2015年3月8日 ボートショー
2015年になってからもう3ヶ月も経ってしまいました。
これまで月に1回くらいはエンジンをかけに行っていますが、それだけで何も作業をしていません。
これからは気温もあがるということで、インペラ交換もして活動開始しなければいけませんね。
というわけで2015年はボートショーから始まります。例によって中華街でお昼を食べてから会場へ。今年は日産が撤退してしまったので会場もちょっとさびしいですかね?でもその代わりというか、自動車メーカーの出展が増えていました。アウディはともかくフェラーリ、ロールスロイス、マクラーレン・・・車とはいってもちょっと縁のないところばかりです。
さて、ボートのほうはポーナムの31をはじめ、ヤンマーもヤマハも大型艇を出していますね。

いつもの風景です。日曜の午後なのに人が少ない感じです。 |

水陸両用車です。これは面白いなあ・・・ |

ステアリングはありません。 |

後ろにはプロペラがついています。 |

トヨタのアルミハルボート、ポーナムの31です。 |

ランドクルーザーのエンジンをマリン用にしたものです。 |

さて、なかを見せてもらいましょう。 |

意外とシンプルなコクピットですね。 |

こちらはフライブリッジです。 |

ヤンマーからも大型艇が展示されていました。 |

これも大きいですね。 |

ヤマハから24フィートの新型が出ました。 |

なんと、ジェット推進の2基がけですよ。 |

お値段は・・・・やはりねぇ。 |

最近はカラーハルが流行っていますね。 |

中古艇もたくさん出ていました。どれもきれい! |
さて、今年はどんなボートライフになるのでしょう。そろそろ暖かくなってきますから、掃除もしなければいけませんね。
3月18日 インペラ交換
休暇をとっていた今日は、当初は雨の予報でしたが晴れで気温も20度近くになるようです。
これはまさに作業日和ではありませんか。昨年から懸案のインペラ交換をやるなら今日しかありません。早速東京パワーボートの三船所長に電話して、急ですが上架をしてもらえるか聞いてみました。結果はOKということで、あたふたと必要そうな道具を積んでバイクで桟橋へ向かいます。
途中で荒川を越えるときに、岸の水が少ないことに気がつきました。そうか、昼前だから春の大潮の干潮時間に近いのですね。桟橋は大丈夫かな?船、底についていないでしょうね。上架の手配をしたのに、夕方まで船を出せなかったなんてシャレになりません。
桟橋に来てみると、大丈夫でした。水位は低いですが船は水に浮いています。脚立を積み込んですぐに出船。上げ潮ですね、河口に向かって下っているのに川の流れに逆らって6-7ノットで船を進めます。やがて篠崎の水門が見えてきました。いやあ久しぶりですね。水門はすぐに開きました。くぐりぬけてパワーボートの桟橋に着岸。まだ昼休みですから、1時になったら上げてもらいましょう。
というわけで、船を陸上に置いてもらって作業開始です。
まずはドライブに付いたイガイをスクレーパーで落とします。奥のほうまで稚貝がびっしりと付いていますね。泥の中からはイソメみたいな虫もニョロニョロと這い出て来ますよ、おぇ〜。ドライブ全体には藻が付いてヌルヌルですから、これを高圧洗浄機できれいにします。バッテリーからインバーターで100ボルト電源を取り、水はバケツに汲んできた川の水を使います。これは効果抜群、きれいになりました。さあ、これでロアケースを外すことができます。おっとその前にギアオイルを抜いておかなくちゃ。
外したロアケースは折りたたみテーブルのスタンドを利用して支えます。我ながら、これはいいアイディアでしたね。いよいよインペラを外します。ほお〜ダメージはないですね。ハウジングの中で回るよう先が曲がってはいますが、心配したような羽根がちぎれたりつぶれたりしているところはありません。それでも新品と交換して、組み付けます。外すのは割と簡単でしたが、戻すのは大変です。ロアケースの重さは20キロくらいあって、それを持ち上げながらボルトをかけなければなりません。その上ドライブシャフトのスプラインを合わせて差し込むためにはクラッチを入れてプロペラを回してやる必要があります。持ち上げるための補助として車のパンタグラフジャッキを持ってきたのですが、うまく方向が合わなくてぐらぐらしますし地面がでこぼこなので安定しません。結局全身で支えながらの作業となりました。いやあ〜ここは二人でやるべき作業でしたね。
なんとかロアケースを固定したところで・・・あっしまった、クラッチを噛み合わせるのを忘れた!ロアケースをアッパーケースに組み付ける前に、クラッチのコントロールレバーと受け金具を噛み合わせておかなければいけなかったのです。せっかく締めたボルト4本を緩めてクラッチをあわせ、軽くボルトを締めてリモコンを前進に入れてから下に降りてプロペラをまわしてかみ合いを確認し、また登って今度は後進に入れて降りて確認することを繰り返します。これも二人でやれば楽なのに何度も脚立を上り下りして、余計疲れました。
ドライブが組みあがったので、ここでギアオイルの注入をお願いしました。下のドレン穴からポンプでオイルを圧送してエンジンのリザーバータンクに逆流するまで注入するのです。ギアオイルは非常に粘度のある硬いオイルなので、上から流し込んでも隅々まで入り込まないため、下から押し込むのですね。
最後にドライブのアノードと呼ばれるジンクを交換して作業終了です。5時を回りましたので、急いで撤収して下架をお願いしました。6時を過ぎると水門を通れなくなってしまいます。

