2005年1月4日 居酒屋「トリニティ」急遽開店!
皆様、新年おめでとうございます。
本年も宜しくご高覧のほど御願いいたします。
と、いうわけで2005年度のTrinity日誌の始まり、始まり〜。
年末年始はゆっくりと船の作業を・・・とは思ったものの、何もしないうちに仕事始めになってしまいそう。
これではいかんと、4日は暖かくなるという天気予報につられて「よっし、朝から作業をして午後には初クルージングと行くか!」と決意したのでありました。
でもって上流の船仲間にメールを出して「あしたさあ、船で作業やってっからあ、もし湾に出るなら寄ってって。おせちの残りでも持ち寄ってさ、軽〜くビールで乾杯しようよ!」・・・とまでは良かったんですがねえ・・・。
朝、目が覚めたら9時過ぎ。寝過ごしてしまったけれど、まあいいや、昼からでも・・・と家を出て係留場所に向かう途中荒川の橋からみたら、なんと白波が立っているではありませんか!
これは湾に出るのは無理ですね。
で、仲間からは「ただいま出港!」のメールは入るし、ろくに作業もしないうちに皿や箸を並べて宴会の準備。
すぐに「乾〜杯!!」が始まって、話も盛り上がり、知り合いに次々と電話をかけては呼び出し・・・というわけで、結局入れ替わり立ち替わり延べ参加メンバー7名、午後2時から夜10時までのロングラン宴会と相成ってしまいました。
皆さん、新年早々おつかれさまでした〜。楽しかったね!またやろうね!
1月21日 船はいまだ動かず!新年会
年末年始が終わったら週末はゆっくりと船の作業を・・・とは思ったものの、天気がいまいちで船に足が向かず一週間が経ち、二週間が経ち・・すぐに2月になってしまいそう。
これではいかん・・と思いつつも、「飲み会やろうよ!」「はいな!!」というわけで21日にネットのトピの新年会を茅場町の「吟菜」で開催。お勧めのシメサバを始め、カワハギの肝和え、関アジ、ヒラメなど美味しい刺身をいただきながら大いに盛り上がったのでありました。
このあとも温泉だ、スキーだ、ボートショーだといろいろ理由を付けては飲み会の計画ばかり。
ああ、船に乗りたい!!
(でも、飲みにも行きたい・・・)
2月5日 まずは艤装、そして釣り!
あっという間に1月が終わったとおもったら、早いもので来週はボートショー。
ボートショーが終われば、春はもうすぐそこに・・・。
いい加減に作業もしなければと、まずはソーラーパネルの取り付けを敢行いたしました。
詳細は艤装のページでご紹介しておりますので、そちらをご覧ください。
2月6日 横浜から出船!
ネット仲間からお誘いがあり、今年始めての釣りに出かけました。ねらいはアジとスミイカとのこと。
天気はいいものの、梢を揺する風を気にしながら自宅を出発、知人の車で横浜のマリーナに向かいました。
ここは全て上架保管で、船台を専用の牽引車で引っ張ってエレベーターに乗せると、エレベーターが90度回転して海に船台ごと船を降ろすという仕組みでした。(写真右)
マリーナの風速計では5メートルとなっていましたが、湾内にでるとかなり風があって、一面に白波が立っていましたが、さすがにヤマハのUF29とあってあまり叩かずに波を切り裂いてゆきます。ちょっと舵を握らせてもらいましたが、滑走するタイプではなく、270馬力でグイグイ進む感じです。トリニティなら、ちょっと後込みしたくなるような波のなか、かまわず観音崎をめざしました。
観音崎の灯台を超えたのは初めての経験です。
最初のポイントである鴨居に到着。ここで魚探でさぐりながら何度か仕掛けをおろしたのですが、サビキもスミイカねらいのエギにもさっぱり反応がありません。その後、走水、猿島周辺、金沢八景沖、中ノ瀬と北上しながら場所を変えましたが、どうも潮の具合が今ひとつだったのかも知れません。
結局、釣果ゼロで帰港しましたが久し振りに東京湾の潮をかぶり、また初めての船(1軸のシャフト船でした)にも乗せていただき、楽しい一日をすごしたのでありました。
2月11日 ボートショー&新年会
今年も、ボートショーの季節となりました。去年は1人で回ったのですが、今回はネットの船仲間と一緒、しかもその後はちょっと遅い「新年会」もあるということで、るんるん気分で出かけました。
そのため何ということか、デジカメを家に忘れてしまったのです。バッテリーを充電器に入れたところまでは良かったのですが、そのまま・・・。
そんなわけで今年は「ボートショー見物記」はありません。ご免なさい。
展示では、ボルボの新しいドライブが目を引きましたね。インアウトのドライブを逆向きに船底に付けたような感じ。つまりプロペラがバウの方を向いていて、排気は後に出す、なおかつドライブが角度を変えて方向をコントロールするというものです。
船もフェアラインからサンクルーズ、ポーナム、シーレイといろいろ中を見ましたが、これはという感慨もなくまたグッズも買いたい物がなくてうろうろするうちに閉館時間となり、新年会へ。
新年会は、いくつかのネットのトピの合同オフ会を兼ねて行われ、20名の参加者。
自己紹介の後、エンジンのこと、操船技術のことなどおおいに話が弾んだことはいうまでもありません。
3月27日 手すりの修理完了!
スイムデッキからスターンに向けて付いていた右側の手すりの受け金具が割れて、手すりがグラグラしていたのですがようやく修理が出来ました。
裏側から締めているナットが空回りしていて非常にやりにくかったのですが、ソケットレンチで押さえつけて外すことが出来ました。
そして、ボート仲間がステンレスで作成してくれた受け金具を付けたまでは良かったのですが、いかんせんインチとミリの規格の違いからか、手すりのパイプがごく僅か太くて受け金具に入りません。
仕方がないので、パイプと受け金具を直接溶接してもらうことで、問題の解決をはかりました。
さすがはプロの腕前、きれいな仕上がりで取り付けもバッチリ!
もうぐらつくこともなくて、シーズンイン前に準備は万端ですよ!
