*究極の秋の味「マツタケ祭り2010」
嬉しいことに私の友人には太っ腹な人が多いのです。
漁協からアワビやエビを直送してくれて、「これで何か作ってほしい」という素晴らしい友人のことは前にご紹介したとおりですが、その上今度は「マツタケのヒト」があらわれました。仕事の関係で中国産のマツタケを手配するから「マツタケ祭り」をやって欲しいという依頼です。
で、そのマツタケが拙宅に到着しました。見事なマツタケがたっぷり。さて、これで何を作りましょう?焼きマツタケ、ホイル焼き、すき焼き、天ぷら、マツタケご飯、土瓶蒸し・・・・どうせなら何か新しい料理にもチャレンジしてみたいですね。
で、組み合わせる食材を買いに、朝、築地に行ってきました。まず、いつもの戸田水産でケガニを調達しました。これはそのまま食べるのではなく、ゆでてから身だけ取り出して加工して使います。ゲストが「毛ガニは味はいいけれどいちいち剥いて食べるのが面倒くさい」というので、最高の毛ガニの旨さだけを味わってもらうつもりです。ま、例えば〇〇玉とかネ・・・・そしてアワビ。これはぶつ切りにして、マツタケと一緒にバター炒めにするのです。そして前菜の刺身用にミル貝とボタンエビも買いましょう。特にこのボタンエビ、滅多にみられない見事な大きさです。もちろん、お値段もまさに目が飛び出る価格ですが、マツタケ様をお迎えするのですからここは奮発しましょう。
さらに近所の魚屋でタイとサザエを追加して、食材の準備は完了です。
で、以下が超豪華版「マツタケ祭り2010」のメニューでございま〜す!
・お造り: ボタンエビ(卵つき)、ミル貝、タイ
お造りのボタンエビは大きさを強調するためにまるごとお皿に載せました。ツブツブの卵も一緒に添え、お醤油タラリで食べていただきました。
・マツタケとケガニの玉子焼き
玉子焼きにはケガニの2杯分の肩身をどっさり入れ、そこに醤油とみりんで甘辛に炊いたマツタケを細かく切って混ぜてふんわりと焼き上げました。
・マツタケとサザエのつぼ焼き
これは土瓶蒸しからの発想です。サザエだけでも壺焼きのお汁が美味しいのにマツタケの香りが加わりますし、なによりそのシャクシャクとした歯ざわりがたまりません。これはいい一品でした。
・マツタケとアワビのバター焼き
アワビは一人に1個、まるごとバター炒めにしました。そこに醤油をタラリ・・・同様にひと口大に切ったマツタケもたっぷりのバターで炒めました。これはもう、いうことの無い贅沢な味ですね。バター味のマツタケはマツタケご飯に乗せて食べると最高のコンビネーションでありました。
・マツタケのあんかけ煮物: 湯葉、高野豆腐、ニンジン、オクラ、ケガニ脚肉
毛ガニの脚を剥いた良いところを煮物と一緒に鉢に盛り、そこにマツタケのお吸い物味の出汁を餡にしてかけました。
・マツタケのクリームスパゲティ
スパゲティは、ソースをさらっとさせたのが良かったですね。実際には3人前のスパゲティに対して1人前のホワイトソースを生クリームで倍に伸ばし、茹で汁を加えて塩味を調整しました。とても美味しく出来ました。
・マツタケご飯
これが一番基本どおりに作った料理です。餅米を加えてもっちり感を出しました。ウソ!というくらいのマツタケが混ぜ込まれています。
これが到着したマツタケご一行様。 |
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大小のマツタケが20本くらい入っています。良い香りです。 |
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築地で買ったミル貝にアワビ、特大ボタンエビ。 |
刺身3種盛りです。手前はタイ、ミル貝、エビの卵。 |
北海道の毛ガニ。美味しそうに茹で上がりました。 |
たっぷりの毛ガニと味付けマツタケが入りました。 |
三つ葉も入れてふんわりと焼き上げます。 |
オクラとニンジン、湯葉と高野豆腐、そしてカニ。 |
マツタケのお吸い物味の餡をかけました。優しい味になったと思います。 |
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サザエを焼いて中身を取り出します。 |
三つ葉とサザエ、マツタケを出汁でグツグツ。 |
これがマツタケとサザエの壺焼きです。マツタケの風味が良く出た一品です。 |
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アワビは一人1個、庖丁目を入れておきます。 |
マツタケもゴロゴロとぶつ切りにします。 |
たっぷりのバターで炒め、醤油をタラリ。 |
出来上がりました。なんとも豪華ですね〜 |
マツタケをスライスします。 |
オリーブオイルで炒めます。ニンニクは控えめに。 |
市販のクリームソースを使いました。 |
レトルトソース1人前を生クリームで伸ばします。 |
これがマツタケのクリームスパゲティ。マツタケがどっさり入っていますよ。良い香りです。 |
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これは説明の必要がありませんね。定番のマツタケご飯。 |
と、いうわけでどの料理も評判が良く、ゲストも大喜びでした。「マツタケ祭り2010」は大成功!!
それはいいとして、来年もやることになったら何を作りましょう?もうネタ切れなんですけど・・・