2023年5月25日~6月3日 西日本クルージングの旅

世界最大のイタリア客船「ベリッシマ」で巡る10日間の記録です。

1日目
5月25日
申し込みから出港まで
2日目
5月26日
終日航行
3日目
5月27日
松山港入港
4日目
5月28日
宮崎港入港
5日目
5月29日
福岡港入港
6日目
5月30日
済州島入港
7日目
5月31日
済州島入港
8日目
6月1日
鹿児島港入港
9日目
6月2日
終日航行
10日目
6月3日
横浜港到着

これまで特にクルージングをしたいとは思っていませんでした。
ですが、今年は結婚して40年、そのうえ6月に私は「古希」となります。これは何か記念の旅行をしなくてはならないでしょう。
その時にたまたま耳に飛び込んできたのが、このツアーでした。梅雨に入る直前で、季節的にも暑くはなく寒くもない・・そして丁度私の誕生日にも近い、というわけでまさにぴったりの企画でありました。

とは言ってもこの私、日本海フェリーは乗りましたが、クルージングにはまだ乗ったことはありません。今回のクルージングプランは、以下のようなものです。

まず横浜を5月25日の夜8時に出発します。そして翌日もクルージングして、5月27日の朝に松山に到着。夕方に出港して翌朝は宮崎に到着、夕方に出て翌々日に沖縄、そして翌日は韓国の済州島さらにその翌日は鹿児島を見て和歌山、そして横浜に戻る、という計画でした。
その予定が変わったのは4日目の宮崎の後でした。まさかこの時期にと思っていた、台風2号のおかげで沖縄行きが福岡行きに変わってしまったのです。さらには9日目の和歌山をパスして横浜に戻ることになりました。その結果、ルートは下図のように大きく変わってしまったのであります。

*申し込みから乗船まで

テレビを見ていたら、たまたまジャパネットがクルーズ旅行の募集をしていたのです。
そこですぐに申し込んでみたら、折り返し旅行契約書と乗船の手引きが送られてきました。そしてパスポートのコピーをおくり、しばらく待っていると乗船証とタグ類が送られてきました。
船のサイズは全長316メーター、乗客の数は5.600名で部屋数が2200室、お世話をするクルーは1600名、巡航速度は23ノットとなっています。

地上と同じ高さのデッキが5階で一番上が19階ですから、14階建てのマンションがそっくり浮かんでいるようなものです。その上、中には5つのレストラン(コース料理用)とひとつのビュッフェ(お好み料理)、14か所のバー、4つの有料レストラン(寿司、鉄板焼き、ステーキなど)をはじめとして、シアター、プール(5か所)、ウォータースライダー、カジノ、ボウリング場、さらには世界の一流品が並ぶ6つのショップに至るまでありとあらゆる施設が揃っています。

このMSCベリッシマの紹介についてはこちらの紹介ビデオをご覧ください。

しかも利用に際しては食事代と10ドル未満(1杯)のドリンク代が含まれていますので、有料のレストランで寿司を食べたり高価なシャンパンを飲んだりしないかぎり、全て無料で済むのです。
無料なのはほかにもあります。寄港地に到着して各自バスやタクシーを使って市街地まで行くのですが、この循環バスが無料です。そのほか、船員に上げるチップが無料、というか旅行費用に含まれています。

さて、船への乗船は、大黒埠頭からとなっています。
船が大きすぎて、横浜ベイブリッジをくぐれず、大さん橋には付けられなかったわけですね。あらかじめ着替えや靴、日用品などはスーツケースに入れて送っておきましたので楽です。1個片道2000円ですが、ちゃんと自分の部屋の前まで送り届けてくれるので便利です。私たちは身の回りの物や貴重品を詰めたスーツケースひとつだけをもって、地下鉄で中目黒まで行って東急線で横浜中華街に着き、そこから歩いて山下埠頭に出て連絡バスを使いました。

連絡バスは22番で、搭乗まで30分ほど待たされました。ようやく自分たちの番がきてバスに乗りました。バスが山下埠頭からベイブリッジを渡って対岸の大黒埠頭まで渡ります。橋を渡っているときに船が見えました。「大きい」とは聞いていましたが・・・本当に大きいです。

バスが到着したらすぐに一番手前の建物に入って、手荷物検査を受けます。

それから奥の部屋で待機、ここまでのバスの順番に呼ばれるのですが、これが1時間くらいでしたでしょうか、ようやく我々の番が来ました。次の部屋に入ると、そこではいよいよ乗船カードを交付してもらえます。

パスポートをチェックして、「はいっ」とカードを渡されると手続きは終了。隣の窓口に来たおじさんは、「これ、申し込み日が7月3日からになっていますよ?」と指摘されていました。なんと次回のクルージングなのに間違って早く来てしまったのですね。とぼとぼと帰っていきましたが、スーツケースを送ったりはしなかったのか、他人のことながら心配ではあります。
表に出ると、もうそこには船の乗船口が目の前にありました。入口でコンピューターで乗船カードを読み取ったら、即乗船状態です。