ようやく清掃工場の煙突を過ぎました。もう少しです。 |

篠崎の水門が見えてきました。久しぶりです。 |

この日の水面の差は30センチくらいでした。 |

ご無沙汰の東京パワーボートに着岸です。 |

上架開始です。お世話になりま〜す。 |

相変わらず軽々と持ち上げて運びますね。 |

見てください、藻とイガイでドロドロですよ。 |

あれ?アノードがなくなってしまったかな。 |

バケツに川の水を汲んで高圧洗浄に使います。 |

これは効果がありますね。 |

高圧洗浄の効果があって、藻はきれいに落とすことが出来ました。地面に掻き落としたイガイがみえます。 |

ロアケースを外してテーブルスタンドに乗せました。洗面器に入っているのが抜いたギアオイルです。 |

洗ったらアノードが見えました。まだ形が残っています。 |

へらでそっとインペラハウジングを持ち上げます。 |

インペラが見えました。くせが付いて曲がってはいますが、羽根自体はちゃんとしています。 |

新品のインペラと比べてみました。 |

新しいインペラをハウジングに収めました。青いのは液体パッキンです。 |

右が新品のアノードです。これも交換しておきましょう。 |

ありがとうございました。失礼しま〜す。 |
では支払いをして帰りましょう。今日の費用は上下架代が11000円、ギアオイルが2リッターで4000円と注入工賃2000円でしめて17000円に税金で総額18360円でした。
水門が閉まるので試運転をする時間がありませんでしたが、途中で滑走させた感じでは水温の上昇はないようで、安定していました。そうすると冷却不足で温度が上がる原因は何だったのでしょう?インペラのせいではないようですし、水の吸い込み口のイガイとかヘドロのせいだったのでしょうか?
桟橋に戻ったのは6時半。もう真っ暗です。ざっと片付けるだけにしておいて、給油と掃除は次回にしましょう。もうすでに腰が痛くなってきています。明日は脚も筋肉痛になりそうです。
3月22日 船の掃除
インペラに続いては、春の定番作業の掃除です。
冬の間にかぶった煤煙がぽつぽつと丸く点になって船体にこびりついています。高圧洗浄機できれいにしようと思ったら、高圧ホースの接続部が真っ赤にさびています。前にも川の水で洗いましたから、わずかな塩分でこれだけ錆びたのでしょう。きれいに磨いてグリスを塗っておきましょう。
まずはデッキから。やはり高圧洗浄機は効果がありますね。ただ、唯一のネックは電源。この洗浄機は100ボルトで動くのでアクセサリーバッテリーからインバーターで100ボルトにしているのですが、なにしろ消費電力が1000Wなのでバッテリーが10分しか持ちません。とりあえずデッキ部分はきれいにすることが出来ました。
続いて前のほうです。汲み上げポンプのホースを延長してノズルを取り付け、デッキブラシでゴシゴシ洗いながら水で流していきます。
次はキャビン。トイレの掃除をしてギャレーやテーブル、コクピットを拭きます。保存してあるドリンクを全部引っ張り出して賞味期限を調べ、あとで買ってくる新しい飲み物と入れ替えます。灯火器も点検して、接触が悪かった白色灯を修理しました。
最後燃料の補給です。もう5時を過ぎましたので、少し寒くなってきました。携行缶2個で2回、80リッターを補充しました。ガソリンが安くなったあと少し戻りましたが、リッター131円でした。船の燃料の次は人間の燃料です。ビールとお茶、水を買って船内に運び込み、本日の作業は終了!

これだけ水面が下がっていました。 |

帰るときには赤い浮きと同じ高さになっていました。 |

高圧ホースのジョイントがさびていました。 |

さびを落としてグリスを塗りました。 |

窓ガラスを拭きました。すっきりしました。 |

高圧洗浄機をセットします。川の水を汲み上げます。 |

見てください、右は洗浄前のデッキです。 |

すっかりきれいになりました。 |

賞味期限が来た飲み物を回収して入れ替えます。 |

ガソリンは80リッター補給しておきます。 |
さて、これで船は稼動状態となりました。出来れば一度試験航行をして水温のチェックをしておきたいものです。さて、花見の前に出来るのかな?
4月26日 船のメンテナンス
水温センサーのチェックをして見ました。
最初にブザーが鳴る条件を確認します。センサーの代わりに可変抵抗をつけて警告音を鳴らしてみます。センサーアンプの電圧は0.43Vでは鳴りませんが、0.40Vでは鳴ることがわかりました。このときの抵抗値は約170オームでした。
続いて水温センサーの値を実測してみます。常温の20度では3200オームですが、暖機して水温が80度になったときは約450オームになりました。電圧としては0.9Vです。回転を上げても300オームは超えていますので冷却状態は大丈夫そうです。
次は燃料フィルターの掃除です。2012年の9月に取り付けてから一度も水抜きをやっていませんでした。今の取り付け位置では油水分離器の中が見えませんし水抜きバルブも開けないので、フィルターアッセンブリーをそっくり取り外します。油水分離器というのは、重い水が下に溜まって軽いガソリンが上に浮くことで、ガソリンに含まれる水分を取り除くものです。ありゃ〜水がたっぷりと溜まって上限まで来ているではありませんか!しかも下のほうには錆が沈殿していますし紙フィルターの外には小さな虫の死骸も浮いています。バルブを開いて水を排水しましたが錆びは溜まったままです。透明なボウルを外してガソリンできれいに洗い流しました。

