イタリア旅行2015

11月7日(土)第3日目

今日もいい天気です。気温はミラノよりは暖かくて13度くらいでさわやかな感じがします。今日は朝食のあとベネチア観光に行きます。ホテルがあるノベンタ・ディ・ピアーブからベネチアまでは45キロ、バスで約1時間かかります。ホテルを出てすぐに高速のインターがあって、そこから南下すること約40分、ベネチアは陸から離れた島なのでそのあとは両側に海が広がる海上道路を15分くらい走って、西の端にある大きな駐車場にバスが止まりました。周りを見ると巨大な一般車両用の駐車場もあります。そして土産物屋さんがたくさん並んでいて、盛んに客引きをしています。ベネチア市内は縦横に運河が走って一般の車の出入りが許されていませんから、観光客はここでバスやマイカーを降りて、定期水上バスやチャーターしたボートで観光の起点であるサンマルコ広場に向かうわけです。駐車場から観光の中心であるサンマルコ広場までのクルージングの時間は20分くらいです。

私たちが乗船したボートは70人乗り位の大きさです。コクピットに上がって船長に話しかけて「私も日本のボートオーナーだ」と自己紹介したところ、「それじゃあ、操船してみなよ」とあっさりと舵を持たせてくれました。水路は広く、速度も10ノットくらいでゆっくり進むのでなんということはありません。5分くらい操船させてもらったところで着岸するサンマルコ広場近くの桟橋が見えてきたので、そこで舵を代わりました。私の船舶免許は営業船用ではありませんし、そもそも日本の免許が有効なのかわかりませんが、楽しい旅の思い出となりました。


朝食会場です。

左側の建物が泊まったホテルです。

周りには何もありません。

後ろに見えるのがわれわれのバス。

ホテル自体は新しい建物ですね。

海の上の道を線路と並行して進みます。

こちらから来たのは特急でしょうか。

ベネチアの市街が見えてきました。

クルージングの大型客船も来ています。

で、チャーターした水上バスのコクピットです。

こちらは前方の客室。

コクピットからの眺めです。

船長が私に舵を取らせてくれました。1軸のシャフト船なので動きがゆったりしています。

左前方の高い塔があるところがサンマルコ広場です。

船着場に到着です。

船から下りて集合。

船着場から5分ほど歩いてサンマルコ広場で解散、自由行動になります。私はオプションのゴンドラ乗りを申し込んだので、そこで5人ずつゴンドラに乗船します。 街の中の運河は幅が狭く4メーターくらいです。潮の具合がわかりませんが、干満の差はあまり大きくはないのでしょうか。ぐるっと一回りをして30分のゴンドラツアーは終了。

サンマルコ寺院は修復中で、半分工事用のシートがかかっていました。続いて向かったのは旧市街の奥にあるベネチアガラス工房です。最近はほとんどのガラス作品が中国製になっていて、ちゃんとしたベネチアガラスの本物は少ないということです。この工房はもちろん、すべてが本物とのことです。ガラス細工の実演があって、そのあとはショールームを見て歩きましたがやたらと金ピカの物が多いですね。あいにく私はあまりガラス製品には興味がなくこれといって欲しい作品も見つからなかったので、何も買わずに出てきました。

さて、そろそろお昼を食べましょう。時間の具合がわからなかったので、ここのレストランは日本で調べてきてありません。ガイドブックではカニ肉のサラダが有名と書いてありましたが、日本で美味しいカニを食べているのであえてここでカニにはこだわらず、ツールスト向けのリーズナブルな値段のレストランをぶらぶら歩いて探すつもりです。


「セルビツィオゴンドーレ」という看板がありました。ゴンドラサービスですね。

たくさんのゴンドラが見えます。

ここは名物ゴンドラの乗り場です。

向こうに見える建物は、昔監獄だったところだそうです。

さて、われわれもゴンドラに乗りました。これを漕ぐのは大変そう!

お?あの橋をくぐるようです。

これは街の中の小さな橋です。

次々と小さな橋をくぐっていきます。

ミュージシャンも橋で演奏しています。

そろそろ30分のツアーもお仕舞いです。

出口には一般人が集まっていました。

はい、お疲れさまでした。30分のゴンドラツアーの終了です。

ため息の橋です。左の宮殿と右の監獄を結んでいます。

こちらがサンマルコ広場。工事中で上のほうが半分隠されています。

これが世界最高の建物だそうですよ。

ベネチアンガラスを見学に来ました。

見事な作品群です。

サンマルコ広場に戻ってきました。

レストランを探して路地を歩きます。

とある路地から運河が見えます。

とある路地に、小さなオステリアがあろました。ここはどうかな?15.5ユーロ(約¥2000)でランチセットがありますよ。英語のメニューも出ています。ここにしましょう。
まずは地元のキャンティのワインをもらいますね。で、プリモ(最初のお皿)としてのパスタには、私はムールのパスタでニョーボはシンプルなポモドーロ(トマトソース)です。そしてセコンディ(2番目のお皿)にはステーキとサーモンのグリルを選びました。