4月10日 お花見開催
今年の桜の咲き具合が遅くて心配もありましたが、丁度週末に満開となりました。
予定では浜離宮から隅田川をさかのぼることになっていましたが、南風が強く。川と思えないほどの波が出ていますので浜離宮だけで宴会をやることになりました。
係留所を下り、葛西臨海公園を抜け、夢の島マリーナを過ぎてお台場を超えるとすぐに浜離宮です。
水門から中にはいると、そこは一面にプレジャーボートが・・。
もちろん単独の船もいますが、少なくても2-3隻、多くは10隻ほども横抱きでアンカリングしており何とも壮観な眺めでした。

ここで先着していた仲間の船と合流。1隻はなんと52フィートもあり、フライブリッジなんぞ見上げる高さ。並んで見ると大人と幼児くらいの差があります。
右の写真は、その52フィート艇のバウから撮ったものですが、大きさの違いがよくわかると思います。
さて、内部のキャビンが広いので宴会はそちらでやることになりました。
途中、強風で船が動くのでアンカーを入れ直したりと忙しいときもありましたが、総勢16名、時間が経つのも忘れてボート談義に花が咲きました。さて、次のイベントは「潮干狩り」ですね!
4月16日 作業
翌週は保田へのクルージングがあるので、ガソリンを150リッター補充しました。
そして冬の間ずっとやろうと思っていて出来なかった無線機、拡声器(PAアンプ)の取り付けをやることにしました。無線のアンテナを付けるためには桟橋に横付けした方がやりやすいので、下流のゲストバースに移動し、夕方作業を終えて自分のバースに入れようとしたら途中で動かない・・・あれれとおもってボートフックを川底にさしてみると・・これはしょうがありません。大潮で一番引いているためにドライブがつっかえています。
すぐに船を中央に出して、吸い込んだであろうどろを循環させるために5分ほど待ってからゲストバースに戻りました。今晩はそこに置いておくほかありません。
無線機と拡声器の作業については、艤装のページに紹介しましたのでそちらをごらんください。
4月23日 保田クルージング
リトルオーシャンから「保田へのクルージング会を開催しますので参加しませんか?」というお誘いの電話をもらって、「保田ですか?行きたい!参加させてください!」と二つ返事で参加申し込みをしてしまいました。
ボート雑誌や人の話では何度も聞いたことのある保田、湾奥ボート乗りのメッカともいうべき保田・・。
なんでも漁港の前には定置網がびっしり入っていて、慣れないとどこを通ったらよいのかわからない、うっかり網を引っ掛けたプレジャーボートは数知れず・・・・なんだそうです。
これはとても一人なんかでは行けない、誰か「経験者」に連れて行ってもらわなくてはとてもいけないところ・・というイメージでした。それに結構遠いそうです。片道2時間以上はかかるとか・・。うーむ、「保田は行きたし、漁網は怖し」。
それが、なんと8艇くらいでまとまっていくというではありませんか!
当然経験豊富なリトルオーシャンのスタッフが同行するのでしょうから、こんな安心なことはないですね。
というわけで、まだ保田に行ったことのない船仲間二人に声をかけ、快晴の天気に恵まれていざ、出発!!
ガソリンは、片道100リッターと計算して往復200リッター必要ですが、タンクに250リッターと携行缶に20リッターさらに当日、念のためもう20リッターを追加しておきました。
まず9時に浦安のホテル前に集合し、そろったところで海ほたるを目指して南下。途中で2回、遅れた船がないか、確認のために停船しましたが11時半には保田港に到着。使用燃料も予想ぴったりの102リッターでした。
まずは、漁協の事務所で手続きです。係留費は一日1000円ポッキリです。(YBMよりずっと安いなあ・・)
そして「ばんや」に全員集合。
天気が良くて気持ちがいいのでテラスにまとまって座りました。ざっと30名くらいになったでしょうか。
まずは、生ビールで「保田デビュー」を祝って乾杯!!
そのうちに幹事のほうであらかじめおすすめとして注文してあった料理が登場!!
最初に「イワシの刺身」と「イカのバター炒め」、「小さなイカの煮付け」「シコイワシの天ぷら」と続きさらにリクエストで御願いした名物「キンメの煮付け」と「なめろう」、そして「朝採れ寿司」に「イカかき揚げ丼」という、ボリュームたっぷりの食事に大満足!!
たらふく飲んで食べて、さてあとは腹ごなしにお風呂に入りましょう。
ちゃんと用意してきた「お風呂セット」を持ってレストランのうらの「ばんやの湯」に向かいます。こちらも入浴料500円とリーズナブル。
風呂から上がって、土産物屋を見物してイカの一夜干し4枚1000円を購入してぶらぶらと船へ。
順番で燃料を補給して(私はガソリン100リッター/12400円でした)4時10分に保田港を出発。
帰りは夕日に照らされながらノンストップで東京湾を北上し、6時半に係留所に到着しました。
燃料の総使用量は203リッターとなりました。
保田に近づくと、海の色が変わってきました。
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どうです、この色。綺麗ですねえ。
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「ばんや」の緑の屋根が見えました!
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漁協前のバースに係留しました。
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風もなく暖かいのでテラス席が最高!
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風の塔を過ぎて・・夕日が見送ってくれました。
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「ばんや」の名物料理の数々・・満足しました!!
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いやあ、ボートライフって・・ほんとうにいいもんですね。
リトルオーシャンの○○社長とスタッフの皆様、お疲れさまでした。
素晴らしい企画、ほんとうに有り難うございました。
4月30日 ホーン取り付け
「艤装のページ」でご紹介した2連ホーンのレストアが終了したので、船に取り付けに行って来ました。
元のホーンはバウのアンカーロッカーの中でしたが、今度は大きいのでそこには入りませんし、バウのあたりは場所がありません。やはり一番適当な場所は屋根の上なのですが、そうするとまた配線をピラーを通して引かなければなりません。もうスペース的にホーンを鳴らすくらいの電流を流せる配線は通せませんので、ソーラーパネルに使った配線をホーンに回し、ソーラーパネルの方は僅かしか電流が流れないので細い線を新たに通すことで解決しました。
修理に使ったホーンが同じものであるため、音程が殆ど一緒で和音にはなりませんが、ともかくちゃんと外に聞こえるホーンとなりました。
5月3日 大島クルージング
2日の夕方、船の仲間から「大島に行くのですが、一緒に行きませんか?」というお誘いの電話をもらって、思わず「行きたい!乗せて!」と答えてしまいました。
先日の保田につづいて、湾奥ボート乗りのあこがれの地、大島・・。
ついに私にもそのチャンスがやってきたのです!
さて、天気予報は「全国的に晴れ、ポカポカ陽気」となっていまして、早朝6時に夢の島マリーナでピックアップしてもらい、いざ出発!!
