*別名はナベ壊しです、「かじか汁」
北海道には「かじか」という名前の魚がいます。
海の魚でオコゼみたいに頭や口が大きくて不格好な魚ですが、刺身や塩焼きにはしません。どうするかというと鍋専用の魚なのです。それも鱈のように上品に卓上で食す鍋ではなく野菜と一緒に味噌で煮込み「かじか汁」にします。
それがとても美味しいものですから、皆が箸を鍋にガシガシとつっこんで食べたがるので「鍋壊し」という別名が付いているくらいです。
このかじか、アンコウと同じように「肝」が特に美味しくていい出汁が出ますので、かじか汁にはオレンジ色の肝が必ず入らなければなりません。北海道のスーパーでならたいてい身をぶつ切りにして肝を添えた鍋用のパックにお目にかかると思いますが、できれば魚屋で適当な大きさのかじかを一匹、丸ごとおろしてもらうといいですね。ざっと熱湯をかけて臭みをとってからニンジンとかダイコンを加えて味噌で味付けをします。しみじみと美味しく、体が温まります。
人参、大根、タマネギ、こんにゃくを切ります。 |
ジャーン、僕、かじか君です。 |
30センチくらいの小振りなかじかです。なかなかにグロテスクなそのお姿。 |
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全体をぶつ切りにします。オレンジ色の肝が出てきました。大切に取り出します。 |
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これでかじかの処理は完了です。 |
ざるに並べて熱湯で霜降りにします。 |
肝にとんとんと包丁を入れて煮立てます。 |
続いてかじかを投入します。 |
野菜を入れて味噌を溶きます。 |
ハイこれで出来上がり。 |
いかがです?良い出しが出ていますでしょう? |