食事のあとはサンマルコ広場に集合して、また水上バスでバス駐車場に戻ります。その前にレストランでトイレを済ませておきましょう。何しろ本当にイタリアは公衆トイレが少ないところですからね、トイレがあるところではこまめに行っておくに限ります。
さて、
このレストランのトイレですが・・・便器が極端に低くて便座がありません。しかも男女兼用なのです。ですから座らずに和式のように中腰で用を足す昔ながらのトイレですね。そして水で流す穴がちいさいのです。これはベネチアに特徴的な「紙を流せないトイレ」なのでありました。つまり昔設置された下水管が細いために紙を流すと詰まってしまうので、トイレットペーパーは備え付けのくずかごに入れるようになっているトイレなのです。添乗員さんからあらかじめ「ベネチア式トイレ」の説明を受けてはいましたが、実際に見たのはここだけでした。


手ごろなレストランを見つけました。

クラシックな「食堂」風の内装です。

ワインは20ユーロ(約¥2600)。

最初のお皿が来ました。

さて、ムール貝のスパゲティをもらいましたが、どうでしょうか。

こちらのポモドーロ(トマトソーススパゲティ)は悪くなさそうですよ。

どれどれ、ではいただくとしましょう。

ムール貝は残念ながらスペインのムールでした。

ステーキということですが、肉は薄くてさっぱりとした味でした。子牛肉みたい。

こちらのサーモン、ちょっと小さめですね。

トイレは男女兼用ですが便座がありません。

便器の高さが30センチくらいしかありません。

水を流すのは大小のボタンがあります。

紙を流さないようくずかごがあります。

食べ終わって小路を抜け、運河にかかる橋を渡ると、そこがサンマルコ広場です。 アーケードを抜けて高い塔の下で集合して、船着場まで移動です。来たときは別の、より大きな船に乗ってバスの駐車場に戻りました。


小路にフェラーリグッズの店がありました。

ファンが喜びそうなものが並んでいます。

サンマルコ広場には鳩がたくさんいました。

ほら、こっちにも。

「ムーア人の時計塔」と呼ばれる建物です。

1499年に作られ、上に正午の鐘を鳴らすムーア人の像と翼のあるライオン、


そして潮の満ち干を示す天文時計が取り付けられています。


サンマルコ寺院の入り口のフレスコ画です。

アーチ型の天井画も見事です。

サンマルコ広場の回廊、それにしても美しいですね。

回廊の奥は商店街になっています。

一角ではCM写真の撮影をしていました。

この塔の前に集合です。

再び水上バスに乗ります。

海から見たサンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂です。

ノルウェーの客船「バイキングスター号」です。

大きいですねぇ〜4万7800トンですって。

これまた美しいメガヨット。大富豪の個人所有のヨットなのでしょう。

そのあとは、バスでフィレンツエ手前のカレンツァーノという街まで280キロ、4時間の行程です。ホテルの到着したのは7時、もう真っ暗です。このホテルにはレストランもあるのですが、歩いて10分くらいのところにフランス系のスーパーマーケット「カルフール」があるのをストリートビューで調べてありますので、行ってみましょう。中にフードコートがあるかもしれませんし、なんなら惣菜を買ってきてもいいですね。
カルフールはさすがに大きなスーパーでしたが、騒々しいカフェがあるだけで手ごろのレストランはありません。一方、惣菜コーナーは時間が遅いこともあって干からびた残り物みたいなものしかありませんね。結局、生ハムとサンドイッチ、それに中華のパックされた春巻き焼きビーフンをビールでいただく夕食となりました。ホテルの部屋には電子レンジはありませんが、洗面台にお湯を張ってそこに浸けておけば春巻きとビーフンはホカホカでいただけるというわけであります。


大きなスーパーにやってきました。

フランス系の「カルフール」です。

中はとても広いです。

商店街もありました。

はい、これが今夜の夕食です。見た目は美味しそうでしょ?

やはりパルマの生ハムは外せません。

ぼそぼそのサンドイッチは生ハムをはさんで・・

これが春巻きと焼きビーフン。

お湯に浸けてホカホカになりました。

美味しい生ハムとビールは良かったのですが、惜しいかなサンドイッチは見た目と違ってパンはポロポロと崩れますし、ビーフンは薄いカレー味がいまいち。まあまあの春巻きは当然ながら皮がパリッとしていません。ちょっと期待はずれの夕食となりました。

さて、明日はフィレンツエを見て回ります。

11月8日(日)第4日目に続く

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