<Visit to Paris>
2009年8月22-30日:パリの食い倒れ旅

美味し国へ出発! 

5年ぶりに、仕事でフランスに行くことになりました。なんで8月なの?良い店はバカンスでお休みの時期ではないですか。それに私の好きなムールも時季はずれでないかも知れない・・・とは言ってもそこはお仕事、好き勝手をいうわけには行きません。

成田へは箱崎からリムジンバスで向かいます。土曜日ということでそれほど渋滞もないでしょう、フライトが11時ですから9時半に着くとして8時過ぎのバスに乗ればいいでしょう。バスはスムーズに成田に到着です。キャリアはエールフランスなので第二ターミナルで下車してカウンターに向かいます。ところが殆ど人の姿がありません。そこには「AF272便は日本航空のカウンターでチェックインを受け付けています」との立て札が・・・そうなのです、私が乗るフライトはJALとの共同運行便だったのです。代金はエールフランスに払ったのに実際に飛ぶのはJALの飛行機なのでチェックインもJALがするというわけです。そしてJALは第一ターミナルにあります。1階に降りて連絡バスに乗りようやくチェックインしたのは1時間前でした。

それでも30分くらいはメールをチェックする時間があります。JALのエグゼクティブラウンジである「サクララウンジ」に向かいました。奥のデスクにはコンセントとLANポートが設置されています。ドリンクは、なんでも無料ですがのどが渇いたのでビールをもらいましょう。メールを2通書いて、SNSに投稿をしているうちに搭乗の時間となりました。

さて、機内に入りました。久し振りに乗ると座席も進化していますね。「シェルフラットシート」という、卵を半分に切って斜めにしたようなシートになっていて、背もたれを倒すのではなく、殻の中でシートが前の方にずり下がりながら伸びていくというもので、さらに続けるとほぼ完全に平らになる上、頭は卵の殻の中に入ってしまうので隣人と目が合うことはありません。さらに前の席の後には10インチの液晶ディスプレイが付いていて、ビデオでもゲームでもオンデマンドで上映することが可能です。レッドクリフ2とスタートレック、それにナショナルトレジャーを観ました。
ヘッドホンもノイズキャンセリング機能付なので、スイッチを入れるとゴーゴーいうエンジン音がすうっと消えて静かになります。これは良いですね〜

食事は和食と洋食がありましたが、 私は和食を選択。 料理は京都の「わた亀」のだそうで、前菜が抹茶豆腐、線香卵とすっぽんのにこごり、マグロ山掛け、鱧寿司 、トコブシやわらか煮、鮎一夜干し、タコとカボチャの煮物、タラ南蛮漬け。そしてメインが鰻の柳川しんじょとすずきの宇治揚げ、もしくは鴨つくねの山椒あんかけのどちらか選択です。 お酒はどちらも純米吟醸で、「瀬祭」と「米鶴」がありました。
この他にもお腹が空いたら、「もずく雑炊、ひじきとガンモの煮物」の和定食か「マッシュルームリゾットと温野菜サラダ」の洋定食、さらに、ハヤシライス、醤油ラーメン、キツネうどん、鮭茶漬け、ビーフシチュー、サンドイッチ、ミネストローネ、サラダ、アイスクリームから好きなだけ注文できるのです。
久しぶりにエグゼクティブクラスに乗りましたが、ずいぶんサービスが良くなったものですね。

