11月9日(月)第5日目
今日もまたまた「ど・晴天」です。
昨日と同じ朝食をいただきます。テーブルに出ているハムとチーズは1種類ずつで、フランスやベルギー、オランダのホテルよりはシンプルな朝食です。いや、もしかすると格安ツアーゆえホテルとの料金設定で朝食の内容を変えている可能性もありますね。それはともかくとして、朝食を終えたらチェックアウトしてバスに乗ります。今日は長い旅になります。
時は7時、バスは南に向かってまっしぐらに走っていくのでありました。最初の目的地は210キロ先のピエンツァという世界遺産に登録された村です。約3時間弱の行程です。
ホテルの朝食。ジャムの種類が多いです。 |
ハムとチーズは1種類ずつ。 |
遠くの丘の上にお城がありました。 |
高速道路を南下します。 |
高速を降りて田舎道に入りました。 |
丘陵地帯の一本道を走ります。 |
さて、9時45分にピエンツア村に到着しました。空はどんよりと曇り、丘の上にある村は霧に覆われています。本来ならば、村からは世界遺産に指定された雄大な丘陵地帯を見渡すことが出来るはずなのですが、あいにく霧のために何も見えません。そして1時間ほどの自由時間があるのですが、カフェでお茶を飲むにしても、お土産を買うにしてもまだ朝早くてどこのお店も開いていません。仕方がないのでうろうろと村内を歩き回って写真を撮るしかありません。
そのうちに10時を過ぎてポツポツお店が開きだしました。とある食料品のお店で前日フィレンツェで食べた「ピチ」というパスタが売られていました。これは買って帰りましょう。1パックで2.5ユーロです。
そうこうするうちに集合時間となりました。
バスに乗って田舎道をしばらく走り、高速道路でローマに向かいます。ローマまではさらに280キロ、3時間半のみちのりです。当然途中でトイレ休憩で高速道路のパーキングエリアに止まります。パーキングエリアには日本と異なってビールやワインなどお酒も売っていますし、簡単な食料品もあります。そしてカフェテリアがあって軽食や飲み物があるのですが、ここにはカツレツををはさんだパニーニ(サンドイッチ)があって、見るからに美味しそうだったので買ってしまいました。でも、半分ちょっと食べたところでバスの出発時間になったので、そのまま紙ナプキンに包んで持って来ました。バスの中では飲食は出来ないので、そのままバッグに突っ込んで今夜の夕食のときにいただくとしましょう。
ピエンツア村の役場前広場に到着です。これから1時間弱の自由行動です。 |
霧にかすむ時計は9時50分を指しています。 |
丘陵を一望できる場所ですが何も見えません。 |
晴れていればこんな景色が眺められるようです。(ネット画像) |
まあ、こういう景色も悪くはありませんね。 |
通りにはほとんど人気がありません。 |
静かな村です。 |
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10時を過ぎてお店が開きだしました。 |
かわいいお店です。八百屋さんかな? |
果物が色鮮やかです。 |
まだ開いていないお店も多いです・・
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これ、昨日食べたピチじゃないですか! |
こちらの店は店頭にピチを置いてありました。 |
村の入り口の門の横にレストランがありました。店の前に積んであるのはワインボトル。 |
この地方の領主のお城だったのでしょうね。 |
丘の上がピエンツァの村です。今頃になって晴れてきましたよ。 |
ローマへの高速道路に戻ります。「TELEPASS」とはイタリアのETCです。 |
だいぶ土地が平坦になってきました。 |
パーキングのトイレの手拭がダイソンです。 |
イタリア風カツサンド。美味しそうなので思わず買ってみました |
さてようやくローマに到着です。バスが止まったのは共和国広場の「イータリー」という食料品店前です。この広場前には三越デパートのローマ店があります。店舗は改装中ということで現在はビルの地下に売り場があるのですが、集合場所や無料トイレとして観光客には大いに利用されているようです。
さて、ここで1時間半の自由行動となりました。