波もそれほどではなく、海堡を過ぎ浦賀水道を超えて水の色が変わりましたが波は変わりません。
これは23フィートの船でも十分いけそうです。
途中で館山在住のネット仲間が船で会いに来てくれました。しかも彼自身で採ったという海産物のお土産持参です。
しばし歓談の後、あまりゆっくりしていては大島に着く時間が遅くなってしまいますので、仲間に別れを告げて南進。
大島に近づくにつれてうねりが大きくなってきましたが、無事10時半に波浮港に到着。
ガソリン補給のあと、まずは名物のコロッケ・・といきたいところですが、大島出身の知人の「ハムカツの方がウマイ!自分は学校帰りに必ず食べていた。」とのおすすめの言葉に従ってその「ハムカツ」を賞味。10分ほど待って揚げたてをいただきましたのでまずいわけがありません。(これでビールがあればもっと最高!)
そしてお昼。ガソリンを入れたお店のおすすめの寿司屋さんで「地魚にぎり」を注文しました。
ムロアジ、マンボウ、ホウボウ、トビウオなど初めてのネタもあって大満足!!
帰りは、波が強くなっているので早いほうが良かろうと12時30分に出発。
港を出るともう、かなりのうねりで時には水平線が隠れるほどです。盛大にスプレーを跳ね上げ、天窓から飛沫が降り注ぐ中ひたすら北上。館山がはっきり見えるあたりでようやくうねりは小さくなりました。
その後も快調にノンストップで東京湾を北上し、4時半に夢の島マリーナに到着しました。
これでさらに今までの南限を更新、大島の名物も味わえて良い経験になりました。
声をかけてくれた仲間に、そして途中まで会いに来てくれた仲間に感謝。
館山から会いに来てくれた仲間です。
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大島が見えてきました。
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それにしても綺麗な太平洋の海の色!
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波浮港に入りました。
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周りは大きな船ばかり・バートラムですよ、皆。
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波浮の「商店街」です。
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「波浮港のコロッケ」はこの赤い旗が目印!
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「地魚にぎり」は1600円でした。
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消費燃料は、往復で約180リッターとのことでしたが、さて、トリニティだと時間あたり50リッターで片道4時間で400リッター、速度も少し遅いですからね、多分それでは無理でしょうからまあ、500リッターですか・・・う〜ん、安くないなあ・・・。
5月8日 三番瀬潮干狩り&BBQ
ゴールデンウィークの最終日、ついに今年も三番瀬の潮干狩りです。
今回は、ネットの船仲間のオフ会ということでなんと総勢6艇、約40人の参加となりました。
予報とは異なりなかなか青空が覗かない天候の中、干潮時間が11時ころと早いので係留所を8時に出発。上流から下ってくる仲間2艇と合流して新中川を下りました。
幸い波も大したことはなく、予定通り9時少し前に三番瀬に到着。
早速潮干狩りを始めましたが、今年は昨年よりはるかに数が少ないのです。でもサイズの方はシーズン始めとは思えないくらい大きいのが採れました。
さて、11時からはバーベキューの開始。
例によって麻布や新橋で調達した牛肉、豚肉、ラム肉は12キロ。それにソーセージ、イカ、ホタテ、エビなどを焼きました。お肉は基本的に30分くらい「秘伝のタレ」に漬け込んで焼いていきます。
そしてメインは2キロの固まりの牛肉。塩を振りかけながら、焼けたところから長いナイフで切り取っていただきます。豪快にしてアチアチ、肉汁じんわりの最高の味を楽しみました。
ビールもガンガンすすみ、そうこうするうちに12時半、潮が上がってきました。
みんなでそそくさと撤収して解散。その後は夢の島マリーナに場所を移して2次会を挙行。
風がちょっと冷たい一日でしたが、楽しく過ごすことが出来ました。
さて次の潮干狩りはいつかなあ〜。
5月14日 トイレの修理(汚い話でご免なさい!)
ゴールデンウィークの5日、バッテリー回路の変更をしようと床下をのぞき込んだときにとんでもないことに気がつきました。
この船はアメリカ製ですから、アメリカの規則にしたがってトイレの汚水は投棄せずにホールディングタンクという容量75リッターのタンクに一度溜めます。そしてマリーナに戻ってからバキュームで汲み出すか、あるいは外洋にあるときにマーセレーターというポンプで船外に排出します。マーセレーターは一種のディスポーザーで、回転刃で汚物やペーパーを粉砕して水と一緒に混ぜるのです。
そしてこのポンプが働いていなかったので、いつの間にかタンクがいっぱいになっていたのです。スイッチを入れると確かにポンプが回る音はするのですが、排水されません。
それを知らずにいままで排水しているつもりで使い続けていたのですね。
これはどこかがつまってしまったのでしょうか?とは言っても8日の潮干狩りまでに直している時間はありません。取り敢えず灯油ポンプを使って汚水を汲み出すことにしておきました。
さて、では本格的に修理。
まず、トイレのサクションカップで船外からガポガポやってみました。
殆ど手応えが無く、どうも詰まっているわけでもなさそうです。
仕方なくポンプを分解することにしましたが、これが一苦労。
上からアクセスできれば何ということはないのですが、ポンプは完全に床下、しかもキャビンから階段の壁を外してようやく手が届く位置にあります。その上、固定しているナットが緩み止めのナイロンナットなので手では回せません。
肩をつっこみ、腕をめいっぱい伸ばしての作業にたっぷり1時間は費やしました。

<写真左:階段からアクセス、写真右:手前下が汚水タンク、奥が問題のポンプ>
さて、ポンプを外しシャフトを回してみてもインペラが回りません。覚悟を決めて分解したところインペラの羽が折れてひっかかり、シャフトのキー溝が無くなったために空回りしていることがわかりました。

<写真左:折れたインペラ、写真右:茶色い三角が粉砕刃、上は新品のポンプ>
ここで、某マリンショップのカタログに「インペラキット」が有ったのを思い出しましたが横浜まで買いに行くのでは時間がかかります。そこで思いついたのが、近くにあるベイライナーの輸入元、「行徳マリン」。
早速電話してみたところ、「交換キットはないけれども、新艇から外したポンプがあるから安く譲りましょう」との有り難いお言葉。早速、翌日とりに行くことにしました。
翌15日、ポンプを交換して難なく修理が完了したことはいうまでもありません。
が、その後3日間ほど体のスジが痛かったことも・・・いうまでもありません。
5月21日 チルトモーター修理
保田に行った辺りからチルトが効かない時があることに気がつきました。
いつも、スイッチを入れておいてモーターをトンカチで殴るとすぐにウィーンと回り出すので大したことではなかったのですが、やはり気まぐれは困ります。
ということで、ポンプを分解してモーターを調べてみました。写真のとおり、ブラシが結構汚れていてこれでは接触が良くなさそうです。
目の細かいペーパーで磨き、ブレーキクリーナーで清掃して終わりです。
電源の供給回りも接触をチェックして修理完了。
最近では一番簡単な故障の修理でした。
次は何が来るのかな?
