Macな話 2003年4月「Power Mac G3 in ATX case」編 きっかけは、フジテレビ!・・じゃなくで会社でした。 そうこうするうちに気がついたのが、B&Wのマザーボード、通称YosemiteはMicroATXではなくATXサイズだということです。 (写真左=外観と右=内部) さて、ケースを持ち帰って電源をテスト。電圧は念のためテスターでチェック、もちろん正常ですが、唯一Macでは18番ピンの-5Vを使用せず基板ではアースとなっているのであらかじめこの配線をカットしておく必要があります。 次に、この電源にはクーリングファンが2個付いていてこれがかなりの音を出すのです。そこでまず電源のカバーを外して2個のファンを直列にしてみました。12Vだったのが6V駆動になって音はかなり小さくなったもののもう一息、そこで又並列にして5Vで駆動してみたところ音も小さく、かつ必要な風量は得られる状態になりました。 次はマザーボードの取り付けです。ケースにはATX基板用に固定穴が用意されていますが、もちろんYosemiteには合いません。結局2箇所を流用し、あとはボードに合わせてドリルで穴を開けボスをねじ込んで6箇所でボードを固定しました。 PCIスロットには、オリジナルのビデオカードとATA66のカード、これはマザーボードがかの悪名高きKAG1仕様なため今まで使っていた30GBの7200回転流体軸受けのHDDを接続しても認識しないため、それにSCSIカードとUSB&FireWireカードが入っており4つのスロットは全てふさがっています。 ドライブは、B&Wの純正CD-RとTEACのSCSI CD-RWドライブ、それにZipの内蔵ドライブを組み込みました。 後部のポートも同じ位置にありませんので、ケースに付いていた鉄の板をそっくり取り外して窓を開け、Macにあわせたプラスチックで蓋をします。(写真上右)
全面パネルにあるUSB端子2基ですが、ここにはPCIスロットのUSBカードからハブを経由して分岐しています。また、このハブには5Vの電源を供給しています。
マックですから、勿論キーボードから起動できるのですが、せっかくスイッチが付いているので、それぞれ基板のコネクターに接続してあります。 信号を取り出すコネクターは、基板のPCIスロットの反対の端にあります。 上の図のように、下の段の中央にアースがあり、上の段の右から2番目がリセット、そして3番目が電源でそれぞれアースに落とすことで電源が入ったり、リセットされます。 このケースでは、スイッチから既にハーネスが付いており、端に2ピンの端子が付いていました。 ちなみにその下の小さなコネクターは、CD/DVDドライブの音声信号が入る端子です。 なお、スイッチの周りには電源とHDD用に2個のLEDが配置されております。電源の方は、ちゃんと点灯するようになっていますが、アクセスランプだけはHDDから取り出せる端子がないため配線していません。 色々苦労はありましたが、思い通りのMacができあがりました。 =PowerMac in ATX case= 仕様: G4への改造
実は前の製作記では触れなかったのですが、最終組み立ての後ZIPドライブを内蔵しようとして電源を間違えて接続し、一時マシンが起動しなくなったことがあったのです。ひょっとしてロジックボードを飛ばしてしまったかと思いこみ、ネットオークションでヨセミテのロジックボードを入手しました。結局ロジックボードに異常はなくそのボードは使わなかったのですが、調べてみるとそれはG4 PCIモデルのボードだったのです。それでいつかはCPUを手に入れてG4マシンにアップグレードしようと考えていました。そしてまたネットオークションでCPUボードを入手することが出来ましたので今回パワーアップを図りました。
作業自体は難しくはありませんが、G3の放熱器ではちょっと能力不足です。そこで手元にあったPPC604のCPUボードから外した放熱器をつけることにしました。
このボードにはFIREWIREのユニットは付属していませんが、どうせUSB+FireWireのPCIカードを搭載していますのでこの状態でそっくり入れ替えれば完成です。 さすがはG4、起動も早くなりインターネットエキスプローラーも倍くらいの早さで動くようになりました。やはりインターネットが遅いのは回線のせいではなくマシンのパフォーマンスによるものでした。クロックは350MHzですが、十分以上の早さですのでこれで当分問題なく使えそうです。 メモリカードリーダーの取り付け せっかく筐体を開けたのでついでに気になっていたフロッピードライブの穴を何とかしようと考え、結局メモリカードリーダーを入れることにしました。サイズ的にほぼ同じなので周囲を少し削って広げ、裏からリーダーを差し込んで接着剤で固定して終了です。 これ自体はUSBから電源供給を受けて動作しますので、内部にあるUSBのハブに接続しました。なお、下に見える青いボタンはフロッピーのイジェクト用ですが、これはただのダミーで使ってはいません。
2008年4月 ロジックボードを入れ替え! またもや会社で使用していたマックを払い下げることになりました。今回のマシンは、G4 CubeとPowerMacG4 Quicksilverの2台です。 さて、自宅に持ち帰ってセットしようとして問題点がいろいろ出てきました。
