8月17日(水)第12日目
明日は帰国の日です。今日が観光としては最後になるなので、ベルギー北部からオランダ方面を見てまわりましょう。
ホテルを出て、リングからA1を北上です。およそ20分でアントワープの市内に入ります。この町には大きな中華材料店があって、昔は良く買い物に来ては帰りにラーメン、といっても中国風のワンタンスープに麺を入れたものですが、それを食べて帰ったものです。地下の駐車場に車を置いて、市内の広場グローテマルクトに向かいます。途中で立ち寄ったのはノートルダム大聖堂。ここにはルーベンスの名画があって、かの「フランダースの犬」のネロ少年が見たくてたまらなかったとされています。日本では有名なこの小説、テレビ化されたこともあって日本人は皆知っていますが、現地ではほとんど知られていませんでした。それが、日本人観光客のおかげでだんだん知名度が上がっていまではモデルとなった郊外の村に銅像が建てられたとか。ただ、最後に主人公が死んでしまう物語は、日本では涙を誘うところですがベルギーではネガティブなイメージがあって、若者なのに夢を実現せずに死ぬのは人生の敗者である怠け者であると見るようです。ここは有料(5ユーロ)でしたので、息子だけ入場料を払って絵のそばまで見に行かせました。私と女房は人を案内して昔、何度も見に来ていますので。
色とりどりの旗がきれいな建物は市庁舎です。そしてその前のにはアントワープの街の由来となった伝説を表すブラボーの噴水があります。すなわち、この川の辺りで暴れていた巨人の手を切り落として川に投げ捨てるところの像です。広場の周囲には、ブラッセルのグランプラスと同じようにかつてのギルドハウスが並んでおり、それぞれの業種の象徴する銅像が屋根につけられているそうです。
途中の商店街に魚屋がありました。鮭、タラ、ヒラメに混じって赤身のマグロがあります。 |
マグロが「サシミ スシ」で¥6000/kg! |
こんな商店街が続きます。 |
これはバスの運行表示ですね。 |
ホビーショップがありました。 |
プラモデルの展示ですね。 |
なかなか立派なジオラマがあります。 |
世界最初の高層ビルとはこれのことかな? |
後ろに見えるのがノートルダム大聖堂です。 |
こういうカフェがある風景、ヨーロッパならではですね。 |
ユニークな建物ですね。 |
窓の花が美しいです。 |
ノートルダム大聖堂に着きました。 |
入り口の横のマリア像。 |
大聖堂の入り口です。彫刻が見事ですね。 |
大聖堂の前に「フランダースの犬」の石碑がありました。 |
なんだかよくわからない日本語です。どうせ作るなら日本人がチェックすりゃいいのに。 |
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これがルーベンスの名画です。 |
聖堂内部は改修工事中でした。 |
昔の井戸です。 |
これがアントワープの市庁舎です。 |
飾られているのは、各州の旗なのでしょうね。どれも鮮やかです。 |
巨人の手を投げるブラボーの像。 |
ブラボーとは古代ローマの兵士の名前です。 |
足下には巨人が横たわっています。 |
観光馬車がやってきました。 |
こちらにはギルドハウスが並んでいます。 |
ギルドハウスの屋根です。 |
それぞれ意味があるのでしょうね。 |
これはワシですね。 |
こういう飾りもありました。 |
さて、お昼の時間です。グローテマルクトの一角にあるレストランに決めました。テラス席なので目の前に市庁舎が見えます。
注文したのは、もちろんベルギーの代表的料理ムールはワイン蒸しとナチュラルの2種類にフリッツ(フライドポテト)それにビールです。もしかしてこれが最後のムールかな?いや多分今夜もう一回食べる機会があるかも知れません。ともかくワイン蒸しとシンプルな野菜スープの2種類のムールを頼みました。ところが、そのあと広場でマクドナルドを見つけた息子くんが食べてみたいと言い出しました。そうね、はたして日本のマックと同じ味かどうか調べてみるのもいいよね。というわけでビッグマックを試食しましたが、どうもはっきりした違いはないようでした。
ブラッスリー「NOORD(北)」という市庁舎前の店でランチです。 |
ワイン蒸しは24.5Euro、ナチュラルは22.5Euroです。¥2500とは観光地プライスですね。 |
