11月8日(日)第4日目
今日もいい天気です.
朝食を済ませてロビーに集合し、バスに乗って出発です。ホテルがある、ここカレンツァーノは工業団地というのでしょうかね、部屋の窓から見えるホテルの周辺は工場とか倉庫ばかりです。もちろん日本みたいにコンビニなんてないので、飲み水ひとつ買いに出るのも大変です。
イタリアに朝日が昇りましたよ〜 |
この周りは工業地帯だったのですね。 |
ごく一般的なホテルです。 |
このテレビの位置は高すぎて見難いですね。 |
3泊目にしてようやくバスタブが付きました。 |
トイレも丸い普通の形です。 |
ただ、パイプのつなぎ方が雑です。 |
ホテルの外観です。 |
さて、ここからフィレンツェの市街まで22km、45分くらいかかります。
例によって通行制限があるので大型バスは市街地までは入れませんので、アルノ川のほとりでバスを降りてぞろぞろと市内まで歩いていかなくてはなりません。
ここでの市内観光プラン(ツアー料金に含まれる)は大聖堂とシニョーリア広場、ベッキオ橋の3箇所となっていますが、その前に希望者にはフィレンツェの名産品である皮工芸品のお店を案内してくれるというのでついて行きました。
お店では金箔を皮に貼り付けるデモのあと、かばんや靴、ジャケットや財布などの製品を見て回りましたが、どれもなかなかになかなかなお値段でありまして・・・結局折りたたみ式のゴミ箱を家族用とお土産で3個買いました。そうしたら、買ったものはホテルまで届けてくれるとのことです。財布くらいならともかく畳んだゴミ箱はかなり大きいので、これから街を観光するのに持ち歩くのは確かに邪魔です。ただ、ホテルがその辺ならともかく遠いですからね〜ほかにたくさん買った人がいれば良いのですが私だけなら悪い気もしますね。まあ、日本人のツアー客はほかにもたくさん来るのでしょうし、旅行社と協定ができているのでしょう。
さて、革製品の店の外で待っていた地元ガイドさんが最初に案内してくれたのは、シニョーリア広場に隣接するウフィッツィ美術館です。とは言っても中に入るのではなく外から見るだけです。なので私は日本でインターネットでチケットを買って入館予約をしておきました。続いてベッキオ橋、橋の両側には金細工製品を売る店が並んでいます。それから新市場と呼ばれるマーケットでご利益があるというイノシシ像の鼻を触り、シニョーリア広場に戻ってさまざまな像の写真を撮り、さらにダンテの生家経由で大聖堂まで行って解散となりました。
街の中心から離れたアルノ川のほとりでバスから降ろされました。 |
ここがサンタクローチェ教会。ダンテやミケランジェロ、ガリレオなどフィレンツェに
ゆかりのある偉人たちの墓碑や記念碑が納められているそうです。 |
皮工芸のお店では日本語のデモ。 |
フィレンツェの皮細工は有名なのです。 |
さすがに大きなかばんは買えませんので・・ |
このゴミ箱をお土産に買いました。 |
そしてピノキオのお話の作者カルロ・コッローディはフィレンツェ生まれです。 |
ウフィッツィ美術館でガイドの説明を聞きます。 |
赤いプレートのところが一般用入り口です。 |
これは「神曲」を書いたダンテの像です。 |
次はベッキオ橋に行きます。お、フェラーリ! |
ベッキオ橋はここから見るのが良いですね。 |
そばで見るとデコボコして何軒もの建物が集まっていることが良くわかります。 |
両側は金細工を売る店になっています。 |
丈夫そうな木製のシャッターが美しいです。 |
橋の中央は店舗がありません。 |
それがこの場所です。 |
金細工士にして彫刻家のチェッリーニ像。 |
その柵にはたくさんの鍵が・・・ |
ベッキオ橋から見たアルノ川。左の少し飛び出た建物がウフィッツィ美術館です。 |
新市場にある「子豚」と呼ばれるいのしし像。 |
鼻をなでると幸運になると言われています。 |
シニョリーア広場です。正面はヴェッキオ宮殿(現市役所)、右がウフィッツィ美術館です。 |
ヴェッキオ宮殿の前には素晴らしい彫刻が置かれています。 |
ミケランジェロの「ダビデ像」(レプリカ)。 |
バンディネッリの「ヘラクレスとカクス」。 |
アンマナーティ作「ネプチューンの噴水」。 |
ジャンボローニャ作「コジモ1世騎馬像」。 |
「ロッジア」と呼ばれる回廊の作品群。手前はジャンボローニャの「サビニ女の略奪」。 |
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この青銅像は、ベッキオ橋に像があったチェッリーニ作の「メドゥーサの首を持つペルセウス」。 |
ここがダンテの生家です。壁にダンテの胸像が取り付けられています。 |