5月21日 ボートフックの修理(セコい話でご免なさい!)
どうも私はボートフックに恵まれないようです。
最初に買ったやつはものの3ヶ月くらいで回してもロックしなくなってしまいました。
その次に買ったのは、黒いプラスチックのフックが簡単に折れてしまいました。
そこで先だけ買おうとカタログに当たったのですが・・・サイズが違う!!
ということで、日曜大工センターで購入したL字金具2こをビス止めすることにしました。
ステンの木ねじで3本で固定、さらにロープを押し上げるためのフックもつけました。
ステンの物干し竿も役に立ちます。
これまでは棒にS字型のステンのロッドを縛り付けていたのですが、長さ的にはさらにもう一本を繋ぐことが出来て十分なのですがいかんせんフックの強度が足り無さそうです。
そこで、もっと強いフックに交換します。
まず樹脂のカバーを外してしまいます。
ナイフで切れ目を入れれば簡単です。開口部には、木片を差し込んでぴったりとうちこみました。
そしてS字の強力なバーをホースバンドで締め付けました。
というわけで、ケチケチ修理編でした。
6月12日 館山オフ会(陸路)
館山在住のネットの仲間からお招きがあって話がとんとんと進み、皆で館山に押し掛けることになりました。
生憎台風が直前に通過したため海の状況が読めず、当初6艇が参加するはずのところ3艇が出船し、残りは陸路で現地に向かいました。
私は前日に買い物に出たために船の準備が出来ず、友人の車に乗せてもらいました。
幸い朝から天気も良く、気温もだんだん上がって絶好の海水浴日和となりました。参加者は約30名、浜辺で仲間が用意した海産物でバーベキューをして、まずは乾杯!!
その後は各自、ジェットスキーをおろしてバナナボートを引いたり、水上スキーやウェイクにチャレンジする人ありでマリンスポーツも満喫した一日となりました。
写真右:3艇がビーチングした浜。
写真下左:豪華なサザエのバーベキュー!
写真下右:横浜、埼玉、東京から集まった仲間
6月24-26日 葉山セレブを気取った日
ネットの仲間のお招き、館山に続いて今度は葉山にボートをおいている仲間からのお誘いです。
金曜日、会社のあとに車で葉山に向かいました。早いもので1時間後には葉山に着いてちょっと気取ったイタリアンレストランで夕食。私は運転しないので、ワインなんぞ頂戴しました。
翌日は、梅雨はどこに行ったのかというような、どピーカン。
テンダーに乗って係留してある船に行くというのは初めての経験でした。
午前中はキス釣り。なんと海水浴場の目の前での釣りです。これが東京湾なら海ほたる周辺まで30分は走りますが、ここでは本当に5分船を出せば釣りが出来る、しかも水が綺麗、羨ましい環境ですね。
午後はアジをねらう予定でしたが波が強くなったので、早々に引き上げて佐島漁港まで行って夕食つまみにサバとカツオを1本ずつ仕入れて帰宅。その晩はさらにもう一組が合流して、テレビ映画の「海猿」を見ながら宴会となりました。
翌日は、やはり波があったので予定していた江ノ島までのクルージングは中止して葉山マリーナで昼食。
さすがに日本を代表するマリーナとあって売店もレストランも充実しています。なんとなくセレブの仲間入りをした気分で、逗子、葉山を見物して帰京しましたが、いつもの湾奥のボートライフとは異なった環境は興味深いものがありました。
森戸海水浴場の前で釣りをしました
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本日の釣果です。天ぷらの下ごしらえ中・・・
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通称「裕次郎」灯台です。
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ヨットの下架は初めて見た・・スタンドに注目!
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葉山名物「げんべえ」の店内はビーサンの山!
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相模湾の夕陽・・
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7月17日 海堡に上陸!
海堡は、東京を滴の攻撃から守るため湾の細くなっているところに設けられた要塞で、富津岬から対岸に向けて第一、第二(第二海堡は取り壊し中)、第三の三つがあります。
特に第一海保の周りは浅瀬が多くて近づくのは危険だと言われています。そこに上陸してバーベキューをやるという企画にお誘いがありました。一人では行けない場所なので、経験者に連れて行ってもらうのが一番です。
例によってバーベキューの調理担当は私です。前日、まずは築地で北海道産の磯ツブを仕入れてから麻布の日進へ行ってニュージーランド産の生ラム肉2キロと牛肉3キロ、ソーセージを購入、最後に銀座のハナマサでカナダ産の豚肉2キロと鶏肉2キロ、それに焼き肉のタレなどを購入して仕入れは完了。
次は仕込みです。
鶏肉は、脂肪を可能な限り落とし、スジを取り除いて火が通りやすいよう数カ所に切れ目を入れます。牛肉とラムも脂肪とスジをとって8-10ミリ厚に切ります。ラムは脂肪が層になって肉の間に入っているので処理が大変です。牛肉は半分は固まりのまま直火で炙る分を残しておきます。
タレは焼き肉のタレに日本酒、塩、醤油を加え、ニンニク、ショウガ、リンゴをすりおろしたものを混ぜます。
さて当日、ずっしりと重いクーラーボックスをかついで地下鉄駅でゲストと待ち合わせ。
ところがゲストは遅刻するは、同行する仲間からはドタキャン予告があって連絡が取れないは・・・。もうアセアセで出船して、集合地点の海ほたるへ!