さて、どっちが美味しいかな。 |
そう、殻をピンセットのように使うのです。 |
このぷっくりとしたムールを見てください。これぞベルギーの本物のムールです。 |
あ〜おいしかった・・そろそろ車に戻りましょう。 |
息子くん、マクドナルドに寄り道です。 |
ベルギーのビッグマックです。 |
フルン広場にやってきました。中央はルーベンスの銅像です。 |
こんな店がありました。 |
「すし金」だそうです。 |
道路の清掃マシンです。電動でした。 |
市内を駅方向に向かいます。 |
アントワープはダイアモンドの街です。ここの一角に大勢のユダヤ人が住んでいて、ダイヤモンドの加工販売を一手に握っているのです。昔、ブラッセルに住んでいた時に、日本から従妹が遊びに来て、ダイヤを買いたいというのでここに案内したこともあります。その加工工程を見学したいと息子がいうので、駅前にあるダイヤモンドセンターに向かいました。残念ながらそこでは販売はしているものの、加工工場の見学は夏休みでやっていないとのことでした。
次の目的地は、さらに北上してブレダというオランダの町の周辺にある国境の村です。そこにはオランダ領でありながら村の一部がベルギー領になってる「飛び地」が何カ所かあるのです。村の中を、いえ時には家の中を国境が走っているそうです。ベルギーに住んでいるときは別に珍しくも思いませんでしたが、今は見てみたくなったのです。
国境目指してオートルートを進んでいるときに、息子が「気分が悪い、吐き気がする」と言い出しました。すぐにオートルートを降りて、目の前にあった郊外レストラン飛び込みました。そこは中華のレストランでちょうど昼の休憩時間でしたが、中国人のボーイさんが親切にトイレを使わせてくれたのです。ムールとハンバーガーの食べ合わせが悪かったのでしょうか。その後1時間ほど休んで具合が悪いのは収まったのですが、それ以上の観光は諦めてホテルに戻って休ませることにしました。
オートルートに現れた表示。前方で2車線ごと右にずれるようです。 |
トラックの左後輪下の黒い帯が元の路肩の白線です。1車線分右にズラしているわけですね。 |
その結果空いた車線を対向車が走る、こうすることで上下とも2車線を確保して工事が出来ます。 |
さて、ホテルに戻ってきました。息子には薬を飲ませて寝かせておいて、我々は買い物に行きましょう。リング経由で向かったのは、以前住んでいたアパートのそばのショッピングセンターです。「GB」というスーパーに日曜大工センター、ハンバーガーショップの「クイック」にピザハットがあったのですが、今はどうなっているでしょう?
おお、記憶どおりの場所にありますね。スーパー自体はカルフールに変わっていますが、日曜大工センターもそのほかのお店も同じ場所にあります。スーパーの中を見てみると、昔よりはるかにモダンになっていますが建物はそのままのようです。ここで日本に持って帰るお土産と今夜の夕食を買うことにします。息子が食べられるかどうかわからないし、レストランに行くよりも食べやすそうなものをホテルで食べることにしたのです。何と、太巻きがありますよ。ご飯のほうがお腹に良いでしょう。それにサラダとマカロニ。親にはボルドーのかなり良いワインがセールで3.5ユーロだったのでそれを買いました。つまみとして、ゆでたエビとローストチキンも購入しました。
これが元「GB」、今はカルフールです。仏資本に買収されたのでしょうね。 |
建物の形、昔と同じじゃないかしら? |
「BRICO」とは日曜大工センターのことです。 |
木に隠れてしまいましたがピザハット、健在。 |
赤い「Q」の文字は「クイック」です。 |
おお、昔より通路が広くなってモダンになっています。。 |
魚屋。白身ばかりですね。 |
キロ23Euro。魚はやはり高目ですね。 |
おおこの景色・・・昔と全く同じです!左端のガソリンスタンドもあそこにありました。 |
ホテルで夕食です。チキンは6.95Euro、エビは3.35Euro太巻き4.99Euroでした。 |
ボルドーのよさげなワインが3.5Euro。息子にはアクエリアス。 |
江戸太巻き、スシと書いてはありますが要は海苔巻きですね、エビとツナの。 |
8月18日(木)第12日目に続く
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