インド紀行2016

2016年2月6日(土)第5日目

インド滞在も5日目です。
今日は、午前中は今滞在しているホテルをチェックアウトして、ハイアットリージェンシーホテルに移動し、午後はデリー郊外のグランドノイダで開催されているモーターショーを見学する予定です。

訪問先の現地部品メーカーが手配してくれたホテルは、到着した日から4泊だけでした。そのあと延長してもよかったのですが、イス破損事件もあったことでもあり値段の割りにいまひとつでしたので、日本からのビジネスマンも多く宿泊するというハイアットリージェンシーに移動することになったのです。

さて、ホテルをチェックアウトして玄関前に止まっていたタクシーに乗りました。それはあのヒルマンによく似たクラシックなデザインの車でした。15分ほど走って到着したハイアットは同じ5つ星ホテルではあってもロビーやレストランがゆったりとしていて、従業員の教育も行き届いた感じがします。さすがに世界のトップクラスホテルチェーンですね。
通常のチェックイン時間よりも早いので、部屋の準備が出来るまで20分くらい待ちましたが、部屋もモダンで作りがしっかりしています。荷物をひろげてロビーに下りていくと、もうすぐお昼ご飯の時間です。朝食が遅かったのであまりお腹がすいていませんが、ホテルのレストランで軽く食べて出かけることにしましょう。

ハイアットまでの移動はこのタクシーです。
なかなかにクラシカルなコクピット。

ドライバーはターバンのおじさんです。

ハイアットの部屋からの眺めです。

ウッド調でモダンな室内です。

広さはまあ、普通。これで8000ルピーです。

バスルームもきれいです。

ロビーも広くてきれいです。(ネット画像)

ランチは軽くチキンのクラブサンドイッチにしました。

さて、ではモーターショーに行きましょう。会場はグレーターノイダという地域にある展示会場で、そこまではデリーから車で1時間以上かかるとのことです。往復のための車はホテルに頼んで、BMWを1台夕方までチャーターしました。

モーターショー会場に到着しました。
駐車場はただの広場ですから地面は土なのでホコリが舞い上がります。ちょっと歩いただけで靴とズボンのすそが茶色くなってしまいました。チケットを買って中に入ると、これは展示会場というものは基本的に全世界どこでも変わりませんね。ショーに出展しているのは、日本メーカーではホンダ、トヨタ、ニッサン、ダットサンです。ダットサンはニッサングループなのですがインドでは低価格の小型車をダットサンブランドで、高級車をニッサンブランドで出しているのです。そして現地メーカーとしてはマルチスズキ(マルチとスズキの合弁)、マヒンドラ、タタがあり、もちろんヒュンダイやルノー、フィアット、ローバーなどの外国車もあります。ちなみにインドでの乗用車販売ランキングはというと、1位がマルチスズキで6割近いシェアを持っています。以下、ヒュンダイ、マヒンドラ、ホンダ、タタとなります。日本で大手のトヨタもニッサンも大型で価格が高いこともあって数的には苦戦しています。
数年前、タタが10万ルピー(20万円)の低価格車「ナノ」を発売して話題になりましたが、それでもインドの工場労働者の年収の2年分に相当する価格なのですから、ショーを見に来ている大部分のインド人にとっては展示されている新車は高嶺の花なのでしょうが、どこのブースも大勢の人が詰め掛けていました。


カーエアコン修理のお店でしょうか、クルマ屋がたくさん並んでいます。

ヘルメットを道端に積み上げて売っています。

高速道路の料金所です。

信号はLEDが使われています。

モーターショーに向かうバイクは3人乗りです。

モーターショーの駐車場に到着しました。

ショーのチケット販売ブースです。

展示館はこちらです。

インドでは「ダットサン」も使っているのですね。

会場内はかなり混雑しています。

テレビの中継車も来ていました。

バス停のそばにはなぜかたくさんの人がうろうろしています。

見学を終わってホテルに戻ってきました。
いやあ、人ごみはやはり疲れますね。シャワーを浴びてさっぱりしたところで、ホテルにお呼びしたインド人のビジネスマンの到着を待ちます。あ〜昼にサンドイッチだったからお腹が空きました。でも我慢してお仕事、お仕事。で、来客のお二人と熱心に話をしていたら、いつのまにか9時近くになりました。食事にしましょうね。このホテルには日本食のレストランがあるので夕食はそこでいただくことにしました。