10分遅れで他の船と合流し、6隻で富津岬を目指しました。身軽な和船がアンカリングポイントを決め、テンダーとして人や荷物を上陸地点へピストン輸送。幸い天気も曇りのままでタープは張らずに済ませました。
バーベキューも好評で、苦労した甲斐があったというものです。
7月31日 夏本番!富浦海遊び
ネットの仲間が企画した、千葉房総は富浦での海遊び&BBQに参加しました。
またまたバーベキューの調理担当は私。前回同様、前日に築地でイカの一夜干しとホタテ、磯ツブにハマグリ、「大定」の卵焼きを仕入れ、日進で生ラム2キロと牛肉3.5キロに評判の良い自家製ソーセージ、最後のハナマサで豚肉と鶏肉、野菜、焼きそばなどを購入。
さて当日、仲間が横浜から車で迎えに来てくれました。ずっしりと重いクーラーボックスがあるので大変助かります。
出船して、まずはおきまりのビールで乾杯!
葛西臨海公園の沖で荒川から来た仲間と合流し、もやの残る東京湾を一路南下。富津岬を超え下るほどに天候も良くなり富浦に10時過ぎに着いたときは快晴に変わっていました。
まずは海遊び、各自ゴムボートやビニールボート、電動スクーターなどを持ち出し、さらに館山から来た仲間がジェットスキーやバナナボートを持ってきてくれたので多いに楽しむことが出来ました。
昼からはバーベキューの開始。
イカとホタテは鉄板でバター焼き、同時にハマグリは網焼き。例によって館山からサザエやアワビの差し入れもあって刺身やサザエの壺焼きも登場!
たっぷりの海と山の幸にたっぷりの酒そしてたっぷりの太陽・・・皆よく飲み、よく食い、よく遊び・・・の一日でした。
そして撤収、帰路。
帰りは追い風も強くなって結構きつい航走となりました。「富浦、最高だけれども、もう少し近ければなあ〜」というのが湾奥組の声でした。
富浦に到着したトリニティ
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良いロケーションですねえ!
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海鮮バーベキュー開始!
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美女のお手伝いでシェフご満悦!
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8月6日 夏は花火だ! その1:戸田の花火
昨年は友人のマンションから江戸川の花火を見物しましたが、今年は同じ日に行われる戸田の花火を見に行きました。
酒は各自で持ち寄りですが、つまみは私が担当。
近所の魚屋で、定番の磯ツブにホッキ、ホタテ、カツオ、サバを仕入れました。磯ツブは塩ゆでしてから出汁で味付けをします。ホタテは刺身ですが出汁で味を付けておきます。船上で狭いテーブルの上で食べることを考えて、刺身類は全て味付けをしておきますし見物中に小皿に気を使わなくてもいいように、つまようじだけでも食べられるような調理をするわけです。ホッキは貝から身を出して洗い、水気を切ってアイスノンを敷き詰めたタッパーに入れて下ごしらえ完了、食べるときにガスの直火で炙って出します。シメサバは酢で締めて骨抜きまでやっておき、船内で皮をむいて切る段取りです。
そんなわけで用意した料理は、「磯ツブ」「ホタテのシソ和え」「シメサバ」「カツオユズポン酢かけ」「炙りホッキ」「タコと水菜のサラダ」「一口ガーリックチキン」「厚切りラムジンギスカン」となりました。
さて、出船してひと騒動!
使うガソリンを100リッターと想定して、下流の給油所で入れてから待ち合わせ場所に行くつもりでしたが、なんとガソリンが「売り切れです!」だって・・・・・。確かにその日は江戸川の花火、多くの船が出ていますから当然そういう状況も見込んでおくべきでした。甘かった・・と自分を叱りながら急いで係留所に戻り、ゲストバースに入れて予備のガソリンを給油して空いた携行缶を2個持って近所のスタンドへ。
ひいはあ言いながらすぐに出船し15分遅れてランデブー地点へ向かい、それでも余裕を持って見物場所に到着。
結構船が出ていましたが間を縫ってアンカリング。ここでスターンアンカーのロープをペラに巻き付かせるとハプニングもありましたが、同乗者の協力で無事回収。
さて、花火の開始。
さすがに近いだけあって音も迫力があり、結構玉数もあって今年初めての花火を満喫しました。
打ち上げ開始!前に並んだ船に注目。
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良い景色ですねえ!浴衣に花火・・・ニッポンの夏!
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いやあ、絵になってますね。
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おつまみ供給開始!
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8月13日 夏は花火だ! その2:東京湾大花華火
昨年に続いての東京湾の花火見物です。
昨年は東雲の運河の脇から見物しましたが今年はその場所には入れなくなっています。取り敢えず現場に行って何とかしようということで5時半に3隻で出船しました。
今回も酒は各自で持ち寄りですが、つまみは私が担当です。大人10人前を用意します。
まず、近所のハナマサに行って豚肉と鶏肉を調達。次に魚屋ですが、翌日からお盆休みとあって定番の磯ツブにホッキ、ホタテ等の食材がありません。そこでタイ、サーモン、カンパチをカルパッチョ用に、そしてイカそうめんを作ることにしてイカを、あとは刺身用にカツオ、さらにウナギの蒲焼きなどを仕入れました。ウナギは三つ葉と一緒に卵焼きの具に使用します。チキンは以前ベトナム料理屋で食べたレモン風味焼き鳥を再現し、豚肉は一口大に切って「豆鼓スペアリブ」と同じ味付けにします。これもスペアリブでは手が汚れるので花火見物のつまみ用のアレンジバージョンです
今回のメニューは、「塩ゆで空豆」「イカそうめん」「タイ、サーモン、カンパチのカルパッチョ」「う巻き風出汁巻き卵」「カツオマヨネーズ和え」「一口レモンチキン」「豚肉のトーチー炒め」となりました。
さて、仲間の船と2隻で一緒に出船して川を下り、夢の島マリーナ前でもう一隻と合流。
さすがに船が多く、屋形船ありプレジャーボートあり・・ですがあまりに混みあっていて滑走するだけの距離がとれません。速度は10ノット強ですが、回転が2500から3000という滑走手前の一番燃費が悪いところです。そして東雲運河を出るとそこは一面ボートが右往左往。我々は知り合いが行っているという場所に空きがあるからということでそこを目指したのですが、ブイはあるは、警戒船はいるは、屋形船やプレジャーボートはアンカリングしているは・・・でゆっくりと間を縫って通過。ようやく3艇の横抱きが完了したときはもう開始時間となっていました
昨年よりは打ち上げ会場に近く、引き波も来ないので場所としては悪くありません。
一汗かいたあとのビールは格別です。
これで、夏のメインのイベントは終了。
秋は釣りでしょうか・・・先日釣りに出た人の話ではサバの大きいのが中ノ瀬に来ているようです。
実は戸田の時もそうだったのですが、帰りにエンジンが吹けなくなりました。またフィルタの詰まりです。今回は行きの途中で1回フィルタを外して掃除をしなければなりませんでした。そのあともすぐに再発したので、帰りにはフィルターの網を外して直結にして戻ってきました。
どうも細かい網の目が詰まっているようです。完全に清掃するか、あるいは別の網に交換しようかと思っています。
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今年もみました!東京湾の花火・・・
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3艇横抱きでその向こうにも船団のグループが・・
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エンジンの上が見物席?落ちないでね!