0.43Vでは警告音が鳴りません。 |

0.4V以下で警告音が鳴ります。 |

抵抗値にして169オーム以下で鳴ることになります。 |

エンジン回転中の水温センサーの抵抗値です。 |

燃料フィルターです。この位置では中が見えないのでそっくり取り外します。 |

赤いリングの下が水で、その上がガソリンです。 |

水は濾紙のすぐ下まで溜まっていました。 |

バルブを開いて水だけ排出します。 |

これだけ錆が溜まっていました。 |
この錆はガソリン携行缶の錆でしょうか。今度から給油のときに布のフィルターを入れたほうがよさそうです。
5月6日 潮干狩り2015
じゃじゃ〜ん、今シーズン初のイベントは潮干狩りです。
いつもGWに集まる仲間は4日にやってしまったそうで、最終日の潮干狩りに参加したのは前に花火で乗船したネット仲間とその友人、それに最近そば関係のイベントで知り合ったお嬢さんの合計4名となりました。
例によって地下鉄の駅で待ち合わせて、タクシーで係留所に向かいます。風も穏やかでいいクルージングになりそう・・・でもきっと帰りは南風が吹いてバッシャンバッシャンになりそうな予感。
9時半ジャストに出船して川を下り、ディズニー沖から三番瀬を目指します。いいですねぇ・・・ピーカンでべた凪ですよ。もちろんエンジンも快調、3800回転で23ノットで東に向かいます。
約1時間で三番瀬に到着しました。うわぁいるいる・・・・かなりの人が潮干狩りを始めています。こちらも荷物を降ろして採りはじめましょう。
ところが・・・アサリがいません。いつもの場所を掘っていてたまにコロンとしたアサリが見つかるのですが、指先でひねってみると殻が開いて砂が出てくる・・・それの繰り返しです。こんなに死んだアサリばかりということは今までありませんでした。ホンビノスは相変わらず大小さまざまなものが採れます。あんなにたくさん取れた三番瀬のアサリは全滅しちゃったのでしょうか?
1時間ちょっととったところでお昼にします。今日のランチはナンチャッテかに玉とジンギスカン、それに焼きうどんです。近所のスーパーで7ミリと厚さを指定して切ってもらったラムは、使い捨てのジンギスカン鍋でもべったりと貼りつくこともなくいい具合に焼けていきます。ゲストの好みがわからないのでラムは大丈夫か不安もあったのですが、大変喜んでもらえたようで安心しました。
注)今回はゲストからいただいた写真を使いましたので、私も写っています。お見苦しくてゴメンナサイ。

操船中の写真を撮っていただきました。 |

その上ツーショット。思わずニヤケてしまいます。 |

三番瀬に到着です。もうかなりの人が掘りはじめています。 |

今年も潮干狩りに来ることができたね。来年はどうかなあ・・・トリニティ、どう思う? |

もちろん、ほかの船もこれだけ集まっています。 |

ヨイショっと・・・船から荷物を降ろします。 |

トリニティが見える所にテーブルといすをセット。 |

なんと赤フンおじさんの登場!気合入ってるぅ〜 |

収穫はホンビノスばかりでアサリは2-3個だけ。 |

さあ、ランチタイムです。 |

これがベル食品のジンギスカンのタレですよ。 |

使い捨てのジンギスカン鍋で焼き始めます。 |

肉は1キロ。野菜はもやしとたまねぎです。 |
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さあ、美味しそうに焼けましたよ。ではいただきましょう! |

私の黒い帽子は、昨年他界した故スニフ船長からいただいた物です。今回一緒にクルージングしました。 |
ランチの話は弾み、2時を回って南風が強くなってきました。例によって沖にはちらほら白兎が見えています。そろそろ帰るとしましょう。
案の定、帰りは三角波が立って盛大にしぶきを上げます。幸い船が初めてのゲストもかえって揺れるクルージングを楽しんでくれているようです。
3時半に桟橋に帰着。水深が60センチくらいしかないのでドライブがつかえてしまいますが、かろうじてバース内に入れることができました。
さて、次のイベントはなにかな?今度は羽田のほうに潮干狩りも良いかもしれませんね。
5月31日 丸いか釣り
さて、三浦半島の先端に船を置いている仲間が丸いか(ケンサキイカの子供)釣りに行くというので、乗せてもらいました。去年皮ハギ釣りでのせてもらった船です。
ひとりが体調不良で不参加となりましたので今回のメンバーは4名です。
朝4時半に家を出て、宮川フィッシャリーナを目指します。高速を降りたらセブンイレブンで朝食を買い、向かいにある釣具屋で丸いかの仕掛けを買います。実は丸いかは初めてではなく、これまでに何度かやっているので仕掛けがあるはずなのですが、タックルボックスを探しても仕掛けもなければエギというエビの形をしたイカ角が全然見つからなかったのです。
5時45分、ちょうどいい時間に到着しましたが、まだ船が来ていません。そして港には強い風。途中の横浜ではべた凪だったのですが、南風が吹き付けるここではあちらこちらに白波が見えるくらいの荒れ方です。ということで、皆は出船を遅らせて風が落ちるのを待っているのでありました。
1時間ほど待って出船です。うねりもかなりあるので城ヶ島と三浦半島との水道を抜けて相模湾に入りました。そうしたら目の前にはかなりの船団が出来ています。早速魚探の反応を待って仕掛けを投入しますが、さっぱり乗りません。スミやゲソは角に付いてくるので、イカには触っているようなのですが、釣り上げられません。そこでネット情報では前日まで爆釣だった葉山沖まで移動してみました。そちらでもポツポツと反応はあるのですが、遊漁船が少ないのです。それでもほとんどまぐれで1杯釣り上げることができました。久々に見る丸いかです。
しかし、その後が続かず、また元の城ヶ島の西に戻ってきましたが麦イカ(ヤリイカの子供)を追加しただけに終わりました。結局船内の釣果は私が丸いかと麦イカ、Eさんが丸いか1で後はもうひとりがタコ1杯という散々な結果となりました。以前竹岡でやったときはもっと簡単に釣れたのですけどねえ。

