*トンカツじゃないよ、シュニッツェル!
シュニッツェルはドイツのカツレツ。材料が豚ならシュバインシュニッツェルといい、日本のトンカツより薄くてひたひたの油で揚げるところが違います。部位もいわゆるロースではなく肩肉を使い、下味もしっかりと付けるのは、トンカツソースではなくレモンを搾ってそのまま食べるからでしょう。
ヨーロッパで有名なのはオーストリアの「ウィーン風カツレツ=ウィーナーシュニッツェル」ですね。これは子牛の肉のカツレツです。ホイリゲと呼ばれるワイン居酒屋に行き、このカツで出来立ての白ワインを飲むのがオーストリアの秋の楽しみなのです。下の写真は1987年にウィーンで一番大きなシュニッツェルで有名なホイリゲに行ったときの写真です。厚さは数ミリなのですが、直径はお皿からはみ出す40センチくらいありますね。
さてそのシュニッツェル、日本では子牛は手に入りにくいので、豚肉を使いましょう。ただ、いわゆるトンカツ用のロースではなく、肩肉を使います。厚さはトンカツよりちょっと薄い7ミリくらいが適当です。トンカツよりもしっかりと塩コショウをしたら小麦粉を付けて玉子にくぐらせ、パン粉を付けます。このパン粉は生パン粉ではなく乾燥した粒の細かいものの方がシュニッツェルらしくなります。
これをフライパンに5ミリくらいサラダオイルを入れてひっくり返しながらこんがりと揚げれば出来上がりです。
シュバインシュニッツェルを作っています。 |
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今回は頂き物の「矢場とんのミソだれ」をかけてみました。名古屋とドイツの国際親善やぁぁ! |
シュニッツェルは味がついていますので、そのままご飯のおかずとしても、パンにはさんでも美味しいです。レモンやお好みでトンカツソースをかけても結構です。