マイレシピ公開!<My Favorite cooking>

*手間はかかりますが「コッペガニの甲羅盛り」

皆さんはコッペガニってご存知ですか?
別名は香箱ガニとかセコガニと呼ばれているといえばお分かりですね、ズワイガニのメスのことなのです。親ガニになってもオスと較べるとはるかに小さいですが、内子と外子が特に美味しいカニです。一般的にはセコガニで香箱ガニは石川県、コッペガニと呼ぶのは関西周辺だそうですが、今回のカニは兵庫県産でしたのでそう呼ばせていただきましょう。これを食べるのはなかなか面倒ですが、お店で出すような形に甲羅盛りにしてみました。準備の手間は大変ですが、お客様にはとても喜んでいただけること、間違いありません。

さて、まずはカニを買ってきましょう。築地の戸田水産に兵庫県産の活きのいいのがありました。メスは禁漁の期間が長いので限られた時期しか買えません。今年は11月6日から年末までです。帰宅して早速カニをゆでます。ゆで時間は12分くらいかな。で、ゆであがったカニはできれば一晩置いておたいところですが、その時間はないので屋外の冷気にさらして身を締めます。
では甲羅盛りにかかりましょう。甲羅の上に内子、外子、肩肉、脚肉と盛り付けていくわけですが、最初に外子を外して甲羅をはがし縁に付いている薄皮をちぎりとります。エラを取ってその間の内子も中央にまとめます。外子は小さいフォークでしごいて筋を抜いて内子の両側に並べます。肩肉はすりこ木でごろごろしても全部出てきませんね。面倒でも金串でホジホジするしかないようです。取り出した肉は内子と外子の上にのせて軽く押さえつけます。最後は脚肉です。これは付け根からちょっと太くなったところをはさみで切らないと棒で押し出したときにきれいに出てこないようです。脚肉を並べて形を整えたら完成です。ラップで包んでおきましょう。


活ガニを買ってきました。ゆでるときに暴れないよう、淡水に浸けておとなしくさせます。

ゆであがりました。水分が抜けて甘味が増すように、できれば一晩完全に冷まします。

この外子と内子が一番の御馳走です。

お腹を外して外子と内子、それに脚を外します。

内子の両側に外子を詰め込みました。

さあ、次はこの上にカニ肉をのせていきましょう。

肩肉はこうやってホジホジするしかないようです。

ゴロゴロするとどうです、出て来たでしょう?

2時間かかって8個の仕込みができました。

この甲羅盛り、お店によっていろいろな作り方があるようです。初めて食べた京都のお店では外子は別にして内子、肩肉、脚肉の純で横に並べてありました。

限られた時期の御馳走です。皆さんもセコガニを見つけたら是非おためしください。

 

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