*殻付き牡蛎のむき方
寒くなると貝類が美味しくなりますが、その中でもファンが多いのはなんと言っても牡蛎ではないでしょうか。
ぷっくりと身の詰まった牡蛎にレモンを搾ってそのまま口に運ぶ、あるいは炭火に投入して焼きガキにする、いずれも新鮮な殻付きの牡蛎があればこそです。 いつもの魚屋では、比較的安価に岩手産の殻付き牡蛎が手に入ります。一箱20個位もはいっていますので、バーベキューなど大人数の催しにはもってこいなのですが、これを剥くのも結構大変です。みんなに手伝ってもらいたいところなのですが、意外と牡蛎の殻を剥いたことがある方は少ないのでは無いでしょうか? ということで、ここでその方法をお知らせしましょう。 |
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まず最初はわかりやすいよう、きれいななすび型の牡蛎を選んでください。 手に取ると片面が平らで反対がふくらんでいるのがわかりますね。平らな方が上で、つまり蓋になっています。 また、上から見ると一方が細くなっています。細い方を上にして真ん中よりやや下、左側に貝柱が一個ありますのでこれを切れば殻は開けられます。 この位置関係をまず記憶してください。 |
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「専用工具」としては、フランスには鍔がついた小刀みたいな牡蛎剥きナイフがあるのですが、日本でも似たような貝剥きとか、何もなければ丈夫な洋食のナイフでも結構です。ただし切るのではなくこじ開ける要素が強いので、くれぐれも刃のするどい果物ナイフとか包丁の類は使わないでください。万一刃が滑ったら大けがをします。 軍手をして片手に牡蛎を持ち、蓋と下の殻の間を探してそこにナイフを差し込み、刃先を動かして貝柱を切ったらぐいっとナイフをねじって蓋を持ち上げます。そのまま蓋を剥がし、刃先で牡蛎の身をよけながら貝柱の下の部分を切り取れば牡蛎の身はするっと滑り出てくるようになります。 |
殻をむき終わったら、氷を砕いて並べたお盆に盛りつけてゆきます。
なお、殻を剥いたときに身の縁の外とう膜の部分が鮮やかに黒いものは鮮度が良く、色がはっきりせずに薄茶色になっているものはあまり鮮度が良くありません。