さて、パリには定刻に到着して、タクシーでホテルに向かいました。シャワーを浴びてスッキリしたら猛烈にお腹が空いてきました。ビールも飲みたい!!まだ外は明るいので、まずはホテルの周辺を偵察です。このあたりは17区、環状線の外側の中近東系の人が多く住む地域で・・・要はあまり上品なところではありません。ショルダーバッグは部屋に置いて、シャツのボタンを外してダラっとした感じで通りを歩いていくと、すぐ近くにスーパーを発見。お、ここでお酒を買って帰ろう。その先には結構大きな中華料理屋があって・・・・あれ?「お好み焼き」の提灯が見えますよ。ふうん「名古屋」という名前の日本メシ屋ですね。寿司とお好み焼きの店のようですが・・今日はパス。
さて、まずはビールじゃ。角にあるカフェに入りまして・・・・プリムスという銘柄をゴキュ!うま〜い、もう一杯! 落ち着いたところで、「灰皿、ちょうだい・・・あれ?もしかして禁煙?」「そう、全部禁煙!吸いたきゃ表で吸って、こっちで飲む」「えええ〜、そんな、ここってパリじゃないみたい!」そうなんです。いつのまにか禁煙法が出来て公共のレストランやホテルが禁煙になったのです。紫煙が無いパリのカフェなんて・・・・パリじゃない〜
じゃあ、中華料理屋なら大丈夫だろうと、さっき見た店に入ったら、そこも全面禁煙だって・・・・・まあ仕方ないってんで、ビール、これはフランス東部のクロナンブールをもらってエビシュウマイ、鴨と木耳の炒め、そして海鮮焼きそばを注文しました。待っている間にエビせんべいとカンパリが出てきて、次にビールとエビシュウマイ。日本のより皮が厚いかな。木耳がちょっとやわらかいけど、オイスターソースが美味しい。焼きそばはビーフンみたいな麺でした。帰りにスーパーでミネラルウォーターとビールを買ってホテルへ。そしてテレビの「ミリオネア」を見ながら10時半まで起きてからベッドに入ったのでありました。


行きの機内食は和食を選択しました。

メインは鰻と白身魚です。大吟醸が美味しい。

軽食のラーメンです。さすがJALは偉い!

カップ麺ではなくて、腰のある生麺です。

懐かしいヨーロッパの風景です。

夕食はホテルの側の中華料理店で。

まずはビールと点心で乾杯。

鴨肉とキクラゲの炒め物と海鮮焼きそば。

ナゴヤという名前の日本食レストラン。

テレビではミリオネアを放送中です。

4者択一の設問もお馴染みです。

ミノさんと違って「溜め」がない司会者。

翌朝。スッキリと晴れ渡った良い天気です。朝食をとったら、今日は観光に出かけます。
ホテルから歩いていくと、朝市が出ていました。衣類や雑貨が中心ですね、それも安物ばかり。ホテルの周りにはイスラムのハラル肉屋とかケバブの店があって中近東系の人が多いのです。周りを見ても頭をすっぽりベールで隠したご婦人が多いですし、映画で観たトルコ帽をかぶった物乞いのおじいさんもいたりします。

さて、まずはいつものテルネのマルシェを覗きましょう。いつ来てもここは楽しいところです。相変わらずにぎわっていますね〜色鮮やかな野菜や果物が美味しそうです。そしてエビやカニ、カキが・・・あ、ムールもありますよ、食べたいなあ・・・キッチン付きのホテルなら買って帰りたいところですけどねぇ・・
そして、ぶらぶら歩いて凱旋門へ。ここは何度も来ていますけど、上に登ったことはありません。今日は天気も良いので登ってみましょうか。9ユーロの料金を払って螺旋階段を上ります。ひいはあ・・・門の横の部分は展示室になっているんですね。そこからさらに登って屋上に出ます。うわあ見晴らしが良いですね。周りの建物の高さが低く揃えられているのでずっと遠くまで見えます。向こうに見えるのはデファンスですね、建国200周年の時に作られた、新しい凱旋門が見えます。

さて、お腹が空きました。レオンに行ってムールを食べましょう。シャンゼリゼを下っていくと・・・あら、有名ブランドの店ってバカンス時期で、しかも日曜なのに営業していますね。シャネル、ルイビトン、ラコステ・・・もちろんちゃんと入り口にはガードマンがいて、ヘンな客は入れていませんが、そこそこ客が入っています。ふうん、禁煙といいい、フランスも変わったもんですネ。さあ見えましたよ、青いテントが。夏とあって表にテラス席もありますが、エアコンが効いた室内に席を取ってもらいました。まずは「クリーク」という、ベルギービールの名品、フランボワーズのビールをもらいます。ピンクの泡が綺麗ですし、酸っぱい味が夏にぴったりですね。そしてムールはクリームソースを選びました。ムールは小粒な、間違いなくフランスのムールです。時期はずれなので、ちょっと身が小さいですが、少なくともスペイン産ではありません。よかった〜。飲み物は白ワインですね。