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8月27日 バウレール修理
しばらく前からバウをぐるりと取り巻くレールがグラグラしていました。
見ると、根本で船体に固定している受け金具が2個も割れてしまっています。以前にスターンのスイムデッキの手すりの受けが割れましたが、全く同じ状況です。
やはりこの鋳物は耐久性がないようですね。良く見ると周りのほかの部品はすでに交換されており、これがまだ残っていたようです。
前回は国内のステンパイプの径があわず、友人が直接溶接して部品を作ってくれましたが、今度は交換部品を買うより手がなさそうです。
ということで、行徳にあるボートショップに電話してみると丁度在庫があるというではありませんか。
早速部品をもらいに行き、ついでにちょっとおしゃべり。
東京地区のベイライナーはほとんどそこが輸入したそうで、トリニティについても「ああ、それならきっとXXさんが乗ってたやつだ。あれはあんまり手入れが良くなかったな・・」なんて言われてたじたじ・・(^_^;)
ともかく部品を持ち帰り、思った通り潮カミで外れないのをハンマーでたたき、内外で二人がかりでボルトの脱着をして修理完了。
ついでにオイル混じりのたまったビルジもきれいに排水しておきました。
次は何の作業かな?
9月11日 保田&館山
4月に続いて2度目の保田行きです。
前夜、いつものネット仲間からメールでお誘いがあって「いくいく!」。
例によって夢の島マリーナで拾ってもらって東京湾を南下、チョット暑いくらいですが視界も良く、荒川河口を出てすぐに風の塔が見えました。富津岬をまわって保田に近づきましたが、いつもなら茶色から青に変わるはずの海の色が変わりません。
それはともかく、保田港に到着するも桟橋はヨットやボートでいっぱい、そのうえハンドスピーカーの案内が聞こえません。携帯で電話したらオジサンが出てきて、僅かに空いているスペースに止めろというではありませんか。そろりそろりと近づいてようやく係留完了、ふう〜。
まずはお風呂に入って、風呂上がりにビールをキュー!!
ヒラメの刺身となめろうをいただき、さらにばんやずしで、満足、満腹、ほろ酔い気分。
次の予定は館山の友人を訪問。
6月にオフ会をやったビーチに上陸して、またまた「乾杯!」、一方、コンロの上にはサザエがじゅくじゅく・・・
そのうち「チョット伊勢エビ採ってくる」・・・で採りたてをお刺身で・・・友人は「漁師」なのですが、さすがですねえ。自宅の前が天然生け簀状態ですからねえ。
さてさて、楽しい時はあっという間に過ぎ、帰路についたとき前方に怪しい雲が立ちふさがりました。
初めて見ましたね、こんな雲。
雲の下はさっきまでの三角波が消えて、一面にさざ波のような細かな風紋があるだけ・・・でもその先は北からの風に白波が立っています。いやあ、多分初めてですねあんなに叩いたのは・・・。
東京港に近づいたときは暗くなったので、お台場から運河経由で夢マへ・・
下船したときは、すでに腰が痛くなり始めていました。
ああ、楽しかった・・・ああ、辛かった・・・
9月23日 突如の船上宴会!
ネットの仲間が私が借りていた携行缶を引き取りに来る、しかも船で、ビール持参で来るという連絡がありました。
たまたま、前日札幌から買って帰ってきたラム肉があるからつまみはジンギスカンに決定!
一番重要なのはタレ。これは北海道人なら知らない人は居ない「ベルのジンギスカンのタレ」の買い置きがある。
次は鍋。例の真ん中が山形になったジンギスカン鍋が・・たしかどこかにしまってあったはず・・
これで3つの要素がそろって、後はもやしとタマネギを用意したらさて準備完了。クーラーボックスにビールと食材を入れ、鍋を担いで船にむかって出発!
せっかくですから昨年作成して、ついぞ使わなかったタープも張りましょうね。
さて、仲間も集まり「にわか船上ジンギスカンパーティ」の始まり!
たまたまメンバー全員が11日に出船していて、例の雲の話から始まって釣りや船体の話、検査の話など、ワイワイと話も弾み、ビールもすすみ・・・楽しいひとときとなりました。
そして陽も傾いてきたので撤収・・解散となるところですが、あまりに気持ちがよいのでディズニー沖まで船を出しました。
夕陽が東京湾にくっきりとオレンジロードを造り、そよそよと心地よい風がデッキを洗うなか、5人のおじさんたちはビールを片手に更に盛り上がっゆくのでありました。
これが「正当派」ジンギスカンであります!
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紙コップのなかはタレです!
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乾杯〜!
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東京湾の夕陽!
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9月28日 中間検査
トリニティの中間検査の連絡が来ました。検査料が14900円です。
郵便局で振り込みをして、検査希望日を選んで申込書を送ります。検査日は、あらかじめ地区によって決められておりいつでも良いというわけではありません。しかも時間は指定できず、前日に何時になるかの連絡が来ることになっていますから、一日休みを取って待っていなければいけません。
さて、私の場合は10時からということで連絡が来ました。
早めに行って、救命胴衣や救命浮環、信号紅炎などをロッカーから出してテーブルの上に並べます。エンジンもかけ、灯火が点灯することを確認します。
さて、準備完了。
まもなく検査員が来てチェックリストにしたがって確認していきます。灯火器もメーカーと型番をメモしていました。「はい、ブロアを回して・・・ホーンは鳴りますか?」という感じでチェックをすすめ、最後に船検証と手帳を持ち帰りました。
「2-3日で返送しますから」ということで「取りに来ますか?それとも宅配にしますか?」というのですが、勿論土日は休みで、平日の9時から5時までだそうですから、また休みを取るわけにも行かず宅配を御願いしました。
そう、当然着払いというやつです。
そしていま、新しい手帳が目の前にあります。次回は平成20年です。
10月15日 エンジントラブル発生!