出船して城ヶ島方面に向かいます。 |

前方に見えるのが城ヶ島に渡る城ヶ島大橋です。 |

相模湾に入ると突然大きな船団が見えてきました。これ、全部丸いか狙いなのでしょうか? |

天気はいいし、海もきれいです。これで波がなければいいコンディションなのですが。 |

結構波があるのがわかりますでしょうか。 |

イカ釣りでは「ランチャー」を使って仕掛けを収容します。 |

ようやくお目にかかれた、丸いかちゃん。 |

こちらは麦イカ、ヤリイカの赤ちゃんです。 |

午後1時半過ぎ、ようやく帰港しました。 |

それにしてもきれいな海です。プロペラが見えます。 |

これが今日の釣果、2杯分のイカのバター炒めです。 |
いやはやなんとも渋い釣りでした。
南風でスパンカーを立てていた船で左舷に座っていた私は午前中の太陽を浴びてすっかり日焼けしてしまいました。さて、もうすぐ入梅です。トリニティのメンテをしておきますかね。
6月7日 練習クルージング
このホームページを見て連絡をくださり、その後一緒にクルージングに出たりオフ会に参加したりして船仲間になるケースは多いのです。昨年の夏に癌で亡くなったA船長もそうでした。
そんな方がもうひとり、Yさんは免許を取ったけれども全然船に乗る機会がないので、何かイベントがあったら参加させて欲しいということでした。以前なら、月に2、3回は誰かしらの船で出ていたものですが最近はそういうことも少なくなりました。が、そういうことならトリニティの船底に藻が着かないようにちょっと走らせるのも良いでしょう。
ということで、地下鉄の駅でYさんと落ち合い、船の装備の解説をして川を下ります。河川走行の基本を説明して、では早速舵輪を持ってもらいましょうか。低速だと船首がぶれるので常に当て舵が必要です、最初は切り過ぎで大きく蛇行していましたが、だんだん慣れたようです。葛西臨海公園を抜け荒川に入って、広いところで滑走もやってもらいます。
ひととおり体験してもらったところで桟橋に戻って・・・・バックで入れるのはさすがに無理ですね。駅前に戻って、軽くビールで乾杯してお別れしました。また機会がありましたら、声をかけますからね。
さて、船の設備の説明をしたときにトイレに異常を発見しました。水が流れないのです。実は前の月に船で宴会をしたいということで友人に貸したのですが、そのときにマリントイレを詰まらせてしまったようですね。マリントイレは配管が細いので、家庭のトイレのつもりで使うとすぐに便やトイレットペーパーが詰まってしまうのです。次回はこの修理をしなくては・・・。
6月14日 トイレの修理
今日は午後から船に行って作業をしてきました。
ガソリンを80リッター補充して清水を40リッター積み込みました。そして経年劣化で折れたシャワーヘッドの根元をエポキシで修理しました。ホースも汚れているですし、本当なら根元からホースとヘッドを交換したいところなんですけどね・・・ホースの規格がわからないので、とりあえず応急処置で様子を見ることにします。
そして今回やっておかな ければならない修理が先日発見したトイレの詰まり。この作業はひとりでは大変なので友人の応援を頼んで、ゴムのカップも用意して作業開始です。
で、状況を見るためにともかくバケツでボウルに水を注いでポンプを動かしてみると・・・なんだかスカスカして手応えがおかしいのですが・・・お、ボウル内の水が減っていきますね。ですが、ボウルを洗う水がほとんど流れてきません。ということはてっきりボウルからホールディングタンク(汚水タンク=アメリカ製の船には法規で汚水は海に流せないので、マリーナで汲み取りするために備え付けられている)の間の配管が詰まったかと思っていたのですが、そうではなく船底から水を吸い上げるところが詰まってしまったようです。
となると多分、水位が低いときにポンプを動かしたために底泥を吸い上げてしまったのでしょう。キングストンバルブからポンプへの配管を外してみました。これがまたシーラーを使ってがっちりつないであるので引っ張ってもこじっても外れません。カッターで切込みを入れてようやく外すことができました。ポンプ側の出口に水道のホースをつないで息を吹き込んでみるとまったく通じていません。代わりにホース内にワイヤーを送り込んでみると途中で抵抗があり、引き抜くと泥が付いてきました。
これだ!やはり泥が詰まっていますね。そこで清水の蛇口からホースをつないで水圧をかけて水を送り込んでみたところ、ようやく詰まりが取れました。そしてバケツに出てきたのは少量の泥と・・・3センチくらいのイガイの殻でした。

スターンのシャワーヘッドがもげてしまいました。 |

プラナットが劣化して割れてしまっています。 |

プラナットをエポキシで固めてしまいましょう。 |

硬くなったらやすりで削って形を整えます。 |

これがマリントイレ。全然水が流れません。 |

このバルブから水を吸い上げてポンプに送ります。 |

エイヤっと引っ張ってもホースが外れません。 |

蛇口から圧力をかけて清水を送り込んでみます。 |

ホースから受けた水を捨てたら底に泥と何かが・・・ |

ピストンにマリングリスを塗って組み付けます。 |

これがホースを詰まらせた犯人です。時間がたったので死んで中身がなくなっています。 |
それにしてもこの貝はどこから入ったのでしょう?もちろん取水口には5ミリくらいの網とかスリットがあるので、異物は入らないようになっています。想像ですが、うんと小さなイガイが入り込んで徐々にホースの中で成長したのではないでしょうか。見つかったイガイは死んでいましたが、大きくなって口を開けなくなったかあるいは泥によって窒息したのではないでしょうか。
いやあ、それにしても意外な結果になりましたね、貽貝だけに・・・・
6月29日 シャワーヘッドの修理
細かな作業をするためにやってきました。時計の電池を取り替え、DIYショップにベロクロテープを買いに行って時計が転がらないように固定しました。
汚れていた窓をきれいに拭きました。週末に出る予定なので、飲み物をチェックします。エンジンをかけて、ドライブの藻を落としておきましょう。
前回、折れたシャワーヘッドの根元をエポキシで修理しましたが、しばらくしたらまた同じところから割れてしまいました。前に使用したのは2液性のエポキシで主剤と硬化剤を混ぜ合わせるタイプでした。そこで今回は同じ主剤と硬化剤を使うタイプでもパテになっていて、粘土のようにコネコネして混ぜるタイプです。これをナットの周りにしっかりと塗りつけて指先で整形します。

