*ジューシーに仕上げる「チャーシュー」
チャーシューすなわち煮豚といえばみりんと醤油でゆでるだけ。
ですが、ちょっとした作り方でパサパサせずにジューシーに作ることが出来るのです。
使うのは豚の肩肉、なるべく脂身が適度に混じっているものを使いましょう。それを塊のまま、ショウガとネギを入れて酒、醤油、みりんに少量のウーシャン(五香粉)を加えて、じっくり茹でます。要はそれだけなのですが、ジューシーに仕上げるコツは茹で汁を絶対に沸騰させずに温度が80度以上にならないよう注意しながら40分から1時間、トロトロと茹でることです。
火が強いと肉の部分がパサついてしまいますので、くれぐれも弱火をキープしてください。プクプクしてきたら火を消してしまって構いません。竹串を刺して赤い汁がでなくなれば、茹で上がりです。(私はデジタルの調理温度計を肉の中心に刺して、65度になるのを目安としています)
使うのは豚の肩肉のブロックです。適度な脂肪が入っている部位を選びます。 |
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火が入りやすい大きさに切り分けます。 |
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80度を超えないようにガスの火を消したり点けたりして約1時間、じっくりとゆでます。 |
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串を刺して血が出なければゆで上がりです。いい感じにゆであがりました。 |
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この断面をご覧ください。ジューシーな感じがわかりますか? |
ところで、ふとしたことから電気炊飯器の保温の温度は70度前後になっているという話を聞きました。それならば、ジューシィなチャーシューを作るのにぴったりな温度ではありませんか。いちいち温度を気にしてガスをつけたり消したりしなくても、放っておくだけでチャーシューができちゃうとは、素晴らしい。
ということで早速肩肉のブロックを買ってきて調味料を入れてスイッチオン。出来上がりが楽しみです。
豚の肩肉のブロックです。適度な大きさに切りました。 |
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保温は高めと低めがありましたので、高めを選択してスイッチを入れます。 |
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温度が上がるまでに約1時間かかりました。いまは70度で安定しています。 |
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2時間間経過しました。いい感じにゆであがりました。 |
さて、こうして美味しいチャーシューが出来上がったわけです。あ、煮汁はそのままラーメンの醤油タレとしてお使いくださいね。
そしてチャーシューはラーメンにはもちろん、ご飯の上にのせてチャーシュー丼とするのもおすすめです。らーめんの場合は、チャーシューの旨さを引き立たせてくれるのは醤油らーめんでしょうね。
ということで早速作ってみました。
そちてこちらはチャーシュー丼です。ご飯には煮汁を少しかけ、レタスの千切りを載せてその上にチャーシューを並べます。仕上げにゴマを振って出来上がりです。 |
そちてこちらはチャーシューと煮玉子を同時に炊飯器で作る例です。煮汁に豚肉とゆで玉子を入れて、「保温」モードで3時間で出来上がります。 |
さて、炊飯器はいいのですが調理中はご飯を炊けないという不便がありました。ご飯を炊かない昼間のうちにチャーシューを作ってしまわなければならないのです。これはちと調整が大変、そこで思いついたのがお湯を沸かして保温する、電気ポットなのであります。電気釜の保温よりも短時間で煮汁を加熱してくれます。手持ちのポットの設定温度は80度でした。では、さっそくチャーシュー作りを始めたいと思います。
手順や注意としては炊飯器と同じです。ただ、ポットなのでお湯を注ぐ機能が付いていますから、そちらに煮汁やお肉のカスが入り込まないように底に開いている穴にはゴム栓などを詰めておくほうがいいでしょう。 |