まずはイータリーで高級食材のトリュフの値段を調べます。お土産に買って帰るつもりです。それから地図で見て近くにある教会ということで「サンタ・マリア・マッジョーレ教会」を選びました。名前からわかるように「偉大なる聖母マリアにささげられた聖堂」という意味で、サン・ピエトロ大聖堂などと並んでローマ教皇が建築させた四大バシリカ(古代ローマ様式の聖堂)の一つに数えられるとのことで5世紀に建てられたそうです。オペラ座の前を通って、さあ、やってきましたよ。おや、扉が閉まっている?ぐるっと回ってみて反対側が教会の正規の入り口だとわかりました。扉をくぐってみると・・・おお、何という壮麗な内装なのでしょう。シンプルな外観にそぐわず絢爛豪華とも言うべき圧倒的な装飾が頭上から降ってくるのです。
共和国広場のナイアディの噴水。
ローマ三越もここにあります |
サンタ・マリア・デランジェリ・
エ・デイ・マルティーリ聖堂です。 |
これがオペラ座です。ミラノもそうでしたが、パリと比べるとかなり地味ですね。 |
サンタ・マリーア・マッジョーレ教会です。 |
扉が閉まっているのですが、入り口は反対側でした。 |
外観からは想像できない荘厳な造りになっています。 |
ステンドグラスもすごいですが、周りの装飾も見事です。 |
青色が印象的な天井画です。 |
教会内部は三廊式で、中央廊には36本のイオニア式の列柱が並びます。 |
この柱の上のモザイク画は5世紀のものだそうです。 |
う〜ん・・・・すごい・・・左はフェルナンド・フーガ作の天蓋で覆われた主祭壇です。 |
奥のモザイク画は、ヤーコポ・トッリッティが描いた「マリアの戴冠」と言う13世紀の作です。 |
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システィーナ礼拝堂です。 |
ピウス5世とシスト5世の墓が両側の壁にあり、
中央には4人の天使が教会をかついでいます。地下聖堂の上です。 |
地下聖堂には、大理石で作られた祈りをささげるローマ法王像が置かれています。 |
中央にはキリスト誕生の際に使われたかいば桶の木片が収められているのだそうです。
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ボルゲーゼ礼拝堂。1611年にフラミニオ・ポンツィオがボルゲーゼ家出身の
教皇パウロ5世のために造ったものだそうです。 |
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教会前の広場にはオベリスクがあります。 |
教会を出て、広場を渡りながらふと見るとスーパーマーケットの看板がありました。
階段を降りて地下の売り場を見てびっくり、かなり大きなスーパーです。実はベローナで部屋飲み用に買ったちょっと良いワインがあるのですが、まだ飲むチャンスがなくて持ち歩いているのです。翌日はローマ市内のレストランで夕食を食べる予定ですから、今夜ホテルで飲まないと日本まで持ち帰ることになります。なのでこれはちょうど良い、このスーパーで夕食の惣菜を買って行ってホテルでそのワインを飲むとしましょう。まずは、毎日の食事で不足している野菜、生野菜が欲しいですね。サラダ用のカット野菜の小さなパックを買いました。そしてやはり生ハムは欲しいですから、パルマのちょっと良いやつを買います。あとは・・・これですね、ホカホカのローストチキンの惣菜です。おっと、もうこんな時間か、急いで集合場所である三越ローマ店に戻りましょう。このあとの市内ツアーに備えてトイレにも行っておかなくてはいけませんからね。
入り口入ってすぐは果物売り場。 |
そして色鮮やかな野菜売り場です。 |
お肉のコーナー、ここは鶏肉です。丸鶏もありますね、1羽6ユーロ(¥780)ですって。 |
その奥は牛肉。キロあたり8〜9ユーロ(¥1000前後)ですからグラム100円。 |
豚肉とソーセージのコーナーです。キロあたり5ユーロ(¥700)と安い! |
乳製品のコーナー。左手前のヨーグルトは8個のパックが3ユーロ(¥400)でした。 |
ワインもたくさんあります。 |
チーズがずらっと並びます。 |
もちろん生ハムだって丸ごと売っています。日本ならキロ5000円はしますが、
1本7キロとしてキロ13ユーロで90ユーロ(¥12000)と日本の1/3ですね。 |