さてこれで使用可能な状態になりましたね。ディスプレイやケーブル類を接続して、起動。で、またまた問題が・・ もともとQuicksilverはファン騒音が大きいので有名でした。オフィスでは気にならなかったその騒音は、とても自宅の静かな環境では我慢が出来ません。本体を引き出して調べてみると、このマシンには6センチのCPUファン、電源の8センチファン、そして筐体内部に12センチと3つのファンがあります。なかでも12センチファンの音が一番大きく、これは全部を静音タイプに交換しなければいけません。これは結構面倒な作業・・・そのほかにも、USBやFireWireのコネクタが後ろにあるので、USBメモリやiPodを接続するたびに本体を引っ張り出すのも面倒です。 以前のマシンなら、前面パネルにUSBもFireWireも、それに各種メモリカードのリーダーも付いていました。 ところが、電源が違うのですね。前のG4PCIの電源はATX標準の20ピンですが、Quicksilverは22ピン、それにシネマディスプレイのためのADC(Apple Display Connector)を採用しているため、ディスプレイ用の電源24Vが必要なのです。一番良いのはQuicksilverの電源をそのまま使うことですが、ためしにあてがってみると上下を逆にすれば さて、ではいよいよ組み込みです。ロジックボードを取り付け、CPUと電源のファンは静かなものに交換して取り付けました。ここで、また問題が発生。ATXケースには電源のオンスイッチとリセットスイッチが付いており、前のボードでは基板上に直接接続して使えたのですが、Quichsilverのボードではスイッチ基板からの信号で動作するようになっているのです。仕方が無いので、スイッチ基板も移植してスイッチの配線は基板上のタクトスイッチに直接接続する方法をとりました。 PCIに取り付けるカードは、ディスプレイカードとUSBの増設カード、これは全て前面のUSBコネクタにつながります。そしてATA66カード、これは増設した3台目のハードディスク用です。FireWireの端子はボード上に2つあるので、カードが不要となりました。また、ボードにはモデム基板が乗っていたのですが、モデムは必要ないので取り外しました。 使用したハードディスクは、160MBが2台とバックアップ用に60GBが1台です。1台目の160GBはこれまでG4PCIで使用していたそのまま、3つにパーティションを切ってそれぞれOS9とそのアプリ、OSXとそのアプリ、データとして使います。2台目の160GBは主にビデオ関係のデータ格納用として使い、60GBはOS9とOSXのパーティションをそっくりバックアップすることに使うようにしました。
さて、全ての作業が終わりケーブルを接続して起動してみました。
追記; 入れ替えたマザーボードはどうしよう?
2013年12月 ロジックボード交換! 私のQuicksilver、途中でOSを10.5に変更しました。というのは長年使っていたキャノンのプリンタが壊れたのでMG5330という機種に買い替えたのですが、そのドライバが10.4以降にしか用意されていないのです。そこで10.5を入れざるを得ませんでした。メモリも1.5GBに増やして、これでまたしばらく使えるぞと思っているうちにだんだんマックの調子が悪くなってきたのです。 スイッチを入れても、起動音がせず、ハードディスクやディスクドライブも動きませんし、当然ディスプレイも点かない状態です。当初、本体の電源ハーネスをぐりぐりすると直ることがあったので、電源内部の接触不良かと思って電源をばらして基板のハンダ付けをやり直したこともありました。ですが、それでも再発し、調べるうちにパワーマネージメントユニット=PMUという部分が関係していることがわかりました。ボードの上にあるPMUのリセットスイッチを押すことで起動することもありましたが、やがて完全に起動しなくなりました。さらに気になるのは、ロジックボードにストレスをかけるとストンと落ちる症状がかなり前から現れていたのです。これはやはりロジックボードの不具合か?しかし、もう10年以上も前のマシンのロジックボードがどこにあるのか??? とりあえずヤフーのオークションを見てみると・・・・なんと、そのものズバリ、クイックシルバーG4のロジックボードがたったの1000円、残り16時間で入札なしで出ているではありませんか!! さて、このトラブルで予備の環境を整えておく必要を強く感じました。ちょうどウィンドウズ7がなくなる前にそこそこのパフォーマンスのマシンを入れたいと思っていましたので、早速Core i7/Win7/1TB/BDドライブ付きを買ってきました。そしてウィンドウズ用のディスプレイとして、三菱の23インチも手に入れました。Macのディスプレイはシネマディスプレイ22インチですが、ADCという電源をMac本体から取るシステムになっているのでウィンドウズマシンと共用できないのです。
さあ、これでマックはあと5年、がんばってくれるかな? |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||