白と黒の接着剤を混ぜるタイプです。 |

結構しっかりしていると思ったのですが・・・ |

2種類の粘土を混ぜ合わせるタイプです。 |

硬くなりました。今度は大丈夫かな? |
3時間ほどでカチカチになりましたが、慎重を期してこのまましばらく置いてから締め付けることにします。
7月5日 練習クルージングその2
6月7日に練習クルージングをやったわけですが、またおひとりMさんからホームページのメッセージ経由でコンタクトがありました。
彼はベイライナーの2455というオープンタイプに乗っているそうですが、まだ買ったばかりで湾奥の走行はあまり慣れていないということです。「ボートは乗せてもらって、乗ってもらってわかるもの」が信条の私です、ではまず手始めに三番瀬での潮干狩りを経験してもらいましょう。浦安の川の走り方、ディズニー横の三枚州の浅瀬、浦安の海苔網、そして三番瀬へのアプローチなど覚えておくことはたくさんありますからね。
というわけで、私の昔からの船仲間D氏とMさん、そのお友達の4人で出航しました。天候はあいにくの小雨ですが、潮干狩りは出来なくてもメインの目的は知識の伝達にありますからね、決行します。例によって途中で舵も持ってもらって浦安の屋形釣り船を抜けたところで滑走開始・・・・・あれれ、おかしいな、全然スピードが出ません。スロットルをフルに開けても3000回転がやっとです。クラッチを切ってスロットルを開けると4000まで回るのに?まるで船底にびっしりフジツボが着いたかのように10ノットくらいしか出ないのです。これでは到底三番瀬までは行けないので、そのままゆっくりと葛西臨海公園から夢の島方面に下り、三枚州をぐるっと回って戻ってきました。
桟橋に着いてから持ってきた食材で船内で宴会です。用意したのはなんちゃってかに玉とジンギスカン、そして焼きうどんです。食べながら、飲みながら、ひとしきり船の話題で盛り上がって、久しぶりの「鳥煮亭」開店となりました。
7月10日 エンジンの修理
吹けないエンジンの修理作業をするためにやってきました。
エンジンに手をつける前に、順序としてプロペラを確認しておきましょう。変形や異物の付着はありませんね、よし・・と。
さて、原因は?「燃料」か「火」なのでしょうが、まずは失火を疑ってみますか。あれだけパワーがないということは2気筒くらい死んでいるのでしょうか?
ではプラグを外してみます。右舷の一番奥、8番シリンダーです。む〜センターの碍子が結構茶色く汚れていますね。それにプラグギャップがずいぶん広い・・・マニュアルでは1.14mmと書いてありますが、どう見ても2ミリはあります。中心電極が細いから滅失したのでしょうか。ともかくブレーキクリーナーで洗い、電極をブラシと細かいペーパーで磨いておきます。ギャップも少し詰めておきます。このようにしてプラグをチェックしたところ、7番だけ碍子が白くてきれいに焼けていますが、ほかはみんな汚いですね。特に1番がガソリンで濡れていました。全体にガスが濃いのでしょうか。ともあれ、これはNGKの新しいプラグに交換しましょうね。
プラグの交換はあとでやるとして、失火はなくなったはずですからこれで試運転してみます。