さあ、部屋はどこだ?10階ということですんなりとそこまではたどり着きましたが、そこから先が長い・・・10176を探してうろうろしましたが、番号は進行方向に向かって左側が奇数、右側が偶数になっていますので、私の部屋は右舷ということになります。ようやく発見出来ました。部屋に入ってみます。

うん、結構広いじゃないですか、ビジネスホテルのツインくらいはありますね。ベランダに出てみましょう。椅子が二つ置いてあります。そして目の下にさっき通ってきた受付のテントが見えます。

右側はエレベーターに隠れて見えませんが、左はずっと船室が並んでいます。斜め下には救命ボートがずらりと並んでいます。

これで全員乗れるのかな?「タイタニック」じゃないですから、その辺は改善されているものと信じましょう。それはともかく、我々の部屋10176号室は船の中ではここになりました。中くらいの階層で真ん中近くを希望していましたのでほぼ希望通りの部屋にアサインされたことになります。

さて、では船内の探検に出かけましょう!

*船内探検

どれどれ、それでは船内を探検してみましょう。
まずは上からですね。私の部屋を出てすぐ左に行くとパノラマエレベーターというのがあります。外が見えるエレベーターですね。この写真のエレベーターで17階まで登って見ました。目の前には巨大なプールが見えますが、泳いでいる人はいませんね。そして巨大なスクリーンが映像を映しています。まず、広いという印象です。

では反対側まで行ってみましょう。今は18時半ですが、夕日がベイブリッジにかかっています。こうしてみると確かにベイブリッジに船のトップが引っかかってしまいますね。

反対側の屋上から船の後方を見たところです。

それでは戻って先ほどのパノラマエレベーターで一気に5階まで下りてみます。ここには船内の中央を貫く長さ80メーターのLEDスクリーンがあって、24時間様々な映像を映しています。ここには日用品を扱うプラザベリッシマから時計やジュエリーの高級店、ジャンフィリップのチョコレートショップなどが並んでいます。

そしてこちらが商店街と反対側のアトリウム。中央の台の上にはピアノが置いてあって、毎夕歌や楽器のコンサートが開かれています。

5階から7階まで吹き抜けになっていて、各階を結ぶ階段には、61,000個以上のスワロフスキーが使われているそうです。

さらに奥にはダンスホールもありました。

そろそろ、夕食の時間ですね。
私たちの夕食の時間はあらかじめ決められていて、コース料理ならば「ライトハウス(灯台の意)」で午後7時半から9時までの遅い時間、ビュッフェの「マーケットプレイス」なら午後5時から午後8時半の間となります。まだ午後7時半まではちょっと時間がありますから、何か飲みましょう。

デッキ5階にある「エッジ」カクテルバー」に座って「ウィスキーソーダ」と「ジントニック」を注文しました。もちろん、無料です。船内の水は飲んではいけないことになっているので、部屋には水のボトルが置いてあります。ただ自動的には交換はしてくれないので、部屋から出た際には何らかのドリンクを持ち帰らなければなりません。「お茶」、「ウーロン茶」など食事帰りと思しき船客たちが手にボトルをぶら下げて歩いています。

さて、そろそろ時間です。
デッキ6階を、アトリウムを越えて船尾に向かうと、レストラン街の入り口です。

右側に「レストランイルチエリッジョ」、左側に「レストラン ル・セルジェ」があります。

これはレストランの装飾のワインです。どーでもいいのですが・・・全部本物でした。

壁に「温度調節器」があります。1本ごとに温度管理が必要なのかな?何本かまとめてで良くない?

ここは「イルチエリッジョ」のなか。赤を基調としています。

こちらも「イルチエリッジョ」のなかです。

こちらは「ル・セルジェ」の入り口。

中央に目的の「ライトハウス」があります。

私たちに割り当てられたテーブルは306番でした。

ウェイターがやってきて注文を取ります。メニューは「スターター」、「パスタ&リゾット」、「メイン」、「サラダ&スープ」、「デザート」に分かれており、それぞれに3品から5品のメニューがありますので、全部選んでいるとかなりの量になります。もちろん飛ばしてしまってもかまわないのです。私はあまり食欲がなかったので前菜とパスタとメインだけにしました。飲み物は赤ワインだけ。これももちろん無料ですから、盛大に飲んじゃっても構わないのですが、さすがに疲れてきました。

食べ終わって、そのまま部屋に戻りました。
お、荷物が届いている!ちゃんと自分の部屋の前にスーツケースが置いてありました。中に引き入れて開けて棚や引き出しに入れました。さあ、これでセッティング完了です。
今日は疲れましたね。何しろ長時間並んで待っての状態が続きましたから。
明日は一日中海の上です。

次へ続く