ダンテの顔の彫刻だそうですが見えますか? |
路地をずんずん進みます。 |
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に到着。大きすぎてファインダーに入りきれません。 |
フィリッポ・ブルネレスキが革新的な工法で、1436年に完成させた大聖堂の正面です。 |
ビザンチン様式と言われる「サン・ジョバンニ礼拝堂」です。右側に天国の門があります。 |
「天国の門」。旧約聖書の10場面が、
10枚のブロンズパネルに彫ってあります。 |
こちらは大聖堂の入り口です。 |
いやあ、それにしても大きい、そして美しいです。 |
さあ今11時半で、このあとは夜の8時半まで自由時間です。
ウフィッツィ美術館の予約は午後2時です。それまでは街を歩いてお昼を食べることにしましょう。メインの商店街であるカルツァイウォリ通りを歩いていると「Coin」というデパートをみつけました。地下の家庭用品売り場にアクリルのソルトミルがありました。今使っているのはもう30年経っていますので、新しいのを買いましょう。そうそう、ここには5階に無料トイレがありました。ありがたく利用させていただくとしましょう。
次はお昼。ツーリスト向けのランチを取るというオーソドックスな手がありますが、ちょっと待ってください、事前の調べではフィレンツェの名物料理はモツの煮込みすなわち「トリッパのトマト煮」なのだそうで、しかもそのサンドイッチ=パニーニがあるというではありませんか。これはぜひ食べてみたいですよ。ということで地図を調べると、デパートのすぐ裏のキマトーニ広場に市内でも人気の屋台があるようです。デパートの横の路地をすすむと、ありました、小さな屋台で品書きにトリッパと書いてあります。のどが渇いたので「ビッラ=ビール」ももらいましょう。はい、いただきます。ウン、確かにトリッパです、イタリアンのあの味です。トリッパそのものは美味しいんですけれど、パンは・・・・別になくても良いんじゃないですかね?
デパート「Coin」の横の路地を入った、Piazza de Cimatori(キマトーリ広場)です。 |
これがパニーニの屋台です。 |
お客さんでにぎわっています。 |
ハムサンドとトリッパサンド、それにビールをもらいました。 |
まさにトリッパ(牛の胃袋)のトマト煮そのものです。これがフィレンツェの名物なのです。 |
さあ、ではウフィッツィ美術館に向かいましょう。
ここには美術館の前には地面に絵を並べた若者がたくさんいます。邪魔くさいのも道理、それらの絵は印刷の安物ですが、うっかり観光客が踏みつけたりしたら大変、難癖をつけて高額で買い取らせる手口なのです。くれぐれも注意して近づかないようにしてください。
さて、美術館には1番から3番までの入り口があります。2番は普通にチケットを買うための入り口で、1番はあらかじめ予約でチケットを購入した人がここでチケットを受け取って3番から入館する仕組みです。私は美術館のホームページから予約をして、既にひとり12ユーロのチケットを2枚買ってありますので、その証明のメールを印刷して窓口に提出してすぐにチケット2枚を受け取りました。(チケットのネット購入方法はこちら)そして予約専用入り口の3番に行くと入り口が閉まっていて係員が「2番へ行け」と言うのです。2番にはチケットを買う人が30人くらい並んでいます。販売ブースを越えて直接ゲートに行ってチケットを見せたのですが、列に並べと言われてしまいました。そのために、すぐに入れるはずのところが10分くらい余計にかかりましたがともかく入館することが出来ました。
ここは、昔行政府の事務所(イタリア語でウフィッツィ)であったことからウフィッツィ美術館と呼ばれているだけあって、内部は45の部屋に分かれています。そのほとんどは2階にありますので、順番に見ていくのがよいでしょう。著名な作品とそれがある部屋についてはこちらのサイトに書かれていますので、チェックすると見落とすことがありません。
一日で観るにしてはとてつもないコレクションですが、著名な作品を重点的に見て3時間ほどで最後の部屋まで到達することが出来ました。
ところで、カトリックの国ですからマリアとキリストを描いた絵がものすごく多いのですが、作者によってずいぶん書き方が違うことに気がつきました。マリアが面長だったり丸顔だったり、紙の色も長さも皆違います。同様にイエスキリストも髪が薄かったり長かったりあるいは巻き毛だったり、顔つきもばらばらです。そこで、ランダムに24枚の絵のクローズアップをまとめてみましたので、比較してみてください。皆さんはどの絵が一番聖母と救世主のイメージに近いと思いますか?