このところ天気が良くありません。先週の3連休も雨でした。
ボートショップが企画した、船で行ける横浜のレストラン「タイクーン」で食事をするというクルージングに参加することにしました。久し振りの出船ですが、天気がなあ・・・と思っていたら当日になって天気が回復。
係留場所からご近所さん同士4艇で出発しました。
ようやく河口に出て滑走開始。でも大人4人が後にいるし燃料も満タン近いのでなかなか滑走に入りません。左右に揺すったりトリムタブを動かしたり色々やってかなりの時間かかってようやく滑走に入りました。
そしてディズニーランドの横を通過したときに水温が若干高くなったことに気が付きました。それでも華氏175度の線まで行っていませんので、摂氏では80度位だから心配ないはずです。滑走にはいるまでフルスロットルだったから、一時的に温度が上がるのも無理はなく、もう少し巡航で走れば下がるはず・・・。
ところが逆に水温警告のブザーが鳴り出しました。マニュアルによるとこのブザーは華氏200度、摂氏90度で鳴り出すとありますが、水温計は依然として上がっていない????
おかしいと思っているうちに何か臭いがしてきました。すぐにエンジンを止めてハッチを開けてみるとモウモウと白い煙が充満しています。一瞬どきっとしましたが焦げ臭くもないので火災ではなく、オイルも吹いていませんからエンジンブローでもなさそうです。とするとやはりオーバーヒートなのか?
まずブロアを回して外気を入れて冷やし、エンジンをかけて冷却水を循環させなければシリンダーブロックの温度も一気に上がってしまいます。
ところが、エンジンはかかったもののボコボコという音がします。まるで破れたマフラーみないな・・・。
ようやく煙が無くなったときに原因が分かりました。このエンジンはV8ですが、左舷側の排気管の途中にあるゴムのジョイントが裂けてそこから冷却水が噴き出しています。エンジンの回転を上げると盛大に水が出てきますし、高温の排気が一緒なのでテーピング等では補修できそうもありません。
一緒に出た船が心配して戻ってきてくれましたが、これでは航行は無理と判断してリタイアすることにしました。

アンカーを打って海のJAFことBANのレスキューセンターに電話します。会員番号、船名、乗員の数、現在地をGPSの読みで告げて状況の説明、さらに浸水など乗員の生命に危険はないこと、曳航先などを伝えて待機。
そうそう、目印にBANの旗もポールに付けて立てておいて・・・やれやれ・・ビールでも飲んで落ち着きましょう。
30分ほどして曳航船が到着し、夢の島マリーナまで引っ張っていってもらいました。そこに船を購入したボートショップのメカが別の作業できているから、見てもらおうというわけです。
着岸して、BANの加入証と船検証を持ってサービス事務所で「確認書」の記入。すなわちこれに基づいて夢の島マリーナがBANに費用の請求をするわけですね。住所、氏名を書いてサインしてお終いです。それからゲストにはレストランに食事に行ってもらい、私はメカニックと一緒にエンジンを調べます。
左の図でいうとeのゴムジョイントが硬化して縦に裂けていますしcで止めている上の方は一部ボロボロになっていました。またエンジンハーネスが排気管dに接触して溶けています。ということは排気管が異常に熱くなったことを示しています。
エンジンの排気はマニホールドでは1000度以上になります。それを冷却水で冷やしています。冷却水はマニホールドの下から入ってライザーで上に上がり、エルボーの出口で水と排気が一緒になってd-e-hを通ってドライブから水中に排出されます。ですからエルボーは触って「あちち」くらいの筈で、ハーネスが溶けるほどにはなりません。だいぶん冷えてしまいましたが、触ってみますとまだ左右のエルボーの温度が違うのがわかりました。
 
エルボーを外してみると、やはり片方の冷却水通路がふさがりかけていました。(矢印部)もう一方も詰まってはいませんが、錆がかさぶたのように重なっていてかなり重傷の「動脈硬化」状態です。
さて、通常ならば年数もたっているし交換してもおかしくない部品です。多分反対側も似たようなものでしょう。ですがこの部品は高いのです。片側で17万円、両方だと35万円・・・だとか。
破れたジョイントや消耗品のガスケットは当然としても、「煙突掃除」くらいなら自分で出来ないだろうか?もう少し頑張ってみようか・・・。というわけで船は夢の島マリーナから係留場所まで再度曳航してもらいました。
さて、この作業、どれくらいかかるでしょうか・・・。
ああ、釣りが・・・遠のいてゆく・・・
これじゃあ、宴会専用船だよう・・・・・・。
10月30日 釣り大会!
ネットの仲間から「ボートショップ主催の釣り大会に参加するので応援求む!」コールがありました。
「よっしゃ〜」とばかりいつもの釣り仲間と準備を整え、薄曇りの30日朝、夢の島マリーナから乗船。
10艇ほどの参加艇は8時に荒川河口から一斉にスタートし、3時までにスタート地点に戻る間に釣り上げたアジを乗船人数で割って順位を決めるというルールです。
我々は事前情報を元にまず、盤州(ばんず、木更津沖アクアラインの南側)を目指しました。到着してみると、鳥山がたっており、魚探にも反応が出ています。ここだとばかり、早速釣り開始!
ところがサッパリあたりがありません。
仕方なく木更津航路脇に移動。
こちらはいい場所で、いきなり大型のアジが来ました!!そしてサバも来ました!!
アジは検量対象ですから食べるわけに行きませんが、サバは対象外。早速、こんなこともあろうかと用意した「シメサバ作製キット」を取り出します。釣り上げたばかりのサバを「ワルイねぇ・・」と呟きながら首筋にずばっと包丁を入れて血抜き。三枚にオロシテ、まずは塩をふって30分、水洗いして今度は酢で30分。
勿論釣りは継続しています。その後サバばかりになってきたので、無線で「アジ、入れ食いだよ〜」という声が聞こえる場所に移動しましたが、結果は仕掛けを切って逃げた鮫一匹だけ。
その間、待望の船上シメサバができあがりましたので、ビールで「乾杯〜」、「シメサバ、うんめぇ〜」と贅沢な昼食を楽しみました。
最後にまた木更津航路に戻って、今度は型は小さいもののアジの数は上がりました。
2時過ぎに納竿をして、締め切り2分前にゴールの荒川鉄橋をくぐって検量後解散。
結果は来週発表だそうですが・・・どうかなあ・・・結果はどうあれ、久し振りの釣りを多いに楽しんだ一日でありました。
本日の釣果:
アジ:25センチ級3匹を含む25匹、 サバ:30匹、 カサゴ:1匹、 イワシ:1匹、 ネコ鮫:1匹
全艇、一斉に南に向けて出発!
