1. ブラウン管の時代(1983年〜2000年) 私が最初に導入した大型ディスプレイは、ソニーの「プロフィール」でした。 既にAVシステムが組まれていたので、それまでモニタとして映像入力だけを使っていたテレビを置き換えるだけでした。ただ、重量が60Kgほどもあったのでラックには載せられず、アングル材で組んだ低いキャスター付きのスタンドに載せて使用しました。 使用したTVチューナーは三菱のものでAVセレクターのAVH-555ES経由でプロフィールに接続されていました。もちろん当時のことですから映像信号はコンポジットしかありません。
2. プラズマに変えよう!(2000年〜) プロフィールは引っ越してからも使い続けましたが、ハイビジョン放送を見てその画質の虜になりました。ただ、我が家のシステムは相変わらずモニタを前提としていますが、プラズマのモニタはパイオニアとソニーしか出していません。あれこれスペックを比較して最終的に決めたのはソニーのディスプレイPFM-42B1です。 このディスプレイは業務用なので、チューナーもありませんしスピーカーも付きません。まさにプロフィールの後継機なのです。プラズマパネルは富士通/日立製で例のALIS方式なので縦方向の解像度もいいのが気に入りました。 さて、最初に困ったのが設置方法です。 壁に取り付けると言っても、裏から固定は出来ませんので前から引っ掛ける形になります。しかも厚みのない方法で・・。結局、5ミリの鉄板で出来たJ字型のフックを4個壁に木ねじで固定しました。ディスプレイは30Kgの重さがありますので、石膏ボードの裏に補強の桟が入っている場所を選びました。 これでかなり壁に近くディスプレイを設置できましたが、これでもまだスクリーンが降りてくるとディスプレイに当たってしまいます。そこで巻き方向を逆にして壁からの距離をとる方法を考えました。これについては「スクリーン編」をご覧ください。
3. ビデオ信号の話 プロフィールにはコンポジット信号だけで良かったのですが、プラズマではハイビジョン画質で見るためにコンポーネント信号を使用します。勿論ディスプレイにはスキャンコンバーターがありますので、VGA、PAL、SECAMはもちろん、YC分離もRGBもYUVも何でも入ります。ただ、D端子だけは入力モジュールを別売りのユニットと差し替えなければなりませんが、コンポーネントが使えれば問題ありません。 結局、プラズマの入力1にBSデジタルチューナーのコンポーネント信号、入力2にDVDプレーヤーのコンポーネント信号、そして入力3にコンポジット信号として地上波アナログテレビチューナーや8ミリまたはVHSのビデオデッキの信号がはいることになりました。 その状態が解消したのは、AVアンプを交換してからでした。ヤマハのDSP-AV1500は低価格ながらビデオコンバーター回路を内蔵しており、VHSや8ミリビデオのコンポジットビデオ信号をコンポーネントに変換して送りだしてくれるのです。勿論画質は変わりませんが、ディスプレイとの接続がコンポーネントケーブルだけで済み、なおかつAVアンプで切り替えたものがそのままディスプレイに表示されますので、ディスプレイ側での切り替えが不要になりました。
4. 困ったこと 以外と買ってからわかる困った事というのがあります。プラズマディスプレイについては消費電力が大きいと言うのは承知していましたが、それはつまり発熱も大きいと言うことです。そのため内部にはかなり強力なファンが付いています。何と言っても業務用機ですから信頼性が大切、しかも何台もスタックしてつかうことを考えていますからファンは必須なのですが、その音がうるさい。 最近の大画面ディスプレイは安くなって、画質も良くなっていますね。でも早い時期からプラズマにして本当に良かったと思っています。プロフィールは15年使いました。さてこのプラズマ、買い換えるのはいつのことになるのでしょうか?
5. インジケーターが点滅(2015年7月) プラズマディスプレイの警告灯が点滅しているというトラブルが発生しました。 このプラズマディスプレイはチューナーがないモデルで、展示会などのディスプレイとして使うためのものです。家庭用ではないので耐久性や信頼性を重視して冷却ファンも強力なものが何個も使用されていて、パワーを入れると「フワァ〜ン」とかなり大きなファンの音がします。 ということでその冷却ファンに異常があるということは、ホコリが詰まって羽根がブロックされて回らないとか風が送られないということでしょう。多分掃除で直るでしょうが、そのためには壁に取り付けてある重いディスプレイを取り外さなければなりません。 内部には8個の冷却ファンがあります。ファンの羽根の間にもたくさんホコリが溜まっていますね。順に掃除機できれいにしていきます。小一時間かかって全てのホコリを除去できたようです。電源をつないで内部をチェックすると、冷却ファンも正常に戻っていました。オッケー、修理完了です。カバーを戻しましょう。
配線を接続して画像を出してみます。気のせいか、ファンの音も静かになったような気がします。もっと早く定期的に掃除をしておけばよかったですね。ともあれ、無事に解決して良かったです。このまま20年使い続けることが出来るでしょうか?
6. 液晶への入れ替え(2016年11月) プラズマディスプレイの使用16年目にしてついにトラブルが発生しました。 とはいっても、いまはディスプレイも安くなりましたし液晶もきれいになりました。何より消費電力がLEDバックライトだと1/4になります。ということで入れ替えを決意しました。代替機は何にしましょう?テレビはたくさんありますが、今システムとして完成していますので業務用のディスプレイにしたほうが楽ですね。
液晶ディスプレイは冷却ファンの音もしませんし、発熱もごくわずかです。これで節電しながら明るい画面を楽しむことができます。 |
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