夏休みヨーロッパ旅行

8月10日(水)第4日目

朝からいい天気ですが、相変わらず気温は上がりませんね.
朝食を済ませてホテルをチェックアウトしてから、リング経由でオートルートE411を南下します。やはり、ヨーロッパの高速はペースが速くて、日本とはリズムが違いますね。一番右のレーンは遅いトラックばかり。我々は真ん中のレーンを制限速度の120キロ前後で「ゆったり」と走り、その左を早い車が150キロくらいで追い抜いていきます。トラックなどは、斜め後ろに車がいてもかまわず追い越しに出てくるので注意がかかせません。でも、追い越しが終わるとすっと元の車線に戻ります。ここがいつまでも遅い速度で中央車線や追い越し車線をふさいで平気な日本とは違うところです。見ているとまるで車どうしがワルツを踊っているみたいにクルクル入れ替わります。しかも、全体のスピードも速くて、周りの車がそれに合わせて動くので常に緊張感が必要です。こちらと比べると、日本の高速道路って、ほんとのんびりしていると感じます。

さて、途中でナミュールという街に寄りました。ここにはミューズ川とサンブル川という二つの川が合流するところに城塞があって、そこからの眺めが好きなので、昔、よくお客さんを案内したところです。この城砦は、すでに10世紀には城が建てられていたそうで一番高いところにはナミュール城がありますが、いまはレストラン/ホテルになっています。眼下に広がるアルデンヌの森を眺めながら、あらためてベルギーの風景の美しさを認識したのでありました。


中央の車線をゆっくり流していますが・・

これでも速度は133km/hです。

城塞の上まで登ってきました。

しゃれたレストランがありました。

ここから二つの川が同時に見下ろせます。右の川がミューズ川、左がサンブル川です。

古い家が残っています。

これは城壁の跡ですね。

着色したガラス越しに昔の市街の発展した様子を見るとこうなります。

これがミューズ川の流れです。

ナミュール城です。

頂上から見下ろしたミューズ川です。

さて、先は長いので移動を続けましょう。
オートルートに戻り、次のパーキングでトイレ休憩です。トイレを探しにカフェテリアに入って驚きました。室内は木を基調とした落ち着いた雰囲気なのはいいとして、ドリンクのコーナーには棚にびっしりとワインが並んでいます。その隣には床に山積みのビールのケースと冷やしたビールやソフトドリンクのラックがあります。日本と違ってパーキングのレストランにアルコールがあるのはあたりまえですが、それにしてもこの充実度はすごいですねえ。そしてフルーツのコーナーも素晴らしい。果物がそのまま、あるいはカットしてカップに詰めて氷の上に並んでいます。つい、ここでランチを食べたくなりましたが、時間的に早すぎます。せめてあと1時間くらい走ってルクセンブルグに入らなければ。ということで、トイレだけすませて走り始めます。


パーキングで休憩です。

これ全部ワインのボトルです。

左に積んであるのはビールです。

サラダのコーナーです。

こちらは果物のコーナーです。

右の台の上に並んでいるのはジュースです。

素晴らしい天気で、周囲にはのどかな田園風景が広がります。
前方に建物が見えてきました。国境です。とはいってもベルギーとルクセンブルグはEUが出来る前からベネルクス3国として経済統合をしていますから国境のチェックは何もありません。そのまま止まることなく通過します。さあこれでルクセンブルグに入りました。ルクセンブルグはアルコールやタバコ、揮発油の税金が安いので、パーキングのショップにはお酒やタバコが山のように積んであります。当然私たちも燃料を補給します。ディーゼルが1.17ユーロです。ガソリンはヨーロッパは高いです。リッター1.5ユーロくらいもします。さて、ここで人間もお昼にしましょう。


牧場にはのんびりと牛さんがお昼寝をしています。

ここがベルギーとルクセンブルグの国境です。右に両国の国旗が見えます。

このパーキングで昼食を取ります。

天気がいいので外のテーブルで食事をします。

私はケバブのプレートとビール♪です。

山盛りのポテトですね。8.9ユーロでした。

息子の選択はミートボールとケーキです。

なかなか美味しそうですよ。

奥様は白身魚のフライ、ライス添えです。

これで9.4ユーロです。高いでしょ?

ルクセンブルグを抜けるともうフランスです。
このまま南下すると今夜の宿泊地であるストラスブールに行けるのですが、あえてここから東に向かってカールスルーエという大学町に向かいます。別に見物をするわけではなく、途中でドイツのソーセージを食べようというだけのことです。このあたりはアルザス地方と呼ばれ、ライン川をはさんでドイツとフランスが接しているところで、昔から戦争のたびにドイツ領になったりフランス領になったりしているところです。そのため二つの文化が交じり合っていて、フランスにしては珍しくビールやソーセージなどのドイツ風の食べ物が有名です。
さて、走りながら適当なお店がありそうなパーキングを探したのですが見つからないので、とある街で高速を降りてみました。街の郊外には大きなショッピングセンターがあるもので、そこには必ずソーセージの屋台があるはずなのです。私が探しているのは、ブラットブルストという焼きソーセージで、丸いパンにはさんで昔なら2.5マルク、ユーロなら2ユーロくらいで売っているスナックみたいなソーセージです。ショッピングセンターはすぐに見つかりました。車を駐車場に止めて中に入ってみます。スーパーの肉売り場も気になりますが、目指すはソーセージ屋です。ありました。屋台というよりはデリカテッセンですね。調理した肉やローストチキン、サラダなどを売っています。そしてソーセージも。バカの一つ覚えのドイツ語で注文します。熱々のソーセージ、これが旨いんです。表のベンチに座って早速かぶりつきます。うまい!ここでビールが欲しいところですが、そのためにソーセージを持ったままスーパーでビールを買うというのもおかしいですね。あきらめてペットボトルのミネラルウォーターで我慢します。


フランスからドイツに向かう田舎道を走っています。

向こうはトウモロコシ畑、手前は麦畑が広がっています。

なんと、ワイングラスみたいな物体が見えました。

ドイツのショッピングセンターです。

これがドイツのブラットブルスト(焼きソーセージ)です。

さあ、ではストラスブールに向かいましょう。
がら空きのオートルート・・じゃなかった、ドイツですからアウトバーンを飛ばしながら再び国境を越えて、つまりライン川を渡ってフランスへ入ります。ホテルはストラスブールの市街の南の村の中にあります。着いたらすぐシャワーを浴びたいですね。
さあ、夕食です。ここのホテルにはちゃんとシェフがいるのでメニューどおりのご馳走が食べられます。じっくりとメニューを検討して選んだのは、オッソブッコとタルタル、それにアントレコート(サーロイン)のステーキです。ワインはボルドーのスーペリアをもらいました。とはいってもお値段はわずか19ユーロです。さすがは美食の国フランス、お肉が美味しいですね。タルタルは赤身でもしっかりと甘みがあり、アントレコートも香りがいい。ようやく安くてメシがうまいホテル、カンパニールらしくなりました。


フランスのオートルートには有料区間があります。

ストラスブールのホテルに到着です。

ちょっと良いワインを選んでみました。

ボク、初めてオッソブッコを食べま〜す。

これが息子が注文したオッソブッコです。

私はタルタルステーキを注文しました。

アントレコート(サーロイン)のグリルです。細切りのポテトが美味しい!

一日にしては長いドライブでしたが、安くて美味しい食事ですっかりリラックスできました。明日はストラスブール市内を見てからスイスへ移動します。

8月11日(木)第5日目に続く

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