ホテルの地下1階にある鉄板焼きレストラン「TK's Oriental grill」ではいわゆる鉄板焼きのほかに寿司バーもあって、コース料理には寿司と鉄板焼きのミックスもあります。む〜4900ルピーか・・・日本でならまあ鉄板焼きとしては普通の値段ですが、なにしろここでは労働者の一か月分の給料でるからね、ちょっとビビッてしまいます。
日本と同じように、席の前の鉄板で料理人が調理をしてくれます。最初に味噌汁が出てきました。日本にいても滅多に味噌汁は飲まない私には久しぶり。でも、ほとんど出汁がなくて味噌を溶いただけですね、これ。次は串に刺した小エビを鉄板で焼いて醤油と唐辛子とネギをかけたものです。辛いなあこれは、ほぼビールのおつまみですね。はい、エビの天ぷらですね、これは天ツユがいまひとつではありますが、天ぷらは美味しい。そして出ました、刺身と寿司ですが、刺身の中にカニカマが入っているじゃありませんか。それにサーモンと多分キハダと思われるマグロ。これは寿司でも同じです。う〜ん、インド洋では美味しいインドマグロが獲れるのですけどねぇ、全部日本に送られてしまうのでしょうね。お米はちゃんと粒が短い粘りのあるものでしたが・・・そうですか、ハイアットにしてインドではこのレベルにしかならないのですね。大変だなあ。次がロブスターと聞いて期待しましたが、シェフが持ってきたのは握りこぶしくらいの長さの解凍したと思しきロブスターテール1個。バターで炒めて薄く切り分け、野菜と一緒に提供されました。次はチキン、そして野菜ですが、どちらにも唐辛子が入ったソースがかけられていて結構辛いです。そしておや?もうご飯なの?チャーハンが出て来ましたが、味があまりないですね、玉子の味だけ。そして、ついにインドで牛肉が出てきました。一口食べて、おお、これも辛い!だけれどもわかります、この味、オーストラリアビーフ。それも冷凍。そうか、やはりインドでは美味しい牛肉を望むのは無理なのでしょうかね。そしてデザートはチーズケーキみたいなものにチョコレートがかかっていますが、すみません私はこれはパス。


出汁がなくて味噌を溶かしただけの味噌汁。

鉄板の上でエビを焼き始めました。

エビにねぎと唐辛子と醤油がかかっています。

エビの天ぷら。これはまあ美味しい。

刺身はサーモンとマグロとカニカマ。サーモン巻きにアジみたいな魚、マグロとサーモン。

ロブスターのテールを炒めています。

ロブスターと野菜の炒め物。

鶏肉の炒め物。辛いソースです。

野菜のバター炒めにピーナッツソース。

肉の前にチャーハンを作っています。

ほとんど味がないチャーハンでした。

インドで初めてお目にかかる牛肉です。割と硬めです。

焼きチーズケーキのチョコレートソース。

この席に座りました。(ネット画像)

さて、ドリンクのほうは最初はビールで途中からワインを2本開けました。鉄板焼きレストランはかなり人気があるようで、広い店内のあちこちにお客様がいましたが皆さん満足されたのでしょうか?海外で和食を作る難しさはよくわかっているつもりですが、ヨーロッパと比べてチキンや牛肉の品質が劣るということを差し引いてもあの値段なのですからもう少し何とかなるのでないか、というのは言い過ぎなのでしょうか?天下のハイアットですから、出来るのではないかと思った次第です。

さて、明日は200km南の都市、アグラに向かいます。
出発が早いので早く寝るとしましょう。

 

2月7日(日)第6日目に続く

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