天気はいいのですが・・・・さて、原因が見つかるのでしょうか。 |

今日はずいぶん水がきれいです。真冬みたいです。 |

プロペラには異常はありませんねえ。 |

まずは8番シリンダーから。碍子も電極もカーボンでかなり汚れています。 |

続いて次の2気筒のプラグです。右舷は偶数シリンダーですから、番号を間違えました。状況は同じです。 |

こんどは左舷のバンクのプラグを並べました。7番だけやけにきれいに焼けていますねぇ・・・ |

掃除して、プラグギャップが広いので気持ち詰めてみましたが・・・・なんか変ですね。いいのかなあ。 |

ともかくこれで試運転してみますか。 |

配線をコルゲートチューブで保護しました。 |
さて、その試運転の結果は?
遠くまでは出る時間がないので、川をさかのぼります。橋を3つくらい越えたところで両岸に船が泊まっていないところがありますので、そこでスロットルを開けてみると・・・3000回転から3200回転くらいまでは回りますが、やはりそれ以上になりません。ということはプラグに原因はないということです。はい、「振り出しに戻る」でやり直しですね。
帰宅して交換用のプラグを調べてみました。NGKだと「BPR6EFS」が相当するようです。が・・・今付いているプラグってイリジウムプラグのようですね。だから中心電極が細くて、プラグギャップも広かったわけです。マニュアルに書いてあったギャップの1.14mmというのは、昔の通常のプラグの場合なのでしょう。ここで普通のNGKに交換するか、このままイリジウムを使うか・・・迷うところですが、掃除もしたことだしもう少し様子を見るとしますか。
7月16日 エンジンの修理その2
さて、次の手は?
「火」の疑いは、かなり薄くなってきましたがやりかけたのでディストリビューターのチェックもしておきましょう。キャップを外してみると・・・・・お〜カスが溜まっていますね。ですがどれも均一に付いているので失火の原因とは言えないようでしょう。ま、ともかく掃除はしておきますね。カスをブラシで落として細かいペーパーで荒れた表面を磨いておきます。
さて、これで「火」のほうは問題がなかったと考えて良いでしょう。そうなると次は「燃料」です。キャブレターの分解掃除と行きましょう。
ところが燃料ポンプからキャブレターに入るところの銅のナットが外れません。5/8のレンチをかけて回したら角を舐めてしまうのです。前のエンジンでは素直に緩んだのですけどね、これはフレアナットレンチがなければ無理ですね。それでは仕方がありません、キャブはばらさずにクリーナーで何とかやってみましょう。キャブ/インジェクタークリーナーを吹き付けて泡泡でしばらく放置し、エンジンをかけて1000回転でさらに何度か吹き付けます。バレルの中やバタフライはぴかぴかになりましたが、果たしてジェットのノズルはきれいになったのでしょうか?

これがディスビ。シリンダーの番号を書いておきます。 |

電極に白くカスが溜まっています。 |

電極がかなり汚れていますね。これが原因ではないと思いますが、ともかく掃除をしておきましょう。 |

掃除しました。センターの当たりもチェックします。 |

続いてキャブレターの掃除です。 |
これで試運転してみたいところですが、ちょうど満潮の時間となり、桟橋は土手よりも高くなっています。すぐ下の橋もくぐれるかどうかわかりません。ということで、試運転は週末に延期することにします。
7月20日 エンジンの修理その3
さて、キャブクリーナーは効いたのでしょうか?
前の共同所有者でベテランメカニックの元同僚に来てもらいました。走りながらキャブのチェックをするために二人必要だからです。試運転の前に点火系に異常がないことも確認してもらいました。
キャブレターを分解できなかったのが気になりますが、これで試運転してみます。まずは近くの開けた水面でスロットルを開けてみます。ジェットからは盛大にガソリンが噴き出していますね。回転も3500まですんなりと上がります。大丈夫なようですね。少し長く走ってみましょう。
川の上流に行っていざ、3000回転で14ノット・・・滑走に入りました・・・3500回転20ノット・・・4000回転25ノット・・オッケーですね!

本格的に走るために上流に向かいます。 |

3500回転で20ノットになりました。いつもと同じです。 |

わははは、どうですか、このきれいな航跡。ボートはいつもこうでなくちゃね。 |

思いついて水温センサーもチェックしてみました。 |

滑走時には400オームになりました。 |

ともかくこれでエンジンは復帰したようです。 |

ガソリンを80リッター補充しておきます。 |
やれやれ、これでホントに直ったのですかね?キャブのパーツを超音波洗浄でもしたのならともかく、スプレーを吹いただけで直っちゃうというのが、いまいち「やったぞ」感がありません。でも30分のテスト走行ではきわめて正常だったので、結果オーライとしましょうかね。
7月28日 最終チェック
さて、今週末は花火ですが、エンジンは本当に大丈夫なのか?
念のためにもう一回テストをすることにしました。舫を解いて川を下り、係留船がないところで加速してみます。3750回転で18ノットで滑走しますね、大丈夫なようです。
桟橋に戻って、飲み物の補給とあわせてガソリンもさらに40リッター追加しておきます。当日は大潮でしかも満潮時間にあたるので青戸の平和橋をくぐることが出来ません。ですので東京湾に出て荒川河口からさかのぼる迂回ルートを取りますので、使用燃料も150リッターくらいになるはずです。いま3/5くらい入っていますから大丈夫なはずですが、念のため予備としてさらに40リッター入れておきます。
8月1日 戸田花火
さあ、ボート遊びのハイライト、戸田の花火の日となりました。
今日も猛暑の一日となりそうです。
朝7時半に築地に行って、噴火湾のホッキ貝と塩水ウニ、それにアワビとサザエを買ってきました。
今日の宴会のメニューは、
・磯つぶの煮付け
・アナゴの煮付け
・クジラのユッケ風
・タコとキャベツの塩昆布あえ
・なんちゃってかに玉
・アワビと塩水ウニの水貝
・ホッキの炙り
・サザエのつぼ焼き
・ウンパイロー
・ジューシーチャーシュー
・焼きうどん
です。例によって仕込みをした状態でクーラーバッグに詰め込んで出かけました。
4時半に地下鉄の駅でゲストと待ち合わせをして、タクシーで桟橋に到着。すぐに支度をして出船です。雨のせいでしょうか、川の水が真っ茶色になっています。満潮に向かって海からの潮が押し寄せているのでしょうね、まだ時間も早いのに川の水位がかなり上昇しています。荒川は河口付近は波がありましたが、上流に行くにしたがって穏やかになり、予定よりちょっと遅れて6時45分に現場に到着しました。

いつものナンチャッテかに玉を作っています。 |

大きなホッキ貝を買ってきました。串焼きにします。 |

アワビは水貝用にサイコロに切ります。 |

サザエのつぼ焼きの仕込み、完了です。 |

前日に作っておいたチャーシューです。 |

ウンパイローにはキュウリを添えます。 |

ばたばたと出船の準備です。 |

スカイツリーの横まできました。 |

荒川をさかのぼっています。予定よりちょっと遅れ気味です。急げ急げ・・・ |
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現場に到着しました。今年も結構な数のプレジャーボートが来ていますね。 |