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スパンカーから気合いが伝わってきます!
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船上シメサバ、製作中!
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90分後、シメサバで一杯!
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むひょ、釣れちゃった!いぇい!!
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これが検量対象のアジ30匹!
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一番大きいアジは25センチ!
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お疲れさまでしたぁ!
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11月5日 突如クルージング!
久し振りに築地に行って買い物をして帰宅したところにネットの仲間から「天気がいいので船出すんですけど、一緒に行きませんか!」とお誘いがありました。
「いくぅ〜」とあわててクーラーバッグに築地で買った甘エビとビールをつっこんで準備完了。お迎え車が来て、旧江戸川から乗船。
この船は2軸のFB艇とあって操船が楽、風もなくて水面は穏やか・・・。のんびりと船を走らせてディズニー沖でアンカリングして飲み会の始まり。
男三人、甘エビをちゅうちゅうすすりながらではありましたが、しばし楽しい宴会となりました。
11月6日 釣り&表彰式&BBQ!
前の週に行われた釣り大会の表彰式&BBQに出席しました。
ですがそれは12時から、その前にもう一回同じ場所を攻めちゃおうということになって朝7時、またもや夢の島マリーナから乗船して木更津航路に向かいました。
ところが今回はサッパリ釣れません。サバに混じって25センチのアジが釣れたので、これは「喰っちまいましょう!」ということで刺身に、同時に釣れたサバは後でBBQのときに食べるためシメサバに仕込みます。
結局2時間の釣果はアジ1にサバ4でした。
「12時までにマリーナに帰ってBBQに参加しないと失格にする」という脅しのもと、またもや2分前にマリーナに帰還。おでんやブタ汁、ソーセージに焼き肉をご馳走になり、さらに出来上がったシメサバもテーブルの上で仕上げてワイワイとやりながら表彰式を待ちます。
さて、期待の結果は、なんと第2位!「準優勝」となったではありませんか!賞品の段ボール箱には、懐中電灯やタオル、ライフジャケットにウェットスーツなどが詰め込まれていました。
棄権した船が多かったことにも助けられましたが、予想外の健闘、さらにキープしたネコ鮫の体長が幸いして「大物賞」もゲット!!いやあ、楽しい一日となりました。

12月10日 作業日和!
久し振りにお日様が出て、ぽかぽかと暖かいので船に作業をしに行きました。
まずは仲間が「掃除」をしてくれたマニホールドを仕上げましょう。まだ少しこびりついているかけらをかき落とし、耐熱塗料で塗装します。
ところがマニホールドから立ち上がっているライザーの壁が一部腐蝕して欠けてしまっています。右の写真で中央の四角いところが排気の通路、周囲の細長い4つの溝を冷却水が流れます。ですからこの間の壁に穴が開くと冷却水が排気マニホールドからシリンダーに入り、ウォーターハンマーという深刻な不具合につながります。矢印が欠損している部分です。
さらに4つの溝を調べたところ、一ヶ所でまだ詰まりがあるようです。そこでライザーを外してみることにしました。4本のボルトのうち手前右のボルトとライザーが錆でくっついています。隙間にスクレーパーを差し込み、徐々に浮かせて格闘すること30分、ようやくライザーを抜くことが出来ました。見ると反対側も同じように一部の壁が極薄くなっています。これでは修理も難しそうです。部品を交換することにしましょう。
下の写真はエルボーです。同じく中央の四角いところを排気が通り、周囲を水が流れて横の丸い筒部分で水と排気が混じる訳です。こちらはエアもきれいに抜けていきますので掃除はオーケー、塗装をしてお終いです。
排気系統の修理は部品待ちということで、次は気になっていたジンクの交換です。ドライブを一杯にあげても、まだジンクを付ける場所は水面下10センチ、できれば上架してやりたいところですがエンジンがかからないのでは仕方がありません。桟橋から半身乗り出して部品を落とさないよう注意しながらやることにしました。手伝いがいれば足を押さえてもらうとか、万一に備えて網を下に差し入れてもらうとか出来たのですが・・・。
写真でははっきりしませんが、黄色の矢印の部分がジンクで、左は白く粉を吹いており、右は新品で光沢があります。右の写真で新品と消耗したジンクを較べてみてください。
ちなみに部品代は、プロペラのすぐ上の円板1個と馬蹄形のシリンダー用2個で11000円でした。
12月29日 修理&大掃除!
27日のことです。ライザーを発注して一週間、連絡がないので電話してみました。
「あ、ご免なさい、入ってます。でも29日から休みなんです」
う〜ん、これは飲み会をキャンセルしても行くしかないな・・と急いで帰宅してバイクを走らせました。ところが「あれぇ、無いなあ・・・他の人と間違えたみたい・・」
聞けばマーキュリーはアメリカの会社なのでクリスマスからもう休みに入っていて、年内に入る見込みはないとのこと。ぐすん・・・。
部品さえ入れば29日に一気に修理して、ひょっとしたら初日の出クルージングなんぞと思っていましたが・・・。
ともかくマニホールドだけでも取り付けておきましょうということで、29日は朝から同僚と手分けして作業。私は熱くなったパイプに接触して焦げたワイアハーネスの修復。
こんな具合に被覆が溶けてしまいました!
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切れ目を入れた絶縁チューブを被せます!
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下から自動車用のビニルテープでテーピング!
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補修が完了しました!
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全体に断熱材を巻き付けます!
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コルゲートチューブを被せて完成!
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午後からは大掃除。
有り難いことに近くに住む船仲間が応援に来てくれたので、キャビンの拭き掃除を御願いして私は専らデッキの掃除。錆びたマニホールドからはがれたカスが床一面にこぼれて、しかもそのサビがゲルコートを茶色に染めてしまっています。洗剤だけでは落ちないので、漂白剤をまいてクレンザーでゴシゴシやって少しは目立たなくなりましたがまだ茶色のまだらが残っています。
さて、これで2005年もお終いです。
来年も楽しいボートライフを送りたいものです。
2006年に続く
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