ピザのコーナー。1枚12-15ユーロ(¥1600-2000)くらいと、ちょっと高い? |
さて、買い物もせずに三越でトイレだけ使わせてもらってから、ふたたびバスに乗って市内観光のはじまりです。ここからローマ在住の日本語が達者なイタリア人ガイドさんも合流しました。このあとは、真実の口、コロッセオそしてスペイン広場を観てからホテルに向かう予定となっています。
バスはナツィオナーレ通りを下り、ビットリオ・エマヌエーレ2世祈念堂の前を通って進みます。「ビットリオ・エマヌエーレ2世」ってミラノのガレリアにもその名前がつけられていましたね。サンニコラ聖堂の前でバスを降りて300メートルほど歩くと小さな教会に着きました。サンタ・マリア・イン・コスメディン教会といわれても聞いたことがありませんよね?でも、この教会の外壁に貼り付けられている元下水のマンホールの蓋は「ローマの休日」という映画ですっかり有名になりました。ここは無料ですが、既に中国人の団体が50人くらい並んでいます。でも係員が写真を撮ってどんどん入れ替えていて列が進むので、私たちも並ぶことにしました。撮影後は教会の中を見てみます。イタリアの教会としては、装飾がかなりシンプルなものとなっていました。
また300メートル歩いてバスに乗り、今度はコロッセオの前で下車します。ガイドさんからコロッセオの説明を聞きました。そうか、外側に開いている穴は装飾の大理石板を固定していたものだったのか。その後30分の自由見学の時にトイレに行こうと、6人のメンバーと一緒にあると聞いたあたりでトイレを探しましたが見つかりません。結局ぐるりと一周してしまいました。後で聞いたらトイレは閉鎖されたとのことでした。ガイドさん、そういう情報をちゃんとつかんでいないんですかね・・・
次はスペイン広場です。近くにスペイン大使館があるのでそう呼ばれるようになったのですが、現在は工事中で有名な階段は閉鎖されているそうです。ここもバスは近くまで行けないため、10分くらい歩いて広場に到着しました。ここでは写真だけ撮ってバスに戻りますが、帰りは丘の上まで脇の階段を登り路地を歩いて結構きつい観光となりました。さて、先ほどコロッセオでトイレが使えなかったので、バスで三越まで戻ってそこのトイレを借りることになりました。ホント、イタリア旅行中はトイレのことばかり考えるようになりますね。
バスの窓から見るビットリオ・エマヌエーレ2世記念堂。 |
無名戦士の墓ともなっています。 |
サンタ・マリア・イン・コスメディン教会です。 |
この外壁にあるのが・・・ |
有名な「真実の口」です。 |
ほかと比べるとかなり質素な教会の中です。 |
コロッセオにやってきました。 |
30分の自由見学です。 |
日が翳ってきました。 |
兵隊が警備しています。 |
こちらはローマ首都警察と書いてあります。 |
男女のペアでソフトな印象ですね。 |
壁の穴は装飾の大理石板を固定するためのものですって。 |
全部盗まれて一枚も残ってはいません。 |
スペイン階段にやってきましたが、工事中で立ち入り禁止です。 |
それでも観光客がたくさん来ています。 |
すでに日はとっぷりと暮れて、バスは30分ほど走ってローマ市のはずれにあるホテルに到着しました。
ホテルにチェックインして部屋に荷物を入れます。そこそこ広い、きれいな部屋ですね。そしてうれしいことにここでもバスタブがあります。シャワーを浴びて、まずはビールでのどを潤しましょう。
本日宿泊するホテルです。(ネット画像) |
部屋です。WiFiが使えるのがうれしいです。 |
バスタブ付きのバスルームです。 |
本日の夕食です。 |
パルマの高級な生ハムです。 |
小さいけれどローストチキンです。 |
昼のカツサンドの残りとカット野菜。 |
これでしばらく生ハムともお別れです。 |
まあまあの味のローストチキン。 |
キャンティのちょっと良いワインです。 |
さて、明日は最終日。丸一日自由行動となっています。夕食のレストランは既に日本から予約をしてあります。ローマの町を歩き回る一日になります。
11月10日(火)第6日目に続く
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