例によって川岸には見物客がぎっしりです。 |
例年のように左側の岸ぎりぎりにアンカーを打ちました。ほとんど流れがなくて、水深が5-6メーターもあるので船が揺れません。
7時をちょっと遅れて花火が始まりました。いやあ何度見てもこの迫力は最高ですね。到着がぎりぎりだったので、花火を見ながらの調理です。水貝を作り、ホッキを炙ってつぼ焼きを加熱して・・・結構忙しいですが、初参加のお嬢さんにアメリカから一時帰国したS氏らゲストの評判が良くてうれしい限りです。

さあ、2015年の打ち上げ開始です。 |

ゲストは早速写真撮影です。 |

アナゴの煮つけとクジラのユッケ風です。 |

ゲストの皆さんも楽しんでくれています。 |
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器にアワビとウニをいれて、用意した塩水を加えます。 |

豪華なウニとアワビの水貝が出来ました。 |
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家で仕込んできたホッキを炙っています。 |

その間も花火は続きます。 |

今度はサザエのつぼ焼きです。 |

調理の合間を見て花火の写真を撮りました。 |
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花火の名残を楽しみ、料理も全部食べ終えたところで9時となりました。帰還するとしましょう。
アンカーを引き上げて、荒川を下ります。川風が気持ち良いですね。帰りも東京湾周りで10時40分に桟橋に到着。幸いなことにタクシーがすぐに捕まって11時には駅に着くことができました。
いやあ、今年もいい花火でした。しかし・・・ちょっと疲れましたね。
9月16日 ちょこっと修理
さて、暑さもやわらいだので船の様子を見に行って来ました。
空気を入れ替え、エンジンをかけてビルジをチェックします。全て異常なし・・・そうだ、スイムデッキの金具を直さなきゃ。スイムデッキには引き出し式のラダーがあるのですが、それが水流で知らぬ間に引き出されてしまうことがあって、それを防止するストッパーをつけていたのですが桟橋にぶつかって変形してしまっていたのです。そこで新しい金具を買っていったのですが、ちょっと大きすぎて取り付けられません。仕方なく前の金具を外して叩いて変形を修正して違う場所につけなおしました。
もうひとつ、エンジンルームハッチの裏側の防音材がはがれて垂れ下がっていましたので、接着剤で貼り付けておきました。

これが昨年の始めに取り付けた状態です。 |

叩いて伸ばした金具を少し上に取り付けました。 |

はがれてパカパカしていた防音材を接着しました。 |
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おっと、4時近くになって急に暗くなってきました。今にも雨が降りそうです。秋のクルージングに備えてガソリンを補給しておかなくてはいけませんが、それは次回にしましょう。
9月29日 ちょこっと給油
さて、あれから2週間、船の給油に行って来ました。
昔のようにしょっちゅう出ているときは、浦安の漁港で200リッターをドラムで入れてもらったものですが、最近のように稼働時間が少ないとつい面倒になって近くのスタンドから携行缶で運んでしまいます。イグニッションをオンにすると、燃料系の針がちょっと動いてほぼ「E」を示します。こりゃ80と思ったけれど120リッターくらい入れますかね。携行缶二つで3往復ですね。やれやれ。
120リッター入れて、ようやく針は半分近くを指すようになりました。エンジンをかけて・・・そうだ少し走らせましょう。大潮で水位がどんどん上がってきていますから、あまりゆっくりは出来ませんが。この前のエンジンが吹けない症状は本当に直ったかも気になりますからね。
走行の結果、トロトロ走っている時でも短時間ですが時々ランダムに回転が100回転近く落ちこむ時があることがわかりました。ク〜ググググク〜という感じです。回転が落ちているときはフルスロットルにしても3200回転位までしか回りません。前の症状と一緒です。一方回転が正常なときは、そのまま4000回転まで力強く上昇してすぐに滑走します。う〜ん、この原因は何だろう?どうもキャブレターとか燃料供給不良ではなさそうですね。そうなると電気系、特にイグニッションコイルが気になります。入れ替えて調べたいところですが、いまどき昔の円筒形のイグニッションコイルなんて・・・・あるのかな?
10月15日 イグニッションコイル交換
さて、イグニッションコイルを探しましょう。
ボートショップの部品カタログで見ると純正ではなく社外品のマロリーなんかが数千円で出ていますね。マーキュリージャパンがなくなって、正規輸入元がいないせいですかね。まあ、もともとがGMシボレーのエンジンですしイグニッションコルなんて要は高電圧がちゃんとでればどこのものでも構わないわけです。ということでアメ車のパーツとしてネットで探したらすぐに見つかりました。キャデラックのイグニッションコイルということで、メーカーも不明ですがもちろん新品です。注文したら翌朝に配達されました。
コイルが到着した日の午後、早速船に行ってきました。最初に携行缶の修理をします。ステンレスのほうですが、取っ手の周囲のスポット溶接のところからガソリンが漏れるのでエポキシでふさいでおいたのですが、それがはがれてきました。硬いエポキシよりシリコン系のやわらかいほうがいいようです。前回、エポキシをはがして脱脂しておいたので、そこに液体パッキンを塗り付けます。
さて、イグニッションコイルです。高圧コードを抜き、配線を外して取り付けボルトを緩めて取り出します。念のため巻線抵抗を比較しておきましょう。新品とほぼ同じですね。コイルを入れ替えてエンジンに取り付けます。しかしこれ、イグニッションコイルがエンジンブロックにブラケットで直付けされているのですね。ブロックは100度くらいまで温度が上がりますから、イグニッションコイルも同じ温度になるわけです。それでダメになるわけではないですが、好ましい環境ではありませんね。いずれコイルは別のところに移そうと思います。
交換が終わり、エンジンを始動します。問題ないですね。では走らせてみましょう。2000回転近くでトロトロ走って川を下り、浦安から回転を上げて滑走に入り、そのままディズニー沖を10分くらい走りましたが、回転の落ち込みも吹き上がり不良も起きません。やっぱりイグニッションコイルが悪かった?