久し振りの本物のムールを堪能して、さらにぶらぶらとルーブル方向に向かいます。さて、どこに行こうかな?ルーブルもオルセーも何度も見ているので、今回は今までに見ていないところに行きたいですね。グランパレの角に来ました。そう言えばグランパレって中はどうなっているんだろう?で、覗いてみました。ここは非常設の博物館で、展示がないときは中はがらんどうです。とは言ってもそこはフランス人、ちゃんと綺麗にガラスに装飾を付けていました。続いて向かいのプティパレへ。ここは無料です。そして展示が結構見応えがあります。入って直ぐにはガレの作品が並んでいます。そして印象的なキリストの絵を見つけました。普通の宗教画は、回りに天使が飛んでいたり、頭に光臨があったり、さらには周りが暗くてキリストの周りだけ明るくなっていたりするのですが、これは非常に写実的です。「良きサマリア人」を描いたこの絵はモローという人の作品です。これは一度で気に入ってしまいました。ほかにも見事な階段の手すりがあったり、なかなか見応えがありますよ、この博物館。おすすめです。

夕食はシャンゼリゼからちょっと入った「DIEP」という中華の店にしました。ベトナム風の料理が食べたかったのですが・・さすがに場所がいいだけあって高かったですね。生春巻きが11ユーロ、鴨料理が29ユーロ、焼きうどんが21ユーロにチンタオビールが7ユーロ、合計68ユーロ(¥9500)でした。鴨が火が通り過ぎのほかはさすがにいい味でしたが・・・お値段も前日の倍以上ですものね。


道路を閉鎖して朝市が開かれていました。

衣類と雑貨の店が並んでいます。

テルネのマルシェにやってきました。

とある八百屋さんの店先です。

手前の黒いのはサクランボです。

それにしても綺麗な陳列ですね。

中央はイワシ。1キロ4.9ユーロ(700円)。
エビ、エビ、そしてエビ。

こちらのお店もエビィィ。

中央のムールはスペイン産。キロ7ユーロ。

こちらはカキ。種類によって7〜16ユーロ。

お店も清潔ですね。

タイやヒラメ、アンコウなどを売っています。

肉屋の名物、クルクル回るローストチキン。

凱旋門に到着です。

これが上に上る階段です。

正面に見えるのが新凱旋門です。

シャンゼリゼ通りです。建物が低いですね。

モンマルトルの丘とサクレクール寺院です。

周りが低いのでエッフェル塔が際だって見えます。

凱旋門の内側です。

下には戦死者を悼む記念碑があります。

ここでは婦警さんもごついピストルを携帯。

昔は見なかったレンタル自転車。

利用にはカード登録が必要です。

3段変速機つきの専用自転車です。

お馴染みの青いテントが見えてきました。

これがクリーク。ピンクの泡が綺麗でしょ?

来ましたよ、これが本物のムールです。

スープにはクリームがはいっています。

パリの名物、犬の糞を洗い流す掃除水です。

いまはお店はどこも禁煙となりました。

グランパレの中です。

入り口のガラスにはセロハンが貼ってありました。

天井が高いこと。

天井の骨組みも美しいですね。

これがプティパレの入り口です。

中は明るくて綺麗です。

プティパレはグランパレの向かいです。

ゴブラン織りの大作です。

モダンで落ち着いた雰囲気がいいですね。

*画像をクリックすると拡大します。

空いているのでゆっくり見られます。

背中が・・・痛そう・・

窓の枠も綺麗です。

階段の手すりは鉄製です。



それにしても精巧な仕上げですね。

細部を拡大してみました。

ガレの作品です。

これも良い作品ですね。

ここがガレの展示スペースです。

中庭も美しい。

鴨のスパイス焼きとあんかけ焼きうどん。

うどんと言っても幅広のフォーみたいです。

夜9時半。そろそろ暗くなってきました

シャンゼリゼ通りの夜景です。

さて、今日からお仕事。
アジアは中国、マレーシア、中南米からはパナマ、そして北欧も含めて集まったのは18ヶ国から28人。最初の全体説明の後は英語の組とフランス語の組に分かれて研修が始まりました。お昼はいわゆるキャンティーン、社員食堂です。今日の「定食」はゴルゴンゾーラのスパゲティ、ローストハム、ヒラメ、ターキーの4種類です。私はターキーをもらい、付け合せにはほうれん草の煮込みとご飯、それからサラダとビールにしました。もちろんワインもありますが、初日だし、軽めのターキーなのでビールの方が良い感じがしたのです。このビールは70円でした。
そして翌日。メインはビーフシチューです。芽キャベツとマッシュポテトをもらい、これが750円相当。これにはやはりワインで行きましょう。小さいワインは0.9ユーロですから130円くらいですね、食べ物に較べてアルコールが安い〜