美術館を出ると既に暗くなっていました。それでは夕食のレストランを探しましょう。
実は、ネットでよさそうなフィレンツェの地元飯のレストランを見つけたので日本から予約を入れようとしたのですが、あいにくフィレンツェ観光は日曜日なのでレストランが休みだったのです。それで現地で探すことにして、小路を歩いていくと「エノテカ」というレストランがありました。木のテーブルでテーブルクロスがない、ということはお値段も庶民的ということですね。ここにしましょう。
席についてすぐ、ガラスケースの中の生ハムが目に付きました。やっぱりこれは外せません。そしてビールを飲みながら、英語が達者なウェイトレスさんに教えてもらってメニューを検討します。パスタは「ピチ」というのがこのあたりで好まれているようです。日本では聞いたことがないですよ。ソースはボロネーゼ=ミートソースですって。お値段は13ユーロ(約¥1700)でした。それとマルゲリータピザ(10ユーロ=約¥1300)をひとつくださいな。ワインはこれも彼女のアドバイスでキャンティの若い=安いほう(16ユーロ=約¥2000)をもらいました。
ややクラシックな店内の様子です。 |
ありますね、美味しそうな生ハム。 |
生ハム1人前でこの量で14ユーロ(約¥1800)。中央の白いのはモッツァレラチーズです。 |
う〜ん、これは美味しい。ビールじゃなくてワインに変えましょう。ビールは1杯5ユーロ。 |
はい、キャンティをもらいました。2013年ですから確かに若いですが、十分美味しい。 |
これはなんでしょう?「ピチ」という地元のパスタおすすめというのでもらってみました。 |
あ〜これ「肉味噌うどん」だ!弾力のある噛み応えがマイルドなミートソースに合います。 |
どこのお店でもピザにはナイフがついてきます。イタリアに丸いピザカッターはないの? |
そして本場のエスプレッソ(1杯2ユーロ=約¥260)ですが・・・え?たったこれだけ? |
美味しい夕食をいただいてゆっくりコーヒーを楽しんでいたら8時を過ぎました。そろそろ集合場所の大聖堂に向かいましょう。
全員集合して、「はい、ではバスに向かいます。ちょっと歩きますので、遅れないようについてきてください。」ということで10分ほど歩いたら鉄道の駅。日本のように改札はないので構内に入ってホームをずんずん進みます。ホームの端から緩やかに下ると目の前に巨大な石垣が見えました。後で調べたら、「バッソ要塞」という16世紀に作られた建造物だそうです。
通りで見かけたワインショップ。もちろんおつまみのチーズやサラミ、生ハムもあります。 |
暗くなって、ライトアップされた大聖堂には昼間と違った美しさがあります。 |
改札がない駅のホームをぞろぞろと歩きます。 |
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノベッラ駅です。 |
すごいところに出ましたよ。バッソ要塞です。 |
バス発見!こんな場所で待っていたんですね。 |
ホテルに戻り、バスタブがあるので久しぶりにお湯を張ってゆったりと浸かって、歩き回って疲れた足の筋肉を休めます。明日はローマへ移動です。ローマには30年前に来たことがありますが市内はろくに見ていませんので、楽しみです。では、おやすみなさい。
11月9日(月)第5日目に続く
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