この部分の溶接スポットから漏れてきます。 |

溶接部全体に液体パッキンを塗り付けました。 |

これがイグニッションコイルです。シリンダーブロックのフライホイール側にボルト止めされています。 |

コイルの配線を外してるところです。 |

左が新品、右が純正のイグニッションコイルです。 |

巻線抵抗を比較してみると誤差の範囲です。 |

新しいイグニッションコイルを取り付けました。 |

快調にディズニー沖を滑走しています。いいんじゃない? |
桟橋に戻るときも回転が落ち込むことはなく、ど うやらこれで修理完了と考えていいようですね。やれやれ、悩んでいる時間が長かったです。もっと早くコイルに思い至ればよかったのですが、断線して全く火が飛ばないのならともかく時々パワーがなくなる・・多分、コイル内部の絶縁不良で一時的なレアショートを起こしていて、無負荷なら着火させられるのが、負荷がかかって火が飛びにくい時に失火するくらい電圧が弱くなったのではないかと思うのです。
最後の作業として、コクピットのアナログ時計を取り換えました。これも100円ショップで買ってきたものですが、前のが電池を変えても時々止まっていたので交換したものです。
10月18日 盤州でイイダコ釣り!!
息子とその友人を乗せて盤州にイイダコ釣りに出かけました。
ボートを買った当初はよく行っていましたが、実に久しぶりですね。11時に桟橋を出て方位180度、海ほたるを目指します。懐かしいなあ、このコース。
風は4メーターということで、ほとんど叩くような波はありません。20ノット前後で快調にクルージングして最初はアクアラインの北側でやりますか・・・おや、波間に何か黒いものが?ヤバイ、網が入っています!左右を見るとそこらじゅうに部位が浮かんでいます。そうだった、北側は遅くなると網だらけになるのでした、思い出しました。
ということで、アクアラインの下の水深7メーターのところから南に向かって船を流しながら釣りはじめました。水深が6メーター、5メーターと浅くなって2メーターまで行きましたが、全然釣れません。周囲にはシーバス釣りらしき船が数隻、橋脚の周りにいるほかタコ狙いらしき船が2隻いましたが、やはり釣れないのでしょうね、やがていなくなってしまいました。

惚れ惚れするような航跡ですね。うれしいなあ・・・ |

快調に方位180度、海ほたるを目指します。30分で到着の予定。 |

なかなかイイダコの姿が見えません。 |

キラキラと輝く波が・・・いいなあ。 |

海ほたると風の塔が見えます。いやあ、これを見るのはいつ以来だろう? |

おーい、そろそろ上がろうよ〜 |

羽田に降りる飛行機もしばらくぶりです。 |
結局2時半まで頑張りましたが、まったくの釣果ゼロで帰って来ました。
時期的にはまだ大丈夫なはずですけれども、どうしたことでしょう?昔と場所が変わったのでしょうか?
まあ、私としては釣果よりもエンジンの不調がまったく発生しなかったことのほうがうれしいですね。これでやはり原因がイグニッションコイルにあったと考えて良いようです。
10月27日 修理の追加
さて、今回の不調はイグニッションコイルの交換で解決したわけですが、それにしてもシリンダーブロックにコイルを取り付けるというのはどんなものでしょう?断熱材も巻いていないので、100度近いエンジンブロックの温度がそのまま伝わりますので、すぐには劣化しないにしても好ましいことではありません。
そこでイグニッションコイルを外して、違う場所につけなおしました。ここならエンジンの熱は伝わりませんから、壊れることは無いでしょう。

チルトシリンダーポンプ台座に穴を開けます。 |

そこにイグニッションコイルを取り付けました。 |
11月3日 城ヶ島でカワハギ!!
ボート仲間からお誘いがあって、三浦半島は城ヶ島にカワハギ釣りに出かけました。
風も穏やかで、気温も20度近くまでなるようです。良い釣りになりそうですね。
釣り場はホームポートのすぐ前です。5分も走ったでしょうか、水深16メーターくらいで仕掛けを降ろします。と、すぐに当たりがありました。これは幸先が良いぞ、と思ったら上がってきたのはピンク色の魚、ベラです。そうでした、カワハギ釣りはベラとの戦いでなのであります。その後も釣れるのはベラばかり。ようやく違うのが来たと思えばカサゴ、なかなか本命の姿が見えません。仲間はポツポツとカワハギを上げていますが、こちらの竿にはかかりません。ようやく終わりのほうになって釣り上げることが出来ました。

左が城ヶ島です。さっきまで橋の向こうに富士山が見えていたのですが・・・ |

キラキラと光る波。航跡もきれいな色ですね。 |

すぐそこにホームポートが見えています。 |

仲間がデカカワハギを釣り上げました。 |

午後2時に帰港しました。ぽかぽかです。 |

本日はこれを夕食でいただきます。 |

カサゴは煮付けに、カワハギは味噌味としょうゆ味で肝和えにしました。 |
12月16日 給油
その後、月に1度くらいはエンジンをかけていますが全然出てはいません。
このところ毎週のようにガソリンが値下がりしていますので、冬に備えて燃料を入れておきましょう。このところバイクの調子が悪いので、車で来て携行缶3個で3回、180リッターを給油しました。
これで今年のアクティビティは終わりです。来年はどうなるのか、改めて考えてみなければいけない時期に来ているのかもしれません。
2016年に続く
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