実際は昼食代は自費負担ではなく、担当者から配られるクーポンでなにをどう食べてもカバーされるのです。私は甘い物が好きではないためにもらいませんでしたが、ケーキなどのデザートも大変充実していましたよ。ここの食堂は小さくてメニューも少ないですが、これまで来ていた地方都市のトレーニングセンターは3倍くらい広いキャフェテリアで、ワインも普通のサイズの上のクラスのものがありましたしね。とは言え、毎日こんな食堂だったらそのうちラーメンとかカレー、ソバなんかが欲しくなることでしょうね。


ここがトレーニングセンターです

世界各国から生徒が集まってきました

各自メールや時刻のニュースをチェック。

パソコンルームで実習中です

入り口には本日のメニューのサンプルが。

料理は各コーナーでセルフサービス。

メインのお料理はここでもらいます。

パスタで並んでいる人達

デザートにはクレームブリュレがあります。

食事をするテーブルです。

初日。ターキーにほうれん草とお米。

2日目。ビーフシチューにマッシュポテト。

3日目。鴨とニンジンとカリフラワー。

4日目。ラムシチューとポテト。

丸いパックがコーヒー豆です

このエスプレッソマシンに使います。

ドリンクコーナー・・ビールにワインに水

トレーは赤いゴムベルトで運ばれます。

パリの街の中を歩いていて目に付くのは、路肩に駐車している車。
有料無料を問わず、青空駐車もオーケーなのでずっと止めっぱなしと思われる車もある。そして日本と較べて圧倒的に古い、汚い、壊れたままの車が多いことですね。まあ、ちゃんと車を洗車するドイツ人と違ってフランス人は車はたんなる移動の道具であって、厳格な車検制度もないから概してコンディションには無関心であるようです。


宿泊したホテル。見た目はまあまあですが・・

ホテルの前の車。ほとんど当たってません?

後のガラスはどう見てもイタズラか盗難。

ボディが凹んでいても大したことじゃない?

これもイタズラですかね

解体車からドアを移植したのでしょうか。

ヘッドライトが・・事故車かな?

隙間があるような、ないような。

で、その後はこんな具合です。どうやって出るのでしょうか?

ホテルの朝食は8階のレストランでとります。パンはクロワッサンと食パンの2種類。ハムとベーコンとソーセージとオムレツがあります。クロワッサンは外がパリパリ、中がしっとりとしてとても美味しいのですが、食パンの方は中がパサパサなのです。中にハムをはさんでくるもうとすると二つに割れてさらにその周りがボロボロと崩れてくるのです。フランスパンだって中はしっとりとするのに、どうして食パンはこうなのでしょう。湿度が低いからなのでしょうか。

