*さらにさらにお袋の味、「豚天丼」
私の母親はもう亡くなりましたが、私の大好物で良く作ってもらったものに「豚の天ぷら丼」こと「豚天(とんてん)」があります。
作り方はそう難しいものではなく、醤油とみりんを1:1で混ぜたタレに豚肉を15分くらい漬け込んでおいて小麦粉と全卵の衣をつけて揚げたものです。これも肉の厚さが味に影響します。5ミリくらいのショウガ焼き用があるといいですね、それも肩肉の。
ポイントはむしろご飯の方にあります。丼にご飯をよそったら真ん中をへこませてそこに大きめのバターをひとかけら置き、その上に熱々の豚天を載せ、さっと醤油をかけて食べるのです。
これが豚天に最適な厚さの豚肉です。部位としては肩肉が良いですね。 |
|
このくらいの脂肪の入り具合が一番美味しいのです。 |
醤油とみりんのタレに15分くらい浸けておきます。 |
玉子+小麦粉+水で衣を作ります。 |
お肉を投入してからませましょう。 |
何度かひっくり返しながら全体を良く揚げます。 |
火が通ったら出来上がり。衣がこげやすいので注意。 |
これが豚天丼です。そのままでも良いのですが、たらりと醤油をかけて食べるのが好きです。 |
最近はカロリーが気になる年ですので滅多に食べなくなりましたが、東京で一人で暮らしているころ、実家から戻ってくるときに肉が大好きな私のために母がアルミホイルに小分けしてどっさりと持たせてくれた「豚天」を懐かしく思い出します。油で揚げてありますので日持ちがし、ご飯だけ炊いて冷蔵庫から出して暖めるだけで食べられるので3日くらいは毎日食べていたものです。
母のレシピは妻が受け継いでくれました。さて、息子の嫁さんになるひとは、この味を理解してくれるでしょうか?
今度の週末は久し振りに「豚天」デーにしようと思います。