。たいていは工事のために車線が狭くなっているのが原因で、そこに自転車やバイク、オートリキシャに車がクラクションを鳴らしながら我先に突っ込むので余計渋滞がひどくなるようです。


街中なのにこういう建物がたくさんあります。廃墟なのでしょうね。

信号で止まるとすぐに物売りがやってきます。

客待ちなのかたむろしている人が多いです。

市内を走るバスです。

古くて傷だらけのバスばかりです。

一部舗装がなくてデコボコの道を進みますが・・・すれ違えるのでしょうか?

クルマも来ればヒトも来る・・・

ようやく目的地に着きました。

帰り道の街道脇です。一見ゴミ置き場のように見えまるのですが・・・

シートをかけたところが住居のようですね。

そうだ、部品ショーを見る前にお昼を食べておきましょう。ショー会場の食事だとカフェテリアみたいなものしかないかもしれませんからね。ちょうど途中に大きなホテルがありましたから、そこで昼食にします。レストランに行ってみると、インド料理のビュッフェとなっていました。
フルーツがたくさんありますが、メインはカレーですね。何種類もありますが、ダールカレー(豆カレー)はやめておいて・・・マトンカレーとチキンカレー、それに玉子カレーをもらいましょう。ご飯はぱらぱらの細長いやつです。マトンは骨付きで美味しそうですよ。スープは、野菜のスープのようですね。席について食べ始めたらウェイターが焼きたてのナンを持って来てくれました。どれどれ、一枚・・・うわあやわらかくて薄くてよく延びます。そしてモチモチの食感。これは美味しいですね!日本のふわっとした厚みのあるナンとは全然違います。そうか、これが本場のナンなのか、いままで食べていた日本のナンはいったいナンだったのだろうか?ナンチャッテ。

ああ、美味しかった、ごちそうさま。それでは部品ショーの会場にいきましょう。
昨日訪問した部品メーカーから招待券をもらいましたので、そのままゲートをくぐります。まずはそのメーカーに挨拶をしましょう。ブースナンバーを頼りに建物を探します。おや、この建物、遠くから見るとなかなか凝っていますが、近くで見ると打ったコンクリートにペンキを塗っただけですね。コンクリートも仕上げが雑ですし、あちらこちらにひびが入っています。これ、鉄骨が入っているのでしょうかね?地震、大丈夫なのか、ちょっと不安になります。
さて、会場に入っていきなりクラッチディスクの展示が正面にありました。なるほど、この国ではまだほとんどがマニュアルトランスミッション車ですから、クラッチディスクの需要も大きいのでしょうね。おっと、こちらは懐かしい「リーフスプリング」です。板バネですね。日本でも昔はトラックに使われていましたが、久しく見なくなりました。でもインドでは、乗用車には使いませんがまだまだトラックとか、そうオートリキシャもリアサスペンションはリーフスプリングですからね。補修部品としてもまだ必要なわけですね。そしてそしてキャブレターですよ。世界のクラシックカーの修理をするヒトはインドに来るとまだまだ新品の部品が手に入りそうですね。

さて、見学も済ませ欲しい資料も手に入れましたので帰るとしましょう。
タクシーは裏の出口の前で待っているそうです。一旦ホテルに戻って、8時頃にインドの部品メーカーの社長さんに夕食の招待を受けていますのでそれまで一休みしましょう。


ご飯と3種類のカレーです。奥は骨付きマトンのカレー、野菜にチキンカレー、玉子のカレーです。

ピリッと辛い野菜スープ。

そしてこれがやわらかくて絶品のナンです。

部品ショーの会場に向かう道路端の風景です。

部品ショーの会場です。このへんはどこの国でも似たような風景。

目指すブースは左の建物の中にあるようです。

このコンクリはただの飾りなのか構造なのか。

クラッチディスクのメーカーです。

懐かしのリーフスプリングがありました。

おお、キャブレターを発見!しかもこんなに。

日本からの出展もありました。

場内の消火器ですが、ホースがありません。

見終わって外に出てきました。

ホテルに着くと警備員が車の前に回って・・

ボンネットを開けてチェックします。

さて、8時になるまで少し休憩しましょう。

8時10分に部屋の電話が鳴りました。お客様がロビーに来たようです。
「食事は外でしましょう。美味しい店を予約してあります。」とのことで、社長さんの車とタクシーの2台で向かったのは「パリクラマ」という展望回転レストランでした。専用の入り口から24階まで一気に上ります。案内された席からはデリーの街の夜景が見えますが、もともと灯りが少ないのでにぎやかなコンノートプレイスの周辺はきれいですが、ほかのエリアは街灯と車のヘッドライトくらいしか見えません。そして床がゆっくり回っているのですが、時々ユサユサと速度にむらがあったり、一瞬ぐっと遅くなったりします。さらに気になったのは、壁と床の間に5センチくらいの隙間があったことです。そこはカーペットもないのでですが、うっかりイスをぐっと下げたら後ろの脚が落ち込んでしまうのではないかと気になりました。ただ、その隙間も回転するにつれてだんだん小さくなって、元に戻ったときにはまた広くなっていましたので回転軸の中心が合っていないということですね、たいした問題ではありません。それよりもせっかくの景色もさることながら、この高さで停電したらどうなるのかが心配でしたが、昔ここに住んでいた人の話では15年前はしょっちゅう数時間停電したそうですが、今回は一度も停電は経験しませんでした。


高層ビルの1階に入り口があります。

306度回転式のレストランです。

こうしてデリーの夜景を楽しむわけですが、はっきり言って灯りは少ないです。停電しないだけマシ?

料理は社長さんが選んでくれました。我々のために辛さ控えめバージョンだそうです。

3種類のカレー、奥はダール(豆)で濃いのがマトン、赤いのはトマトと野菜だそうです。

そしてまたもやこのナンが美味しいこと!昼のナンよりもさらに上を行きます。

お米も来ましたので混ぜていただきます。

デザートはアイスクリームにトッピング。

お昼と同じような構成の食事ではありましたが、さすがに美味しかったですね。私は特にマトンのカレーが気に入りました。それにナンは素晴らしいです。ご馳走様でした。

さて、ではホテルに戻って休むとしましょう。これまでお腹も壊さず、カレーはどれも美味しく、そして世の中なんでもあるさ、の心境に近づきつつあって、順調なインド滞在となっています。さ、明日も元気で頑張ろう!

2月5日(金)第4日目に続く

Topに戻る