さて、月曜日の夕食です。ホテルのレストランで食べようかと思ったら、グループの貸しきりになっていたので、メトロの駅ふた駅を歩いてイタリアンの店に行きました。タリアッテレのカルボナーラとアントレコート(牛サーロイン)のグリルをもらいました。パスタが1200円、ステーキが1600円とリーズナブルでしたが、ボルドーのハーフボトルが1200円というのは安くないですね。
翌日の夕食は、研修に来ていた中国とマレーシア、それに私の3人で最初の晩に行ったのと同じ中華レストランに行ったのです。ブロッコリーの炒めもの、イカとトウチの炒めもの、エビとパイナップル、ラムと野菜の炒め物、それにシンガポールビーフン。ビール4杯を入れて3人で7500円でした。
水曜日。今夜こそホテルで食べるか、と思ったところ、8月はバカンスでレストラン営業はやっていないと判明しました。ホテルの近くにあるのはカフェみたいな店で、ステーキ、鴨の胸肉、子牛、それにタルタルステーキがいずれも11ユーロから13ユーロと安いのですがちょっとお肉は飽きたかな。そこで地下鉄に乗って3駅移動しました。にぎやかなクリシー広場にはマクドナルドにケンタッキー、それにレオンの支店もあります。ここはムールにしようかと思ったのですが、さらにその先の店先でカキを剥いているではありませんか。メニューを見る・・・やはり海鮮盛り合わせか・・でもエビカニの盛り合わせも捨てがたい・・・結局、エビカニプレートにカキを追加してもらいました。ワインはワタシの好きなミュスカデね!運ばれてきたのは、どひゃ〜っと驚くくらいの巨大なお皿、それに氷を乗せてブルターニュ-のカキと手長エビ、小エビ(クルベット)、シュリンプ、石ガニ、トゲトゲガニ、オマールという構成です。一番美味しかったのはシュリンプ、手長エビは身が軟らかい。石ガニはベルギーでも良く食べましたが甘味がイマイチ。トゲトゲのカニはブルターニュのものでしょうが、食べるのは初めてです。ミソがケガニみたいに濃厚です。オマールもゆでたてのようなプリプリ感がないものの、レモンを絞ればまあ美味しい。総体的に、見かけは豪華ですがなんとも残念なのは採ってすぐゆでていないのでプリプリではないこと、それに塩辛いことです。ハムやソーセージもそうなのですが、この国の料理は塩分が強いのです。エビカニも、海水でゆでるのが基本でしょうが大西洋はしょっぱいのかな?身の甘さを感じる前にしょっぱさが先に来ます。これはあとでのどが渇きそう・・・血圧によくないよ〜
木曜の晩は「レオン」にしました。これまで食べたことがなかった「アルデンヌ風ムール煮」にしてみました。これはスープにはクリームが使われており、ベーコンの角切りが入っていて、その風味が生かされているものでした。それにしても、今は時期はずれなのでムールの身の入りが悪いです。本来ならばぷっくりと殻一杯につまっているのですが、痩せてスカスカなのです。それは仕方ないとして、普段はデザートは食べないのですが、久しぶりにワッフルをもらってみました。一番シンプルなやつです。やはり小麦がちがうのでしょうか、サクサクしっとりで美味しかったです。


朝食はここで食べます。

いつもこのメニューです。

パンがねぇ・・割れちゃうんです、ほら。

イタリアンの夕食はカルボナラにステーキ。

本場の中国人が選んだメニューです。

クリシー広場の周りにはレストランが一杯。

洋風の「つきだし」。ウマイ!

お皿が到着、テーブルからはみだすよ。

エビとカニのプレートにカキを半ダース乗せてもらいました

手前のエビが一番甘くて美味でした。

ちょっと期待はずれのオマール

脚が細いですけど味は美味しい!

ミソもしっかり入っています

コーヒーを頼んだらお菓子が付きました・・

カカオ味のクレームブリュレです。

このお店に入りました

お隣はケンタッキーです

さすがに11時になると真っ暗です

レオンはこの向こうにあります

これがアルデンヌ風、ベーコンが入っています。

クリームスープがベースです

久し振りに食べたベルギーワッフル。

夜はホテルの周りは人通りも少ないです

最終日です。トレーニングは午前中でお終いですが、午後2時から担当者と個別の打ち合わせがあります。お昼はどこか外で食べましょう。そこでホテルの周囲にたくさんあるケバブの店に行ってみました。串焼きとかハンバーグみたいのもありますが、ごく普通のクルクル回る肉の焼けたところを削ぎ落としてパンではさむドネルケバブ、それをもらいますか。飲み物はビールです。ウン、お肉はやはりラムですね、でも美味しい!これで5ユーロなら良いんじゃない?この味付け、どうやるんだろう。スパイスミックス、売っていないかなあ・・

打ち合わせも終わって、ボートショップへ買い物に出かけました。
ネットで調べたのですが、8月はバカンスシーズンで土曜日は営業していないのです。なので金曜の夕方以外に行くチャンスはありません。そのうえ営業が6時までということで、お店に駆け込んだのは10分前。なにかめぼしいものはないかとざっと店内を見回して・・・ゲルコートの保護ワックスとVHFの無線機を購入しました。

これでとりあえずパリのボートショップも見物した、ということで地下鉄に乗ってレアールへ。
ここには美味しいノルマンディ料理のレストランがあるのですが・・・なにしろ8月、バカンスでやってないんじゃないかな・・・・大丈夫でした、やっていましたよ。外のテラス席に座ります。隣のレストランのジャズの生演奏が良く聞こえます。前菜はエスカルゴ、主采にはこの店の名物「カン風トリップ(牛の胃袋)の煮込み」をもらいました。
ふと気がつくと入り口にステッカーが貼ってあります。ミシュラン、ザガット・・・・ほお、しばらく来ないうちにずいぶん人気が出たようです。おばちゃんにおめでとうをいうと、「あんまり貼りたくなかったんだけど」って。あれこれ話すうちに、なんと4年前に経営者が変わっていたことがわかりました。前のオーナーは気難しそうなお婆さんでしたからね、スタッフも英語を話さなかったし。「最初に来たのが20年前で今回が5回目です」というと喜んでいました。
さて、エスカルゴがきました。う〜ん、いい味です。ワインはお店のお勧めをもらいましたが、オーメドックのかなりいいものみたいです。1999年の文字が見えました。自分で頼むのならハーフボトルにするのですが、お店が出してきたのはフルボトル。栓を抜いてグラスに注ぐとそのまま店内へ。グラスが空いても注いでくれないので、頼むとボトルを持ってきて注ぐ・・そうなんです、グラス売りだったんですね。これだと一人でも飲み残すことなく美味しいワインを楽しめるわけです。とは言え、お勘定をみると4杯で32ユーロ、1杯1100円についているわけですから!そして、本命のトリップ・・・・以前よりスープの色が茶色い・・・でも美味い!スープが染みこんだジャガイモが絶妙です。

十分に満足したところでシャンゼリゼへ。締めにリドのショーを見ようというわけです。一人だからバーカウンターでいいでしょう。(女性が一緒なら当然ウェイターにチップを握らせていい席に案内してもらうところですけどね)前に来たのは15年まえかな?ステージが変わっていますね。オーケストラピットが無くなってその分前にせり出していて、観客がコノ字形に取り囲むようになっています。そしてそこから噴水池が出てきたり、スケートリンクになったり、相変わらずおおがかりなステージです。ここのショーはダンスもさることながら、マジックや体操などの演技のレベルの高さが魅力ですね。最高の食事に素晴らしいショー。ゆったりとした気分でホテルに戻りました。


ケバブのお店。いろいろあって迷います。

「ドネルケバブ」ラムが美味しい。

ホテルの最寄り駅「ガリバルディ」です。

地下鉄は車体が小さくて大江戸線並み?

中にはゴムタイヤ仕様も。札幌地下鉄みたい。

ここがネットで見つけたボートショップです

「ファラモンド」に到着しました。

かなりの有名店になった模様です。

7時だとまだこんな明るさです。

向こうの木の下ではジャズバンドが演奏中。

さあ、来ましたよ、エスカルゴちゃん

本命のカン風トリップの煮込みです。

コーヒーも美味しい。

地下鉄で突然演奏を始めるミュージシャン。

「リド」のショーのフィナーレです。

電車の到着まで3分11秒です。

今日は帰国する日です。フライトが夜の11時半なので、できれば夜までホテルの部屋を使わせてもらいシャワーを浴びてから空港に向かいたかったのですが、あいにく土曜の晩とあって、ホテルは満室。それでも午後2時まで使って良いと言ってくれました。今日の予定としては、午前中にマルシェやスーパーで買い物をして昼過ぎにホテルに戻ってパッキングする、スーツケースをフロントに預けて観光、夜9時にホテルに戻って荷物をピックアップしてタクシーで空港に向かうというものです。

最初に向かったのがポートマイヨーという駅。前日買い物をしたボートショップで、グランダルメ通りにもショップがあると聞いたのです。Uシップというその店は、小物はたくさんありましたがやはりポンプや照明、電気部品はそれほど安くないですねぇ。結局ここではライターより一回り大きいくらいのトランシーバーセットを買いました。
そしてまたもやテルネのマルシェへ。「ディベイ」といういつものフォアグラの店でキャセロールと、量り売りのテリーヌを300グラム購入しました。そしてふと店頭を見ると美味しそうな焼きソーセージが・・・・思わずビールが頭をかめ・・・「1本ちょうだい!」と2.5ユーロを握り締めて叫んだのでありました。「ほいよ、これは世界一美味いソーセージだ。あんたフォアグラを買っただろ?だから1本おまけするよ」と2本包んでくれました。えへへ、やったね!
次に「モノプリ」というスーパーへ。カートを引き出して、ぽんぽん放り込んでいきます。缶詰、チーズ、ソーセージ、ベーコン、ソースミックス、フォンドボー、歯磨き、石鹸、スモークサーモン、ペーパーナプキン、デーブルクロスその他もろもろ。ずっしりと思い袋を下げてホテルへ。

いや〜疲れた。冷蔵庫の冷えたビールをプシュっとしてソーセージをガブリ。うん、美味い。粗引き肉に混ぜられた玉ねぎがシャリシャリとして絶妙。とは言え、こんな大きなソーセージ2本は食べきれない。ええい、お土産に持ち帰っちゃえ、とアルミホイルできっちり包装する。しかしこんなのスーツケースに入れて、成田の税関の荷物検査場で開けられたら恥ずかしいなぁ・・・いや、その前に麻薬捜査犬が香ばしい臭いで騒ぎ立てていきなり取調室に連れ込まれて事情聴取とか・・・ホントはこれに限らず肉類はどんな製品でもダメなんですけどね。まあ、やってみましょう(良い子の皆さんは真似しちゃ、ダメですよ〜)

とにかくお土産を全部パックしてからシャワーを浴びて着替え、地下鉄で向かったのはコンコルド広場。そこからブラブラと歩いてオランジェリー美術館へ。ここもいままで来たことのない場所なのです。かの有名なモネの「睡蓮」をはじめとしてピカソ、マチス、ローランサンなどそうそうたる画家の作品を鑑賞しました。
つぎはルーブルへ。とは言ってもこれまでに何度も来ていますから今回は中を見るのではなく、とある映画のラストシーンで使われた「逆さピラミッド」を見たかったのです。場所は中庭の地下に作られたショッピングゾーンの中央広場です。う〜ん、これか・・・なるほどね。しかし、フランス人というのはすごい発想するなぁ・・


こちらも別のボートショップ

金具や小物パーツが多いです

つい買ってしまった、焼きソーセージ

ジューシィでタマネギがしゃりしゃり

スーパーの野菜売り場。綺麗な陳列です。

暑いのでテュルリー公園の日陰を通ります。
セーヌ河ともしばらくお別れです。
ここがオランジェリーの入り口です

これがモネの「睡蓮」です






拡大してみました

こうしてみると、誰でも書けそうですが

マリー・ローランサンです

ピカソです。これは普通の絵ですね。

向こうにルーブルの南棟が見えます。

公園内には無料のイスがたくさんあります

恋人同士あり、昼寝する人あり・・

手前の女性は何をしているのかな?

ああ、なるほど・・・

こういう写真(合成)を撮っていたのですね!

これがルーブルの入り口でもあるピラミッドです

そしてこれが見たかった、逆さピラミッドです。右奥がルーブルの入り口です。

ここは誰でも入れるショッピングゾーンです。

上下の隙間がこれくらい・・

夕食はホテルの帰り道の途中のクリシー広場で採りましょう。
「ヒポポタマス」というレストランに前から目を付けていたのです。それもTボーンステーキ」を。これは日本では食べられないものな〜しかもアイルランドのアンガス牛という、日本でいう黒毛和牛に相当する美味い肉なのです。昔、ロンドンにその名の通り「アンガス」というチェーンがあってよく食べたものです。じつに20年ぶりですよ、アンガス牛を食べるのは。340グラムで28.5ユーロ、それにワインが15.5ユーロです。ご馳走様。

満足して食べ終わって店を出たところに・・こんどはケンタッキーの看板が見えちゃいました。そう言えば昔、ベルギーに住んでいた頃にはヨーロッパにはケンタッキーがなくて、ようやくオランダに1軒開店したというのを聞いてわざわざ隣国まで買いに行ったことを思いだしました。そうだ、フランスのケンタッキーの味は日本と同じなのか、これはぜひ試さなくては心残りです。お腹一杯なのでチキンを1ピースと小さいペプシを注文。ところが目算より高いのでおかしいなと思ったら、チキンが3ピースも入ってるではありませんか。どれ味見してみましょう。うん、スパイスが違いますネ。日本よりもっとマイルドですね。それにもともとチキンが水っぽいせいで、ジューシー。

ホテルでスーツケースを引き取ってタクシーを頼み、空港へ。運転手に「エールフランスの国際便、アジア行きはどこから出るか知ってる?」と聞いたら「ターミナル2Fだ」とキッパリ!オッケーと安心してチップを払ってタクシーを降りて・・・さてチェックインしようとしたら「ここじゃない、ターミナル2Eからです。」だって。お土産でずっしりと重いスーツケースをゴロゴロ押しながらターミナルを移動します。あ、スーツケースの重さはは30.2キロでした。
そんなわけで、早く出たつもりなのにエールフランスのエグゼクティブラウンジに着いたときは出発1時間前となりました。予定ではゆっくりラウンジで日記でも打ち込もうと思ったのに30分もありません。メールだけぱっと書いて搭乗ゲートへ向かいました。
搭乗口に行ったら長い列が出来ています。全クラスが同じなのですね。成田ではクラス別に優先搭乗ゲートがありました。来るときは日本航空の機体でしたが、帰りはエールフランスの飛行機です。シートは、外側の形が丸くないだけで、中身はJALと一緒です。シート脇のポケットにミネラルウォーターのビンと、旅行セットが入っていました。セットの中身はくし、歯ブラシ、ソックス、靴べらです。JALは旅行セットは無くて、歯ブラシとくしを配っただけでした。これはエールフランスの「勝ち」ですね。
さて、出発時刻を過ぎても動き出しません。機長のアナウンスでは「故障があって燃料が流れ込まない、いま修理班を呼んでいる。あと50トンの燃料が必要である」とのこと。結局1時間遅れで出発したのでありました。さて、アペリティフ。どちらもシャンパンで同じですが・・・・給油で待たされている間に飲み物の追加ぐらいしても良かったのじゃないかと思います。エールフランス、心配りが今ひとつ・・・で、注目の食事です。前菜は2種類、メインはすき焼きと鶏肉と貝柱の3種類から選択でした。私は前菜にフォアグラをもらいましたが、ちょっと塩分が強い・・メインは貝柱のカレーソースでした。ご飯があって、ちょっとカレーライスっぽい。チーズが3種類というのはJALには無かったけれど、選択肢の変化でいうと圧倒的にJALのほうが豊富です。それに軽食は、バーに行けばカップ麺、サンドイッチ、ケーキ、果物から選んでセルフサービスで食べられますが、これもJALのバラエティと質の高さにはかないません。JALはきつねうどんにラーメンにお茶漬けでしたからね、やはり「つぼ」を押さえていますよ。
エンターテイメントもハードウェアは同じですが、ヘッドホンはエールフランスのゼンハイザーよりJALのパナソニックのほうがノイズキャンセルが効果的です。ゼンハイザーはうっかり横のマイクをふさぐとハウリングをおこしましたし、映画もJALのほうが新作が多くて楽しめました。というわけで、この勝負は総合点でJALの勝ちぃ〜!!


「ヒポポタマス」というステーキレストラン。

メニューにTボーンステーキがありました

340gのステーキです。

最後にケンタッキーの食べ較べ

ディスカウントショップで見つけた犬の散歩リードは1個1400円位でした

買い集めたお土産。奥の赤い袋はフォアグラで他には石鹸、ナプキンから調味料まで。

エールフランスの前菜。これはフォアグラ。

ホタテのカレー、ご飯付。チーズは美味しい。

それはともかく・・・十分に楽しませていただいた出張でした。あとから来るクレジットカードの請求が心配と言えば心配ですが。でも、日本では食べられないものを堪能しましたからね、大満足です。
で、この1週間でどれだけ体重が増えたか・・・実は0.9キロでした。

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